2018/03/09 - 2018/03/10
64位(同エリア290件中)
ゆずのはさん
BSの旅番組を観て、観光地として整備の進んだ余部橋梁、それから蟹を食べに、久しぶりに兵庫県の日本海側に行ってみたくなり、同じ番組で紹介されていた二つの宿を即検索。
2月中にとも思ったのですが、この地方は2月は寒くて(多分)雪も多いだろうし、2月初めから下旬まで楽しみにしていた平昌オリンピックもあって、特にフィギュアスケートをテレビにかじりついて観たかったので、(終わってから熱海に温泉一人旅に行っちゃったけど)毎年恒例のようになっている3月10日前後なら気候も春めいて大丈夫だろうと、昨年のうちに予約をしておきました。
2018年3月9日(金)、バスタ新宿から22時55分発大阪梅田なんば行きウィラーエキスプレスに乗車、まずは大阪駅を目指しました。
2列のコクーンシートは、夜行バスといえど、シニア割りで一人11000円となかなかの値段ですが、以前、安い4列シートに乗車した際、前のシートに座った若い女性客に思い切りシートを倒された嫌な経験があるため、一人一人ブースに分かれたコクーンシートを選択。
3月10日、大阪から、播但線経由で山陰本線の餘部駅へと向かい、余部橋梁を数年ぶりに観光、餘部駅からは香住駅に移動、香住では円山応挙の襖絵で有名な大乗寺を観光し、一泊目の宿は香住温泉のこころのお宿庵月。
前編では、3月9日夜のバスタ新宿出発から10日夜の庵月の夕食までを記してみました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 高速・路線バス タクシー JR特急
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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3月9日(金)、仕事終わりに地元を出発、新宿駅南口にあるバスタ新宿にやって来ました。
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22時55分発K132便に乗車しました。
コクーンシートのバスに乗るのは、これで6度目になります。 -
3月10日(土)朝8時頃、予定より10分ほど早く、ウィラー梅田ターミナルに到着。
大阪駅から9時10分発城崎温泉行きのこうのとり3号に乗車するため、大阪駅へと向かいました。
大阪駅にはもう何度も来ているので、迷うことはありませんが、なんせ、旅の相棒である夫(カメラ小僧)が初めて来たみたいに、あちらこちらでシャッターを切りまくるので、なかなか前に進みません・・・どうしてこうも同じ写真ばかり撮りたがるのか理解に苦しむ(笑) -
みどりの窓口で、こうのとりの指定席券、翌日、翌々日の特急の指定席券も無事に購入し、みどりの窓口真向かいの『DELI CAFE』で、パンとコーヒーの朝食にありつきました。
パンはおいしいし、喫煙コーナーもあるので、夫(カメラ小僧)はご満悦。 -
こうのとり3号は大阪駅4番ホームから出発します。
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尼崎、宝塚、三田と播但線を経由して、城崎温泉で山陰本線の鳥取行きの気動車に乗り換えて、最初の目的地である餘部へ向かいます。
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明智光秀の居城だった福知山城が見えて来ました。
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同じく福知山城の見える車窓。
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こちらも2月には大雪に見舞われたみたいですが、すでに雪はもうほとんどなく、遠くに冠雪した山が見えるだけです。
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こうのとり3号は11時52分に城崎温泉に到着する予定でしたが、江原の辺りで、急病人が出たことにより、6分遅れて城崎温泉に到着するとのことでした。
景色は豊岡近くの円山川の景色です。 -
正面に見えるのが玄武洞。
以前の車旅でちょっと寄ったことがあります。 -
城崎温泉で待機していた鳥取行きの気動車に急いで乗ったため、城崎温泉駅ホームの写真は撮れませんでした。
竹野~香住間の海の景色。 -
香住駅改札口をパチリ。
今宵の宿最寄りの駅のため、余部橋梁観光後はこちらの駅で下車する予定。 -
餘部駅到着。
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「餘部(あまるべ)」の駅名は、本来は「余部」と表記するのですが、他に同じ「余部」と書いて「よべ」という駅名が存在するため、区別するために「餘部」を用いたそうです。
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数年前の12月に来た時は、ほとんど誰もいない秘境駅という雰囲気でしたが、今や下へ降りるエレベーターもでき『空の駅・余部』と呼び名も変わり、バスツアーの観光コースになっているようで、たくさんの観光客で賑わっていました。
私は、まだ余部鉄橋だった頃、吉永小百合さん主演のNHKドラマ『夢千代日記』で知り、一度来てみたくて、もうすでに余部橋梁(平成22年完成)となっていた数年前に城崎温泉に来たついでに夫(カメラ小僧)と雪降るこの駅に来たのですが・・・。
12月初旬なのに、積雪のため駅から下の集落に下りることができず(その当時は急な坂道しかなく)、結局、観光を諦め、上りの列車で城崎温泉方面に戻ることしかできませんでした。 -
鳥取行きの気動車を見送って・・・前回は行けなかった橋梁の下へ向かいました。
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日本海の荒波と余部の集落。
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この先に下界へと続くエレベーターがあります。
以前は、新しくできた橋梁の脇に、フェンスで囲われた撤去作業中の鉄橋の一部分しかなかったのに。 -
エレベーター乗り場の横にはフェンスで仕切られていますが、かつての鉄橋の姿も残っています。
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エレベーターからは、コンクリート製の橋梁と、かつての鉄橋の赤い橋脚も見えました。
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エレベーターから出て、地上から見上げた橋梁とかつての鉄橋の橋脚。
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明治45年に完成した余部鉄橋。
鉄橋当時はフェンスも低く、こんなすごい高さを100年近くも列車が走っていたなんて、かえってびっくりしてしまいます。 -
余部鉄橋「空の駅」展望施設の説明板を見つけました。
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巨大なコンクリートの橋梁の橋桁と道の駅あまるべの赤い屋根。
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鉄橋からコンクリート製の橋梁に架け替えが行われることの原因になったといわれる、昭和61年12月28日に発生した突風に煽られ、回送中の列車が直下の水産加工場に転落した脱線転落事故の慰霊碑がありました。
この事故で、回送中の列車に乗務していた車掌さん1名と水産加工場で働いていた5名の方が犠牲になりました。 -
道の駅あまるべの店内。
夫(カメラ小僧)、鉄橋の鋼材から作られたペーパーウェイトを前から欲しがっていました。
重いし、私は欲しくないけどなぁ・・・。 -
道の駅あまるべには食堂も併設されています。
空の駅定食(1000円)を注文しました。
宿の豪華な蟹料理が待っていますが、朝からパンとコーヒーしかお腹に入れていないので、さすがに夕食まで待てません・・・。 -
昼食後は、道の駅から海岸の方に歩いて行き、橋梁を通過する列車を待ちました。
夫(カメラ小僧)はかなりの適当人間ですが、こういうことに関してだけはマメというか、列車の通過時刻だけはきちんとチェックしてあったみたいです(笑)
13時51分、橋梁を下り列車が通過していきました。 -
餘部駅に到着する下り列車。
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余部で二時間過ごし、14時34分餘部発の上り列車で香住へと向かいました。
画像の右端がかつての鉄橋時代の線路の一部です。 -
香住駅到着後は、宿のチェックイン時間まで時間があるため、宿から勧められた円山応挙の襖絵が見られる大乗寺へタクシーで向かいました。
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真言宗高野山派のお寺、亀居山大乗寺。
宿の方に教えて頂くまで知りませんでしたが、円山応挙他、応挙の息子や弟子たちの襖絵もあり、わざわざ遠くから観光客がいらっしゃるほどの有名なお寺だそうです。
大乗寺についてはこちらをご参考に。
↓
http://www.daijyoji.or.jp -
西国薬師霊場第二十八番のお寺でもある大乗寺。
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円山応挙の像。
本堂内はもちろん写真は撮れませんので、これから先の写真はありません。
円山応挙といえば、幽霊画で有名ですが、それは見事な襖絵でした。
拝観料800円はちょっと高いんじゃないの?と一瞬思ったものの、応挙の息子である応瑞の他、応門十哲といわれる優秀な弟子たちの襖絵など、貴重な襖絵や書画もあり、見応えのあるものばかりでした。
日本海側のこんなところにといったら失礼かも知れませんが、驚くような価値の高い襖絵を見られて、本当に来て良かったと思いました。 -
大乗寺まで宿の車で迎えに来て頂き、16時少し前に庵月に到着。
ずっと泊まってみたかった宿ではありますが、しかしながら関東から香住はさすがに遠く、今回、ようやく実現できて嬉しかったです。
うっかり宿の外観を撮り忘れ、パンフレットをパチリ(笑)
全客室6部屋のこじんまりとした、大人の雰囲気のある宿でした。 -
庵月のロビー。
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フロント。
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宿泊した客室入口近くから見たロビーとフロント。
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ロビーから近い場所にある「里」が私たちのこの日のお部屋でした。
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手前がスタンダードな雰囲気の和室。
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テレビの置いてある位置が低いのが気になりましたが、大画面のテレビでBSも映ります。
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加湿機能付き空気清浄機も完備。
喫煙可能のお部屋なので、もちろん夫(カメラ小僧)はご満悦。 -
和室左手の襖を開けたところがベッドルーム。
シングルベッドが二つ並び、スタイリッシュなソファーもありました。 -
蒲団が苦手なため、ベッドはやはり嬉しいです。
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洗面所にはバスタオルが一人二枚ずつ用意されていました。
置いてある女性用化粧品は美白乳液のみで、クレンジングなどは無いため、自宅から1セット持参してきて正解でした。
いくら蟹の季節とはいえ、宿泊料金は良いお値段なんだから、クレンジング、フェイスウォッシュ、化粧水くらい置いてあっても良いかなと思いました。 -
洗面所脇の廊下外には椅子とテーブルが置かれていました。
もうちょっと暖かくなったら、ここで夕涼みも良いかも。 -
お部屋の半露天風呂はもちろん温泉。
掛け流しじゃないの?と思っていたら、下から泡がブクブク湧いてくる湧き流しタイプ?
一人用の浴槽ですが、タイルが何気におしゃれ。 -
浴室から廊下を通って、すぐにベッドルームへ行けるレイアウトになっていて便利。
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ひとしきり室内探索後は、お着き菓子とお茶でちょっと一休み。
ピンク色のお餅の中には、豆の食感が残る白餡が入っていました。 -
里の部屋から、廊下を曲がるとすぐに大浴場がありました。
客室数の少ない宿は静かだし、大抵、大浴場がそばにあって助かります。 -
女性用大浴場の脱衣所兼パウダールーム。
壁設置型のドライヤーが今時珍しいけど、化粧水などは一応ありました。 -
内風呂と硝子戸の向こうには露天風呂が。
こじんまりしていますが、熱目のお湯で泉質もなかなか良かったです。 -
脱衣所から見た大浴場と、その向こうの露天風呂。
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お風呂上がりに、一回外へ出てみました。
夕暮れ時の庵月の外観は風情があります。 -
庵月のエントランス。
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通りに面していますが、交通量が少ないので意外に静か。
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左手に香住温泉の看板。
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18時半、お待ちかねの夕食は部屋食でお願いしました。
お品書きはありませんが、作付けとして、蟹味噌、香箱蟹(メス蟹)の身と味噌、内子と外子、三種盛りのお造り。
香箱蟹の内子は子どもの頃からの大好物ですが、プチプチした食感の外子は初めて食べました。 -
この焼き蟹は最高でした。
塩のみで味付けされただけらしいのですが、今まで食べた焼き蟹は一体なんだったの?というくらい香ばしく美味でした。
最近、宿の夕食にはうるさい夫(カメラ小僧)も大絶賛。 -
蟹の天ぷらもボリュームがあっておいしかったです。
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高級な蟹は金色がかってるんだ?と初めて知った蟹しゃぶしゃぶ用の蟹。
身が驚くほどぎっしり詰まっていました。 -
タグ付きの活蟹のお造り。
活蟹のお造りって弾力が半端無い。 -
写真では伝わりづらいですが、しゃぶしゃぶした蟹足美味。
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自分用の蟹を食べ尽くすのって疲れる~というくらい、たくさんの量の蟹に圧倒されました。
以前、城崎温泉の宿で蟹のフルコースを頂きましたが、蟹らしい風味のない蟹尽くしで、あまり感動はなかったけど、庵月の蟹料理はどれも質・量とも大満足なコースでした。
宿泊料金ケチらなくて良かった!! -
蟹のお造りの蟹味噌は甲羅焼きにして頂きました。
-
締めは蟹しゃぶしゃぶの出汁で作った雑炊。
お腹がいっぱい過ぎても、雑炊だからスイスイ入りました。 -
デザートは柚子シャーベットとフルーツ。
和洋室で温泉半露天風呂付きの宿泊料金一人45000円(休前日料金)は高いかなとも思いますが、もう食べられませんというくらい蟹、蟹、蟹のボリュームのある夕食に大満腹、大満足。
滞在期間中、客室の半露天風呂に3回、大浴場に2回ほど浸かり、夕食だけでなく温泉も満喫できて、幸せなひとときを過ごすことができました。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- moonさん 2018/04/15 19:34:25
- 贅沢~
- ゆずのはさんへ
ちょっとお久しぶりです。
良いお宿ですね。
蟹が本当に美味しそう。
うちの娘、蟹が大好きなので一緒に行ってみたいなぁ。
来年、結婚するかも??なので、ちょっと考えてみよう。
夫婦、いつも仲睦まじく羨ましいな。
最近、贅沢な旅全然してない・・・・・。
温泉にゆっくりの一人旅もしてないや。
いつも、いいなぁ~と思いながら楽しませてもらっています。
moonより
- ゆずのはさん からの返信 2018/04/15 20:27:46
- moonさん、コメントありがとうございます。
- 最近、moonさんの旅ブログの更新がないので寂しく思ってました。お仕事お忙しいのかなぁと。
庵月は前から泊まりたかった宿で、丁度、BSの旅番組で取り上げられていたので、即、空室をポチッとしました。もっとリーズナブルに泊まれて蟹のおいしい宿もあるとは思いますが、部屋数が少なくて静かに過ごすにはとても向いた宿だと思いました。大浴場はこじんまりしていますが、ほとんどどなたとも会わずにゆっくり浸かれていいですよ。
ぜひ、娘さんとご一緒に!うちも実はそうなのですが、結婚したら母娘旅はなかなかできないと思いますので、ぜひぜひ今のうちに。
私は友達との旅行が苦手で、子どもたちも遠方住まいのため、仕方なく(笑)夫との二人旅ですが、また機会があれば、一人旅もしてみたいです。
moonさんの温泉旅や海外一人旅、ご主人とのご旅行のアップを楽しみに待ってますね!
-
- たらよろさん 2018/03/20 21:44:11
- 今度チャレンジしてみたい
- こんばんは、ゆずのはさん
実は私は、蟹が苦手で、まともに食べたことがなくて。
でも、東南アジア等で頂くチリクラブなどは好きなんですよー
最近、長いこと食べてなかった日本の蟹を、
花開いたタグ付きの蟹を見て以来食べてみたいなぁって思うこともあり。
今年は悩んでいたら結局行けなかったので、
来年こそ行こうかな♪って。
香住は本場ですよねー
やっぱり行かないとなぁ。
たらよろ
- ゆずのはさん からの返信 2018/03/20 22:14:32
- Re: 今度チャレンジしてみてくださいね。
- たらよろさん、コメントありがとうございます。
そんなにグルメじゃないので、地元近くの海で獲れるきんちゃく蟹という小さい蟹で十分満足なんですが、香住蟹をテレビの観光番組で見て、食べてみたくなり、冬の日本海に2年ぶりに出かけました。他にも蟹のおいしい宿はあるようですが、お部屋で温泉も満喫できて蟹もおいしいとのことで、元々、庵月さんには注目していたものの、宿泊料金もかなり良いお値段なので、ちょっと敬遠していました。でも、今回、思い切って宿泊して良かったなと思いました。香住蟹と、それに近くの柴山蟹、とてもおいしい蟹を食べることができました。関東住まいの私たちが次にいつそんな高級な蟹を食べることができるかはわかりませんが、たらよろさんもぜひ来冬は香住蟹にチャレンジしてみてくださいね。香住は温泉も良かったですよ。
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