2018/03/30 - 2018/03/30
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まみさん
花が咲き、気温が高くなり、どんどん春めいてきたからでしょう。
東京国立近代美術館の「美術館の春まつり」というポスターを駅で見つけたとき、急に見に行きたくなりました。
「国立博物館でお花見を」という企画を見に行ったことは何度かあります。
ああいうかんじで、収蔵品の中から春をテーマにした作品を公開した常設展示だろうと思いました。そして常設展示なので、写真撮影も可能だろうと。
調べてみたら、金・土曜日は夜間営業をやっていたので、3月最後の金曜日の夜、仕事帰りに見に行きました。
1時間しか鑑賞時間がとれなかったので、やや急いで回りましたが、気に入った作品の写真撮影も楽しみながらの美術館鑑賞、久しぶりに堪能しました。
はじめは春をテーマにした作品のみを撮影してフォートラベル旅行記を作成しようと思ったのですが、だんだんと春に限らず、気に入った作品へと撮影対象を広げました。
そして、折しも東京では、満開がピークを迎え、散り始めの見頃時期でした。
千鳥ヶ淵までは足を伸ばせなかったのですが、美術館の前の街灯に照らされた満開の桜でライトアップの花見もできました。
東京国立近代美術館の公式サイト
http://www.momat.go.jp/
「美術館の春まつり」
開催2018年3月23日から4月8日まで
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/springfest2018/
※以前作成した東京国立近代美術館の旅行記(2011年5月3日)
「雨の日のGWはアート鑑賞:東京国立近代美術館の岡本太郎展と近代日本の美術」
http://4travel.jp/travelogue/10565921/
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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駅で見かけたポスター
これを見て、急にそそられました。
当初は3月25日(日)に渋谷文化村のオーチャードホールでバレエを観劇しに行くときに見に行きたいと思いましたが、日曜日の閉園時間は17時なのであきらめました。
でも金・土は20時まで夜間営業しているので、3月30日(金)に仕事帰りに見に行こうと決めました。 -
19時に到着した夜の東京国立近代美術館
常設展の入場料は500円ですが、夜間チケットは300円と割引になっていました。
1時間しかないとなると、すべてをゆっくり見ている時間はありませんが、今回は「春」を探したくて見に行ったので、そういう作品だけでもじっくり見られれば良しとしました。 -
常設展は4階から始まり、2階まで降りて行く順路
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4階にある「眺めのよい部屋」という名の休憩所
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「眺めのよい部屋」から眺めた丸の内ビル群の夜景
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川合玉堂「行く春」(六双の屏風)
まず最初の展示はこれでした。
「美術館の春」にふさわいしい作品が出迎えてくれました。
そしてなんと、埼玉の秩父長瀞の情景を描いたものでした。 -
長瀞の岩畳の上の差し掛かる桜
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静かに散る桜の時を永遠に止めて
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桜と岩畳の逢瀬は短く
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屋形船を見送るように花吹雪が舞う
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岩の合間の流れを眺めて短い命を思う桜の花
意図したわけではなく、このときは気付かなかったので真似をしたわけではないのですが、ポスターの写真はこのあたりを切り取ったものでした。 -
まるで押し花のような技法で桜の美しさを永遠に愛でる
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シンプルなのにこの上なく美しい花たち
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船田玉樹「花の夕」(三双の屏風)
これも「美術館の春まつり」として特別に展示された作品のようでした。
背後から満月に照らされた、夕方の奇跡の瞬間。 -
満月が、まるで木にひっかかった凧のよう
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夕方になり妖艶さが増して
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セザンヌ「大きな花束」
新しく加わった作品のようです。
静物画の花がテーマですが、花から春らしさを感じました。
セザンヌは、花をモチーフにして、絵画野中の空間の再現を実現したかったようです。 -
鮮やかな椿のような花が、花瓶の白さと緑の葉の中でうっきり浮かび上がって
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菊地芳文「小雨降る吉野」(六双の屏風)
まさに春らんまん、桜見頃の100年前の吉野です。 -
小雨にけぶる桜
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静けさ漂う桜の楽園
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たおやかな晴れ姿はしっとりと
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吉野の一員であることを誇らしげに
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あの有名の吉野の満開の桜をあたかも窓から覗くように
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赤茶色のしもべを従えたヤマザクラ
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中川八郎「杏花の村」油彩・キャンバス
桜の春景色ではなく、ひと足早い杏が満開の田園風景です。 -
鶏たちがコッコッと歩き回るのどかな春
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杏の花が見渡す、山脈に囲まれた緑の盆地の春
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川瀬巴水「東京十二題」より、雪に暮るる寺島村(版画)
春を求めにやって来たのですが、展示作品は春ばかりではありません。
一転して雪深い村景色になってしまいましたが、気に入ったので撮影しました。 -
寺島村に雪が降り続いた夜
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仲田定之介「首」
そして、キュビズムです。
いきなり飛びました@
春らしいテーマの絵画が見当たらなくなってしまったので、撮影対象を好みの作品に拡大させました。
こういうキュビズム作品は味わい深いので、なにげにお気に入りです。 -
古賀春江「月花」油彩・キャンバス
ほのぼのとした雰囲気と花のモチーフから、春らしさを見いだしました。
ほんとに春の花かどうかは分かりません。 -
妖精がフルートを吹いて春を運んできたよ
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あれは夢ではなかったのかもしれない、と夢の中で幼い姿に戻ったボク
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古賀春江「遊園地」水彩・紙
思い出の輪郭はぼやけても、楽しかった、嬉しかった記憶は残っている……。 -
古賀春江「船着き場」水彩・紙
くやしいときやつらいときに立った故郷の船着き場は、いつも涙でぼやけていた……。 -
パウル・クレー「ホフマン風の物語」リトグラフ
ホフマン物語をオペラとバレエで何度か見たので、物語は頭に入っています。
ホフマンはいつも真剣に恋したけれど、どれも悲恋に終わりました。
そのストーリーがこめられていると言われると、なんかそのように見えてきそうです。 -
パウル・クレー「小さな秋の風景」油彩・紙
春ではなく、可愛らしい秋を見つけました。 -
パウル・クレー「花のテラス」
テラスに飾られた花は春の花でしょうか。 -
国吉康雄「村落」油彩・キャンパス
故郷の岡山で高校を中退し、単身アメリカにわたり、画家として成功したというこの画家の経歴は、シャガールとは似ていないと思いますが、シャガールを連想させました。 -
国吉康雄「雨乞い」油彩・キャンバス
季節は初夏だと思います。
カエルが可愛くて目を引きましたが、カエルがいる景色の中にある建物がちっとも日本の建物らしくないところもなかなか気に入りました。 -
ココシュカ「アルマ・マーラーの肖像」油彩・キャンバス
薄紫色の衣装が髪の色と呼応し、気高いような、きついような美しさをたたえた夫人の肖像画です。
マーラーの妻だったアルマは、マーラーの死後、ココシュカと恋愛関係にあったときがあるそうです。
だけど彼女は後のバウハハウスの設立者となる建築家グロピウスと再婚し、ココシカの恋は破れましたが、彼の方はしばらく立ち直れなかったようです。 -
萬鉄五郎「太陽の麦畑」油彩・板
これはどう見ても夏でしょう。
ゴッホの筆致を思わせる絵を描くこの方の絵は、ぎらぎらした生命観にあふれる夏のイメージが強く、春を描いたことはあるのかしら、と思ってしまいました。 -
瑛九「れいめい(黎明)」油彩・キャンバス
抽象画の世界です。
こういういろんな創造がかきたてられそうな抽象画は大好きです。 -
桂川寛「洪水の街」油彩・キャンバス
ぱっと見て、デフォルメされたような街は、デザイン的に気に入りました。
しかしよく見ると、テーマからして当然ですが、大変な光景が描かれているのです。
去年2017年は日本の各地で大雨の被害があったことを思い出しました。 -
人の高さよりもキャ台なキャンバスの抽象画
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福沢一郎「樹海」油彩・キャンバス
はじめ死体が折り重なっているのかと、ちょっとぞっとしました。
でもタイトルから、人の足跡のなく、太陽の光もあまり届かないけれど、苔や下草をはじめ地表には命があふれている様を連想することができました。 -
花の形が隠れているようにも見える
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高い木々の遙か頭上に見える青空
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平山郁夫「建立金剛心図」紙本彩色
森の奥で人知れず奇跡が起きている……。 -
神々しく光に心が洗われて
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小林古径「機織(はたおり)」絹本彩色を、ガラスの説明と共に
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日本の機織りも東欧で見て来た機織りも似ている
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富田渓仙「紙漉き」絹本彩色/二双の屏風
椿が見られるところから、春を感じました。
水を使う作業もつらくない季節になって来た頃かもしれません。 -
少女たちの背後の貯水池に桜の枝がひとふり?
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紅白の椿と、作業の合間に花を見る少女と……
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うさぎどん!
臼のようなものに残った穀物を食べに来たのかしら。 -
片岡珠子「渇仰(かつぎょう)」紙本彩色
靖国神社の夜桜能で連獅子を見たことがあります。素晴らしかったです。
ああ、今年2018年の夜桜能は、葉桜決定……。 -
赤毛の連獅子の衣装に注目
クリムトを連想させる手法ですが、この方の特徴ですね。 -
白髪の連獅子の衣装に注目
赤獅子の方もそうですが、流が描かれているように見えました。 -
日本画コーナー
金曜日の夜間でしたので、空いていたので、落ち着いて見ることができましたが、時間があまりなかったので、そんなにゆっくりは見ていられなかったです。 -
LEE, Ufan「From Line」岩絵具
韓国の方です。李さんですが、名前の方は漢字が入力できるか分からず、英語表記にしました。
巨大な抽象画ですが、解説から、なるほど陶芸の模様に通じるところがあることが分かりました。 -
すぐ下から見上げると……
オリジナルの成熟した静かな世界のイメージから、一転して、アクティブで躍動感のある世界になりました。 -
ななめに眺めると……
すなおな世界が、ちょっとひねくれたような、すねた感じになった……? -
LEE, Ufan「風と共に」油彩・キャンバス
これも巨大なキャンバスです。
人がすっぽり入りそうなキャンバスを前にしてこういう抽象画を眺めていると、その中に吸いこまれそう、と幻惑します。 -
部屋の中央にある奇妙な作品は、美しくもあり、不気味でもあり……
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渦巻きは内蔵を表しているようであり、激しい感情を抽象化しているようでもあり
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どろどろとした中から決まった形を持たない新しい生命対が誕生しそうでもあり……
三方向から眺めた、トニー・クラッグの「メーター(計測器)」でした!
このアーティストの一貫したテー浜は「変化」「成長」「結合」だそうです。
うん、なるほど。 -
2階はテラスの外に出られるらしい
この作品のタイトルとアーティスト名はチェックし損ねました。
ガラス窓を挟んで向かい合った像です。 -
美術館の前のオブジェと満開の桜がある夜景
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夜桜のある都会の夜景・その1
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夜桜のある都会の夜景・その2
千鳥ヶ淵側とは違ってこちらには桜並木はありませんでしたが、それでも2本ほどあった満開の桜の存在感は計り知れませんでした。 -
デジタル絵画「国道300号千からみる本栖湖の富士」
写真は瞬間しか捉えられませんが、この作品は、ゆらゆらと揺れています。 -
デジタル絵画「真鶴半島の上の月」
2枚1組です。
水面に写った光がゆらゆらと揺れて、なんとも不思議で、神秘性を醸し出していました。 -
春がテーマのグッズ売り場のカウンターにて
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入口にあった開催中の展示と予告
何年も前にここで横山大観展を見たことがあります。
あのときは没後何年記念とかだったかしら。
また見たくなってきました。
閉館時間の20時ぎりぎりに美術館を出ました。 -
前庭のミュージーアムショップと桜
20時になっていたので、営業が終了したばかりでした。 -
美術館の中庭から眺めた満開の夜桜
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満月が見下ろしていたよ
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群青の夜空と夜桜と
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都会の夜景と夜桜
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そして、東京国立近代美術館を後にする
おわり。
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