ナポリ旅行記(ブログ) 一覧に戻る
<br />ついに私にとって25回目のイタリア旅行です。特に今年は3回目です。幸せです! 5月と6月に1週間だけ空けてナポリ近郊とシチリア島へ行く予定でしたが、その間にアメリカへ迎えに行く仕事が入ったので、さすがに目の回るような忙しさでした。今回も5月と同様、一番好きな南イタリア・ナポリ~プーリア州にかけてです。7月はアメリカ、8月はアイスランドに引き続いてです。<br /><br /><br />【9月20日(水)】<br />今回のメンバーは地元福岡の熟女3名、全員70代です。私の知人であるKさんとその友人、SさんとQさんです。<br /><br />朝7時20分のJAL便で成田乗り継ぎ、エアーフランス便でパリ経由のナポリ行きです。普段はローマ便で、陸路にてナポリが多いのですが。成田からは午前11時頃の便ですが、のんきなSさんは早速クレジットカードを落としています。搭乗券にはさんでいたようで落としたのも気が付いていません。でも、奇跡的に搭乗手続きをしたグランドホステスが搭乗直前に探し出して届けてくれました。それも、気まぐれで我々がゆっくりと最後に搭乗したので間に合ったのでした。結果オーライ!何とかなるものです。<br /><br />ナポリは大好きで何度も行っていますが、空港を使うのはたぶん2回目です。ナポリ空港のATMが壊れていて、クレジットカードが入れたものの出てこなくなり、日本へ電話して無効の手続きをした苦い記憶があります。幸い、カードは2枚持っていたので事なきを得ました。いろいろなトラブルを考慮すると便利なクレジットカードも2枚持っている方が安心だと思います。<br /><br />ナポリ空港到着が夜遅いので乗り継ぎのパリ・ドゴール空港でサンドイッチを買っておきました。順調に予定通り午後11時にナポリ空港には着き、タクシーも4人のスーツケースを心配していましたが、やや大きめのミニバンタイプのタクシーもあり4人全員荷物ごとスムーズに乗れ、ホテルへ着きました。<br /><br /><br />【9月21日(木)】<br />調べていたナポリ・ベヴェレッロ港からカプリ島へのフェリー(午前9時10分発)に間に合うようにタクシーで行きました。Beverello港は日本人には最高に発音が難しいです。BとV、RとLを区別しないといけません。タクシー代は決まった料金らしく、きりのいい15ユーロ(1ユーロ=133円程度)です。フェリーの値段は一人21.2 ユーロです。今回は日帰りで荷物がなく楽です。<br /><br />私にとっては何度も来た懐かしいカプリ島の港へ着き、目の前のバル(喫茶店)でトイレ休憩を兼ね特産のレモンジュースをのんだりしてみんなでゆっくりしました。天気もいいし、風もそんなに強くなさそうだったので、青の洞窟へ入れるかどうかをしっかりと確認せずにタクシーで直接洞窟近くの乗り場(あまり知られていない陸路のコース)へ行こうとしました。でも、タクシー運転手がいい人で今日はどうも入れないと教えてくれました。慌てて、船で青の洞窟へ行くツアーの切符売り場に割り込み今日は青の洞窟へは入れないことを確認しました。無駄にタクシーで島の反対側に行かずにすみました。<br /><br />今年は2連敗で、5月といい今回の9月といい、青の洞窟へは入れません。残念です。私自身はもう2回は入ったことがありますが。でも、カプリ島は慣れているので眺めのいいソラーロさんへ予定を変更します。今更急がないので、定期バスでアナカプリへ移動します。但し、結構長い行列で2つ目のバスまで待たされました。<br /><br />おかげで、アナカプリの広場へ着いたのは12時前後でした。5月と違い時間があるので、最初に行って感動した思い出の Ristorante Barbarossa へ入りました。でも、私の味覚が変わったのか以前の感動には程遠い味でした。それなりには美味しいのですが。一つには、トマトソースと新鮮なトマトそのものの違いかもしれません。トマトソースを注文したつもりが、新鮮なトマトでした。私は真っ赤なトマトソースが好きです。しかも、4人で100ユーロと軽く食べた割にはやや高い気がしました。<br /><br />ゆっくりと食事後にかなり長いロープウェイでソラーロさんの頂上へ上りました。10分以上かかります。往復一人11ユーロです。Qさんが怖がってリフトに乗ってくれないかと心配していましたが、何とか乗ってくれました。ロープウェイと言うより、スキー場の一人乗り椅子型タイプです。<br /><br />頂上にたどり着くといつもの絶景です。青の洞窟近くの海岸も見えます。ナポリ湾の向こうのベスビオ火山やイスキア島も見えます。5月には温泉で有名なイスキア島にも滞在しました。ナポリと反対側のソレント(アマルフィ海外のスタート地点)も見えます。しばらく各自のんびり思い思いに過ごします。Sさんが絵のスケッチをどこかでしたいと言っていたので、40分ほどでゆっくり自由に絵を描いてもらいました。<br /><br />それからまた定期バスでアナカプリからカプリへ移動しました。いつものように、高級ショップ街をブラブラ歩きました。Qさんは以前に来たことがあるそうで、ある店の前まで来てここで50万円(!)のコートを買ったと懐かしがっていました。私は絶句。行列のできるジェラートの店でもあり、お菓子を売っている店で見かけたピスタチオ饅頭とも呼ぶべきドルチェが目に留まり、気になって買いました。1個 1.1 ユーロです。まぁまぁの味でした。<br /><br />この辺りには高級そうなホテルがたくさんあります。以前ガイドに聞いたのでは、世界で豪華な10本の指に入るホテルもあるそうです。何度も来ていますが、従って泊まったことはありません。値段も高そうですが、ナポリから日帰りで十分なせいもあります。日本のツアーのように、ローマから来ると少し時間的にも大変ですが、今回のようにナポリからだと一日で船で往復で十分です。<br /><br />斜面を走るケーブルカーであるフニコラーレで港へ戻ります。予定通り、カプリ島から直接ソレントへ行きます。17時45分の船ですが、いつもの船乗り場と違う場所でしかもイタリアらしく乗り場の説明が不親切で、多くの外国人が不安気に並んでいました。何とか、間違わずに乗れました。船の料金はナポリからより若干安かったです。<br /><br />私自身、ソレントへ来るのは久しぶりです。たぶん3~4回目です。港からソレントの街までは高さがだいぶあるので、普通の坂道を歩くとかなり大変で、何とか少し歩いてエレベータを見つけ一気に上り、着いた公園が目的地の割と近くでした。高台なのでこの公園からの眺めもなかなかです。目的地の劇場の場所を尋ねたレストランへ感じがよかったので入りました。割と軽い焼き野菜とパスタだけの夕食をとりました。6月に行ったシチリア島と違い、リゾットはそれなりの味でした。<br /><br />今回はSさんの希望でナポリ音楽が聞ける劇場を予約しています。Teatro Tasso と言い、入場料は一人25ユーロです。おかげで私も楽しめました。何度もナポリ近辺には来ている私ですが、ちゃんと音楽として聞くのは初めてです。さすがにオペラの国・イタリアで女性のテノールにはしびれました。民族衣装でのダンスも楽しく、ミュージカルのようでした。曲も誰でも知っているナポリ民謡はすべて歌ってくれました。「フニクリ・フニクラ」、「帰れソレントへ」、「サンタ・ルチア」、「オ・ソレ・ミオ」など。<br /><br />「フニクリ・フニクラ」は先ほど乗ったフニコラーレ(ケーブルカー)の集客のために作曲されたそうです。「帰れソレントへ」を我々は現地で聞いている訳です。「サンタ・ルチア」はナポリ湾に面した絵のように美しい波止場地区、ボルゴ・サンタ・ルチアを讃えた歌ですが、そのサンタ・ルチアももちろん明日ゆっくり歩く予定です。「オ・ソレ・ミオ」は太陽(ソレ)に飢えた北欧の人たちが憧れるナポリなどの地中海での歌です。<br /><br />「帰れソレントへ」は日本でも有名な歌ですが、長男が高校時代マニアックな音楽教師にあたりこの曲をちゃんと「ナポリ語」で丸暗記させられ歌えます。一度、イタリアに連れてきた時に、イタリア人に披露して受けました。標準「イタリア語」とは少し違うようです。イタリア語を勉強している私にとっても、インターネットで調べた「ナポリ語」と「イタリア語」と日本語訳の歌詞は興味のあるところでした。<br /><br />問題は帰りでした。午後9時半からの開演でやはり終わったのは11時近くです。もちろん、何回も乗ったことのある安いベスビオ周遊鉄道はもう終電です。前もって、劇場の係の人と帰りの車のやり取りをしていました。しかし、劇場の近くにイタリアにしては珍しくタクシー乗り場があるので安心していました。スマホでなく、パソコンでメールをしている私なので、劇場の人が推薦してくれたタクシー運転手の携帯電話番号をまだメールで確認できていませんでした。<br /><br />と言うことで、タクシー乗り場へ行き待機しているタクシーへ乗りました。ソレントからナポリまでは130~140ユーロが相場とは劇場の人から聞いていました。でもタクシーに乗った瞬間、運転手に尋ねると180ユーロくらいだと言われ、少し不安になりましたがもう出発した後でした。メーターで走るから大丈夫とも言われました。しばらくして、完全に失敗だと気が付きました。明らかにタクシーのメーターの上がり方が早いのです。時々外国で見ます。メーターを不正に早くカウントするように操作しているらしいのです。1時間近くかかるし、やけくそで半分寝ていました。目が覚めてだいぶナポリに近づくとやはりメーターはすでに200ユーロを超えています。結局、230ユーロでした。でも、お金だけの問題なので争うのは止め、大人しく払いました。と言っても、かっこ悪いことに現金が足りずお客であるQさんに100ユーロ現金を借りました。<br /><br /><br />【9月22日(金)】<br />昨日はカプリ島とソレントでのミュージカル鑑賞だったので、今日がナポリの観光です。のんびり9時頃ホテルを出発。今日もタクシーで tariffa fissata (fixed tariff)、つまり決まった料金で15ユーロ、サンタ・ルチアにある卵城(海に飛び出している)まで行きます。昨日と同じで前もって行先と値段を書いた紙をくれます。その意味がわかりました。私にとってはいつもの港を見ながら行く道を通っていたらお巡りさんにタクシーが止められます。先ほどの紙切れを見せ、ボッタくりでないことを証明します。イタリアでもちゃんと警察が見張ってはいるのです。でも、昨夜やられたように悪徳タクシーも多いのです。<br /><br />まず卵城の中まで入ってゆっくり見物します。もちろん、目の前には雄大なベスビオ火山が海の向こうに見えます。広い歩道があり気持ちのいいサンタ・ルチアの海岸をそぞろ歩きです。昨夜歌を聞いたばかりです。巨大な広場・プレビシート広場までのんびり歩きました。日本のツアーでは絶対にありません。以前この広場に来たすぐ後にテレビでバチカン法皇がここで演説をしていました。この広場にはたぶん1万人単位で収容できます。<br /><br />そして、何度も来ているのに素通りしていた広場に面した王宮に入ります。今年の5月に初めて中に入って、何で今まで素通りしていたのか自分でも呆れた素晴らしい王宮です。特に入り口の階段からして大理石の吹き抜けの立派なものです。豪華な部屋がいくつも一般公開されています。<br /><br />すぐ近くのウンベルトI世ガッレリアに行きます。工事中のせいか、中に入っているテナントは少なく感じます。私は5月にカーナビを買った電気店でCタイプの3つ又ソケットを買いました。実は、これは危ない経験を以前にしました。プロの旅行会社の社長と旅行し、ソケットが足りない時に便利な日本からの二又ソケットを前回イタリアで使おうとしたら火をふきました。部屋が真っ暗になりました。パソコンに繋なごうとしたのですが、先に二又ソケットを差したので助かりました。パソコンに繋いでいたら、パソコンが壊れていたでしょう!ホテルに言って、ブレーカーを戻して電気も繋がりました。日本の100ボルトしか対応しない二又ソケットのためと後で気が付きました。危なかった!<br /><br />それから、Sさんなどが革製品の店に是非行きたいと言うので、ガッレリアを抜けたところにつながる商店街を歩いていたら専門店を見つけました。私もベルトをたった22ユーロで買い、財布も好きな緑色を見つけ28ユーロなので買いました。近くでようやくATMでキャッシングができました。これは後日判明したのですが、いつの間にか私のJALカード(マスターカード)は何故かキャッシングができないようになっていました。幸い、もう1枚ANAカード(ビザカード)も持っているのでキャッシングできたのです。<br /><br />そんなに遠くないスパッカナポリにある Da Michele へ行きました。言わずと知れた、ナポリピッツァの有名店で私はやはりここがナンバーワンだと思います。今年の5月には敢えて違う有名店・ジーノ・ソルビッロのピッツェリアへ行ってみましたが、やはり私はダ・ミケーレが一番美味しいと思います。わかっているので、わざと昼食には遅い2時頃に着くように行きましたが、すごい人だかりです。慣れているので、入り口で番号の紙を受け取りだいたいどのくらいの時間待ちか尋ねると1時間程度と言われました。<br /><br />Qさんの提案でどうせ1時間も待たされるのならと目の前にあるバルに座り、レモンジュースやエスプレッソ・マッキアートなどをゆっくり飲みながら待ちました。私が時々順番を確認に行き、番号を飛ばされないように注意します。結局、3時15分頃ようやく中に座れました。注文して15分くらいしてピッツァが4枚来ました。4人だからラージを4枚、1枚だけマリナーラ(ほとんどトマトソースだけ)とおなじみ水牛のモッツアレラチーズ入りのマルゲリータを3枚です。何とこの店はこの2種類のピッツァしかないのです! 私のこだわる讃岐うどんと同じで、生醤油うどん、ぶっかけうどんなどのシンプルなものが美味しいように、ピッツァもここのシンプルなのが超おいしいのです。具でごまかされず、ピッツァそのものの生地の味を楽しめます。<br /><br />今回一緒の女性3人も1時間以上待った甲斐のある味だと認めてくれました。でも、今回の3人は70代とは言えみんな小食で、珍しく少し残ったので私が持って帰りました。なんとなく見覚えのあるようなウェィターがチップを要求しますが、それ込みでも4人でたったの30ユーロです。あり得ません!安くて美味しい、だから行列ができて当然です。世界中から来ています。<br /><br />今回改めてナポリの地図を見ると、ダ・ミケーレからナポリ中央駅までは500~600メートルくらいで歩けます。ホテルは駅近くなので歩いて帰りました。途中で蚤の市があり、カラフルな毛糸などを売っていました。Kさんが買っていました。私もたった2ユーロのサンダルを買いました。ホテルの部屋で各自2時間ほどゆっくりしてもらいました。<br /><br />みなさんが余りに小食なので、私としては少し欲求不満がたまっていますが仕方がありません。ですから、夕食も歩いて行ける駅近くのレストランにしました。サラダとステーキ、アクアパッツァ(魚の煮つけのような有名なナポリ料理、醤油の代わりにオリーブオイルと水の煮つけのようなものです)とシーフードグリル(これもオリーブオイルの素揚げでシンプルなのに美味しい)を頼みました。でも、珍しくパスタなしでした。私としても滅多にないことです。4人で71ユーロとかなり安いです。珍しく現金しか使えないレストランでした。<br /><br />軽い夕食だったので、私が是非にと誘い、近くの sfogliatella(スフォリアテッラ)というナポリ名物のパイ(貝殻の形)のある喫茶店へ入りました。もちろん野外の駅前広場で、いろいろな音楽、アフリカ音楽、アコーディオン演奏などを楽しみながら会話がはずみました。<br /><br /><br />【9月23日(土)】<br />今朝はナポリで3泊したホテルのチェックアウトの日です。ところが、ふざけたことにクレジットカードの機械が壊れたから現金を下ろしてきてくれとフロントで言われます。一回の限度額があるのか、ホテル代には足りない300ユーロだけANAカードでキャッシングできましたが、JALカードではキャッシングできないので足りません。でも、仕方がないのでホテルへ戻ると機械が直ったと言われました。最初から苦労してATMを探したりせずに済んだはずです。3室3泊で712ユーロ、宿泊税1人2ユーロX4人X3泊=24ユーロ、合計736ユーロです。<br /><br />今日からはいよいよレンタカーで、借りるため(戻すのと同じ場所)にナポリ空港へタクシーで行きます。これも乗る前からの決まった料金 19.5 ユーロで、金額を書いた紙切れをくれます。実際はチップ込みで22ユーロ払いました。Avis(イタリア語読みでアヴィス)でオートマのミニバン、フォード車を借りました。7人乗りですから、荷物もゆっくり載ります。手続きをして午前10時15分頃には出発しました。カーナビはいつものように持参しています。借りると1日10ユーロします。<br /><br />ナポリ郊外のカゼルタ王宮には意外とすぐに、30分程度で到着しました。駐車場も宮殿入り口の目の前にありました。1回10ユーロです。入場料は一人12ユーロと妥当なところです。11時40分頃、まずは王宮の建物の内部を見学しましたが、ナポリの宮殿よりも豪華でした。ヴェルサイユ宮殿よりも豪華だそうです。<br /><br />問題は、建物の奥にある巨大な庭園です。立派過ぎてとても歩けるような広さではありません。NHKのテレビで見てたくさんの噴水があるのを知っていますが、片道2kmくらいあります。私はともかく、同行の女性たちには歩き回るのは無理です。そこで、半分しか行かないけれど馬車に乗りました。50ユーロです。テレビで見た豪快な滝のような噴水までは行けませんでしたが、馬車を操るお婆さんがめちゃくちゃ明るい、楽しい人で楽しめました。ずっと、歌いまくりです。もちろん、一昨日聞いたような有名な誰でも知っているナポリ民謡を歌うのです。<br /><br />見学を終わって王宮外に戻ろうとするともう午後1時です。どこかレストランがあるかなと思っていると、ちょうどいいタイミングでメニューを持ってお店へ誘導してくれる人がいます。そんなに遠くはないのですが、自分で探すにはちょっとわかりにくく助かりました。実際には、レストラン街があり多くの店がありましたが、もちろんついて行きました。<br /><br />珍しく、1人15ユーロのツーリストメニューを注文しましたが、パスタと前菜を選べてまぁまぁでした。出発は3時頃になりました。目的地のホテルに着いたのは6時45分になりました。南部の中心地バーリの近くでもう少し近いはずだったのですが、高速道路沿いのホテルの住所がわかりにくく手間取ったのもあります。それで予定していた漁村のレストランはホテルから1時間もかかるので止め、代わりにホテルの人に近くの美味しそうなレストランを紹介してもらいました。これは正解でした!シーフードのレストランです。いかにも小さな街の中心街にあるレストランでした。<br /><br />スパゲッティ・スペシャル、タコ料理やクロダイ、野菜サラダも良質なバルサミコ酢を自由に使え非常に美味しく、しかも今回のメンバーは小食なので、4人でたったの78ユーロの支払いでした。午後9時半過ぎにはホテルへ戻り明日へ備えました。<br /><br /><br />【9月24日(日)】<br />かなり遠い南のレッチェまで行く日なので、朝は早く8時にホテルを出発しました。途中で、5月に初めて立ち寄ったポリニャーノ・ア・マーレへ行きました。9時頃到着しました。前回同様、みんなため息の出る絶景です。マーレ(海)の名前通り、少し高いところにある橋から綺麗な海岸が見えるのです。すぐ近くの駐車場のところに両手を広げて歌っているポーズの銅像があります。前回はなんだろうと思った程度でしたが、何と名曲「ボラーレ」のオリジナル曲を歌ったDomenico Modugnoドメニコ・モドゥーニョの像です。ちょうど、私がボイストレーニングでイタリア語で歌う練習をしている曲です。<br /><br />11時半頃にはレッチェへ到着しましたが、一番の観光地・サンタ・クローチェ聖堂は修理中で外観は実物大の巨大な写真で覆われています。残念!イタリアではよくあることです。中には入れました。内装はやはり立派な教会でした。次に行ったドゥオモ(大聖堂)は外観のみです。付随して5層醸造で高さ70メートルの鐘楼があります。昼休みで中に入れませんでした。地下に立派な礼拝堂があるそうですが。ドゥオモ広場の奥には古代ローマ時代の円形闘技場があり、これは外にあるので見れました。せっかく初めてレッチェ(南のフィレンツェと呼ばれる)までやって来たのですが、あまり名所旧跡は見れませんでした。でも、レッチェの旧市街は、蜂蜜色のバロック建築で埋めつくされています。レッチェのバロック建築に用いられているこの蜂蜜色の石は、この地方で採掘されるレッチェ石という石灰岩だそうです。雰囲気はわかりました。<br /><br />ブラブラ街歩きをして、途中でエノテカ(ワイン酒屋)に立ち寄り、いつものように友達のお土産用にワインを1本買いました。18ユーロ程度です。私としては少し残念ですが、今回のメンバーはつくづく小食で、お昼もプーリア名物のオレキエッテ(耳たぶ形のパスタ)二つと軽い仔牛料理だけにしました。たったの 58.6 ユーロ、4人分です。<br /><br />次に午後4時40分ごろ着いたのは私にとってはお馴染みのアルベロベッロです。いつもの大広場の近くの駐車場に車を入れました。支払いがはっきりしませんが、前払いのようで小銭の2ユーロで1時間、17時40分までと印刷された紙切れを車の前部に外から見えるように置きます。<br /><br />まずは、お土産屋などの少ない静かなトゥルッリ(円錐形の屋根と白い壁の家)が並ぶアイア・ピッコラ地区を歩き、それから大通り(マルテッロッタ広場)をはさんだ反対側のいつもの賑やかなトゥルッリの家の並ぶモンティ地区を歩きます。最近は日本人も多いらしく日本語で呼び込みがたくさんあります。テレビでもお馴染みになった「陽子」の店にも行きます。少し商売気が強すぎて嫌がる人もいる日本人妻・陽子さんの店です。いつものように遠慮なく階上からのトゥルッリの屋根の景色を見せてもらいます。私は石鹸とお菓子を少しだけ買いました。<br /><br />次に、同じく日本とゆかりのあるマリアおばあさんの店へ行きます。店内には交流のある姉妹都市・白川郷(両方とも世界遺産)の提灯があります。今回は久しぶりにマリアおばあさんがお店にいました。早速、ツーショットで写真を撮ります。直接会うのは数年ぶりで、たぶん3回目です。初対面の時に、エスプレッソをご馳走してくれました。有名なおばあさんで日本(白川郷)にも数回招待されて来ています。そのせいか、日本のマスコミにも何度も取り上げられていて親日家です。着物姿の写真もあります。5月にも来たので覚えてくれていたやや背の高い若い店員とも写真を撮りました。最初はおばあさんの孫娘かと思っていました。<br /><br />17時40分より少し遅れて駐車場に戻ると目の前でお巡りさんと婦警さんが立ち去るところです。しっかり、駐車違反切符がはさんでありました。実は、途中でこの駐車場の近くを通った時に面倒でも、もう1~2ユーロ追加しようかと迷ってしなかったのです。7月のアメリカニューヨーク州と違い、日本と同じようにしっかり罰金の金額を書いています。17.5ユーロです。そんなに高くはありません。<br /><br />今晩から2泊のホテルはアルベロベッロの近くです。19時前にはチェックインしました。ここからだとあまり遠くないので、新鮮な魚介類の宝庫の漁村にあるサヴェレットリのレストランへ。以前行ったことがあり、イタリア南部でも珍しい生ウニのメニューもある店(Osteria del Porto)です。但し、ウニの実は小さく貧弱です。話のタネにはなりますが。それはともかく、新鮮魚のカルパッチョ、シーフードスープ、エビのグリル、オレキエッテ2種類、イカ、タコなど日本人には嬉しい素材が並びます。しかも、シンプルで美味しい。これぞ南イタリアです。イタリアでも北部や内陸部ではこうはいきません。Sさんが気のせいか日本よりもイカ、タコが美味しいと言います。思い出しましたが、実は私も同様の感想を以前から持っています。料理法のせいなのか、素材の違いなのかはわかりませんが。4人で112ユーロ程度です。<br /><br /><br />【9月25日(月)】<br />今日はゆっくり9時半頃出発です。その前に、ホテルすぐ近くの郵便局へ立ち寄り、交通違反罰金を払いました。10時20分に「白い街」と呼ばれるオストゥーニに到着しました。立派な教会が2つあったのですが、どうも名前がはっきりしないままです。久しぶりにジェラートを立ち食いしました。<br /><br />11時半頃出発して13時過ぎに次の目的地、多くのパン屋さんで有名なアルタムーラの街に到着したのですが、ナビで目的のパン屋さんの住所が見つからず困りました。しかも、ちょうど、誰かに道を尋ねようとした時間帯に、見たこともない大雨です。あっという間に目の前の道路が洪水状態です。小さいポータブルの傘をSさんに借りて降りたのですが、靴までビショビショになりました。しかも、はっきり行先がわかりません。<br /><br />もう何回もイタリアには来ている私ですが、以前はパンだけはあまり美味しくない国だと思っていました。でも、だんだん美味しいパンもあることに気が付きました。NHKの番組で美味しいたくさんのパン屋さんがあるこの街のことを知り、Kさんが興味があるというので日本人がわざわざ修行に来たという店を調べてここに来たのでした。<br /><br />適当に、車を進めるとアーケード街の入り口に来ました。車は中には入れません。そこで改めて道を聞くと1kmくらいあるけど、このアーケード街の反対側の近くのようです。セルヴァ通りにあるようです。車を路上駐車してみんなで歩くことにしました。幸い、その頃にはほとんど雨はやんでいいました。途中で数回、道を聞いて(さすがに有名な店らしくみんな知っているようでした)何とか目的の Le Baguette へ到着しました。もう14時半でした。フランスパンのようなのを2種類選び、中にトマト、ハム、チーズをはさんでパニーニにしてもらい食べました。ドリンク代も入れても19.5ユーロと安いものでした。<br /><br />問題は帰りです。また、歩いて戻ると相当時間がかかるので、説明できる範囲だけでもタクシーで戻ろうと思いました。若い男性店員にタクシーを呼んでくれと頼むと笑って、タクシーなんかこの街にはないと言います。ここは東京とは違うんだと言います。この店に東京から修行に数年来た人がいて、そのせいで東京という名前が出たのだと思います。でも、代わりに自分の車で送ってくれると言います。ありがたい!もう一人のレジで働いていた娘さんはこのオーナーの娘さんのようですが、この男性が息子かどうかは不明です。ともかく、アーケード街の反対側まで送ってもらったので、帰りはそんなに歩かなくてすみました。<br /><br />実は、私は心の中では時間的に焦っていました。次に行くロコロトンドの店が開いている間に着きたいし、今年8月にアイスランドで知り合ったばかりのフランチェスコとちょっと会う予定だからです。高校留学AFSの関係者です。路上駐車の車に戻ってアルタムーラを出発できたのは15時半過ぎでした。意外と遠いロコロトンドへはようやく17時頃到着しました。一度来たことがあるので、場所はすぐにわかりました。Kさんが興味があるというレース編みの店です。これはNHKのイタリア語講座で知った店です。<br /><br />お店に入るとしばらくしてフランチェスコから携帯に電話があり、家が近いのですぐに来てくれるそうです。立ち話だけのつもりでしたが、他の3人も一緒に奥の狭い通りを案内してくれました。この街の歴史を説明してくれました。教会もありました。さすがに地元の人で、途中で何人もの人とあいさつしていました。<br /><br />成り行きで、自宅に来て欲しいと言われ、他の3人もいるのですがお邪魔しました。さすがにトゥルッリの家ではありませんでした。と言うのは、この辺りには少しトゥルッリの家もあるからです。英語の先生でもある彼は、引率で世界のあちこちにも行っているし、AFSでもあちこち外国に行っているらしく、色々な世界の民芸品が書斎に飾ってあり説明してくれました。自慢の品のようです。自宅には奥さんと息子さんがいました。<br /><br />彼の家をお邪魔したのは暗くなってからで、夕食はそのまま昨日と同じSavelettri の restaurantへ行きました。但し、いくら美味しくても同じ店は嫌なので、左側の隣のレストランへ入りました。店の名前はSaporedisaleです。途中で、Sapore di sale、つまり taste of saltの意味と気が付きました。塩辛い海の幸のイメージでしょうか?ここの特徴は女性従業員が多く、ペットの犬を連れて入ってもいいようでした。大きな犬連れのお客が数人いました。<br /><br />ここも大変美味しく満足しました。昨日は魚が多かったので、今日はその他のシーフードを堪能しました。生ウニ入りリゾット、ウニ入りスパゲッティ、タコのグリル、魚のカルパッチョ、生ハムとモッツアレラチーズなど。牛のステーキも注文しました。私が野菜が好きなので、野菜サラダと焼き野菜も注文しました。これだけ美味しく食べて、4人で111ユーロ程度でした。<br /><br /><br />【9月26日(火)】<br />朝ゆっくりチェックアウトしました。ここはエクスペディアで先払いなので、税金のみ16ユーロです。部屋はツインとシングル2部屋、合計3部屋のみですが、人頭税なので4人分X2泊X2ユーロの計算です。<br /><br />今日はナポリに戻る方向のアンドリア、モンテグロッソのレストランを午後1時に予約しています。だから、ゆっくり9時40分頃出発して、しかも女性たちの好きなショッピングの時間をとっています。近くにスーパーマーケットの Conrad がありました。テニスの友達用にもう1本赤ワインを買いました。2回ほど行ったことのある有名なワイン、モンタルチーノ産を見つけました。でも、有名なブルネッロではありませんでしたが。<br /><br />11時半頃スーパーを出て13時ちょうどに Antichi Sapori へ着きました。二度目ですが、ガンベロロッソの星付き(以前はミシェランも)で、安くてボリューム満点で気に入っています。東京にものれん分けのレストランが広尾にあり、そこにも3回ほど行ったことがあります。私のツアーでは珍しく予約を入れるレストランです。前回でよくわかったのですが、日本と違いランチで2回転などはありません。なぜなら、3時間はかかるからです。<br /><br />今回はやや早いペースでした(前回は約4時間もかかりました!)。数えると25皿以上出てきます。イタリア料理にしては、凝った野菜料理がたくさん出てきます。でも、野菜で軽いからたくさん食べれます。前菜に(あまりに多くて、どこまでが前菜かわかりませんが)生ハムなども出ます。パスタはさすがに1種類で、バジリコソースにリコッタチーズが少しのっていました。スープに近い料理もありました。<br /><br />肉料理はどうだったか前回覚えていなかったのですが、自家製ソーセージ、牛ステーキともう1種類煮込み肉料理がありました。その後に、スティックキャロットなどの生野菜と普通の野菜サラダも出ました。とにかく、すごい!の一言です。前回はお腹いっぱいでデザートは断ったのですが、どうせ準備していて出てくるので待っていると、デザートも4,5種類たっぷり出てきます。食後酒のリモンチェッロまで出てきます。<br /><br />料金もこれだけの内容にしては、しかも有名店なのに安いのです。1人38ユーロのコース料理ですが、ワインは少しとは言え、ミネラルウォーターは炭酸入り、炭酸抜き、合計で4本は飲んでいます。私だけですが、デザートの時にコーヒーも注文しています。それなのに合計たったの155ユーロです。4人前です。引き算すると、ドリンク代はたったの3ユーロにしかなりません。計算間違いではないかと思うくらい安いのです。これだけしこたま食べてです。でも、もちろん完食はしていません。しかも、今回の小食のメンバーですから当然のように夕食は抜きました。私でさえ、抜きでも構わなかったくらいですから。<br /><br />今回はやや早かったと書きましたが、出発したのは16時、つまり昼食に3時間かかっています。30分ほどで、近くの世界遺産・Castel del Monteカステルデルモンテへ到着しました。ここも私は2回目です。この2ヶ所は不便なところにあるので、必ずセットにした方がいいと考えています。Castel(Castle)ですから城です。でも、何故かすべてが8角形の不思議なお城で何故なのかはっきりしていないようです。全体が8角形、8本ある柱もすべて8角形で中の広場も当然8角形です。入場料は1人10ユーロもします。と書いたのは、外観は遠くからでもすごいのですが、中は広場があるだけで、室内にあたる場所もあまり内装的には派手なものは残っていません。値段を考えたら、次回からは外観だけで十分とも思います。<br /><br />中で見学中に携帯電話が鳴り、話していたら周りの人たちから顰蹙をかったのですが、今晩泊まる予定のノーラのホテルから部屋が足りず、女性3人は予約した2室でなく1室で我慢してくれとのことです。ないと言われればそれまでで、承諾しました。夕方8時頃、ホテルには到着しました。明日はナポリ空港からいよいよ帰国です。<br /><br /><br />【9月27日(水)】<br />Kさんにはシングルルームの代わりに他の人と同じ部屋で申し訳なかったのですが、せめて値段は3部屋から2部屋に減ったのでだいぶ安くなると期待したのですが、日本のような人数での計算らしく3室290から2室240ユーロとあまり安くならずやや不満でした。<br /><br />時間に余裕があったとはいえ、8時半頃ホテルを出発して空港の近くまでは割とすぐに着いたのですが、空港から少し離れた Avis のレンタカー返却場所がなかなか分かりません。結論から言うと、あるホテルの裏側で分かりにくいのでした。やっと10時前に到着しました。今回は合計 1,352 Kmの走行距離でした。レンタカー代金は880ユーロでした。高速代金は、18、4.8、12ユーロ程度でした。以前の記憶ではもう少し安かったような気もしますが。<br /><br />12時半発のパリ行きですが、10時半には空港カウンターでチェックイン。ナポリ空港で最後の買い物をしました。来る時の成田空港でクレジットカードを落としたのんきなSさんですが、今度は買い物中、私の目の前で財布を落としたのに本人は気が付きません。盗まれる以前のレベルの話です。<br /><br />時間通りナポリ空港を出発し、2時間弱で乗り換えのパリへ到着です。乗る時に気がついたのですが、エアーフランスの機体には早くも2024年パリオリンピックのロゴマークが描かれていました。ちょっとしたサンドイッチが機内で出ました。ちょうどいい2時間弱の乗り換え時間でもちろん来る時と同じエアーフランス便です。但し、午後5時20分発の便は、成田ではなく羽田行きです。飛行機内ではいつものように映画を見ますが、今回は2本だけでした。「Now you see me(グランドイルージョン)」と「ハルチカ」です。以前は英語の映画しか見ませんでしたが、最近は歳をとったせいか機内のノイズの中で英語を聞くのがきつく、以前だったら考えもしなかった邦画も結構見るようになりました。<br /><br />いつものように、最後尾のスペースでゆっくりしていると犬を連れた日本人女性がいます。以前は動物を連れて日本へ行くのは厳しかったのを知っているのでいろいろ聞きました。パリ郊外ヴェルサイユに在住らしく、しかも日本には旦那さんもいるらしく、さすがにユニークな日本人にまた知り合いました。こういう出会いがあるので、いつものように機内では退屈しません。<br /><br />翌日28日(木)正午過ぎに羽田に到着し、同じく2時間程度の乗り換え時間でJALの福岡便へ乗り継ぎます。午後4時過ぎには福岡へ帰り着きました。夜遅くなることも多いのですが、この時間に着くと家での片付けが楽でいいです。<br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br />

ナポリ~プーリア州の9日間

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2017/09/20 - 2017/09/28

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん


ついに私にとって25回目のイタリア旅行です。特に今年は3回目です。幸せです! 5月と6月に1週間だけ空けてナポリ近郊とシチリア島へ行く予定でしたが、その間にアメリカへ迎えに行く仕事が入ったので、さすがに目の回るような忙しさでした。今回も5月と同様、一番好きな南イタリア・ナポリ~プーリア州にかけてです。7月はアメリカ、8月はアイスランドに引き続いてです。


【9月20日(水)】
今回のメンバーは地元福岡の熟女3名、全員70代です。私の知人であるKさんとその友人、SさんとQさんです。

朝7時20分のJAL便で成田乗り継ぎ、エアーフランス便でパリ経由のナポリ行きです。普段はローマ便で、陸路にてナポリが多いのですが。成田からは午前11時頃の便ですが、のんきなSさんは早速クレジットカードを落としています。搭乗券にはさんでいたようで落としたのも気が付いていません。でも、奇跡的に搭乗手続きをしたグランドホステスが搭乗直前に探し出して届けてくれました。それも、気まぐれで我々がゆっくりと最後に搭乗したので間に合ったのでした。結果オーライ!何とかなるものです。

ナポリは大好きで何度も行っていますが、空港を使うのはたぶん2回目です。ナポリ空港のATMが壊れていて、クレジットカードが入れたものの出てこなくなり、日本へ電話して無効の手続きをした苦い記憶があります。幸い、カードは2枚持っていたので事なきを得ました。いろいろなトラブルを考慮すると便利なクレジットカードも2枚持っている方が安心だと思います。

ナポリ空港到着が夜遅いので乗り継ぎのパリ・ドゴール空港でサンドイッチを買っておきました。順調に予定通り午後11時にナポリ空港には着き、タクシーも4人のスーツケースを心配していましたが、やや大きめのミニバンタイプのタクシーもあり4人全員荷物ごとスムーズに乗れ、ホテルへ着きました。


【9月21日(木)】
調べていたナポリ・ベヴェレッロ港からカプリ島へのフェリー(午前9時10分発)に間に合うようにタクシーで行きました。Beverello港は日本人には最高に発音が難しいです。BとV、RとLを区別しないといけません。タクシー代は決まった料金らしく、きりのいい15ユーロ(1ユーロ=133円程度)です。フェリーの値段は一人21.2 ユーロです。今回は日帰りで荷物がなく楽です。

私にとっては何度も来た懐かしいカプリ島の港へ着き、目の前のバル(喫茶店)でトイレ休憩を兼ね特産のレモンジュースをのんだりしてみんなでゆっくりしました。天気もいいし、風もそんなに強くなさそうだったので、青の洞窟へ入れるかどうかをしっかりと確認せずにタクシーで直接洞窟近くの乗り場(あまり知られていない陸路のコース)へ行こうとしました。でも、タクシー運転手がいい人で今日はどうも入れないと教えてくれました。慌てて、船で青の洞窟へ行くツアーの切符売り場に割り込み今日は青の洞窟へは入れないことを確認しました。無駄にタクシーで島の反対側に行かずにすみました。

今年は2連敗で、5月といい今回の9月といい、青の洞窟へは入れません。残念です。私自身はもう2回は入ったことがありますが。でも、カプリ島は慣れているので眺めのいいソラーロさんへ予定を変更します。今更急がないので、定期バスでアナカプリへ移動します。但し、結構長い行列で2つ目のバスまで待たされました。

おかげで、アナカプリの広場へ着いたのは12時前後でした。5月と違い時間があるので、最初に行って感動した思い出の Ristorante Barbarossa へ入りました。でも、私の味覚が変わったのか以前の感動には程遠い味でした。それなりには美味しいのですが。一つには、トマトソースと新鮮なトマトそのものの違いかもしれません。トマトソースを注文したつもりが、新鮮なトマトでした。私は真っ赤なトマトソースが好きです。しかも、4人で100ユーロと軽く食べた割にはやや高い気がしました。

ゆっくりと食事後にかなり長いロープウェイでソラーロさんの頂上へ上りました。10分以上かかります。往復一人11ユーロです。Qさんが怖がってリフトに乗ってくれないかと心配していましたが、何とか乗ってくれました。ロープウェイと言うより、スキー場の一人乗り椅子型タイプです。

頂上にたどり着くといつもの絶景です。青の洞窟近くの海岸も見えます。ナポリ湾の向こうのベスビオ火山やイスキア島も見えます。5月には温泉で有名なイスキア島にも滞在しました。ナポリと反対側のソレント(アマルフィ海外のスタート地点)も見えます。しばらく各自のんびり思い思いに過ごします。Sさんが絵のスケッチをどこかでしたいと言っていたので、40分ほどでゆっくり自由に絵を描いてもらいました。

それからまた定期バスでアナカプリからカプリへ移動しました。いつものように、高級ショップ街をブラブラ歩きました。Qさんは以前に来たことがあるそうで、ある店の前まで来てここで50万円(!)のコートを買ったと懐かしがっていました。私は絶句。行列のできるジェラートの店でもあり、お菓子を売っている店で見かけたピスタチオ饅頭とも呼ぶべきドルチェが目に留まり、気になって買いました。1個 1.1 ユーロです。まぁまぁの味でした。

この辺りには高級そうなホテルがたくさんあります。以前ガイドに聞いたのでは、世界で豪華な10本の指に入るホテルもあるそうです。何度も来ていますが、従って泊まったことはありません。値段も高そうですが、ナポリから日帰りで十分なせいもあります。日本のツアーのように、ローマから来ると少し時間的にも大変ですが、今回のようにナポリからだと一日で船で往復で十分です。

斜面を走るケーブルカーであるフニコラーレで港へ戻ります。予定通り、カプリ島から直接ソレントへ行きます。17時45分の船ですが、いつもの船乗り場と違う場所でしかもイタリアらしく乗り場の説明が不親切で、多くの外国人が不安気に並んでいました。何とか、間違わずに乗れました。船の料金はナポリからより若干安かったです。

私自身、ソレントへ来るのは久しぶりです。たぶん3~4回目です。港からソレントの街までは高さがだいぶあるので、普通の坂道を歩くとかなり大変で、何とか少し歩いてエレベータを見つけ一気に上り、着いた公園が目的地の割と近くでした。高台なのでこの公園からの眺めもなかなかです。目的地の劇場の場所を尋ねたレストランへ感じがよかったので入りました。割と軽い焼き野菜とパスタだけの夕食をとりました。6月に行ったシチリア島と違い、リゾットはそれなりの味でした。

今回はSさんの希望でナポリ音楽が聞ける劇場を予約しています。Teatro Tasso と言い、入場料は一人25ユーロです。おかげで私も楽しめました。何度もナポリ近辺には来ている私ですが、ちゃんと音楽として聞くのは初めてです。さすがにオペラの国・イタリアで女性のテノールにはしびれました。民族衣装でのダンスも楽しく、ミュージカルのようでした。曲も誰でも知っているナポリ民謡はすべて歌ってくれました。「フニクリ・フニクラ」、「帰れソレントへ」、「サンタ・ルチア」、「オ・ソレ・ミオ」など。

「フニクリ・フニクラ」は先ほど乗ったフニコラーレ(ケーブルカー)の集客のために作曲されたそうです。「帰れソレントへ」を我々は現地で聞いている訳です。「サンタ・ルチア」はナポリ湾に面した絵のように美しい波止場地区、ボルゴ・サンタ・ルチアを讃えた歌ですが、そのサンタ・ルチアももちろん明日ゆっくり歩く予定です。「オ・ソレ・ミオ」は太陽(ソレ)に飢えた北欧の人たちが憧れるナポリなどの地中海での歌です。

「帰れソレントへ」は日本でも有名な歌ですが、長男が高校時代マニアックな音楽教師にあたりこの曲をちゃんと「ナポリ語」で丸暗記させられ歌えます。一度、イタリアに連れてきた時に、イタリア人に披露して受けました。標準「イタリア語」とは少し違うようです。イタリア語を勉強している私にとっても、インターネットで調べた「ナポリ語」と「イタリア語」と日本語訳の歌詞は興味のあるところでした。

問題は帰りでした。午後9時半からの開演でやはり終わったのは11時近くです。もちろん、何回も乗ったことのある安いベスビオ周遊鉄道はもう終電です。前もって、劇場の係の人と帰りの車のやり取りをしていました。しかし、劇場の近くにイタリアにしては珍しくタクシー乗り場があるので安心していました。スマホでなく、パソコンでメールをしている私なので、劇場の人が推薦してくれたタクシー運転手の携帯電話番号をまだメールで確認できていませんでした。

と言うことで、タクシー乗り場へ行き待機しているタクシーへ乗りました。ソレントからナポリまでは130~140ユーロが相場とは劇場の人から聞いていました。でもタクシーに乗った瞬間、運転手に尋ねると180ユーロくらいだと言われ、少し不安になりましたがもう出発した後でした。メーターで走るから大丈夫とも言われました。しばらくして、完全に失敗だと気が付きました。明らかにタクシーのメーターの上がり方が早いのです。時々外国で見ます。メーターを不正に早くカウントするように操作しているらしいのです。1時間近くかかるし、やけくそで半分寝ていました。目が覚めてだいぶナポリに近づくとやはりメーターはすでに200ユーロを超えています。結局、230ユーロでした。でも、お金だけの問題なので争うのは止め、大人しく払いました。と言っても、かっこ悪いことに現金が足りずお客であるQさんに100ユーロ現金を借りました。


【9月22日(金)】
昨日はカプリ島とソレントでのミュージカル鑑賞だったので、今日がナポリの観光です。のんびり9時頃ホテルを出発。今日もタクシーで tariffa fissata (fixed tariff)、つまり決まった料金で15ユーロ、サンタ・ルチアにある卵城(海に飛び出している)まで行きます。昨日と同じで前もって行先と値段を書いた紙をくれます。その意味がわかりました。私にとってはいつもの港を見ながら行く道を通っていたらお巡りさんにタクシーが止められます。先ほどの紙切れを見せ、ボッタくりでないことを証明します。イタリアでもちゃんと警察が見張ってはいるのです。でも、昨夜やられたように悪徳タクシーも多いのです。

まず卵城の中まで入ってゆっくり見物します。もちろん、目の前には雄大なベスビオ火山が海の向こうに見えます。広い歩道があり気持ちのいいサンタ・ルチアの海岸をそぞろ歩きです。昨夜歌を聞いたばかりです。巨大な広場・プレビシート広場までのんびり歩きました。日本のツアーでは絶対にありません。以前この広場に来たすぐ後にテレビでバチカン法皇がここで演説をしていました。この広場にはたぶん1万人単位で収容できます。

そして、何度も来ているのに素通りしていた広場に面した王宮に入ります。今年の5月に初めて中に入って、何で今まで素通りしていたのか自分でも呆れた素晴らしい王宮です。特に入り口の階段からして大理石の吹き抜けの立派なものです。豪華な部屋がいくつも一般公開されています。

すぐ近くのウンベルトI世ガッレリアに行きます。工事中のせいか、中に入っているテナントは少なく感じます。私は5月にカーナビを買った電気店でCタイプの3つ又ソケットを買いました。実は、これは危ない経験を以前にしました。プロの旅行会社の社長と旅行し、ソケットが足りない時に便利な日本からの二又ソケットを前回イタリアで使おうとしたら火をふきました。部屋が真っ暗になりました。パソコンに繋なごうとしたのですが、先に二又ソケットを差したので助かりました。パソコンに繋いでいたら、パソコンが壊れていたでしょう!ホテルに言って、ブレーカーを戻して電気も繋がりました。日本の100ボルトしか対応しない二又ソケットのためと後で気が付きました。危なかった!

それから、Sさんなどが革製品の店に是非行きたいと言うので、ガッレリアを抜けたところにつながる商店街を歩いていたら専門店を見つけました。私もベルトをたった22ユーロで買い、財布も好きな緑色を見つけ28ユーロなので買いました。近くでようやくATMでキャッシングができました。これは後日判明したのですが、いつの間にか私のJALカード(マスターカード)は何故かキャッシングができないようになっていました。幸い、もう1枚ANAカード(ビザカード)も持っているのでキャッシングできたのです。

そんなに遠くないスパッカナポリにある Da Michele へ行きました。言わずと知れた、ナポリピッツァの有名店で私はやはりここがナンバーワンだと思います。今年の5月には敢えて違う有名店・ジーノ・ソルビッロのピッツェリアへ行ってみましたが、やはり私はダ・ミケーレが一番美味しいと思います。わかっているので、わざと昼食には遅い2時頃に着くように行きましたが、すごい人だかりです。慣れているので、入り口で番号の紙を受け取りだいたいどのくらいの時間待ちか尋ねると1時間程度と言われました。

Qさんの提案でどうせ1時間も待たされるのならと目の前にあるバルに座り、レモンジュースやエスプレッソ・マッキアートなどをゆっくり飲みながら待ちました。私が時々順番を確認に行き、番号を飛ばされないように注意します。結局、3時15分頃ようやく中に座れました。注文して15分くらいしてピッツァが4枚来ました。4人だからラージを4枚、1枚だけマリナーラ(ほとんどトマトソースだけ)とおなじみ水牛のモッツアレラチーズ入りのマルゲリータを3枚です。何とこの店はこの2種類のピッツァしかないのです! 私のこだわる讃岐うどんと同じで、生醤油うどん、ぶっかけうどんなどのシンプルなものが美味しいように、ピッツァもここのシンプルなのが超おいしいのです。具でごまかされず、ピッツァそのものの生地の味を楽しめます。

今回一緒の女性3人も1時間以上待った甲斐のある味だと認めてくれました。でも、今回の3人は70代とは言えみんな小食で、珍しく少し残ったので私が持って帰りました。なんとなく見覚えのあるようなウェィターがチップを要求しますが、それ込みでも4人でたったの30ユーロです。あり得ません!安くて美味しい、だから行列ができて当然です。世界中から来ています。

今回改めてナポリの地図を見ると、ダ・ミケーレからナポリ中央駅までは500~600メートルくらいで歩けます。ホテルは駅近くなので歩いて帰りました。途中で蚤の市があり、カラフルな毛糸などを売っていました。Kさんが買っていました。私もたった2ユーロのサンダルを買いました。ホテルの部屋で各自2時間ほどゆっくりしてもらいました。

みなさんが余りに小食なので、私としては少し欲求不満がたまっていますが仕方がありません。ですから、夕食も歩いて行ける駅近くのレストランにしました。サラダとステーキ、アクアパッツァ(魚の煮つけのような有名なナポリ料理、醤油の代わりにオリーブオイルと水の煮つけのようなものです)とシーフードグリル(これもオリーブオイルの素揚げでシンプルなのに美味しい)を頼みました。でも、珍しくパスタなしでした。私としても滅多にないことです。4人で71ユーロとかなり安いです。珍しく現金しか使えないレストランでした。

軽い夕食だったので、私が是非にと誘い、近くの sfogliatella(スフォリアテッラ)というナポリ名物のパイ(貝殻の形)のある喫茶店へ入りました。もちろん野外の駅前広場で、いろいろな音楽、アフリカ音楽、アコーディオン演奏などを楽しみながら会話がはずみました。


【9月23日(土)】
今朝はナポリで3泊したホテルのチェックアウトの日です。ところが、ふざけたことにクレジットカードの機械が壊れたから現金を下ろしてきてくれとフロントで言われます。一回の限度額があるのか、ホテル代には足りない300ユーロだけANAカードでキャッシングできましたが、JALカードではキャッシングできないので足りません。でも、仕方がないのでホテルへ戻ると機械が直ったと言われました。最初から苦労してATMを探したりせずに済んだはずです。3室3泊で712ユーロ、宿泊税1人2ユーロX4人X3泊=24ユーロ、合計736ユーロです。

今日からはいよいよレンタカーで、借りるため(戻すのと同じ場所)にナポリ空港へタクシーで行きます。これも乗る前からの決まった料金 19.5 ユーロで、金額を書いた紙切れをくれます。実際はチップ込みで22ユーロ払いました。Avis(イタリア語読みでアヴィス)でオートマのミニバン、フォード車を借りました。7人乗りですから、荷物もゆっくり載ります。手続きをして午前10時15分頃には出発しました。カーナビはいつものように持参しています。借りると1日10ユーロします。

ナポリ郊外のカゼルタ王宮には意外とすぐに、30分程度で到着しました。駐車場も宮殿入り口の目の前にありました。1回10ユーロです。入場料は一人12ユーロと妥当なところです。11時40分頃、まずは王宮の建物の内部を見学しましたが、ナポリの宮殿よりも豪華でした。ヴェルサイユ宮殿よりも豪華だそうです。

問題は、建物の奥にある巨大な庭園です。立派過ぎてとても歩けるような広さではありません。NHKのテレビで見てたくさんの噴水があるのを知っていますが、片道2kmくらいあります。私はともかく、同行の女性たちには歩き回るのは無理です。そこで、半分しか行かないけれど馬車に乗りました。50ユーロです。テレビで見た豪快な滝のような噴水までは行けませんでしたが、馬車を操るお婆さんがめちゃくちゃ明るい、楽しい人で楽しめました。ずっと、歌いまくりです。もちろん、一昨日聞いたような有名な誰でも知っているナポリ民謡を歌うのです。

見学を終わって王宮外に戻ろうとするともう午後1時です。どこかレストランがあるかなと思っていると、ちょうどいいタイミングでメニューを持ってお店へ誘導してくれる人がいます。そんなに遠くはないのですが、自分で探すにはちょっとわかりにくく助かりました。実際には、レストラン街があり多くの店がありましたが、もちろんついて行きました。

珍しく、1人15ユーロのツーリストメニューを注文しましたが、パスタと前菜を選べてまぁまぁでした。出発は3時頃になりました。目的地のホテルに着いたのは6時45分になりました。南部の中心地バーリの近くでもう少し近いはずだったのですが、高速道路沿いのホテルの住所がわかりにくく手間取ったのもあります。それで予定していた漁村のレストランはホテルから1時間もかかるので止め、代わりにホテルの人に近くの美味しそうなレストランを紹介してもらいました。これは正解でした!シーフードのレストランです。いかにも小さな街の中心街にあるレストランでした。

スパゲッティ・スペシャル、タコ料理やクロダイ、野菜サラダも良質なバルサミコ酢を自由に使え非常に美味しく、しかも今回のメンバーは小食なので、4人でたったの78ユーロの支払いでした。午後9時半過ぎにはホテルへ戻り明日へ備えました。


【9月24日(日)】
かなり遠い南のレッチェまで行く日なので、朝は早く8時にホテルを出発しました。途中で、5月に初めて立ち寄ったポリニャーノ・ア・マーレへ行きました。9時頃到着しました。前回同様、みんなため息の出る絶景です。マーレ(海)の名前通り、少し高いところにある橋から綺麗な海岸が見えるのです。すぐ近くの駐車場のところに両手を広げて歌っているポーズの銅像があります。前回はなんだろうと思った程度でしたが、何と名曲「ボラーレ」のオリジナル曲を歌ったDomenico Modugnoドメニコ・モドゥーニョの像です。ちょうど、私がボイストレーニングでイタリア語で歌う練習をしている曲です。

11時半頃にはレッチェへ到着しましたが、一番の観光地・サンタ・クローチェ聖堂は修理中で外観は実物大の巨大な写真で覆われています。残念!イタリアではよくあることです。中には入れました。内装はやはり立派な教会でした。次に行ったドゥオモ(大聖堂)は外観のみです。付随して5層醸造で高さ70メートルの鐘楼があります。昼休みで中に入れませんでした。地下に立派な礼拝堂があるそうですが。ドゥオモ広場の奥には古代ローマ時代の円形闘技場があり、これは外にあるので見れました。せっかく初めてレッチェ(南のフィレンツェと呼ばれる)までやって来たのですが、あまり名所旧跡は見れませんでした。でも、レッチェの旧市街は、蜂蜜色のバロック建築で埋めつくされています。レッチェのバロック建築に用いられているこの蜂蜜色の石は、この地方で採掘されるレッチェ石という石灰岩だそうです。雰囲気はわかりました。

ブラブラ街歩きをして、途中でエノテカ(ワイン酒屋)に立ち寄り、いつものように友達のお土産用にワインを1本買いました。18ユーロ程度です。私としては少し残念ですが、今回のメンバーはつくづく小食で、お昼もプーリア名物のオレキエッテ(耳たぶ形のパスタ)二つと軽い仔牛料理だけにしました。たったの 58.6 ユーロ、4人分です。

次に午後4時40分ごろ着いたのは私にとってはお馴染みのアルベロベッロです。いつもの大広場の近くの駐車場に車を入れました。支払いがはっきりしませんが、前払いのようで小銭の2ユーロで1時間、17時40分までと印刷された紙切れを車の前部に外から見えるように置きます。

まずは、お土産屋などの少ない静かなトゥルッリ(円錐形の屋根と白い壁の家)が並ぶアイア・ピッコラ地区を歩き、それから大通り(マルテッロッタ広場)をはさんだ反対側のいつもの賑やかなトゥルッリの家の並ぶモンティ地区を歩きます。最近は日本人も多いらしく日本語で呼び込みがたくさんあります。テレビでもお馴染みになった「陽子」の店にも行きます。少し商売気が強すぎて嫌がる人もいる日本人妻・陽子さんの店です。いつものように遠慮なく階上からのトゥルッリの屋根の景色を見せてもらいます。私は石鹸とお菓子を少しだけ買いました。

次に、同じく日本とゆかりのあるマリアおばあさんの店へ行きます。店内には交流のある姉妹都市・白川郷(両方とも世界遺産)の提灯があります。今回は久しぶりにマリアおばあさんがお店にいました。早速、ツーショットで写真を撮ります。直接会うのは数年ぶりで、たぶん3回目です。初対面の時に、エスプレッソをご馳走してくれました。有名なおばあさんで日本(白川郷)にも数回招待されて来ています。そのせいか、日本のマスコミにも何度も取り上げられていて親日家です。着物姿の写真もあります。5月にも来たので覚えてくれていたやや背の高い若い店員とも写真を撮りました。最初はおばあさんの孫娘かと思っていました。

17時40分より少し遅れて駐車場に戻ると目の前でお巡りさんと婦警さんが立ち去るところです。しっかり、駐車違反切符がはさんでありました。実は、途中でこの駐車場の近くを通った時に面倒でも、もう1~2ユーロ追加しようかと迷ってしなかったのです。7月のアメリカニューヨーク州と違い、日本と同じようにしっかり罰金の金額を書いています。17.5ユーロです。そんなに高くはありません。

今晩から2泊のホテルはアルベロベッロの近くです。19時前にはチェックインしました。ここからだとあまり遠くないので、新鮮な魚介類の宝庫の漁村にあるサヴェレットリのレストランへ。以前行ったことがあり、イタリア南部でも珍しい生ウニのメニューもある店(Osteria del Porto)です。但し、ウニの実は小さく貧弱です。話のタネにはなりますが。それはともかく、新鮮魚のカルパッチョ、シーフードスープ、エビのグリル、オレキエッテ2種類、イカ、タコなど日本人には嬉しい素材が並びます。しかも、シンプルで美味しい。これぞ南イタリアです。イタリアでも北部や内陸部ではこうはいきません。Sさんが気のせいか日本よりもイカ、タコが美味しいと言います。思い出しましたが、実は私も同様の感想を以前から持っています。料理法のせいなのか、素材の違いなのかはわかりませんが。4人で112ユーロ程度です。


【9月25日(月)】
今日はゆっくり9時半頃出発です。その前に、ホテルすぐ近くの郵便局へ立ち寄り、交通違反罰金を払いました。10時20分に「白い街」と呼ばれるオストゥーニに到着しました。立派な教会が2つあったのですが、どうも名前がはっきりしないままです。久しぶりにジェラートを立ち食いしました。

11時半頃出発して13時過ぎに次の目的地、多くのパン屋さんで有名なアルタムーラの街に到着したのですが、ナビで目的のパン屋さんの住所が見つからず困りました。しかも、ちょうど、誰かに道を尋ねようとした時間帯に、見たこともない大雨です。あっという間に目の前の道路が洪水状態です。小さいポータブルの傘をSさんに借りて降りたのですが、靴までビショビショになりました。しかも、はっきり行先がわかりません。

もう何回もイタリアには来ている私ですが、以前はパンだけはあまり美味しくない国だと思っていました。でも、だんだん美味しいパンもあることに気が付きました。NHKの番組で美味しいたくさんのパン屋さんがあるこの街のことを知り、Kさんが興味があるというので日本人がわざわざ修行に来たという店を調べてここに来たのでした。

適当に、車を進めるとアーケード街の入り口に来ました。車は中には入れません。そこで改めて道を聞くと1kmくらいあるけど、このアーケード街の反対側の近くのようです。セルヴァ通りにあるようです。車を路上駐車してみんなで歩くことにしました。幸い、その頃にはほとんど雨はやんでいいました。途中で数回、道を聞いて(さすがに有名な店らしくみんな知っているようでした)何とか目的の Le Baguette へ到着しました。もう14時半でした。フランスパンのようなのを2種類選び、中にトマト、ハム、チーズをはさんでパニーニにしてもらい食べました。ドリンク代も入れても19.5ユーロと安いものでした。

問題は帰りです。また、歩いて戻ると相当時間がかかるので、説明できる範囲だけでもタクシーで戻ろうと思いました。若い男性店員にタクシーを呼んでくれと頼むと笑って、タクシーなんかこの街にはないと言います。ここは東京とは違うんだと言います。この店に東京から修行に数年来た人がいて、そのせいで東京という名前が出たのだと思います。でも、代わりに自分の車で送ってくれると言います。ありがたい!もう一人のレジで働いていた娘さんはこのオーナーの娘さんのようですが、この男性が息子かどうかは不明です。ともかく、アーケード街の反対側まで送ってもらったので、帰りはそんなに歩かなくてすみました。

実は、私は心の中では時間的に焦っていました。次に行くロコロトンドの店が開いている間に着きたいし、今年8月にアイスランドで知り合ったばかりのフランチェスコとちょっと会う予定だからです。高校留学AFSの関係者です。路上駐車の車に戻ってアルタムーラを出発できたのは15時半過ぎでした。意外と遠いロコロトンドへはようやく17時頃到着しました。一度来たことがあるので、場所はすぐにわかりました。Kさんが興味があるというレース編みの店です。これはNHKのイタリア語講座で知った店です。

お店に入るとしばらくしてフランチェスコから携帯に電話があり、家が近いのですぐに来てくれるそうです。立ち話だけのつもりでしたが、他の3人も一緒に奥の狭い通りを案内してくれました。この街の歴史を説明してくれました。教会もありました。さすがに地元の人で、途中で何人もの人とあいさつしていました。

成り行きで、自宅に来て欲しいと言われ、他の3人もいるのですがお邪魔しました。さすがにトゥルッリの家ではありませんでした。と言うのは、この辺りには少しトゥルッリの家もあるからです。英語の先生でもある彼は、引率で世界のあちこちにも行っているし、AFSでもあちこち外国に行っているらしく、色々な世界の民芸品が書斎に飾ってあり説明してくれました。自慢の品のようです。自宅には奥さんと息子さんがいました。

彼の家をお邪魔したのは暗くなってからで、夕食はそのまま昨日と同じSavelettri の restaurantへ行きました。但し、いくら美味しくても同じ店は嫌なので、左側の隣のレストランへ入りました。店の名前はSaporedisaleです。途中で、Sapore di sale、つまり taste of saltの意味と気が付きました。塩辛い海の幸のイメージでしょうか?ここの特徴は女性従業員が多く、ペットの犬を連れて入ってもいいようでした。大きな犬連れのお客が数人いました。

ここも大変美味しく満足しました。昨日は魚が多かったので、今日はその他のシーフードを堪能しました。生ウニ入りリゾット、ウニ入りスパゲッティ、タコのグリル、魚のカルパッチョ、生ハムとモッツアレラチーズなど。牛のステーキも注文しました。私が野菜が好きなので、野菜サラダと焼き野菜も注文しました。これだけ美味しく食べて、4人で111ユーロ程度でした。


【9月26日(火)】
朝ゆっくりチェックアウトしました。ここはエクスペディアで先払いなので、税金のみ16ユーロです。部屋はツインとシングル2部屋、合計3部屋のみですが、人頭税なので4人分X2泊X2ユーロの計算です。

今日はナポリに戻る方向のアンドリア、モンテグロッソのレストランを午後1時に予約しています。だから、ゆっくり9時40分頃出発して、しかも女性たちの好きなショッピングの時間をとっています。近くにスーパーマーケットの Conrad がありました。テニスの友達用にもう1本赤ワインを買いました。2回ほど行ったことのある有名なワイン、モンタルチーノ産を見つけました。でも、有名なブルネッロではありませんでしたが。

11時半頃スーパーを出て13時ちょうどに Antichi Sapori へ着きました。二度目ですが、ガンベロロッソの星付き(以前はミシェランも)で、安くてボリューム満点で気に入っています。東京にものれん分けのレストランが広尾にあり、そこにも3回ほど行ったことがあります。私のツアーでは珍しく予約を入れるレストランです。前回でよくわかったのですが、日本と違いランチで2回転などはありません。なぜなら、3時間はかかるからです。

今回はやや早いペースでした(前回は約4時間もかかりました!)。数えると25皿以上出てきます。イタリア料理にしては、凝った野菜料理がたくさん出てきます。でも、野菜で軽いからたくさん食べれます。前菜に(あまりに多くて、どこまでが前菜かわかりませんが)生ハムなども出ます。パスタはさすがに1種類で、バジリコソースにリコッタチーズが少しのっていました。スープに近い料理もありました。

肉料理はどうだったか前回覚えていなかったのですが、自家製ソーセージ、牛ステーキともう1種類煮込み肉料理がありました。その後に、スティックキャロットなどの生野菜と普通の野菜サラダも出ました。とにかく、すごい!の一言です。前回はお腹いっぱいでデザートは断ったのですが、どうせ準備していて出てくるので待っていると、デザートも4,5種類たっぷり出てきます。食後酒のリモンチェッロまで出てきます。

料金もこれだけの内容にしては、しかも有名店なのに安いのです。1人38ユーロのコース料理ですが、ワインは少しとは言え、ミネラルウォーターは炭酸入り、炭酸抜き、合計で4本は飲んでいます。私だけですが、デザートの時にコーヒーも注文しています。それなのに合計たったの155ユーロです。4人前です。引き算すると、ドリンク代はたったの3ユーロにしかなりません。計算間違いではないかと思うくらい安いのです。これだけしこたま食べてです。でも、もちろん完食はしていません。しかも、今回の小食のメンバーですから当然のように夕食は抜きました。私でさえ、抜きでも構わなかったくらいですから。

今回はやや早かったと書きましたが、出発したのは16時、つまり昼食に3時間かかっています。30分ほどで、近くの世界遺産・Castel del Monteカステルデルモンテへ到着しました。ここも私は2回目です。この2ヶ所は不便なところにあるので、必ずセットにした方がいいと考えています。Castel(Castle)ですから城です。でも、何故かすべてが8角形の不思議なお城で何故なのかはっきりしていないようです。全体が8角形、8本ある柱もすべて8角形で中の広場も当然8角形です。入場料は1人10ユーロもします。と書いたのは、外観は遠くからでもすごいのですが、中は広場があるだけで、室内にあたる場所もあまり内装的には派手なものは残っていません。値段を考えたら、次回からは外観だけで十分とも思います。

中で見学中に携帯電話が鳴り、話していたら周りの人たちから顰蹙をかったのですが、今晩泊まる予定のノーラのホテルから部屋が足りず、女性3人は予約した2室でなく1室で我慢してくれとのことです。ないと言われればそれまでで、承諾しました。夕方8時頃、ホテルには到着しました。明日はナポリ空港からいよいよ帰国です。


【9月27日(水)】
Kさんにはシングルルームの代わりに他の人と同じ部屋で申し訳なかったのですが、せめて値段は3部屋から2部屋に減ったのでだいぶ安くなると期待したのですが、日本のような人数での計算らしく3室290から2室240ユーロとあまり安くならずやや不満でした。

時間に余裕があったとはいえ、8時半頃ホテルを出発して空港の近くまでは割とすぐに着いたのですが、空港から少し離れた Avis のレンタカー返却場所がなかなか分かりません。結論から言うと、あるホテルの裏側で分かりにくいのでした。やっと10時前に到着しました。今回は合計 1,352 Kmの走行距離でした。レンタカー代金は880ユーロでした。高速代金は、18、4.8、12ユーロ程度でした。以前の記憶ではもう少し安かったような気もしますが。

12時半発のパリ行きですが、10時半には空港カウンターでチェックイン。ナポリ空港で最後の買い物をしました。来る時の成田空港でクレジットカードを落としたのんきなSさんですが、今度は買い物中、私の目の前で財布を落としたのに本人は気が付きません。盗まれる以前のレベルの話です。

時間通りナポリ空港を出発し、2時間弱で乗り換えのパリへ到着です。乗る時に気がついたのですが、エアーフランスの機体には早くも2024年パリオリンピックのロゴマークが描かれていました。ちょっとしたサンドイッチが機内で出ました。ちょうどいい2時間弱の乗り換え時間でもちろん来る時と同じエアーフランス便です。但し、午後5時20分発の便は、成田ではなく羽田行きです。飛行機内ではいつものように映画を見ますが、今回は2本だけでした。「Now you see me(グランドイルージョン)」と「ハルチカ」です。以前は英語の映画しか見ませんでしたが、最近は歳をとったせいか機内のノイズの中で英語を聞くのがきつく、以前だったら考えもしなかった邦画も結構見るようになりました。

いつものように、最後尾のスペースでゆっくりしていると犬を連れた日本人女性がいます。以前は動物を連れて日本へ行くのは厳しかったのを知っているのでいろいろ聞きました。パリ郊外ヴェルサイユに在住らしく、しかも日本には旦那さんもいるらしく、さすがにユニークな日本人にまた知り合いました。こういう出会いがあるので、いつものように機内では退屈しません。

翌日28日(木)正午過ぎに羽田に到着し、同じく2時間程度の乗り換え時間でJALの福岡便へ乗り継ぎます。午後4時過ぎには福岡へ帰り着きました。夜遅くなることも多いのですが、この時間に着くと家での片付けが楽でいいです。


空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
4.0
グルメ
4.5
ショッピング
4.0
交通
4.5
同行者
その他
一人あたり費用
30万円 - 50万円
交通手段
レンタカー タクシー 徒歩
航空会社
エールフランス
旅行の手配内容
その他
  • 熟女3人と<br />パリのシャルルドゴール空港で乗り継ぎ

    熟女3人と
    パリのシャルルドゴール空港で乗り継ぎ

  • カプリ島到着

    カプリ島到着

  • ソラーロ山頂上へのロープウェイ乗り場

    ソラーロ山頂上へのロープウェイ乗り場

  • ロープウェイ

    ロープウェイ

  • ソラーロ山頂上からのカプリ島海岸

    ソラーロ山頂上からのカプリ島海岸

  • ナポリ島海岸線

    ナポリ島海岸線

  • ナポリ島から<br />ソレント~アマルフィ海岸を望む

    ナポリ島から
    ソレント~アマルフィ海岸を望む

  • カプリ島カプリの街並み

    カプリ島カプリの街並み

  • カプリ島高級ホテルの前で

    カプリ島高級ホテルの前で

  • 私が名付けた「カプリ・ピスタチオ饅頭」

    私が名付けた「カプリ・ピスタチオ饅頭」

  • 遠ざかるカプリ島

    遠ざかるカプリ島

  • 近づいたソレントの絶壁に立つ建物

    近づいたソレントの絶壁に立つ建物

  • ソレントの港近く<br />バス乗り場

    ソレントの港近く
    バス乗り場

  • ソレントでのレストラン

    ソレントでのレストラン

  • ソレントでのレストラン

    ソレントでのレストラン

  • Teatro Tasso 入り口

    Teatro Tasso 入り口

  • Teatro Tasso ミュージカル舞台

    Teatro Tasso ミュージカル舞台

  • Teatro Tasso ミュージカル舞台

    Teatro Tasso ミュージカル舞台

  • ナポリ<br />海に飛び出した卵城

    ナポリ
    海に飛び出した卵城

  • サンタルチアの海岸から<br />ベスビオ火山が

    サンタルチアの海岸から
    ベスビオ火山が

  • 卵城にて<br />熟女3人<br />背景にベスビオ火山

    卵城にて
    熟女3人
    背景にベスビオ火山

  • 同じく<br />卵城にて<br />ベスビオ火山を背景に<br />モデルが!

    同じく
    卵城にて
    ベスビオ火山を背景に
    モデルが!

  • のんびり歩ける<br />サンタルチアの海岸<br />もちろん目の前にはベスビオ火山が

    のんびり歩ける
    サンタルチアの海岸
    もちろん目の前にはベスビオ火山が

  • ナポリ<br />王宮

    ナポリ
    王宮

  • 王宮の前には広い<br />プレビシート広場

    王宮の前には広い
    プレビシート広場

  • 大理石でできた<br />王宮の豪華な入り口階段<br />ナポリ

    大理石でできた
    王宮の豪華な入り口階段
    ナポリ

  • 王宮の豪華な室内

    王宮の豪華な室内

  • 相当に高い<br />ガッレリアの天井

    相当に高い
    ガッレリアの天井

  • 午後2時でも行列のできる<br />ピッツェリア<br />ダ・ミケーレ

    午後2時でも行列のできる
    ピッツェリア
    ダ・ミケーレ

  • 讃岐うどんのように<br />安くて美味しい<br />ダ・ミケーレの<br />メニュー・値段表<br />ナポリ

    讃岐うどんのように
    安くて美味しい
    ダ・ミケーレの
    メニュー・値段表
    ナポリ

  • ダ・ミケーレ<br />左:マルゲリータ・ピッツア<br />右:マリナーラ・ピッツァ(ほとんどトマトソースのみ!)

    ダ・ミケーレ
    左:マルゲリータ・ピッツア
    右:マリナーラ・ピッツァ(ほとんどトマトソースのみ!)

  • ピッツァの大きさが分かります!

    ピッツァの大きさが分かります!

  • ゴチャゴチャしたスパッカナポリ地区<br />ナポリ

    ゴチャゴチャしたスパッカナポリ地区
    ナポリ

  • 夜はナポリ中央駅前の<br />リストランテで軽く<br />アクアパッツァ(直訳はキチガイ水)

    夜はナポリ中央駅前の
    リストランテで軽く
    アクアパッツァ(直訳はキチガイ水)

  • ナポリ名物デザート<br />スフォリアテッラ

    ナポリ名物デザート
    スフォリアテッラ

  • カゼルタ王宮入り口<br />

    カゼルタ王宮入り口

  • カゼルタ王宮内部

    カゼルタ王宮内部

  • カゼルタ王宮<br />豪華な部屋

    カゼルタ王宮
    豪華な部屋

  • 噴水で有名な巨大な<br />カゼルタ王宮公園

    噴水で有名な巨大な
    カゼルタ王宮公園

  • 歩かなくていいように<br />このお婆さんの馬車に乗りました

    歩かなくていいように
    このお婆さんの馬車に乗りました

  • カゼルタ王宮<br />公園にある噴水の一つ

    カゼルタ王宮
    公園にある噴水の一つ

  • カゼルタ王宮近くで昼食<br />お馴染み カプレーゼ<br />(トマトとモッツアレラ・チーズが交互に)<br />

    カゼルタ王宮近くで昼食
    お馴染み カプレーゼ
    (トマトとモッツアレラ・チーズが交互に)

  • バーリ近くの小さな街の広場

    バーリ近くの小さな街の広場

  • 日本人には嬉しい<br />豊富な新鮮なシーフード

    日本人には嬉しい
    豊富な新鮮なシーフード

  • 美しいポリニャーノ・ア・マーレ<br />名前通りの美しい海岸線

    美しいポリニャーノ・ア・マーレ
    名前通りの美しい海岸線

  • ポリニャーノ・ア・マーレ<br />ボラーレを歌った有名な歌手<br />ドメニコ・モドゥーニョの像<br />出身地

    ポリニャーノ・ア・マーレ
    ボラーレを歌った有名な歌手
    ドメニコ・モドゥーニョの像
    出身地

  • 裏側からの<br />ポリニャーノ・ア・マーレ海岸線

    裏側からの
    ポリニャーノ・ア・マーレ海岸線

  • レッチェ<br />サンタ・クローチェ聖堂<br />修理中で実はこれは巨大な写真

    レッチェ
    サンタ・クローチェ聖堂
    修理中で実はこれは巨大な写真

  • レッチェ<br />サンタ・クローチェ聖堂<br />豪華な内装

    レッチェ
    サンタ・クローチェ聖堂
    豪華な内装

  • レッチェ<br />ドゥオモ(大聖堂)の鐘楼

    レッチェ
    ドゥオモ(大聖堂)の鐘楼

  • レッチェ<br />古代ローマ時代の円形闘技場

    レッチェ
    古代ローマ時代の円形闘技場

  • プーリア州名物<br />オレキエッテ(耳たぶ形のパスタ)

    プーリア州名物
    オレキエッテ(耳たぶ形のパスタ)

  • トゥルッリの前で<br />アルベロベッロ

    トゥルッリの前で
    アルベロベッロ

  • アルベロベッロ<br />トゥルッリだらけの屋根は壮観!

    アルベロベッロ
    トゥルッリだらけの屋根は壮観!

  • アルベロベッロ<br />お土産さんだらけの地区

    アルベロベッロ
    お土産さんだらけの地区

  • 久しぶり再会<br />マリアおばあさんと

    久しぶり再会
    マリアおばあさんと

  • 5月にも会った店員と

    5月にも会った店員と

  • サヴェレットリのレストラン<br />Osteria del Porto

    サヴェレットリのレストラン
    Osteria del Porto

  • 生ウニ!

    生ウニ!

  • 新鮮な刺身のような<br />魚のカルパッチョ

    新鮮な刺身のような
    魚のカルパッチョ

  • アルベロベッロ近郊<br />ホテルの近くにあった<br />トゥルッリでできた教会

    アルベロベッロ近郊
    ホテルの近くにあった
    トゥルッリでできた教会

  • 遠くから分かりやすい<br />「白い街」<br />オストゥーニ

    遠くから分かりやすい
    「白い街」
    オストゥーニ

  • オストゥーニの教会

    オストゥーニの教会

  • アルタムーラ<br />パンの街<br />歩行者天国商店街入り口

    アルタムーラ
    パンの街
    歩行者天国商店街入り口

  • アルタムーラ<br />パン屋<br />Le Baguette

    アルタムーラ
    パン屋
    Le Baguette

  • 作ってもらった<br />パニーニ

    作ってもらった
    パニーニ

  • 笑顔の娘さん<br />アルタムーラ<br />Le Baguette

    笑顔の娘さん
    アルタムーラ
    Le Baguette

  • アルタムーラ<br />タクシー代わりに運転してくれたお店の青年

    アルタムーラ
    タクシー代わりに運転してくれたお店の青年

  • ロコロトンド<br />レース編みの店

    ロコロトンド
    レース編みの店

  • ロコロトンドの街並み

    ロコロトンドの街並み

  • ロコロトンドのフランチェスコの家にて

    ロコロトンドのフランチェスコの家にて

  • サヴェレットリの夜景<br />港町

    サヴェレットリの夜景
    港町

  • サヴェレットリ<br />Saporedisale<br />シーフード

    サヴェレットリ
    Saporedisale
    シーフード

  • たまにはステーキも

    たまにはステーキも

  • もちろん<br />スパゲッティも<br />ウニ入り

    もちろん
    スパゲッティも
    ウニ入り

  • 宿泊したホテルの夜景<br />トルッリが幻想的<br />

    宿泊したホテルの夜景
    トルッリが幻想的

  • プーリア州の典型的な風景<br />オリーブ畑、ブドウ畑<br />見える海はアドリア海

    プーリア州の典型的な風景
    オリーブ畑、ブドウ畑
    見える海はアドリア海

  • 女性の好きな買い物<br />スーパーにて

    女性の好きな買い物
    スーパーにて

  • スーパー<br />日本にはない野菜を見るのが楽しい

    スーパー
    日本にはない野菜を見るのが楽しい

  • 名店<br />アンティーキ・サポーリのお店の前で<br />オーナーシェフと

    名店
    アンティーキ・サポーリのお店の前で
    オーナーシェフと

  • アンティーキ・サポーリ<br />数多く出る前菜の一つ<br />ローマ名物でもある<br />ズッキーニの花にリコッタチーズなどの詰め物

    アンティーキ・サポーリ
    数多く出る前菜の一つ
    ローマ名物でもある
    ズッキーニの花にリコッタチーズなどの詰め物

  • 洒落た出し方の<br />ソーセージ

    洒落た出し方の
    ソーセージ

  • もう20皿目以上!<br />適当に取り分ける

    もう20皿目以上!
    適当に取り分ける

  • デザートも全部で5種類<br />アーモンド<br />リモンチェッロ(食後酒)など

    デザートも全部で5種類
    アーモンド
    リモンチェッロ(食後酒)など

  • 遠くに見えた<br />カステル・デル・モンテ

    遠くに見えた
    カステル・デル・モンテ

  • カステル・デル・モンテ

    カステル・デル・モンテ

  • カステル・デル・モンテ<br />分かりやすい図面<br />柱も建物もすべて八角形

    カステル・デル・モンテ
    分かりやすい図面
    柱も建物もすべて八角形

  • 最近気がついた<br />空港でもレストランなど食べ物が充実<br />ナポリ空港<br />水牛のモッツアレラチーズ(最上級)を売っている

    最近気がついた
    空港でもレストランなど食べ物が充実
    ナポリ空港
    水牛のモッツアレラチーズ(最上級)を売っている

  • エアーフランス<br />早くも2024年のパリ・オリンピックのロゴ

    エアーフランス
    早くも2024年のパリ・オリンピックのロゴ

  • ナポリ空港飛行機からの<br />ベスビオ火山

    ナポリ空港飛行機からの
    ベスビオ火山

  • 今回は美味しかった<br />エアーフランスの機内食

    今回は美味しかった
    エアーフランスの機内食

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