2018/02/14 - 2018/02/16
85位(同エリア2646件中)
関連タグ
mishmishさん
- mishmishさんTOP
- 旅行記59冊
- クチコミ52件
- Q&A回答0件
- 152,788アクセス
- フォロワー94人
ポルトを存分に楽しんだ後は、首都リスボンにやってきました。
大航海時代とその栄光の歴史に思いを馳せながら、初めてなのに懐かしいような気持ちになるノスタルジックな街並みを散策してきました。
今回は4泊5日で、ポルトとリスボンを訪れる女子3人旅。
〇2/12月 移動日(アンカラ→ミュンヘン→リスボン→ポルト)
〇2/13火 ポルト
●2/14水 ポルト→リスボン
●2/15木 リスボン
●2/16金 移動日(リスボン→ミュンヘン→アンカラ)
リスボン散策のラインナップは以下のとおりです。
*ベレン地区観光と絶品エッグタルト
*美食のリベイラ市場散策
*アレンテージョ会館でまさかのロマンチックバレンタインディナー
*アルファマ地区観光と絶景ビュー
*国立古美術館で『南蛮屏風』と大航海時代のお宝鑑賞
*地下鉄アートもお忘れなく
*主婦がスーパーを物色したら&戦利品
*トルコの出入国スタンプが変わった!? 以上です
ディナーで利用した「アレンテージョ会館」、ここはかなりオススメです!思いがけずイスラム様式だったのですが、建築物としてとても素晴らしく、一見の価値ありだと思います。
前編のポルト旅行記にもぜひお立ち寄りいただければ嬉しいです^^
https://4travel.jp/travelogue/11332187
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス タクシー 徒歩 飛行機
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
さて、リスボンのホテルにチェックイン後、世界遺産のベレン地区に向かいました。メトロでカイス・ド・ソドレ駅まで行き、そこから市電かバスで行くのが便利です。
写真はベレン地区の郵便局、可愛いですね。 -
早速ですが、絶品パステル・デ・ナタ(エッグタルト)をいただきます!
ジェロニモス修道院に向かう途中にあるPasteis de Belem。
同修道院から伝えられたレシピは門外不出で、ポルトガル一美味しいと言われています。パステラリア パステイス デ ベレン パン屋
-
イートインでなければ、そこまで並ばずに購入することができます。
出来立てほやほやのエッグタルト、パイ生地はぱりぱりで、カスタードはとろとろ。旅行中に4つのお店で食べましたが、確かにこのお店のものが一番美味しいと思いました。パステラリア パステイス デ ベレン パン屋
-
ジェロニモス修道院
エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業をたたえ、また航海の安全を祈願して、マヌエル1世が16世紀に約100年もの年月をかけて建設しました。海洋王国ポルトガルを象徴する建築物です。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
南門
聖母マリアを中心に据えています。ステンドグラスの縁取りがかすかに見えますね。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
西門
サンタ・マリア教会の入り口です。
左から、受胎告知、キリストの誕生、東方三博士の礼拝。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
サンタ・マリア教会(無料)に入ると、まず右手にポルトガル最大の詩人・ルイス・デ・カモンイスの石棺があります。
ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
この教会の中が本当に素晴らしかったです。
ゴシック様式をベースに、森の中にいるような空間が広がっています。柱はヤシの木を模したと言われているそうです。そして、美術館の一室のような祭壇。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
先程の南門のステンドグラス
内側から見るとこうなっていたんですね。色彩がとても美しいです。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
教会を出るときに左手にあるのが、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマの石棺です。棺の真ん中に船が彫られています。
ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
回廊(ここからは有料)
キリスト教建築とイスラム教建築が融合したような様式です。スペインのアルハンブラ宮殿を彷彿とさせます。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
イスラム教建築特有の幾何学模様に、ロープ、サンゴ、胡椒など大航海時代のモチーフを織り込んでいて、マヌエル様式の代表作と言われています。
ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
2階に上がることもできます。とっても細かい装飾です!草花や、動物、水玉など、いろいろあります。1階とは少し異なる趣です。
ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
食堂
当時は修道士の共同室として使われていたそうです。アズレージョが綺麗ですね。ジェロニモス修道院 寺院・教会
-
修道院近くの交番
警官の服装に関するものと思われるアズレージョが飾ってあります。強面の警察官にお願いしたら、「アズレージョだけね!」と言って一枚写真を撮らせてくれました。 -
そういえばお昼ごはんを食べていなかったので、ワインでエネルギー補給です。ポルトガルに来て初赤ワイン!
-
続いては、発見のモニュメント
エンリケ航海王子の500回忌を記念して、1960年に建造されました。
広場には世界地図があり、各地の発見年号が記されています。この地図によると、日本が発見されたのは1541年。歴史で習う鉄砲伝来は1543年ですね。発見のモニュメント モニュメント・記念碑
-
左側に回ると私達日本人が知っている歴史上の人物が複数います。
まず、後ろから2番目がフランシスコ・ザビエル。1549年に日本に初めてキリスト教を伝えました。発見のモニュメント モニュメント・記念碑
-
前の方をアップしてみると、、、
先頭にいるのが、エンリケ航海王子。船を手に持っています。
3番目がヴァスコ・ダ・ガマ。インド航路を開拓しました。
5番目がマゼラン。彼の船が初の世界一周を達成しました。
私達が世界史で勉強するのはこのくらいでしょうか。反対側にも同時代に活躍した人々が続きます。発見のモニュメント モニュメント・記念碑
-
夕食まで時間がありますので、カイス・ド・ソドレ駅まで戻り、向かい側のリベイラ市場に行ってみましょう。
リベイラ市場 市場
-
市場に入ったところにある美しいアズレージョ
リベイラ市場 市場
-
んん、男性陣がお花を買い求めています。
あ、そうだ、今日はバレンタインデーですね!(すっかり忘れていた女子3人)リベイラ市場 市場
-
市場の中央はフードコートになっており、ここがとっても素敵空間でした!地元民や観光客がおつまみや食事を購入して、お酒を楽しんでいます。
リベイラ市場 市場
-
ハム専門店もあれば、女性がうれしいスープ専門店やケーキ屋さんもありました。
何かつまんでいきたい!と後ろ髪を引かれますが、これから予約したお店に向かいます。リベイラ市場 市場
-
アレンテージョ会館にやってきました。
外観からは想像できないのですが、中に入るとびっくり!噴水付きの中庭を囲むように部屋がある、アラブの伝統的な家ではありませんか!
17世紀に造られたものだそうです。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
暗いのが残念ですが、とても見ごたえがあります。
「なんじゃ、これは!!」と、ジェロニモス修道院よりもテンションが上がる私・・・
もう一度日中に来て、光の差し込み具合など確認したかったです。
中庭でお茶を飲みながら、何時間でもぼーっとできると思います。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
アズレージョも木彫り細工も、イスラムの装飾様式を用いていますよね。イスラムの建築様式を模したという感じではなく、完全にイスラム王朝時代の宮殿にいるかのようです。
様式としては、ダマスカスで見てきたものに似ている気がします。噴水のある中庭を囲むように部屋があるのも、ダマスカスやこの地方の伝統的家屋の特徴です。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
アラビア語で、「ラー・イラーフ・イラーッラー(アッラーの他に神はなし)」と彫られています。
カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
アレンテージョ会館の上の階に上がると、Casa do Alentejoというレストランがあります。
まさかのハートの風船にたじろく女子3人。「ここ、カーサ・ド・アレンテージョですか?」と確認したところ、今日は特別にバレンタインのコースメニューのみとのこと。友人が予約した時は何も言われなかったのですが、「ま、いいか」ということでバレンタインディナーを楽しむことにしました。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
一人25ユーロのコースです。
カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
飲み物もコース料金に込みです!私達は、アレンテージョ地方の白ワインを注文。
カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
前菜はムール貝のスープ、一人前です。
この時期、ムール貝が旬なのでしょうか。一粒一粒が大きくて、スープの味付けも美味しくて、ペロリと完食。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
メインは、サーモンかラムを選べました。
私はサーモンに。シンプルでしたが、とっても美味しかったです。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
このディナーは、ショー付き。おじ様が英語で70-80年代の懐かしい曲を歌ってくださいます。でもこのおじ様は、慣れない英語で歌うよりも、ポルトガル語でファドを歌う方が似合っているし、きっと上手いだろうと思いました笑
お茶目な方で、手を振ってくれたりするので、せっかく写真を撮っても大体ブレました。カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
客層は、夫婦やカップル、友人、グループなど様々。
隣の席は地元の男の子と外国の女の子のカップルだったのですが、この男の子が俳優の満島真之介君にそっくりで。私の中でかなりツボでした。(写真には写ってません)カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
デザートはカステラを甘いリキュールで浸したもの。
一緒に美味しいエスプレッソをいただきました。
人生初のバレンタインディナー、まさかポルトガルで体験できるとは!カーサ ド アレンテージョ 地元の料理
-
4日目、この日はついに観光最終日です。
カフェで朝食後、まずはホテル近くにあるスーパーでお買い物!ポルトガルワイン、ハム・ソーセージなどトルコでは手に入らないものを中心に購入。
写真は、ポルトガルの国民食であるバカリャウ(干しダラ)。 -
お買い物の後はアルファマ地区に来ました。
この写真は手前から撮ったので分かりにくいのですが、丘の傾斜に色とりどりの家々が連なっています。メトロのテレイロ・ド・パソ駅で降りて、迷路のような路地を10分程上って、まずはカテドラルに向かいましょう。
アラビア語で定冠詞(英語でいうthe)を意味する「アル(al)」が付いていることから、この街がイスラムの影響を色濃く残していることが分かります。 -
リスボンの大聖堂、カテドラルに到着です!
1147年にイスラム教徒からリスボンを奪還したアフォンソ・エンリケスの命により、モスクの跡地に建てられた、ロマネスク様式の教会です。その後、バロック様式に改修されたため、複数の様式が混在しています。リスボン大聖堂 寺院・教会
-
主祭壇には明るい光が差し込んでいます。
リスボン大聖堂 寺院・教会
-
この大聖堂は、入り口のバラ窓が見事です。
リスボン大聖堂 寺院・教会
-
バラ窓の中央にはイエス・キリスト、その周囲に12使徒が描かれています。
リスボン大聖堂 寺院・教会
-
クリスチャンでない私ですら、マリア様綺麗だな・・・と見とれてしまう、美しい聖母マリア像です。
リスボン大聖堂 寺院・教会
-
タペストリーも色鮮やかで綺麗です。
リスボン大聖堂 寺院・教会
-
Babtismal font(洗礼盤)とそれを囲むように美しいアズレージョが施されています。
リスボン大聖堂 寺院・教会
-
続いては、カテドラルのすぐそばにある、サント・アントニオ教会。
イタリアのパドヴァで活躍した聖アントニオは、リスボンの守護聖人。聖アントニオの生誕の地に15世紀頃建てられたのがこの教会です。
祭壇の中央には、幼いイエス・キリストを抱く聖アントニオの像が祀られています。聖アントニオは「幸福な結婚を司る神」でもありますので、この教会は縁結びのご利益があるかもしれませんね。サント アントニオ教会 寺院・教会
-
入り口の2階には、十字架に架けられたキリスト像とパイプオルガンがあります。
サント アントニオ教会 寺院・教会
-
アズレージョが美しいですね。ちょうど礼拝の準備をしているようです。
サント アントニオ教会 寺院・教会
-
カテドラルを背景に一枚!
アルファマ地区の坂を通る黄色の市電は、観光客に人気です。
私達もここから28番の市電に乗って、サン・ジョルジョ城に向かいましょう。
と考えていたところ、大体同じ経路を走り、城の前まで走るミニバスが来ましたので、そちらに乗りました。リスボン大聖堂 寺院・教会
-
サン・ジョルジェ城からの眺めはまさに絶景です!
あらゆる方角からリスボンを一望することができます。
写真の中央にはコメルシオ広場が見えます。目の前に見えるのは海のようにも見えますが、テージョ川です。サン ジョルジェ城 城・宮殿
-
サン・ジョルジェ城の歴史は、紀元前2世紀のローマ時代まで遡ります。その後支配民族が何度も変わる中で、今の形の城塞になりました。
サン ジョルジェ城 城・宮殿
-
城塞の中に入ることもできます!
サン ジョルジェ城 城・宮殿
-
反対側に見える高台にある建物は、ノッサ・セニョーラ・ダ・グラサ教会。ここにも展望台があり、観光客に人気です。
サン ジョルジェ城 城・宮殿
-
なんと城には、孔雀が数匹います。
ここの孔雀達はサービス精神が旺盛で、綺麗な羽を広げて見せてくれます。もしくは、「僕たちの恋を邪魔してくれるな」的な縄張り争いかもしれませんが・・・サン ジョルジェ城 城・宮殿
-
城の入り口では焼き栗を売っていました。
この栗、殻に塩味が付いていて、とーっても美味しかったです!ただの焼き栗なのですが、中までしっかり火が通っており、ほのかに香ばしさと甘さも楽しめました。時々ふとポルトガルの焼き栗が恋しくなります。サン ジョルジェ城 城・宮殿
-
みんな大好き、ナタの調理風景
-
サン・ジョルジェ城の西側からバイシャ地区のロッシオ駅方面に向かって下っていきます。
途中、落書きとグラフィティが入り混じったアートな雰囲気の坂道を発見。こういうお散歩楽しいですよね。 -
老舗っぽいお菓子屋さんを発見!1829年創業Confeitaria Nacional.
ここで夫のお土産に、ナタ(エッグタルト)を購入することにしました。お店にもよりますが、2~4日程日持ちしますので、家族のお土産にはぴったりだと思います。コンフェイタリア ナシオナル カフェ
-
可愛くて、美味しそうなお菓子がたくさん売っていました。
下の段のリング状のパン。これを一切れ買って食べたのですが、とっても美味しかったです。かなり日持ちするので、ホールで買って帰れば良かったと今になって思います。宝石のようにフルーツの砂糖漬けがパンの上に散りばめられています。後で調べたら、ボーロ・レイというクリスマスの時期に食べる伝統菓子だそうです。
しかもこのお店、後で調べたら、ボーロ・レイを初めて作ったお店だそうです。コンフェイタリア ナシオナル カフェ
-
コメルシオ広場にやってきました!
時刻は15時、ぶらぶらお買い物を楽しむのも良かったのですが、「日没までにあともう一カ所くらい観光したいな。美術館行っておきたいな。」という気持ちが抑えきれなくなり笑、自由行動の時間をいただきました。つくづく協調性のない私・・・ -
目指すは国立古美術館!
次いつポルトガルに来れるか分かりませんからね。代表的な絵画を鑑賞しておきたかったのです。
18時閉館のため、2時間ほど楽しむことができました。しかし、入館料が6ユーロと安い割に、見どころの多い美術館でした。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
The Archangel St. Michael (1780-1790)
大天使聖ミカエル
美術館に入ってまずお出迎えしてくれるのがこのお方。本来であれば右手に剣、左手に秤を持っているそうです。纏っている衣装の装飾がとても綺麗で、「こんなストールがあったら欲しい」なんて関係ないことを考えてしまいました。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
この美術館の目玉の一つが、2対の『南蛮屏風』Biombos Nambanです。狩野内膳と狩野道味の作品が一点ずつ。
ちょうど学芸員の方が地元の高校生くらいの学生達に解説していました。15分近く!こういう風景、好きです。
この階は大航海時代に各地で収集されたものが数多く展示されており、日本人観光客も多かったです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
桃山時代の最高傑作と言われています。まさか海を渡って、異国地の地で見られるとは。
日本人にとって、初めての西洋との出会い。その時の様子を鮮明に描いています。誇張されているかもしれませんが、当時日本人がどう感じたのかがよく分かりますね。
こちらが狩野内膳作。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
インドのゴアから出航し・・・
国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
長旅を終えて、船は長崎に到着。せっせと積み荷おろしをしています。
国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
イエスズ会の宣教師や日本の役人に迎え入れられます。
あ、ラクダ、発見!国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Indo-Portugueseという様式の家具、素敵ですね。下のカーペットも素敵です。
いつか家を買ったら(そんな日が来るかは別として・・・)、一つくらいこんなアンティーク家具を置きたい、なーんて妄想します。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
16世紀、シリア・ダマスカスのタイル
(と解説があったと思います・・・)
今でも産地として有名なトルコ・イズニックのタイルも展示されていました。トルコに帰れば幾らでも見られると分かっていながらも、しばし愛でてしまいました。アズレージョも好きですが、やはり本家本元が一番美しいです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
清王朝時代の陶磁器、艶やかです。
国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
大航海時代、ここから未知の海へと乗り出して行ったのでしょうか。
国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
こちらも学芸員さんが高校生達に解説していました。
時間がなかったのでさっと見て終わってしまったのですが、後で調べたところ、この顕示台は、ヴァスコ・ダ・ガマがインドから最初に持ち帰った金を使って作られたそうです!ものすごい量の金だと思います。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
『Virgin and Child, known as Our Lady of the Stars』
16世紀初頭にフィレンツェで、その後すぐベレンのサンタ・マリア教会にやって来た聖母子像。一般人っぽい素朴な雰囲気がいいなと思いました(って感想になってないですね・・・)。
後ろのタペストリーも、綺麗に色褪せています。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
『The Discovery of India』
In the style of Portugal and India series
このタペストリーも圧巻!1498年にヴァスコ・ダ・ガマがインドに到達したことを記念して、マヌエル1世が作成を命じたタペストリー。ラクダ、トラ、ダチョウ(?)、ペガサス(!)など様々な動物が乗っています。
大航海時代の功績をテーマとしたこの手のタペストリーは当時ヨーロッパ中で流行ったそうです。
どうやらこの日は営業終了後に講演会があるようで、机や椅子をせっせとセッティングしてました。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
「サロメさん、怖いですヨ・・・」って思わず話しかけたくなる絵です。
『Salome』
Lucas Cranach, the Elder
1510年頃
踊りを披露した褒美として、ヨハネの首を所望したサロメ。
表情からは何を考えているのか分かりにくいですが、ここまで血色の良さそうなサロメは珍しい気がします・・。
ちなみにサロメの舞台は、中東ヨルダンのムカーウィル遺跡にあります。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
『聖アントニウスの誘惑』
ヒエロニムス・ボス、1500年頃
この作品もこの美術館の目玉です。
ボスの世界観と出会ったのは最近で、2017年に兵庫県立美術館で開催された『ベルギー奇想の系譜展』。人々を誘惑する悪魔や怪物のような奇妙な生き物たちを、意外と子供たちが興味深そうに見ていたのが印象的でした。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
(中央の絵)
灰色の修道士の恰好をしている老人が、聖アントニウス。怪物たちに囲まれていますが、建物の中にあるキリスト像にすがるように、様々な誘惑を乗り越えようとしています。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
(右の絵)
ここにも聖アントニウスがいます。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
扉式の祭壇画ですので、裏に回って楽しめるように展示されています。
国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
『聖ヴィンセンテの衝立』
ヌーノ・ゴンサルヴェス 1470年頃
こちらもこの美術館の目玉です。
製作年、製作者、動機など、謎が多いようです。ポルトガルの守護聖人である聖ヴィンセンテを中心に、右側にアフォンソ5世、ジョアン王子、エンリケ航海王子、左側にイザベル王妃とアラゴン女王が描かれているそうですが、人物の特定も幾つかの説があるそうです。
この日は日本の女子大生の団体客が来ていました。先生もいらっしゃったので、学科か授業の旅行でしょうか。絵を見ながら「あの人、エンリケっぽい顔してね?」と盛り上がっていました。若いっていいですね。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
さすがカトリックの国、ポルトガル。宗教絵画や美術品も多かったのですが、中でも興味をそそられたのがプレゼピオ!イエス・キリスト誕生の様子などをかたどった模型です。
近くで見ると、ドールハウスのようで、とても可愛かったです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
まさに芸術作品ですね。
表情や纏っている衣装や装飾など全てが凝っていて、ずっと見ていられます。 -
『The Martyrdom of Saint Sebastian』
Gregorio Lopes 1536年頃
聖セバスチャンの殉教。構図が面白い気がします。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
『受胎告知』
Garcia Fernandes 1535年頃
受胎告知を見つけるとついつい見てしまいます。大天使ガブリエルの纏っている衣装の柄がとても素敵です(って今回の旅はそればかり・・・)。
白い百合の花が入っているのが中国陶磁器だったり、下に敷いてあるのがオリエンタルなカーペットだったり。日常のものが描かれているそうです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
『受胎告知』
Andre Goncalves 1750年
絵のタッチが柔らかく、絵本やマンガにありそうな感じです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
最後に、衝撃を受けたプレゼピオ。
光の具合で、写真が綺麗に撮れず。すみません、この写真じゃ作品の良さが分かりませんよね。。。
1756年よりも前の作品だそうです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
近くで見ると、宝石が散りばめてあるようにお花がいっぱい咲いています!(って我ながらびっくり、かつてなく乙女な発言!)
手芸好きな方が作ったのでしょうかというくらい、本当にいろいろな素材が使われています。解説を見ると、材料は粘土、段ボール、貝殻、布地、ガラス、反射鏡、綿、木材だそうです。国立古美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
18時の閉館とともに、外に出ました。
予習ゼロ、時間不足で見逃してしまった作品も多くあったのですが、久々の美術鑑賞で心がリフレッシュできた気がします。 -
ちなみに、リスボンでは、地下鉄アートも楽しめます!
私が使った地下鉄の駅はどこもアズレージョの作品がありました。タイル好きにはたまりません。 -
闘牛場があるカンポ・ペケーノ駅のホームはこんな感じです。
この写真は馬ですが、反対側のホームが闘牛でした! -
最後の夜、デパートのスーパーも見てみたい(&トルコにない外国食品を持ち帰りたい!)と思い、サン・セバスティアン駅直結のEl Corte Inglesにやってきました。スペインのデパートですね。
ここのスーパーがおしゃれで、かつ品揃えも良かったです!お土産になりそうなものがたくさんありました。エル コルテ イングレス スーパー・コンビニ
-
タコ!
ポルトガルのタコは本当に美味しかったです。エル コルテ イングレス スーパー・コンビニ
-
マルちゃんの豚骨ラーメン!?
あの~トルコにはありませんが~(ジェラシー・・・)。
他にはあずきの缶やおたふくソースなどもありましたが、そこまで日本食の品揃えが良いわけではありませんでした。リスボンには日本食のスーパーがあるようですので、そちらに行った方がよさそうですね。エル コルテ イングレス スーパー・コンビニ
-
和牛も発見!
エル コルテ イングレス スーパー・コンビニ
-
ポルトガルでオリーブのことはazeitona(アゼイトッナ)と言うんですね。アラビア語のゼイトゥーンと同じです。トルコ語では、zeytin(ゼイティン)です。
エル コルテ イングレス スーパー・コンビニ
-
じゃじゃん、今回の旅の戦利品です!
・ミュンヘン空港外のスーパーE EDEKA
・リスボンのホテル近くのスーパーCONTINENTE
・リスボンのデパ地下スーパーEl Corte Ingles
以上、3カ所で買いました。
トルコで買うと高い生ハムやワインはもちろんですが、他にはタコスやグリーンカレーの素、タコの缶詰、ホワイトアスパラの缶詰などを買いました。ワインは安いものだと2-3ユーロで買えてしまって超お得!
Carr's、ここのクラッカー大好きなんです。
あと、何ですか、このリンツのポップなチョコは!HELLOというシリーズだそうです。日本でも売っているんですかね。初めてお目にかかり興奮しました。NH カンポ グランデ ホテル
-
缶に入ったイワシのチョコ
これ、可愛いですね。オイルサーディンの缶かと思いきや、開けるとイワシの形をしたチョコが出てくるんです。今回の旅友2人にも感謝の気持ちを込めてプレゼント。
一応夫にも義理チョコとして笑。夫にはもちろんエッグタルトのお土産もあります!NH カンポ グランデ ホテル
-
最後に、「どうしたトルコ!?」
トルコの出入国印が変わったことについて。
今までは赤色の丸いスタンプが入国印、青色が出国印だったのですが、2018年1月頃からEUっぽいスタンプになりました笑。左上のドイツの出入国印と比べると分かりやすいです。
「えーパクりましたか?」ってくらい似ています。EUに加盟する準備でしょうか?(いや、そんなはずはないと思いますが・・・)とても気になります。
楽しかったポルトガル女子旅も終わりです。美味しい食事を楽しんで、綺麗なものをたくさん見て、のんびりした時間に身を任せて、とても刺激的かつリフレッシュできた5日間でした。食事+買い物+おしゃべりは、やはり女子旅ならではですよね。同時に、いつも旅先で好き勝手させてくれて、地図を読んでくれる夫のありがたみも実感笑。夫のためにも!当分は酒量を減らしつつ、、主婦業@トルコがんばりたいと思います~
とか言いながら、フォカッチャを目指しけど何かが違う焼きたてパン&自家製鶏ハムをつまみに赤ワインを飲みながら旅行記の最終仕上げをしております・・・
最後まで読んでくださりありがとうございました!
この旅行記のタグ
関連タグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (9)
-
- Smile Daisyさん 2018/05/03 16:20:02
- アレンテージョ会館
- mishmishさん、はじめまして!
私も以前リスボンへ行った際に、アレンテージョ会館のレストランで食事しました。
予約をしていなかったので、オープンより早い時間に行って、レストラン以外の部屋もじっくりと見学して感激しました。
使っていないような部屋もあって、入場料が取れそうなほどの建物なのに、勿体ないなーと思いましたが、あの緩さがポルトガルの良いところでもありますよね。
ちょうどバレンタインだったそうで、テーブルのハートの風船がとても可愛いですね。
私も同じ部屋で食べたのですが、黄色の部屋に赤が映えて、ちょっと羨ましい写真ですー(笑)
旅行記の写真がとてもきれいで、イスタンブールの旅行記なども見せて頂きました!
トルコも興味があるので、またお邪魔させて頂きますね。
- mishmishさん からの返信 2018/05/04 04:55:50
- RE: アレンテージョ会館
- Smile Daisyさん、はじめまして!
ポルトガルの旅行記、読んでくださりありがとうございます!
Smile Daisyさんもアレンテージョ会館で食事されたんですね!内装が素晴らしかったですよね。私も感動して、トイレに行くついでに、寄り道して他のお部屋も見てきました。他の友人は私ほど興奮していなかったので、個人差あり?と思ったのですが、Smile Daisyさんも感動されたのだと知り安心しました。
確かに、入場料を取らないのは勿体ないですね!
「あの緩さがポルトガルの良いところでもありますよね。」ほんと、その通り!同感です笑。
バレンタインディナーは貴重な経験でしたが、できれば通常営業の日に行って、アレンテージョ料理を堪能できたら良かったのになとも思います。
Smile Daisyさんのアムステルダム旅行記も楽しく拝見いたしました!自由きままにお散歩されるスタイル(だからこその面白い発見もあり!)が素敵です。
これからもSmily Daisyさんの旅行記楽しみにしております。
mishmishより
-
- ドロミティさん 2018/05/02 10:05:22
- はじめまして♪
- miishmishさん、はじめまして。
4トラのトップページで紹介されていたのでお邪魔しました。
お写真のセンスが良くてコメントも愉しくて、ポルト編と併せて
いっきに読ませていただきました!
素敵な旅行記を見せていただき、どうもありがとうございました。
以前ツアーでポルトガルに行ったのですが、やはり個人で周られると
見どころも時間配分も食事のチョイスも思いのままで充実していますね(^^♪
もう一度、ゆっくり観光したい!と固く誓いました^^
トルコにお住まいなのですね。
昔、20年ほど前にフランスからツアーでカッパドキアとイスタンブール
に行きました。
カッパドキアの奇岩群に圧倒され、イスタンブールのエキゾチックな
雰囲気がとても魅惑的でした。
またお邪魔いたしますのでよろしくお願いいたします。 ドロミティ
- mishmishさん からの返信 2018/05/03 01:59:50
- RE: はじめまして♪
- ドロミティさん、はじめてまして!
ポルトガルの旅行記、読んでくださりありがとうございます!
トップページで紹介されるなんて、今年の運を使い果たしてしまったのではないかと、
おろおろ、でも嬉しい限りです…!
個人旅行ですと、効率よく回れないのが難点ですが、自由気ままに旅行ができて良かったです。とはいえ、行きそびれてしまった街がたくさんありますので、ぜひ再訪したいな〜と。それだけポルトガルは魅力的な国でした♪
ドロミティさんのイタリア旅行記もとても楽しく拝見いたしました!「同じ誕生日を祝う女子旅」そんな運命的なご友人と旅行を続けられているなんて羨ましい限りです。それにカーニバルという一年で一番特別な時にヴェネチアに行けるなんて。仮装している方々のカッコいいお写真をドロミティさんのユーモアのあるコメントとともに拝見できて、こちらまで得した気分になりました。
トルコもいらっしゃったことがあるんですね!私はまだトルコ在住1年目で、近々初カッパドキア旅行にも行けたらと思ってます。その時はぜひ旅行記読んでいただけたら嬉しいです^^
ドロミティさんの旅行記、これからも楽しみにしております。
mishmishより
- ドロミティさん からの返信 2018/05/03 09:32:53
- お礼(^^♪
- mishmishさん、おはようございます^^
ご丁寧なお返事とフォローありがとうございました(._.)
私もフォローさせてくださいね。
改めてよろしくお願いいたします♪
日本はGWの真っ最中、これから軽井沢に行って来まーす。
mishmishさんの旅行記もまたゆっくり見させていただきますヽ(^o^)丿
ドロミティ
-
- きなこさん 2018/03/26 23:37:14
- 緑のワイン
- こんにちは~はじめまして
ご訪問ありがとうございます
いつか行ってみたい「ポルトガル」
とても楽しく旅行記を拝見しました。
私もポートワイン未経験です
赤玉ポートワインは常連さん(笑)
緑のワインがあるのですね
興味津々です
それとリスボンの地下鉄もホームが「地下鉄アート」なんですね
昨年ストックホルムで「地下鉄アート」を初めて見て感激しました。
日本では考えられないですよね
広告料の入るものばかり
それと それとリスボンで「ボス」の絵が見れるんですね
全く知識は無いのですが何故か魅かれます。
あ~~行きたくなりました(笑)
- mishmishさん からの返信 2018/03/27 06:06:15
- RE: 緑のワイン
- きなこさん、はじめまして!
こちらこそ、ポルトガルの旅行記を読んでくださり、またメッセージまでくださりありがとうございます!
きなこさんの旅行記、トップページのオススメ(羨ましいです!)で拝見して、訪問させていただきました。タンザニア旅行、かっこいいですね!アフリカも、野生動物たちも、私にとっては未知の領域なので興味津々です。また、改めてきなこさんのページを訪問したら、面白そうな旅行記がたくさん!まず、どれもタイトルが素敵すぎます笑。私も夏に北欧に行きたいと思っていますので、きなこさんの旅行記参考にさせていただきたいと思います^^
私も最初は「ポートワインって??あーあの赤玉ポートの!」みたいな若干オカシナ認識で笑。緑のワインは、お手頃でとても飲みやすくてオススメです。何よりポルトガルの魚介によく合うんです。思い出しただけで、よだれが・・・
リスボンの地下鉄アート、タイルと現代アートの融合で楽しかったです。でも、ストックホルムのものには敵いません!きなこさんの旅行記を拝見して改めて思いました。15駅も回られたなんてすごいですね。
ポルトガル、きなこさんも絶対好きだと思います^^
これからもきなこさんの旅行記楽しみにしております。
mishmishより
- きなこさん からの返信 2018/03/27 10:21:12
- RE: RE: 緑のワイン
- おはようございます
「フォロー」して下さり有難うございます
現在トルコにお住まいなのですね
少しだけ滞在したことがありますが あのイスタンブールの喧騒大好きです
それにヨルダンにもお住まいだったのですね
一度しか行っていませんがステキな街々で直ぐに好きになりました
お住まいになられると 通りすがりの旅人では知りえない面白い事も沢山あるのでしょうね
海外で生活されているなんて凄いです
これからもよろしくお願いします
きなこ
- mishmishさん からの返信 2018/03/28 03:06:58
- RE: RE: RE: 緑のワイン
- きなこさん
こちらこそフォローしてくださりありがとうございます!
きなこさんはヨルダンにも行かれたことがあるんですね。旅行記、一部拝見しました!
公共交通機関があまり発達していない国ではありますが、それでも色々なところを訪問されていて、ほんとすごいです。死海やハママート・マイン、懐かしいです。お子さん達も若いうちから外の世界と接することができて、旅好きのお母さん様様ですね。
イスタンブール、私も大好きな街の一つです。ヨーロッパの街の美しさとは違いますが、あの喧騒がたまりませんよね^^
私は夫の帯同でトルコに来ているので気楽な身分ですが、ここでの生活は日常であり、旅の延長でもあり。なかなか刺激的だなと思います^^
きなこさんの旅行記、気になるのがたくさんありますので、時々訪問させていただきますね。
これからもよろしくお願いいたします♪
mishmishより
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
mishmishさんの関連旅行記
この旅行で行ったホテル
-
NH カンポ グランデ
3.25
この旅行で行ったスポット
もっと見る
この旅行で行ったグルメ・レストラン
リスボン(ポルトガル) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
リスボン(ポルトガル) の人気ホテル
ポルトガルで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ポルトガル最安
487円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
9
98