いちごと富士山で冬がベストシーズン？東京からぷらっとこだまで日帰り静岡の旅

2018/01/25 - 2018/01/25

東京～横浜に住んでいると、ビジネスでなければ静岡市周辺に行く機会はそうそうない。
もっと言ってしまえば、御殿場以西の静岡県に旅行で行くという話は聞かない。

理由はおそらく・・
1.静岡県は東海地方だから
東京からの所要時間が同じくらいでも、テレビの情報（中継など）は北関東の方が圧倒的に多い。
2.結局箱根、伊豆、熱海でいいや、になってしまう
静岡市近辺に温泉郷がないことも影響しているが、東京からは山ありビーチあり温泉アリうまい魚アリの伊豆箱根の方が車・電車で片道1時間ほど近い。
と言ったところだろう。

調べてみると、温泉はないけれども、静岡市周辺は見どころが満載。
富士山絶景スポット（三保の松原、日本平）、本家本元久能山東照宮、ローカルグルメ（清水のマグロ、静岡おでん）・・・

東京からこだまで片道1時間40分で往復1万円以内（ぷらっとこだま利用）なので、日帰りで行ってきました。
（温泉があったら1泊する、もしくは普通列車で1時間強かけて熱海まで戻って1泊することも考えたかもしれません。）

行ってみて感じたのは、冬はオフシーズンと言われながらも、
富士山を見るには空気が澄んでいる冬がベストであること、
いちごの季節であり、いちご狩りも楽しめること
（残念ながら時間はとっていなかったので体験できず）、
といったことから冬の静岡への旅行は
人も少なく、東京からは穴場となっていました。

エリア 静岡市（葵区・駿河区）(静岡)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 新幹線 JRローカル 徒歩

ＪＴＢの店舗で前日にチケット購入。

ぷらっとこだまはいろいろと利用条件が厳しいので、ご存じでない方のために整理を。
・列車、座席、乗車駅降車駅は完全指定。予約変更、キャンセル不可。
・新幹線乗車駅まで、降車駅からの運賃は別途必要。
・駅出口に直結の有人改札にて入場。（乗り換え改札利用不可。）
・ワンドリンククーポン付。

京都の場合、\13,080のところ、\10,300になるが、所要時間は3時間40分。
のぞみで2時間15分ということを考えると、往復で3時間のロスは微妙。
京都1泊ならば宿泊付き新幹線旅行パックプランの方がよさそうだ。

一方、静岡は片道\5,830のところ\4,700。
ひかりでは1時間1分のところ、こだまで1時間25分なので、
時間差は往復でも1時間以内。
ひかりの本数も多くないので、ひかり通過待ちがないこだまもある。
静岡へのきっぷは当日時間が決まるというような状況でなければ
ぷらっとこだまを利用したい。

ＪＴＢの店舗の方が言うには、最近では中国、韓国の方が、
ぷらっとこだまで京都・大阪へ行くが増え、
新大阪発着が取れにくくなり、土日はかなり前でも完売になることもあるとのこと。
静岡、浜松へ行くのであれば、名古屋発着のこだまが取りやすいとのこと。

ドリンクチケットは東京～新大阪のＪＲ東海のキオスク等で引き換え可能。
非常に分かりにくいが、東京～新横浜の場合、
新幹線の改札内のキオスクのみ。
在来線はＪＲ東日本、東海道新幹線はＪＲ東海の所属のためとのこと。

富士山側の窓側（Ｅ）を取ってもらったので
新横浜～小田原の富士山ビュースポットでよく撮れる。

ＤＥの2席側なので、Ｄ席に入られないと思いきや
バラでのビジネス客が多いせいか、Ｄ席もうまっている。
しかも、東海道新幹線はビジネス客が主力なので、
東北新幹線とは違い、駅弁を食べている客はいない。
せいぜいサンドイッチとコーヒー程度。

新富士だったか三島近辺。
東側と南側では富士山の見え方が違う。

9:56静岡駅到着。

この日は最強寒波襲来による降雪のため、名古屋～新大阪で徐行運転となり、名古屋発着を除き、名古屋以降で延着が見込まれるとのこと。

東北新幹線ユーザーあるある、
新幹線は雪で遅延するんですか？
（秋田・山形連結便は除く。）

下調べはしたものの、観光案内所へ。
富士山を見るのが目的だったので、
日本平、三保の松原へ行きたいと言ったら、
静岡→（バス）→日本平→（バス）→東静岡→（ＪＲ）→清水
→（バス）→三保の松原→（バス）→清水→（ＪＲ）→静岡
というルートになるので、バスと静岡鉄道の1日共通フリーパスを勧められた。
（実際には、おすすめ通りには行動していない。）

日本平行きのバスは平日は８時台～１４時台に1時間に一本程度。
10時31分発だったので、駅周辺を散策。

駅周辺に竹千代像と家康像あり。（詳細は口コミにて。）
駿河の拠点として城を構え、天下統一を果たし
引退後駿府で過ごしているので、家康ゆかりの土地と言えよう。

バスで約40分。
日本平ロープウェイ駅に到着。
展望台はロープウェイの駅から歩いて３分くらいのところにある。

平日でしかも最強寒波襲来中ということで、
観光客は少なかったが、それでも来ていたのは中国語を話す方々。

日本平 自然・景勝地

駿河湾を見下ろし、背後に富士山は絶景です。
富士山を見るのであれば、間違いなくおすすめです。

日本平 自然・景勝地

当初の予定では、日本平到着約30分後のバスで静岡に戻る予定だったが、
現地の様子から、久能山東照宮はやはり一見の価値あり、
という雰囲気だったので、行ってみることに。

日本平ロープウェイ 乗り物

東照宮＝家康を祀った神社
ということで、日光東照宮が有名だが、
こちらには家康の墓もあり、本家本元感がある。

神社は参拝料無料のところが多い中、こちらは500円取られる。
博物館とセットならば800円。

久能山東照宮 寺・神社・教会

境内自体はそれほど広くはないが、険しい山の上にあり、威容を誇る。

最強寒波襲来中ということもあって、手水舎の水も凍っていた。
省略する方もいる中、少なめながらもちゃんと清めました。

本殿、拝殿は国宝に指定され、
総漆塗りで絢爛豪華。
後で知ったが、塗り替えもしているとのことで、
入場料がかかるのはやむを得ないのかも知れない。

側面もきらびやかな装飾が施されている。

その後、博物館へ。（参拝とセットで購入）
残念ながら内部は撮影できないが、
結論から言うと入場の価値あり。（詳細は口コミにて。）
徳川家の刀剣鎧兜を中心に秘宝が展示されている。
家康がスペイン国王から送られた置時計（国宝指定）が展示されており、
ヨーロッパでも当時の時計が残っているケースは稀で、一見の価値あり。

観光案内所では、ロープウェイで日本平、バスで東静岡駅に
戻るルートを勧められたが、久能山を徒歩で下山するルートがあり、
下りたすぐのところに清水行きのバスのバス停があるということは
事前に調べはついていたので、神職さんにバス停の場所と
バスの時間を訊いてみると、丁寧にバスの案内のチラシをくれ、
それほど遠くなく、ちょうどいい時間に
清水行きのバス（フリーパス対象）があったので、
参道を下りて、直で清水へ行くことに。

久能山東照宮 寺・神社・教会

神職さんの話では下山に２０分程度かかると言われたが、
実際には10分程度。

下りたところにはちょっとした門前町あり。

付近を散策してみると、いちご農園が広がり、
今がまさに旬ということで、いちご狩りをやっている農園が多数あった。

青いのも目立つのでいちごのシーズンが始まったばかりかもしれません。

バスの時間までいちご狩りをするほどの時間はなかったが、
小腹が空いたこともあり、農園兼カフェにていちごパフェをいただく。
今が旬だけにおいしい。

練乳をかけただけのいちごミルクでもよかった気がする。
でも、いちごに練乳をかけるのはあまり好きではない。

次に来る機会があればいちご狩りの時間も確保したい。
というよりも、この時期に静岡に行かれる方は
いちご狩りの時間を確保して行かれるのをお勧めする。

久能山の南側を走る国道150号沿いにはいちご畑が続き
「いちご海岸通り」と名がついているくらいなので、
やはりこの辺りはいちごが名物。
旬に訪れただけに、いちご狩りができないのはもったいなかった。

久能山下13:37発のバスに乗車。
久能山東照宮から三保の松原を目指すのであれば、
静岡に戻るよりも、清水に直接行った方が、効率がいいが、
久能山下から清水へ向かうバスは日中のみで
1日に４、５本しかないので、要注意！！

海の先に伊豆半島、ヤシの木が植えられた国道150号は
ちょっとした南国感を味わえる。

14：00過ぎに清水駅到着。

昼食がまだだったので、駅近くの清水魚市場河岸の市へ。
駅直結の歩道橋にほぼつながっているので、駅から行きやすい。

清水魚市場 河岸の市 お土産屋・直売所・特産品

河岸の市まぐろ館内にある、「海山」にて
インスタ映えすると評判な、まぐろ一貫にぎりをいただく。
お好み焼き用のへらで切っていただく。

清水まぐろ館 海山 グルメ・レストラン

まぐろだけかと思いきや、桜えびやトロのすき身、さらにローストビーフまで入っており、
量は多いものの、食べる者を飽きさせない。
時期によっては生しらすが入ることもあるらしい。

バスで三保の松原へ行こうと思っていたら、
河岸の市に直結するところに三保行きの水上バスあり。
食事の後の時間にちょうど水上バスがくるということもあって、
水上バスで三保へ行くことに。

清水港水上バス 乗り物

状況は自分ひとり。
三保まで約30分。

水上バスの三保の船着き場は、三保の松原から少し離れており、
ここからさらにバスで移動する必要がある。

とはいえ、行きついた先は
東海大学海洋科学博物館（水族館）と
東海大学自然史博物館（恐竜博物館）のすぐそばで、
時間があれば行ってみたかったこともあり、行ってみることに。

水族館と恐竜博物館のセット割引きがあったが、
時間がなかったので恐竜博物館だけにした。

東海大学自然史博物館 美術館・博物館

東海大学自然史博物館はかっこ書きで「恐竜博物館」となっているが、
恐竜のみにとどまらず、初期両生類や絶滅した哺乳類など
生物の進化の歴史上重要な古生物の化石（レプリカもあり）も
充実しており、なかなか面白い。

もちろん、巨大な恐竜の化石の展示も充実しています。

閉館（17:00）少し前まで自然史博物館いて、その後三保の松原へバスで移動。
清水～三保の松原入口は10分に1本くらいのペースでバスがあるが、
三保水族館（東海大学海洋科学博物館）～三保の松原入口は
30分に一本しかないので、バスの時間には気をつけよう。

三保の松原入口のバス停から御穂神社をへて、海岸線まで徒歩約20分。

御穂神社 寺・神社・教会

冬の平日日没直前ということもあって、
神の道と呼ばれる参道も、ほとんど人はいない。

羽衣の松と呼ばれる名所扱いの松があるが、
富士山とセットで見られるわけではない。

砂浜に出ると、夕焼けに染まる伊豆半島。
これだけでも絶景。

砂浜を歩くこと5分富士山絶景スポット鎌ヶ崎。
護岸工事中ということもあって、ブルドーザーや立入禁止の設定もあった。

文学や絵の題材に使われた景勝地ということで
世界遺産に登録されているが、
日本平の方がいいという人もいると思う。

三保松原 自然・景勝地

松と富士山の組み合わせとなる場所は意外とない。
時間があって、歩く場所としては悪くないと思う。

三保の松原からバスで清水駅、さらにＪＲで静岡駅へ。
バスが渋滞に巻き込まれ新幹線までの時間がなかったので、
駅近くでさくっと夕食を。

牛すじなどでだしを取り、濃いめのつゆで、
青のりと削り節をかけていただく静岡おでん。
なかなか美味しかったです。

雪のため5分ほど遅れての静岡到着でした。

21:00前に東京駅に着く19:20静岡発でチケットを買いましたが、
もう一本後の19;50頃でもよかったかなと思います。

富士山をテーマに1日で静岡をめぐってきましたが、
今回行けなかった登呂遺跡や東海大学海洋科学博物館（水族館）
日本平動物園（アリクイやレッサーパンダで有名）と、
まだまだ見どころがあります。

車なしでの利便度は十分に許容範囲内。
新幹線でなくても、快速アクティーなどを使えば3時間で静岡まで行けるので
青春18きっぷなどを使って、帰りに熱海などに泊まっていくのもありかと思います。
清水～土肥のフェリーもあるので、伊豆半島との組み合わせもいいかもしれません。