2018/03/01 - 2018/03/01
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naoさん
三重県鈴鹿市石薬師町は、慶長6年(1601年)に東海道に伝馬制度が敷かれた時点には宿場町が整備されておらず、その後の交通量の増加につれて宿場の必要性が生じた四日市と亀山の間に、元和2年(1616年)、東海道五十三次の江戸日本橋から数えて44番目の石薬師宿が開かれたところです。
宿場町が開設されはしたものの、当時盛んに行われた伊勢参りに際して、江戸方面から来た人々は日永追分で東海道から伊勢街道を、また、京都方面から来た人々は関宿の東の追分から伊勢別街道を利用したため、その経路から外れた石薬師宿の経営は大変厳しいものだったようで、延享4年(1747年)には宿役軽減嘆願書が出された記録が残っています。
昭和24年(1949年)に国道1号線が旧東海道の東側にバイパスとして整備されたおかげで、石薬師宿の町並は残されることになりましたが、現在は時代の移り変わりとともにその面影も薄れてしまい、旧小沢本陣など、かつての宿場町の名残を留める町家が点在する町並が続いています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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石薬師宿の北の入口にやって来ました。
右側が東海道で、左側が現在の国道1号線です。 -
石薬師宿の北の入口に立てられている石標です。
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地元で「北町地蔵尊」と呼ばれている地蔵堂。
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このお地蔵様は東海道を旅する人々の安全祈願のために建てられました。
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東海道の路面から一段下がったところにある間口の広い町家です。
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東海道沿いの町並みです。
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こちらの町家は、戸袋に風景画の透かし彫りが施されています。
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東海道に妻面を見せる町家。
東海道から見るといわゆる鰻の寝床ですね。 -
ドウダンツツジの新芽が膨らみかけています。
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天窓のある町家とは珍しいですね。
とても小さな窓ですが、採光上の効果は優れています。 -
前の写真の町家の板庇と幕板。
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歌川広重の浮世絵の東海道五十三次の内の「石薬師宿」がレリーフとして飾られています。
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宿場町時代の石薬師宿の町並みが陶板で紹介されています。
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石薬師宿の町並みです。
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こちらは小澤本陣跡です。
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元禄時代の宿帳には、忠臣蔵で有名な浅野内匠頭の名も記されているそうです。
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石薬師町は、昭和12年(1937年)に文化勲章を受章した歌人で国文学者の佐佐木信綱の生まれ故郷で、彼が詠んだ短歌の中から50首を選んで「信綱かるた50首」が作られ、平成17年から平成27年にかけて佐佐木信綱顕彰会によって50首の歌額が整備され、「信綱かるた道」が完成しました。
佐佐木信綱は生涯に1万首余りを作った歌人で、唱歌「夏は来ぬ」や童謡「すずめ雀」をはじめ、北海道から九州に至る学校の校歌の作詞等を多数手がけておられます。 -
茶色いアルミ板で作られた歌額は、石塀の上に掲げたり・・・
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板塀に取り付けるなど・・・
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通行する人々の目に触れやすいよう工夫されています。
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こちらは佐佐木信綱が所蔵していた貴重な書籍とともに、閲覧所として寄贈された石薬師文庫です。
今も地域の図書館として多くの人々に親しまれています。 -
石薬師文庫に立てられている歌碑。
『これのふくらよき文庫たれ故郷のさと人のため若人のために』
石薬師文庫寄贈にあたって、故郷や若人に寄せる信綱の思いがにじみ出ています。 -
こちらは昭和45年(1970年)にこの地に移築された佐佐木信綱の生家です。
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主屋は記念館として公開されています。
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くぐり戸の檜皮葺の屋根に根を張るシダ類。
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東海道と交差する県道115号線に鈴鹿市が運行するコミュニティバスのバス停があります。
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かつて東海道と交差して流れていた願入坊川に架かっていた南町橋の欄干の親柱が残っていました。
現在、願入坊川は暗渠化されています。 -
町角に残されている道標。
石薬師宿の南に位置する「上田」と「加佐登」の地名が読み取れます。 -
石薬師宿の町並みです。
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伝統様式が散りばめられた、風情ある町家です。
こちらの町家にも佐佐木信綱の歌額が掲げられています。 -
出格子の袖壁には、洒脱な絵柄の瓢形の徳利とお猪口が透かし彫りされています。
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門内に下見板張りの土蔵が覗けます。
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この町並みには、家紋の入った鬼瓦を載せている町家がたくさん見られます。
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国道1号線を跨いで架かる瑠璃光橋からの光景です。
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瑠璃光橋の先にある石薬師寺の北門。
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石薬師寺は石薬師宿の地名の起源となった寺院で、歌川広重が描いた「石薬師宿」の絵には、この寺の山門と石薬師宿の家並が描かれており、「石薬師寺」の副題が添えられています。
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鐘楼の屋根組。
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山門の前に佇むお地蔵様。
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優しいお顔で微笑んでおられます。
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石薬師寺の先に、「蒲冠者範頼之社」を示す石標が立っています。
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「蒲冠者範頼之」です。
「蒲冠者範頼之」には、源頼朝の弟で、文武両道に優れた源範頼が祭神として祀られています。 -
「蒲冠者範頼之社」の森。
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この桜の巨木は、「蒲冠者範頼之社」を少し南に下がった所にある「石薬師の蒲ザクラ」です。
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この桜は、平家討伐のために西に向かっていた源範頼にちなんだものとされています。
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石薬師宿の町並みに戻ってきました。
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懸魚のような破風飾りのある町家です。
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敷地の中に段差を設けて坂道の勾配を吸収している町家です。
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太い木枠に格子を取り付けている町家です。
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奥行きの深い町家ですが、現在は使われていないような様子です。
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こちらの町家には佐佐木信綱の歌額は掲げられていませんね・・・。
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古瓦や陶芸品で軒下を修景した町家です。
亀さんまで泳いでいます。 -
石薬師宿の町並みを振り返ったところです。
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石薬師宿の典型的な町家です。
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町並みを外れた田んぼの中に面白い建物を見つけました。
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屋根全幅にわたって煙出しのような越屋根が付けられています。
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では、町並みに戻って・・・
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蒲川に架かる蒲川橋へ通じる坂道を上ります。
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坂道の上から見た越屋根のある町家です。
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蒲川橋を渡ると、石薬師一里塚跡があります。
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石薬師一里塚は、江戸日本橋から102里目(約401km)、京三条大橋からは23里目(約96km)にあたるんだそうです。
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では、石薬師宿の町歩きを終わります。
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