
2015/09/21 - 2015/09/25
6位(同エリア34件中)
Yukiさん
この旅行記のスケジュール
2015/09/21
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飛行機での移動
成田国際空港(17:40発)→ジョン・F・ケネディ国際空港(17:33着)デルタ172便
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バスでの移動
JFKからラガーディア行きのシャトルバスがあります。
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飛行機での移動
ジョン・F・ケネディ国際空港(21:55発)→ポートランド空港(23:13着)デルタ6262便
2015/09/22
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車での移動
タクシー
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徒歩での移動
ポートランド国際ジェットポートまで徒歩
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車での移動
レンタカーを借りてポートランドからブースベイハーバーまでUS1で移動
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ブースベイ・ハーバー
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車での移動
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カルーセル・ミュージック・シアターで観劇
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車での移動
2015/09/23
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車での移動
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車での移動
2015/09/24
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車での移動
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飛行機での移動
ポートランド国際ジェットポート(12:27発)→デトロイト国際空港(14:34着)デルタ4957便
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飛行機での移動
デトロイト国際空港(15:35発)→シアトル・タコマ国際空港(17:25着)デルタ733便
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飛行機での移動
シアトル・タコマ国際空港(19:23発)→羽田空港(22:15着)デルタ581便
2015/09/25
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羽田空港
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この旅行記スケジュールを元に
映画化もされたミュージカル「回転木馬(Carousel)」の舞台となったアメリカのニューイングランド地方・メイン州。ロブスターが名産といわれている場所だそうで、一度行ってみたい気持ちが頭をもたげてきたので、実際にメイン州まで行ってみることにしました。
メイン州の最大都市・ポートランドと、ポートランドから50キロほど東にある、映画「回転木馬」のロケが行われたブースベイ・ハーバーという場所をレンタカーで訪れました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 15万円 - 20万円
- 交通手段
- レンタカー
- 航空会社
- デルタ航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エアトリ
PR
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メイン州の最大都市はポートランド。オレゴン州にもポートランドがありますが、今回の目的地はメイン州のほうのポートランドです。メイン州自体、日本人はあんまり知らない場所なので、当然ながら日本からの直行便はなく、まずはニューヨークのJFK空港まで行き、そこからシャトルバスで同じニューヨークのラガーディア空港に移動して、国内線に乗り継ぎます。
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飛行機は全行程、デルタ航空を利用しました。
米系の航空会社とはいっても、私の座席のまわりはほとんどが、中国のどっかから乗り継いできたおっちゃんおばちゃんの団体ばかり。中国語しか話せないおばちゃんが、英語少々と日本語オンリーの私におかまいなしに話しかけてきます。おばちゃんというのはどこの国も同じとみえて、空気枕を貸してくれたり、「あめちゃん」ならぬ現地のお菓子をくれたり、やたらと世話を焼いてくるもんですね。まあ睡眠薬は入ってないと思いますが、中国の得体の知れないお菓子を食べる気にもならなかったので、CAさんがゴミ回収に回ってきたときに、気付かれないように捨てときましたが。この団体、やたら大声でしゃべくりまくるわ、JFK空港に着いたはいいが降機待ち中にゲロゲロ~っと吐いちゃうおばちゃんはいるわで、なかなかお騒がせな人たちでしたが、どうにかこうにかニューヨークにたどり着きました。
JFKに着いたらフリーのWiFiでも飛んでるかと期待したんですが、飛んでるWiFiはどれもパスワードつきで、結局入国が終わってSIMカードを買うまではIPアンリーチャブルな状態でした。
入国審査官は上品そうな中年のおばちゃん。入国カードの滞在先の欄におよそ日本人の訪れそうにない「メイン州ポートランド」などと書いていると、当然のことながら「Why?」と突っ込んできます。
「ロブスターが食べたいんです! ロブスターとか、クランベークとか!」と目をキラキラさせて答えると、通してくれました。 -
JFKにはAT&TのスマホやSIMカードの自販機があると聞いていたんですが、私の着いたターミナル4にはそんなもの見当たらず、自販機に売ってるものも高いわりに微妙なのばかりだったので、自販機で買うのはあきらめ、ニューススタンドに入って適当にSIMカードをみつくろってもらいました。
ポートランド行きの便は、JFKではなくラガーディア空港から出るので、ここからラガーディア空港行きのシャトルバスに乗らなければなりません。が、なかなかバスが来ない!
乗り継ぎ時間は4時間ほどしかなく、入国手続きで1時間費やしてしまったので、乗り継ぎ便に間に合うかどうか気が気でなかったです。しかもラガーディアでは、本来行くべきターミナルCではなくターミナルBで降ろされちゃったので、そこからターミナルCまで、わけのわからん道を数百メートルほど、スーツケースをガラガラ引っ張りながら歩く羽目に…。ジョン F ケネディ国際空港 (JFK) 空港
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で、やっとこさ辿り着いたターミナルCのカウンター。セキュリティではポケットに入っていたiPod nanoを取り出し忘れて係官に怒られ、念入りに検査されたあげく、なんとか制限エリアまでたどりつきました。乗り継ぎ便が大幅に遅れていてくれたので助かりました。
ラガーディア空港 (LGA) 空港
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ラガーディア空港のフードコート。ちょうど腹が減っていたのでここで夕食を取ることにしました。
ラガーディア空港 (LGA) 空港
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ラガーディア空港 (LGA) 空港
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ラガーディア空港 (LGA) 空港
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ローストビーフのサンドイッチにマンハッタンクラムチャウダー、そして白ワインのセットで、チップ込みで約50ドル。テーブルに置いてあるiPadを使って自分で注文し、目の前のカードリーダーにクレジットカードを通して支払いができるようになってました。こういうとこ、アメリカらしい。料理はやたらとドデカかったのですが、まあ日本でも6000円出せばこのぐらいの量は食べられるでしょう。
夕食をとり終えると、近くのニューススタンドで新聞「Barrons」を買い、ポートランド行きのゲートC12に向かいました。ラガーディア空港 (LGA) 空港
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ラガーディア空港 (LGA) 空港
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待ってるのはほとんど地元のアメリカ人。外国人らしき人は1人もいませんでした。
ラガーディア空港 (LGA) 空港
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結局、定刻からだいぶ遅れての出発になりました。スーツケースは機内持ち込みにしていたのですが、機体が小さくて機内の網棚に入らないということで、乗り込む前にタラップの下に置かれていた棚にあずけさせられました。荷物にはピンク色のタグがつけられ、ポートランドで降機時に扉の前のボーディングブリッジのところで待ち、そのタグと引き換えに荷物を受け取るしくみになっていました。そんな案内があったかどうか、早口過ぎて聞き取れなかったので、まわりの様子をみながら動かないと荷物を受け取りそこなうところでした。
ニューヨークからポートランドまでは約1時間。機内にいるとあっという間に着いてしまうという感じですが、それでも東京から花巻ぐらいまでの距離はあります。ポートランドは気温10度。ニューヨークよりかなり肌寒く感じました。
ポートランド空港に着いたあとはタクシーを拾い、モーテルに着いた頃には日付が変わってました。日本の家を出てから24時間以上マトモに寝てなかったので、眠くてすぐ寝てしまいました…。ラガーディア空港 (LGA) 空港
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La Quinta Inn & Suites by Wyndham Portland ホテル
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La Quinta Inn & Suites by Wyndham Portland ホテル
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泊まったモーテルは、こういう場所。アメリカの地方都市によくありそうなモーテルですが、アメリカの文化を感じるのにはうってつけの環境かと。
朝食はビュッフェスタイル。これもモーテルにありがちなスタイル。ソーセージとかベーコンとか温かい食事は一切ついてなくて、オートミールを温めるかワッフルを自分で焼くかしないと温かい食べ物にはありつけません。
https://youtu.be/EGmochDHPrc
さてミュージカル「回転木馬(Carousel)」は1956年にゴードン・マクレー、シャーリー・ジョーンズ主演で映画にもなっていて、その映画が撮影されたのがメイン州のブースベイハーバーという場所だそうです。ポートランドからブースベイハーバーまで約50キロ。車でないと行けない場所ですが、せっかくならレンタカーを借りてアメリカドライブもしてみようと思い、レンタカーを手配していたのでした。
レンタカーの窓口はポートランドの空港にあるので、モーテルから空港に向かいます。タクシーを呼んでもよかったのですが、空港まで1キロぐらいしか離れてないので、アメリカの田舎町の雰囲気を感じるのと健康も兼ねて(?)歩いてみることにしました。La Quinta Inn & Suites by Wyndham Portland ホテル
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それにしても、アメリカの道路って車で通るのを前提につくられているというか、人が歩きやすいようにはできてないというのがつくづくわかります。一応歩道はあるにはあるのですが、途中で途切れてたり、道路の反対側に続いていて横断歩道を渡らなければならなくなっていたり、たった1キロの距離でも日本の道路を歩くのとはわけが違いました。
https://youtu.be/JoaBj7Z3X3Q -
道路沿いにはこういう病院もあったり。
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こういう美しい自然もあったりします。
https://youtu.be/cL7JAd4OrWc -
さてようやく空港まで着き、レンタカーのカウンターに向かいます。イギリスや日本のレンタカー会社のように保険の説明だ細かいオプションの説明だなんだで時間がかかることもなく、国際免許証とクレジットカードだけ確認したら、それ以上何もきかれずにホイッと車のキーがわたされ、車の停めてあるベイ番号だけ告げられて、あとは勝手に乗っていけという感じでした。まるでボウリングのシューズを借りるかのような手軽さ。アメリカでは車は履物といわれる所以です。
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予約時に頼んだのはシボレー・マリブクラスのフルサイズということでしたが、停まっていた車は日産のQuestという車種で、日本では「エルグランド」と呼ばれるミニバンでした。日本ではコンパクトカーを運転している身で、いきなりドデカイ車に当たってしまい、とまどうことしばし。しかも左右逆なので、車両感覚をつかむのにちと慣れが必要で、油断していると右の角などぶつけそうでヒヤヒヤものでした。
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イギリスで借りたときは新車に近いピカピカのクルマでしたが、こちらのは少し年季の入ったものでした。とはいってもちゃんとクルーズコントロールもついているし、気をつけて運転すればなんとかなるだろうと。まああまりうだうだ考えていても時間がなくなるので、一路ブースベイハーバーに向けてUS1号線を北上します。
左ハンドルで右側通行の道を運転するのは生まれて初めてなので、いろいろと戸惑うことが多かったです。まあ道を間違えて左側に入るということは(一番気をつけているところなので)なかったですが、駐車場への入り方や回り方、シートベルトを繰り出す手(つい右手が出てしまいます)、後方確認時のルームミラーの場所(左上ではなく右上についている)など、こまかいところで差分があると、それだけでストレスになります。それでも交通量は少なめで、イギリスなどに比べると制限速度も全体的に遅めなので、あまり怖い思いはせずになんとかなりましたが。アメリカといえば片側何車線も有るだだっ広い一本道をひたすら走っていくというイメージがありましたが、メイン州に限って言えば、車線の数も片側1車線だったり、広さも日本の田舎の道とそう変わらない感じでした。面白かったのが、真ん中の車線というものがあって、対向車線の向こうにある店などに左折して入りたいときに、その車線に入れば、本線の後続車の進行を妨げることなく対向車が途切れるのを待つことができるというしくみになっていました。その車線は進行方向が決まっておらず、対向車もまた左折したいときはその車線に入って左折待ちができるようになっていました。
ポートランドからブースベイハーバーまで約1時間。US1号線沿いには、BathだとかBrunswickだとかなんとかマスだとか、まるでイギリスの土地にいるかのようです。さすが「ニューイングランド」と呼ばれる所以です。
さてブースベイハーバーに着くと、有料の駐車場があって、1日4ドルで停めることができました。駐車場にクルマを突っ込むと係員のおねいさんがお金をもらいに出てきて、その人に払えば、引き換えに券のようなものをくれるので、停めている間それをダッシュボードに見えるように置いておくしくみです。ちなみにクレジットカードやデビットカードでの払いもできるようです。 -
平日の昼日中ということもあって、人出はまばらでしたが、それだけに、静かで、とてもゆったりと時が流れる素晴らしい場所でした。
ちなみに携帯の電波は入りませんでした。 -
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さてこの地の名物はロブスター。なかでもロブスターロールという、ロブスターの身をパンではさんでいただく食べ物がリーズナブルですばらしいです。日本のレッドロブスターもメニューに取り入れればいいのに。
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Shannon's Unshelledという屋外のお店で、ロブスターロールをいただきました。
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ロブスターの身には、とかしバターをつけたり、レモンをしぼったりしていただきます。私はとかしバター派ですが。
https://youtu.be/VArjs56m56E -
食事のあとは、ブースベイハーバーの町を散策しました。
https://youtu.be/x8j8E3jpkuk
https://youtu.be/W5NGGhGdOU8
https://youtu.be/FbTGzZpwJAQ
https://youtu.be/iZU14dRdy48
https://youtu.be/7O_j8F050UM -
「Boothbay Lobster Wharf」。ここでは活きたままのロブスターを注文を聞いてその場で蒸し焼きにして出してくれます。しかも2尾セットで。ロブスターにはソフトシェルとハードシェルがあって、ソフトシェルのほうが美味しいそうですがそのぶん値がはるのだとか。私はハードシェルで十分だったのでハードシェル2尾セットを注文しました。
https://youtu.be/Xgt2TfRpzOI -
屋外のテーブル席から見るブースベイハーバーの港も絶景でした。
https://youtu.be/jP1ZZYlnl8U
ちなみにここには海産物売り場もあります。日本の海産物売り場を想像するとがっかりします。 -
併設のお手洗い。ドアが2つあり、片方のドアには「Bouys(ブイ)」、もう片方には「Gulls(カモメ)」と、港や海に関係する言葉が書かれています。
「Gulls」のほうのドアをのぞきこんでいると、後ろからおばちゃんに「こっちよ」と声をかけられ、反対側のドアを案内されました。どうやら、「ボーイズ」と「ガールズ」をかけているようで、私が女性用のトイレをのぞきこんでいたので声をかけられたようです。洒落たことするもんです。 -
「カルーセル・マリーナ」。ミュージカル映画にちなんで名付けられたヨットハーバーだそうです。
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https://youtu.be/PKMDrhn4x30
中に入るとたいしたものはありませんでした…。 -
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さて近所にはこんなものも。
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「Carousel Music Theater」という芝居小屋が。Carouselという言葉に反応した私はさっそく帰りに寄ってみました。開演は18時30分からで、少し時間があったので、裏手の湖沿いのフットパスを散歩して時間をつぶすことにしました。
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さて時間になったので、小屋の中に入ります。
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ここではディナーのフルコースを楽しみながらちょっとしたミュージカルを見せてくれるという趣の場所になっていて、ここにいるウェイターやウェイトレスは全員ミュージカル劇団員で、客に食事のサービスをするあいま、自分の番がやってくるとステージに上がってミュージカル「Hello, Dolly」のナンバーや「Standing on the Corner」などのアメリカの懐メロの曲を中心に歌を歌ってくれました。
観客は最初まばらでしたが、開演時間になるころには、地元の老夫婦を中心にほぼ満席になりました。
https://youtu.be/oktrT2u7KCg -
前菜はクラムチャウダー。
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メインはもちろんロブスターロール! ポテトチップスつきです。
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そして〆のデザートは甘~いチョコレートケーキ。甘いもの好きな私としては大満足でした。
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食事のコースが全部終わると、第二幕。西部劇に出てくるサルーンを舞台に恋あり笑いありのドタバタを繰り広げるミュージカル劇。やっぱりアメリカ人が西部劇ネタをやると様になりますね。ミュージカルは80sのヒット曲が中心と冒頭に説明があり、隣に座ってた観客のおじいちゃんは「え~80s? 僕たちには50sか60sだろ」とぼやいてましたが、それでも要所要所ではゲラゲラ笑って楽しんでたようでした。私には何が面白いかさっぱりわかりませんでしたが。
幕間には劇場の支配人の女性が出てきて、いろいろと説明のようなものを始めたのですが、早口過ぎて何言ってるかさっぱりわかりませんでした。質問コーナーで観客の中のおばあちゃんがツッコんだりしてたので観客たちには話は通じてたようですが。
全部終わるころには夜9時を回っていました。公共交通機関のなさそうなこの場所で、これだけの、しかも酒も入ってるお年寄りたちはこれからどうやって帰るのだろう、まさかこのままクルマを運転して帰るつもりなのだろうかと思ってたら、黄色いスクールバスが止まってて、それに乗り込んでました。なるほどスクールバスってこういう用途にも使われるんですね。
私はQuestに乗り込みポートランドに向けて帰路を急ぎました。アメリカの道路は夜になると街灯もなく(まあ日本の田舎道でもそうですが)ヘッドライトの明かりだけがたよりで、それなりのスピードで走っていると、ライトは上向きにしているものの、前があまり見えなくてけっこう怖かったです。しかも対向車もライト上向きにしてて、すれ違うときも下向きにしないもんだからまぶしくて…。おまけに途中で道をまちがえて、へんなところに迷い込んでしまったのでさぁたいへん…。治安が悪くない町だったのがせめてもの救いでした。 -
3日目は、ポートランド市街に出てみました。モーテルからクルマだとCongress Streetをほんの5分程度の距離です。
メインストリートとなるCommercial Street沿いに有料の屋外駐車場がありました。入口のブースでクルマの窓越しに代金を支払い、そのまま奥まで走らせ、係員のお兄ちゃんの指示する位置に停めます。そして、「窓を半分開けたままにして、キーをサンバイザーにはさんで、係員がクルマを移動できる状態にして出て行くように」言われます。戻ってきたらどうやってクルマを引き取ればいいのかと訊くと、そのお兄ちゃん、何言ってんのコイツみたいな顔をして
「そのまま、停まってるクルマに乗っていけばいいんだよ」
と。
こんな広いところにキーを置いてロックもせず放っておいていいのかちょっと釈然としませんでしたが、とりあえず言われた通りクルマを置いて、街を散策することにしました。 -
メインストリートにはお土産物屋や、クルーズ船のツアーの受付ブース、レストラン、ホテルなどがありました。
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国際フェリーターミナルの乗り場。フェンスのむこうは出国手続きをした人しか立ち入ることができません。
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このかいわいはCasco Bayといわれ、1860年代から栄えていた場所だそうですが、工業化が進むにつれて港湾に排水が垂れ流され、海の魚介類が汚染され、あたりに石炭の煤煙が積もるのを毎朝掃除しなければならないほどだったそうです。夏にもなると海辺には腐臭が漂い、暑くても海水浴もできないほど汚染されていたのが、1970年代になって法律が整備され、環境に対する意識が高まると、水質もしだいに向上していき、今では漁業や観光業で年間4億5千万ドルの収入があげられるほどになったとのことです。
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ベルリンの壁。崩壊したときの壁の一部を持ってきて保存してるんでしょうか。
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とりあえずせっかく来たので何か観光しようと思い、手頃なクルーズ船のツアーに申し込んでみました。周辺の島々のまわりをめぐる90分のツアーで、24ドルでした。
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いちおう観光地ということになってますが、外国人らしき人はほとんどいなくて、アメリカ人ばっかり。ていうか白人ばっかり。アメリカの近隣の人にとっての国内旅行の行楽地といった趣でした。
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https://youtu.be/lV1Vmx4H9xY
このツアーでもしきりに「あそこに何という灯台があります」「そこにあるのは○○灯台です」と、やたらと灯台を強調していたんですね。日本人の感覚だと灯台なんか見ても「ふ~ん」って感じですが、アメリカ人にとって灯台って、何か重要な意味があるんでしょうか。まあ灯台どころか、海だっておいそれと見られない場所に住んでる人たちもいるわけですから、貴重な体験なのかもしれません。 -
クルージングが終わったら、岸にはレストランが。
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毎度毎度ロブスターばかりだったので、今度は違うもの食べてみようと思い、ハマグリの揚げたのを頼んでみました。
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ちょっと味が単調すぎて、全部完食できませんでした…。
横のテーブルに座った老夫婦。おじいちゃんのほうはロブスター食べる気まんまん。でもおばあちゃんのほうは「あたしはロブスターはとても食べられないから、ハンバーガーでいいわ」って、おい…。 -
恋人たちの記念の錠。どこでもやることは同じようです。
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日本の郵便ポスト。姉妹都市の品川区からの寄贈品だそうです。実際にはポストとしては使えません。
ひとしきり堪能したので、駐車場に戻り、停まっていたクルマに行くと、ドアは開いていて、自由に乗って出ていける状態でした。ちなみにその場には係員も誰もおらず、誰も見ている人はいませんでした。もし誰かほかの人がまちがえて、あるいはわざと乗って行ったらどうなるんでしょうか。じつに不思議なシステムです。
モーテルに戻る途中、バカなクルマが優先権のない道路(高速出口)からyieldせずに飛び出してきたせいで、危うくぶつかりそうになりました。思いっきりフルブレーキングして事なきを得ましたが…。バカはどこにでもいるものです。恐ろしい思いをしたせいで、モーテルに戻ってもしばらく息が止まりませんでしたが、気を取り直して再びクルマを出し、近所のコインランドリーで衣類の洗濯がてら、横のスーパーでアメリカのものをいろいろ買い込みました。在日米軍基地のPXでは、私のような日本人は中に入ることができず、アメリカ人家族たちが買い物するのを指をくわえて見ているだけでしたが、ここでは私のような一般人でも売ってるものを好きなだけ買っていいというのがうれしかったです。レジのおばちゃんが私が手首にはめていたパワーストーンのブレスレットに目を留めて「それ、ステキね」と言ってきたので、
「この石はwealth(富)を意味するんですよ」
と答えたら、あやかりたいとばかりに私のブレスレットを手でゴシゴシこすってました。おちゃめなおばちゃんです。
コインランドリーのほうは確かに中は広く、洗濯機も乾燥機もDexter社製の大きいやつだったですが、最近は日本にもDexter社の機械は入ってきているので、そんなに感動はありませんでした。5ドル紙幣をクォーター20枚に両替する機械があったのはちょっと驚きでした。
夕方には再びポートランド市街に出て、昼に食べたレストランにもう一度立ち寄り、今度はロブスターロールを頼んでみました。やっぱりロブスターロールは絶品でしたね。ギターの生演奏付きというのが洒落てます。クルマで来ていなければビールを頼んでいたんですが…。 -
夕食も昼と同じレストランで。今度はロブスターロールにしました。
生演奏が入り、ディナータイムにはぴったりのムード。
https://youtu.be/ZpFCFW_m2Fc -
「札幌」という日本料理店。
サッポロ 和食
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いよいよ日本に戻る日になりました。もう少しいたかったんですが、チケット代の関係でこの日程で戻るのが一番安上がりだったので。
ポートランドから日本への直行便はないため、デトロイト、シアトルと2回乗り換え、シアトルから羽田まで直行便に乗ります。全行程、デルタ航空です。ポートランド国際ジェットポート (PWM) 空港
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モーテルから空港まで直行し、空港のRental Returnの標識に従って地下駐車場まで走らせ、そこにクルマを置きます。そしてレンタカーのカウンターに立ち寄り、キーを返却します。「特に問題なかった?」ときかれただけで、「はい」と答えると、それで終わり。返却時もたいしたこときかれずにあっさりと手続きは完了です。ヒヤリハットは何度かありましたが、とにかく3日間事故なく乗れて何よりでした。
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ポートランド国際ジェットポート (PWM) 空港
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つづいてデルタ航空のチェックインカウンターへ行き、チェックインの手続きをすませ、キャリーバッグを預けます。この荷物は羽田までピックアップすることなく運ばれます。
ポートランド国際ジェットポート (PWM) 空港
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ポートランド国際ジェットポート (PWM) 空港
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コンコースの中を歩きながら展示など見ていると、場内放送で私の名前が呼ばれたように聞こえたんですが、その続きが何を言っているか聞き取れませんでした。まあ大事な話だったらきっと搭乗ゲートの前ででももう一度呼び出されるだろうと、とりあえずその場はスルーし、さっさとセキュリティチェックをすませて搭乗ゲートまで行っちゃうことにしました。
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2階に上がるとセキュリティチェックがあります。ここのセキュリティが超厳しく、ポケットの中の物をお金からハンカチから全部出されてトレイの中に入れさせられます。係官がトレイに入れるのを手伝ってくれるのですが、脱がされた靴をトレイの中のお金の上にドン!と置かれてげんなり…。そしてスキャナーの中に入り、両手を上に挙げて全身スキャン。さらに脇へ寄らされて全身ボディチェック。そして手の平をガーゼのようなものでこすられて、そのガーゼを試験器のようのものにかけて何やらチェック。そこまでやられてやっとOKが出ました。
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制限エリアの中はこんな感じ。メイン州のお土産が売っているお店がありました。国際線は出ていないので免税店はありませんでした。
https://youtu.be/7YCxPp6xePo
しばらく中を歩いていると、場内放送で私の名前がもう一度呼ばれました。今度は「チケットカウンターへ来るように」とはっきり聞き取れました。せっかくあの厳重なセキュリティチェックをクリアしてここまでやってきたのにまたチケットカウンターに戻るのは気が重かったですが、そうも言っていられないので、係官に事情を説明してもう一度制限エリアから出してもらいました。
チケットカウンターへ行くと、TSA(運輸保安庁)から電話がかかってきているから話すようにと言われ、そのまま受話器を手渡されました。曰く、預け荷物のキャリーバッグにかけた錠が開けられないので中身の検査ができないから、錠の暗証番号を教えてくれとのこと。あの錠、TSA対応かと思ってたんですが、どうもそうじゃなかったみたいです。で、暗証番号を教えると、無事に錠が開けられたということで、一件落着とあいなりました。
再び2階へ上がり、セキュリティチェック。一度しっかりチェックしたのを向こうも承知していたのか、今度は簡単な検査だけでパスできました。ポートランド国際ジェットポート (PWM) 空港
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制限エリア内にある、ロブスターのレストランです。
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メイン州での最後の食事。タラのフライとイカのフライに、ロブスターの身の入ったスープ。やっぱり最後までロブスターづくし! もうクルマもないので酒も飲める、ということで、キュウリ風味のカクテル。なかなかさっぱりしててgoodでした。
ポートランド国際ジェットポート (PWM) 空港
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また行きの時と同じ、小さな機体。これでデトロイトまで約2時間。乗客は地元の人ばっかり。でっぷりしたアメリカ人たちが窮屈そうに小さな機体の小さな座席におさまる姿はなかなかシュールでした。
機内ではこれまたでっぷりした黒人の女性CAが1人でサービス。飲み物1本飲み終えて回収し終わるころにはもう着陸態勢に入りました。
眼下に見えるデトロイトの街は、メイン州とは違って桁違いに大きく広く見えました。これがあの没落しようとしているデトロイトとはにわかに信じがたいです。
着陸前に機体が思い切り揺れ、ちょっと命の危険を感じるほどだったのですが、なんとかデトロイト・ウェイン・カウンティ空港に着陸できました。 -
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次のシアトル行きの便は到着便とは別のターミナルにとまっており、そこまで長い廊下をくぐっていかなければなりませんでした。しかも乗り継ぎ時間が45分ほどしかなく、小走りで移動しないと間に合わないぐらいでした。
https://youtu.be/PQaxaGg--II -
なんとかゲートにたどりついた頃にはもう搭乗手続きが始まっていました。
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ところでこの空港、案内標識の表示が英語と日本語の併記になっていました。英語と、日本語だけ! 日本と何か深い関係でもあるんでしょうか。
今度の機体はさっきより少し大きく、座席モニターもついてました。飛行時間も4時間ほどあるので、さしずめ東京から香港あたりまでに相当するフライトです。乗客も、仕事で移動する人が多かったさっきよりも少しカジュアルな感じでした。
飛行機はデトロイトから中西部の広大なプレーリーを抜け、モンタナ州を過ぎて壮大なロッキー山脈を超えるさまは圧巻でした。
デルタ航空の機内安全ビデオはアメリカンジョーク満載らしく、ゲラゲラ笑ってた乗客がいました。そんなに面白いんでしょうか。
シアトルに着く頃には、すっかり日も傾いていました。 -
シアトルは完全に国際空港なので、このように免税店もあります。ポートランドでは外国人は皆無に近かったですが、シアトルまでくるとまわりに日本人も目立ち始めました。西海岸は、日本へのゲートウェイなんだとあらためて感じた次第でした。
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シアトルはマイクロソフトのお膝元なので、ひょっとしたら空港内にマイクロソフトストアなんかあったりしないかな~とちょっと期待したんですが、アメリカの空港はそういうことはしないようです。免税店も、アメリカの地場のバーボンなんかがあったらお土産に買おうと思ったのですが、どこにでもあるウイスキーやブランデーなどしか売ってなかったので、買うのをやめました。
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最後の羽田行きの便の搭乗ゲート番号をモニターでチェックしようとしたんですが、どこにも出ていません。なぜだかわかりませんが、羽田便だけすっぽりと忘れられていたみたいで、ついに最後までモニターに表示されることはありませんでした。まあ私はTripItを使っているのでスマホに情報が飛んでくるからいいんですが。
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で、その幻のS8ゲートです。ここから羽田便が出るのでした。
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免税品はほとんど買わなかったんですが、アメリカ最後の場所なので、ここぞとばかりにニューススタンドでアメリカンなお菓子やら薬やら日用品なんかを爆買いしちゃいました。調子に乗って100ドル近く使っちゃいました。さすがに使いすぎかも。
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乗客は日本人が大半。CAも日本人がほとんど。今までアウェイ感満載だったのが、やっと帰ってきたという感じで、機内に入ったときからほっとしたのでした。
ちなみに機内は10000フィート以上のところで、有償ですがWiFiが利用できるようになっていました。これはのちにJALが真似をするGogo Inflight社のサービスなんですが、おかげさまで羽田までの10時間、退屈せずにすみました…。
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