2018/02/11 - 2018/02/11
2049位(同エリア4009件中)
コタさん
冬の京の旅で特別拝観されている妙心寺東海庵と京都検定合格者特典の二条城ご招待をメインに、小雪舞う都大路をお散歩。
まずは御池通の一本北側の押小路を河原町通から二条城まで。二条から花園まではJR嵯峨野線のお世話になるも妙心寺から一条通りをまっすぐに御所まで。
合計20キロ程度は歩いたか。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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三条京阪から京都市役所裏の押小路まではすぐ近く。押小路では寺町を過ぎたあたりに千家十職のうち袋物を扱う土田友湖さん。まるで個人宅のような佇まいながらも内側にはちゃんと暖簾も掛かっている。さすがに入っていく勇気はないわなぁ。
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押小路釜座には東三条院跡。平安時代には藤原氏の邸宅があった地で里内裏ともなっていた地。後に藤原道長に譲られ池もあるような優美な邸宅であったが火災で焼失。
鎌倉・室町以降は妙顕寺・秀吉の妙顕寺城と主は変遷し、秀吉が妙顕寺城から聚楽第に移った後は荒廃しのちに民家が密集するようになった、と思われる。 -
西洞院の御池と押小路の間にある御金(みかね)神社。金ピカの鳥居が何とも迎合し過ぎというか現世利益過ぎると思われるが、この辺りでは一番人が多いところ。鉱山の神を祀るのであってお金をダイレクトに祀っている訳ではないはずだが、まぁそれらしければそれでいいんでしょう。銭洗いをする人までいます。それって鎌倉の銭洗弁財天さんでしょ。
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押小路小川通あたりは平安時代は閑院という藤原氏邸宅兼里内裏が東三条院と隣接するようにあり、のち妙顕寺、妙顕寺城と変遷。昔はこのあたりに朝廷内裏があり、秀吉の邸宅がありと京はたまた日本の中心地であった。平安京の中心軸は朱雀大路で今の千本通から現在の中心軸の河原町通まで徐々にずれてきているということか。ここまで来ると二条城が見えてくる。
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さて、京都検定合格者特典の二条城。入口で合格証呈示で問題なくスルー。さすがに世界遺産、連休の中日ということもあって結構な人の入り。
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入ってすぐの唐門。重文の門で見とれるくらい。
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国宝の二の丸御殿。屋根だけでも素晴らしい。
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二の丸御殿をまずは見るも写真は撮影禁止。複製の障壁画なれどこれだけの規模で圧倒される。本物は収蔵館で見ればよいと思っていたのが、収蔵館は工事のため閉館。圧倒的な障壁画のホンモノを見れなくて残念。まぁ、特典で入っているのだから。庭園は小堀遠州でさすがな造り。
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本丸御殿はホンモノは焼失しておりここにあるのは御所にあった桂宮邸。桂宮は今出川に近い位置にあり今は宮内省の職員住宅があるところ。(おー、知識が繋がってきたぞー。)
天守閣跡に登ると比叡山が良く見える。 -
二条城から出て二条駅へ。二条城のお堀端を歩くが、風がきつくて極寒。
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JR二条駅。地下鉄開通で大きいショッピングセンターやらができており開発が進んでいる模様。前回ここに来たのはいつだったのか。駅のホームから北を見ると雪が降っているよう。この辺り、あまり歩いてもおもしろそうではないので妙心寺のある花園へ2駅乗る。
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花園駅からは歩いてすぐに妙心寺。さすがにここまでは彼の外国人も来ないようで。
算盤面の妙心寺は全国に数千の子院を有する臨済宗第一の大本山。大徳寺よりは地味だがやはり規模は大きい。もともとは大徳寺の傘下にあった妙心寺だが火の出るような修行を重ねれっきとした大本山へ。大徳寺と共に林下(時の有力者の庇護を受けない独立した寺)の名刹。 -
重文の三門。中は極彩色でミニ立体曼荼羅もあるのだが、今日は東海庵の招待券を持っているので先を急ぐことに。
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退蔵院もあるが横目もふらずに。ここは瓢鮎図で有名。瓢鮎図は昨年京博の国宝展で見ている。あと元信の庭もあって狩野派総帥の造った庭とは興味深いものがある。庭といえば昭和の造園家中根金作の余香苑もあったか。
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仏殿と法堂。法堂には狩野探幽の雲龍図、八方睨みの龍。ここは年間通しの拝観が可。
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目指す東海庵に急ぎます。算盤面からか臨済宗の中でも最も多い子院を全国に有する妙心寺派で子院数トップの東海派を率いる妙心寺のエース級塔頭。
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このお寺の注目スポット(京都検定的な)は東海一連の庭。書院西側に築山のある庭と枯山水・露地庭が一連となって広がっている。奥行きはあまりないものの広がりを感じるお庭。手水鉢は橋柱のようで真ん中に穴が開いている。もう一つの手水鉢は長さ二メートルはある。
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方丈前の庭は白露地の庭。広い空間に白砂が敷かれているのみ。龍安寺のような石はなしでスッキリ。これはこれで贅沢な空間の使い方かも知れない。
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坪庭には石が7つ。同心円に描かれた白砂の波紋が心地よい。石は見る方向から5つになったり6つになったり。このお庭が小さいながらも最も気に入ったお庭となった。
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玉鳳院前を通行されるお坊さま。
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玉鳳院のさらに奥にある塔頭、東林院。沙羅双樹の花が有名。苔の庭に沙羅双樹の花が落ちている姿は感動的に見える。(写真でしか見たことないが。)
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妙心寺の北側を通る一条通を東へと。北野白梅町を通って大将軍にある椿寺こと地蔵院へと。五色八重散椿は花ごとポトリと落ちずに、散ってゆく椿で加藤清正から秀吉に、さらにこの寺に寄進されたもの。咲くのはまだ先のようで、平野神社の桜と同じ時期にここの椿も満開になるとのこと。
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さらに一条通を東に進むと大将軍八神社。陰陽道の影響をモロに受けた神社で、京都の四方を護る大将軍社のうちの北の護り。
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さらに一条通を東に進むと智恵光院。京都検定テキストには掲載されていないが通りの名前に付いているだけに大きい寺であろうと行ってみる。敷地的には広いが駐車場になっている境内の片隅に地蔵堂があり、小野篁作とされるお地蔵さんがある。
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一条通をさらに東に進むと一条戻橋を経て(虎屋の甘味処も過ぎて)御所に突き当たる。3時過ぎだったので御所の一般参観。プラっと行って御所を見学できるといういい時代になった。朝廷の表玄関紫宸殿。
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小御所前の庭園。池泉回遊式庭園となっていてさすがに良く手入れされている。
この奥にある御学問所で王政復古の大号令が発せられ、手前の小御所で小御所会議が行われている。この二カ月程前には二条城二の丸御殿で徳川慶喜が諸藩に大政奉還を諮問している。このあたり西郷どんに出てくること間違いないので今年は御所も混雑するのでしょう。 -
御所内を出て御所の建礼門。時代祭はここが出発点。この向こうに壮麗な紫宸殿があるとはなかなか想像できないが。
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今日は雪のチラつく京都市内都大路を30Kmくらいは歩いたか。夕刻になって三条大橋から見る北山はとても寒そう。
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