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マレーシア赴任から帰国して1ヶ月以上経ってしまった。日本は何かと忙しい国で、いつも何かに駆り立てられているような気がして、マレーシア滞在最後の旅行記を書くタイミングを失してしまった。クリスマスから3月初旬までの期間について、この国における貴重な体験を忘れないうちに備忘録がわりに書き留めておこうと思う。<br /><br />マレーシアは長期滞在の国として人気No.1というだけあって、日本人にとっては住みやすい国だ。マハティール元首相のルック・イースト政策のため親日国であり、イスラム国ではあるが、イスラム教徒は約7割、3割近くは中華系、またインド系その他が共存しており、互いの習慣の違いを押し付けることは少ない。食事はマレー料理はもちろん、中華料理、インド料理に加え、洋食、日本食についてもほとんど手に入り不自由はない。入国の制限は少なく、北朝鮮人も自由に入国できたことには驚かされた(例の事件からは見直されたそうだ)。何と言っても常に暖かいことはありがたく、冬に日本に帰国するとその寒さに順応することが難しく、早くマレーシアに戻りたい、という気持ちにされられたものだ。<br /><br />そんなマレーシアから帰国が近付いてきて、家族も遊びに来てくれてこれまでなかなか訪れる機会のなかったクアラルンプール周辺の見所を訪ねた。モスクなどイスラム建築は他のイスラム国と違ってあまり歴史的価値のあるものは多くはない。その中で、政治、行政の中心地として築かれた新都市プトラジャヤにあるプトラモスク(通称ピンクモスク)、および職場に近いシャーアラムのスルタンモスク(通称ブルーモスク)に出掛けた。ピンクモスクは数万人を収容できる近代的で大規模な礼拝所を併設する巨大なモスクだ。一方のブルーモスクといえば、イスタンブールを思い出すが、シャーアラムのブルーモスクは1988年に建設された近代的な建物だ。142mのミナレットの高さは世界有数だと言う。いずれも女性はローブとスカーフを貸してくれて異教徒も入場できる。無料のガイドが丁寧に説明してくれて、写真まで撮ってくれた。<br /><br />もう一つの見所は、1885年創立のロイヤル・セランゴール社の工場である。スズ93%とアンチモン3%の合金の製品ピューターで知られており、食器類や装飾品はマレーシアの高級土産物とされている。ギネス登録の世界最大のピューター製ビールジョッキが入り口で出迎えてくれ、その歴史から製造工程、また製造を体験することもできる。個人的にはそれほど趣味に合うものではないが、記念にマグカップを買って帰った。<br /><br />国際的な奏者を擁するマレーシアフィルの優秀さについてはすでに何度も書いているので繰り返さない。マレーシア滞在中に多くの奏者達と親しくなり、客演指揮者ともお話しする機会を得た。昨年11月の演奏会にはハンス・グラーフが客演、彼とはヒューストンでブルックナー7番、サンクトペテルブルクでも聴いており、お話しするのは3回目である。彼にはブルックナーを期待したいところだが、この日はベートーヴェンの「エロイカ」、もちろん重厚な素晴らしい演奏だった。来日予定もあり、ドヴォルザーク8番を指揮すると言っていた。要チェックである。<br /><br />今年1月に予定されていた山田和樹が急遽キャンセルしたお陰で、フィンランドの巨匠オッコ・カムとお会いすることができた。お国もののシベリウスを期待したが、メインはチャイコフスキーの「悲愴」、やや遅めのテンポで少々重い演奏だった。カラヤンはシベリウスの交響曲を録音中だった時に、カラヤン・コンクールで優勝した彼に、最も有名な第2番を任せた。その辺りの経緯を直接ご本人に伺うことができた。なおこの4月に来日し新日本フィルに客演、念願のシベリウス2番を新日本フィルで聴いたあと、再会しご挨拶することができた。サイン会では私と同年代のファンが列を作って、彼のレコードやCDにサインを求めていた。<br /><br />最後になるが、赤道直下の街のクリスマスはひときわ華やかで、ショッピングや食べ歩きも楽しい。クアラルンプール中心部のブキッ・ビンタンのパヴィリオンのクリスマス飾りの写真を掲載しておく。

マレーシア滞在記No.6:クリスマスのクアラルンプールと周辺を歩く

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2018/02/14 - 2018/02/28

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ハンク

ハンクさん

マレーシア赴任から帰国して1ヶ月以上経ってしまった。日本は何かと忙しい国で、いつも何かに駆り立てられているような気がして、マレーシア滞在最後の旅行記を書くタイミングを失してしまった。クリスマスから3月初旬までの期間について、この国における貴重な体験を忘れないうちに備忘録がわりに書き留めておこうと思う。

マレーシアは長期滞在の国として人気No.1というだけあって、日本人にとっては住みやすい国だ。マハティール元首相のルック・イースト政策のため親日国であり、イスラム国ではあるが、イスラム教徒は約7割、3割近くは中華系、またインド系その他が共存しており、互いの習慣の違いを押し付けることは少ない。食事はマレー料理はもちろん、中華料理、インド料理に加え、洋食、日本食についてもほとんど手に入り不自由はない。入国の制限は少なく、北朝鮮人も自由に入国できたことには驚かされた(例の事件からは見直されたそうだ)。何と言っても常に暖かいことはありがたく、冬に日本に帰国するとその寒さに順応することが難しく、早くマレーシアに戻りたい、という気持ちにされられたものだ。

そんなマレーシアから帰国が近付いてきて、家族も遊びに来てくれてこれまでなかなか訪れる機会のなかったクアラルンプール周辺の見所を訪ねた。モスクなどイスラム建築は他のイスラム国と違ってあまり歴史的価値のあるものは多くはない。その中で、政治、行政の中心地として築かれた新都市プトラジャヤにあるプトラモスク(通称ピンクモスク)、および職場に近いシャーアラムのスルタンモスク(通称ブルーモスク)に出掛けた。ピンクモスクは数万人を収容できる近代的で大規模な礼拝所を併設する巨大なモスクだ。一方のブルーモスクといえば、イスタンブールを思い出すが、シャーアラムのブルーモスクは1988年に建設された近代的な建物だ。142mのミナレットの高さは世界有数だと言う。いずれも女性はローブとスカーフを貸してくれて異教徒も入場できる。無料のガイドが丁寧に説明してくれて、写真まで撮ってくれた。

もう一つの見所は、1885年創立のロイヤル・セランゴール社の工場である。スズ93%とアンチモン3%の合金の製品ピューターで知られており、食器類や装飾品はマレーシアの高級土産物とされている。ギネス登録の世界最大のピューター製ビールジョッキが入り口で出迎えてくれ、その歴史から製造工程、また製造を体験することもできる。個人的にはそれほど趣味に合うものではないが、記念にマグカップを買って帰った。

国際的な奏者を擁するマレーシアフィルの優秀さについてはすでに何度も書いているので繰り返さない。マレーシア滞在中に多くの奏者達と親しくなり、客演指揮者ともお話しする機会を得た。昨年11月の演奏会にはハンス・グラーフが客演、彼とはヒューストンでブルックナー7番、サンクトペテルブルクでも聴いており、お話しするのは3回目である。彼にはブルックナーを期待したいところだが、この日はベートーヴェンの「エロイカ」、もちろん重厚な素晴らしい演奏だった。来日予定もあり、ドヴォルザーク8番を指揮すると言っていた。要チェックである。

今年1月に予定されていた山田和樹が急遽キャンセルしたお陰で、フィンランドの巨匠オッコ・カムとお会いすることができた。お国もののシベリウスを期待したが、メインはチャイコフスキーの「悲愴」、やや遅めのテンポで少々重い演奏だった。カラヤンはシベリウスの交響曲を録音中だった時に、カラヤン・コンクールで優勝した彼に、最も有名な第2番を任せた。その辺りの経緯を直接ご本人に伺うことができた。なおこの4月に来日し新日本フィルに客演、念願のシベリウス2番を新日本フィルで聴いたあと、再会しご挨拶することができた。サイン会では私と同年代のファンが列を作って、彼のレコードやCDにサインを求めていた。

最後になるが、赤道直下の街のクリスマスはひときわ華やかで、ショッピングや食べ歩きも楽しい。クアラルンプール中心部のブキッ・ビンタンのパヴィリオンのクリスマス飾りの写真を掲載しておく。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
グルメ
4.0
ショッピング
4.5
交通
3.5
同行者
家族旅行
一人あたり費用
10万円 - 15万円
交通手段
タクシー 徒歩 飛行機
旅行の手配内容
個別手配
  • クアラルンプール中心部のブキッ・ビンタンのデパート、パヴィリオンのクリスマス飾り

    クアラルンプール中心部のブキッ・ビンタンのデパート、パヴィリオンのクリスマス飾り

  • 同上

    同上

  • ドイツ人会のクリスマス会に参加

    ドイツ人会のクリスマス会に参加

  • 同上

    同上

  • 同上

    同上

  • 同上

    同上

  • プトラモスク近くの吊り橋

    プトラモスク近くの吊り橋

  • プトラモスクの入り口

    プトラモスクの入り口

  • プトラモスクの礼拝所

    プトラモスクの礼拝所

  • プトラモスク(ピンクモスク)の外観

    プトラモスク(ピンクモスク)の外観

  • プトラモスク(ピンクモスク)のファサード

    プトラモスク(ピンクモスク)のファサード

  • プトラモスクの内部

    プトラモスクの内部

  • プトラモスクのドーム

    プトラモスクのドーム

  • シャーアラムのブルーモスクのファサード

    シャーアラムのブルーモスクのファサード

  • ブルーモスクの近景

    ブルーモスクの近景

  • ブルーモスクのドーム

    ブルーモスクのドーム

  • ブルーモスクの内部

    ブルーモスクの内部

  • ブルーモスクを案内してくれたガイド

    ブルーモスクを案内してくれたガイド

  • ロイヤル・セランゴール工場の内部

    ロイヤル・セランゴール工場の内部

  • ロイヤル・セランゴール工場の内部

    ロイヤル・セランゴール工場の内部

  • ロイヤル・セランゴールの展示

    ロイヤル・セランゴールの展示

  • ロイヤル・セランゴールの展示

    ロイヤル・セランゴールの展示

  • ロイヤル・セランゴールの展示

    ロイヤル・セランゴールの展示

  • ロイヤル・セランゴールの工程

    ロイヤル・セランゴールの工程

  • マレーシアフィル演奏会場

    マレーシアフィル演奏会場

  • オーストラリアの巨匠ハンス・グラーフと筆者

    オーストラリアの巨匠ハンス・グラーフと筆者

  • マレーシアフィル、オッコ・カムのリハーサル

    マレーシアフィル、オッコ・カムのリハーサル

  • フィンランドの巨匠オッコ・カムと筆者

    フィンランドの巨匠オッコ・カムと筆者

  • オッコ・カムのサイン

    オッコ・カムのサイン

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