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昨年初めて参加したAFS傘下 EFIL(European Federation of intercultural learning;欧州異文化交流連盟) の VSS(volunteer summer summit;夏季ボランティア大会)(アイスランド)に参加のための旅行です。名前通り欧州の参加者がほとんどです。AFS(American Field Service)とは私が45年も前に奨学生としてアメリカへ留学した団体で、今は公益財団法人になっています。名前にアメリカンとつきますが世界的な組織で、誤解されないためにも今はAFSと略号のみ用います。私はそのリターニー(OB)として(無償)ボランティアをしています。AFS博多支部の支部長をしています。<br /><br />昨年、縁があって案内が来て、場所がイタリアのヴェニスだったので参加しました。その時見た翌年のアイスランドのプロモーションビデオを見て、今まで全く興味のなかったアイスランドにも行ってみようという気になりました。ただ前もって決まっている日程なのに、飛行機の手配が遅れ昨年のようなJALのマイレージサービスの無料券で欧州のどこかまで行き、LCCを探すことができず(空席なし)、仕方なく普通にお金を払って予約しましたが、これがまた時期が8月で高く、フランクフルトまでの往復で23万円近くしました。しかもフランクフルト~ケプラヴィーク間もアイスランド航空で6.7万円もしました。その代わり、乗り継ぎではないのでフランクフルトでは24時間以上ゆっくり滞在できました。<br /><br /><br />【8月9日(水)】<br />いつものように朝7時台のJAL便フライトです。成田で乗り継ぎ11時25分出発し、現地午後4時過ぎに時差7時間のフランクフルト空港第2ターミナルへ着きました。空港近くのホテルの出迎えサービスバスは主要な第1ターミナルから出るので、まず移動してからバスを待ちホテルへチェックインしました。それからサービスバスで空港へ戻りローカル列車(3駅のみ)でフランクフルト中央駅へ到着しました。午後6時過ぎでした。でも、夏時間で9時くらいまで明るいので今日も少しは観光できます。<br /><br />1981年、初めてヨーロッパに来た入り口がここフランクフルトでした。当時は研修医で医学部時代に引き継ぎ、遊び程度にドイツ語も勉強していたので、最初のヨーロッパは主にライン川下りでドイツを中心に回り、少しだけスイス・チューリッヒとイタリア・コモ、ミラノ程度を旅行したのでした。思い返すと、それが24回ものイタリア旅行の一回目でした。<br /><br />35年も前のことで、もちろんフランクフルトのことは覚えていません。駅からひたすら地図をたよりに歩きます。私の旅行は街歩きが基本です。カイザー通りからレーマー広場へ行きます。広場に面してニコライ教会があります。ヨーロッパはどこも基本的に同じ街並みです。広場に教会が中心になっています。ここはライン川ではなく、近くにマイン川があります。アイゼルナー橋を渡ります。一般論として、川と橋があれば景色は様になります。<br /><br />橋を渡った反対側に野外の喫茶店があり、探していたドイツのノンアルコールビールを見つけました。私は下戸でほとんど飲めません。昨年のチェコ(ピルスナービールで有名)で気が付いたのですが、やはりビールの本場はノンアルコールビールも美味しいのです。日本も頑張っていますがまだまだです。500mlで 4.2 ユーロ(1ユーロ = 約125円)です。あまりに本物のビールの味がするので、こそっとアルコールを隠しているのではと心配になるくらいです。<br /><br />レーマー広場に戻り、そこで半屋外のレストランを見つけ夕食にしました。トマトスープが 4.2 ユーロ、Frankufurt teller という料理(「窓口」という意味なので、たぶんフランクフルト定食という感じでしょうか?)があり、ソーセージ2種類、牛肉、ポークローストに茹でポテトとザワークラウト(酢キャベツ)で 19.5 ユーロでした。確かに、典型的なドイツ料理、ソーセージはフランクフルトでした。特別美味しくもないけど、ドイツだったらこの程度でよしとしましょう。ホテルに戻って寝たのは午後11時半過ぎでした。<br /><br /><br />【8月10日(木)】<br />時差ボケもあり、夜中に目が二度覚め朝5時半には起きました。最近は、睡眠時無呼吸症候群でCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸器)も使っている私ですから、眠りは浅いのですが、5時半に起きたのはやはり普段とは違います。残念ながら、今朝は曇っていてよく見ると雨も降っています。海外に行く時、傘は持ち歩きません。今晩のアイスランドへのフライトは夜10時過ぎなのでたっぷり観光の時間があります。それで、午前中は昨日と反対方向の西のマインツへ列車で行きました。 <br /><br />地図で見て、St. Stephanskirche(ザンクト・シュテファン教会)という立派な教会が近そうなので、マインツ中央駅より1つ手前の駅で降りました。地図を頼りに、何とか苦労して歩いて教会へたどり着きました。外観はそれなりですが、内装が素晴らしく、何とシャガール作のブルーを基調としたステンドグラスが豪華です。回廊があり、昨年チェコで見たような庭園が中庭としてあります。<br /><br />次に行くDom(大聖堂)は遠くからも目立つ巨大な建物ですから、簡単に方向がわかり歩いてすぐでした。西側と東側に内陣がある巨大な教会で、後ろに内庭回廊があります。広場も北側にマルクト広場、南側にグーテンベルク広場があります。都市としてはフランクフルトよりかなり小さいようですが、大聖堂はマインツの方がはるかに立派です。ただ、内装はフレスコ画だらけのイタリアの多くの教会ほど豪華ではありません。グーテンベルク広場に面したグーテンベルク博物館に入ると、当時の印刷技術を復元した工房があり興味深く見学しました。<br /><br />北東に少し進むと川が見えます。そうです、大河ライン川です。少し紛らわしいのですが、ここマインツ (Mainz) にあるのがライン (Rhein) 川で、フランクフルトにあるのがマイン (Main) 川です。川沿いにある市庁舎のインフォメーションでバス停を尋ね、マインツ中央駅まではバスで行きました。さすがに、歩き疲れました。駅で軽く、ソーセージ、ニンジン・豆料理、赤キャベツの酢漬けを食べました。割と美味しかったです。<br /><br />午後は昨日に続いて大都市・フランクフルトへ移動しました。昨日と同じところは歩きたくないし、地下鉄があるのがわかったので2駅乗り、一気にレーマー広場奥にある大聖堂の中へ入りました。昨日は外観だけ見ていました。内装はまぁまぁで、立派なパイプオルガンがあります。高いところは眺めがいいので必ず上ります。鐘楼へ上がりました。本来は立派な眺めが楽しめるはずですが、曇っているので景観の魅力も半減しました。<br /><br />Kleinmarkthalle(屋内市場という訳ですが、ドイツ語の名前(クライン)のように小さくはないです)へ行きましたが、失礼ながらやはりイタリアとは違います。あまり美味しそうなものがありません。<br /><br />暇なので、現代美術館MMKへ12ユーロ払って入りましたが、サイケデリックで私には理解不能な作品だらけでお金の無駄でした。絵だけでなく、映像や立体的オブジェがあり、ただのゴミのような作品もありました。わからん!<br /><br />四つ角にあるハウプトヴァッヘへ行ってみると、今はただのカフェで以前は警護所だったということです。確かにバロック風の立派な建物です。その向かいにあるカタリーナ協会はこじんまりしていましたが、ステンドグラスが昨日のザンクト・シュテファン教会のように美しいのでした。ゲーテが洗礼を受けた教会として有名だそうです。<br /><br />そして、ゲーテの生家・ゲーテハウスへ行きました。裕福な家庭だったらしく超豪華な4階建ての木造家屋です。階段や廊下を歩くとさすがにミシミシと音がします。中央駅へ歩きながら戻る最中、地図で見てゲーテ像を探してやっと見つけたと思ったらシラー像でした!<br /><br />まだ午後5時頃ですが、曇って雨が降っているので薄暗い感じです。中央駅にかなり近づくと赤いネオン等が目立ってきました。赤い窓の Eros Center という英語の看板が見えます。思い出しました!ドイツ語を勉強していた時にテキストに出てきました。ドイツでは売春が合法なようで、ドイツ版「ソープランド」です。日本語で「赤線」、オランドのアムステルダムの Red Light District などこういう場所は「赤」がシンボルカラーのようです。入口の英語の説明を読むと、料金はあくまで女性と交渉してくれと怖いことを書いています。<br /><br />天気がよければもう少し街歩きを楽しめたのですが、天気も天気だし早目にホテルへ戻り、預けた荷物を持って空港へ行きました。まだ18時半です。アイスランド航空のチェックインは機械でセルフサービス、簡単です。荷物は迷いましたが、直行便でなくなる心配は少ないし、時間があるので中でブラブラするのに手軽な方がいいので預けました。<br /><br />ただ、中に入っても何もすることがありません。レストランもイタリアの空港(今年の6月にパレルモ、ローマ空港ともちゃんと美味しいものが食べられる!と気が付きました)と違い、サンドイッチ程度しかありません。時間も遅くパニーニ、ケーキ、コーヒー、炭酸水で16ユーロもしますが、満足度は低いです。<br /><br />いよいよドイツからアイスランドへ移動です。午後10時30分出発の遅い便で時差は2時間です(日本との時差は9時間です)。ですから、3時間半かかっても午前0時前にはKeflavik国際空港へ到着しました。日本語読みは何故かケプラヴィークのようです。途中爆睡していたらしく飲み物ももらい損ないました。映画も持参のイヤフォンで見ていた(日本のようにイヤフォンを貸してくれなかったり、すぐには貸してくれない航空会社も多いので、最近は持参しています)のですが、ほとんど記憶にありません。ところが、預け荷物を運ぶターンテーブルが故障らしく、荷物が1時間くらい全く出てきません。こんなことなら、荷物を預けなければよかったと反省しました。結局日付が変わって午前0時半もだいぶ過ぎてようやく出てきました。その前にATMでキャッシングしましたが、1アイスランドクローネ(ISK または Kr と略す)=約1.03円とほとんど日本円と同価値で換算する必要がありません。世界60ヶ国以上回りましたが、こんなにレートがほぼ同じで換算しなくていい便利な国は初めてです。<br /><br />安宿の経営者 Peter が遅くても電話したら有料で迎えに来ると言っていたのに、結局遅いから迎えに行ったら遅くなるからタクシーに乗れと言われました。3,200 クローネで近い割には高いです。アパートのようなホテルに着くとフロントはなく、聞いていた暗証番号を入力して5番の部屋の鍵を取り出しました。部屋に入ると本当にシンプルで文字通りベッドだけの部屋です。もちろんテレビもありません。辛いことにシャワーはともかくトイレも洗面所も共同です。物価が高いらしくこれでも約1.2万円の部屋です。名前も Guesthouse です。寝たのは2時を過ぎていました。いきなりアイスランドは夏でも肌寒いということがわかりました。<br /><br /><br />【8月11日(金)】<br />もちろん朝食もなく、9時15分頃ピーターが空港まで送ってくれましたが有料で2,500 クローネでタクシーと大して変わりません。でも、時間に余裕があったので少し近くの港を案内してくれました。彼も知人が日本にいるということで親日的でした。だいたいアイスランド人は親日的のようでした。後でAFS関係者に聞くと、アイスランドから日本に留学しようとして人数の関係で諦めて他の国へ留学する人もだいぶいるそうです。<br /><br />空港からは調べていた10時20分発の首都レイキャビク行き(しかもホテルまで)で11時20分にはHotel Cabinへ着きました。2,900クローネです。ホテル・カビンとまるで「花瓶」のように発音するのがおかしかったです。チェックインにはまだ早いので荷物だけ預け身軽になったところで、歩いて街の方へ行きました。前もって地図で調べて、local と言う名前の店へ入りましたが、野菜サラダとスープのレストランでした。野菜サラダとメキシコスープ(例の如く、どこがメキシコ?)だけで 2,840 クローネです。 <br /><br />ところで、とにかく寒いです。35℃の真夏の日本から来て、途中で少し涼しいフランクフルトに立ち寄りましたが、いきなり10℃程度の温度に体が適応できていません。しかも、どうも海のある北側からの風が冷たいのです。北極方面から来ているはずです。<br /><br />少しブラブラすると、ガイドブックで見覚えのある白い家がぽつんと海を背景にあります。綴りが難しいのですが、ホフディハウスという家で、1986年に米国レーガン大統領とソ連のゴルバチョフとの会談が行われたので有名になっただけのようです。<br /><br />明日、ツアーバスよりは割高でもレンタカーで回りたかったので調べていた City Car Rental へ行きましたが、空車が1台もないとのこと。旅行シーズンらしいです。それで、あっさり半分諦めホテルに帰ってからツアーを予約しようかと思っていたら、たまたま観光案内なのかレンタカー Europcar を見つけ入ると何とあっさり空車がありました。ラッキー! でも、どこかで見たような気がした1日1万円レベルではなく、保険料込みの24時間で約 1.8 万円でした。しかも小型車です。<br /><br />街歩きを続けるとTシャツが目に留まります。いいのがあったら買ってもいいと思っていたら、1枚 3,980 クローネ。止めました。どうも物価が軽く2倍はするようです。ハンバーガーセットが 1,450 クローネ!<br /><br />目立つ背の高い三角柱のような教会が見えました。 Hallgrimskirkya、ガイドブック訳では、ハットルグリムス教会です。LLの綴りはどうもTLと読むようです。 kirkya はドイツ語の kirche(教会)でピンときました。だから、ドイツ語式なら間のSは形容詞でハットルグリム教会と訳していいのではなどと妄想してしまいました。<br /><br />それはともかく、私の好きなイタリアと違い全く安っぽい教会です。外装も同じ白い色でも大理石とかではなく、どう見てもコンクリート造りです。内装も油絵の1枚もフレスコ画もなくものすごく質素です。でも、高台にあり、日当たりだけは最高です。教会にしては内部が妙に明るいのです。ただ  900 クローネ払ってエレベーターで頂上に上がると市内が一望できます。海、港、家並みが見渡せます。ただ首都にしては、日本の感覚では10万人程度の都市です。国の総人口が33万人の小国ですから、そんなものなんでしょう。<br /><br />歩いて戻って3時過ぎにホテルのチェックインをしました。しばらく部屋で休憩して7時頃夕食に出発しました。もちろん、再び歩きです。いつものように、店外からメニューと値段をチェックしながらレストランを物色します。でも、値段を読んでいたらだんだん目がくらくらしてきます。サラダがすべて2,000 クローネ程度、私が軽蔑してやまないイギリスで有名なフィッシュ&チップス(要するに魚のフライとじゃがいものフライ)が何と 3,500 クローネ! 信じられません。やはり、野菜が特に割高なのでしょう。<br /><br />せめて、ミンク鯨ステーキを見つけました。私は小さい頃肉類が苦手で唯一肉に近いものではクジラ肉を食べていました。 3,600 クローネ、こちらではまぁまぁの値段です。味もまぁまぁ美味しかったです。でも、付け合わせの野菜が少し焼き過ぎでした。ベークトポテトは普通でした。炭酸水は 350 クローネと相対的に安目でした。<br /><br />歩いて20分ほどでホテルに帰りましたが、9時でももちろんまだ明るいです。安ホテルで私の部屋には窓もないのですが、エレベーターの前から外を見ると夜11時でも真っ暗ではありませんでした。でも、到着日の真夜中過ぎは結構暗かったので、今の時期は夜がない訳ではないようです。安ホテルと書きましたが、物価が高いこの国の首都ホテルのせいか窓もないような部屋で、しかも狭く、例えるなら東横インレベルですが、1泊1.8万円程度しています。ちなみに、東横インを馬鹿にしている訳ではなく会員で最近はよく利用します。東京でも6千円程度で泊まれることも多いです。<br /><br /><br />【8月12日(土)】<br />今日が唯一、丸一日の本格的な観光の日です。9時にホテルで待っていると会社の女性がやって来て、レンタカー会社まで送ってくれ手続きをしました。6月にイタリアで買った欧州用のポータブルGPS(カーナビ)もちゃんと地図を読んで使えるようで安心しました。ヨーロッパ大陸はともかく、本当にアイスランドでも使えるのか半信半疑でした。<br /><br />高速道路と呼ぶようなものはこの国にはなさそうです。いずれにせよ全て無料の普通の道です。Roundabout(日本語でロータリー?四つ角でなく、丸い交差点です)もたくさんあります。私の欧州用のGPS(TomTom社)はアメリカ英語版でも rotary と発音します。アメリカで買ったGPS(Garmin社)はroundabout と発音しますが・・・ 体が慣れたのか、レイキャビックを離れて少し内陸部に入り海からの冷たい風がないせいか、今日は寒さをあまり感じませんでした。そう言えば、確かガイドブックにアイスランド語には100もの「風」という単語があると聞きました。ちなみに日本語には同様に多数の「雨」という単語があります。<br /><br />ツアーバスとほとんど同じ有名な観光ルートを回りました。「ゴールデンサークル」と呼ばれ、ちょうど首都レイキャビクから1日でゆっくり回れるコースです。まず、間欠泉である Geysir(ゲイシール)に行きました。何か見たことのある単語、綴りだなと思ったら、英語で間欠泉を意味する Geyser(ガイザー)でミネラルウオーターの商品名でも Crystal Geyser というのがあります。数分おきに高く吹き上げる間欠泉(ストロックル)の回りではカメラを構えた観光客でいっぱいです。<br /><br />時間的にここのレストランで食べました。せっかくだから、伝統的肉スープ(1,990 クローネ)とやらとタラと野菜の料理(2,690 クローネ)と炭酸水(390 クローネ)で合計 5,070 クローネです。ちゃんとした料理を食べるとこの国ではこの程度かかるようです。味はそれなりで、イタリアと違ってコメントする気もしません。<br /><br />次に、Gullfoss(グトルフォス)という「黄金の滝」へ行きました。かなり豪快な滝です。でも悲しいかな、アメリカのナイアガラの滝に10回以上、もっと巨大な南米のイグアスの滝にも3回も行った私としては、それなりの規模の滝です。感動が少し薄いです。むしろ、三大瀑布で唯一行っていないアフリカのヴィクトリアの滝にいつか行きたいです。途中でガソリンを早目に入れました。どうも、他のヨーロッパの国と違ってディーゼルではないようです。1Lあたり196クローネでやはり日本よりだいぶ高いです。最初、わからないので「ガソリン98」を入れようとしましたが、指し口が合わず、指し口の合う「ガソリン95」とやらを入れました。間違い防止で有難いです。<br /><br />次には、secret lagoon へ行きました。露天風呂です。19世紀末にアイスランド初の水泳プールとして作られ長らく放置されていたそうですが、3年前に温泉施設としてオープンしたそうです。ちょうどイタリアの多くの屋外温泉施設と同じです。値段も物価の高いこの国にしては、 2,800 クローネと妥当です。後で行った世界的にも有名になった blue lagoon も悪くはないですが、実質1万円以上もします。もちろん、お湯の温度は世界標準の38℃程度です。ややぬるいこのくらいが副交感神経優位のリラックスモードを誘導します。自由にここへ立ち寄れるのが高くてもレンタカーにした理由です。<br /><br />次に、危うく通り過ぎそうになった看板の目立たない kerid(ケリズ火口湖)に行きました。個人的には、今回一番気に入りました。入場料も寄付程度の400クローネだけです。阿蘇山の火口湖のようできれいです。<br /><br />最後に、ゴールデンサークルの中、唯一の世界遺産なのに行ってない場所があるのに気づきました。ガイドブックの写真が地味なので見落としていました。Thingvellir(シンクヴェトリル)国立公園です。ここは二つのプレート(ユーラシアプレートと北アメリカプレート)の割れ目(ギャウ)だそうです。ギャウは通常数千メートルの深い海の底にあって見えないそうです。アイスランド文字では P の上に突き抜けたアルファベットがあり、これが英語の TH に当たるそうです。LLのTLの発音といい、この地名を現地語で見るとなかなか発音できません。ですから、解説がなく写真だけで見てもこの土地の意味がわかりません。ここにある喫茶店で休憩していると、ちょっとこわもてのおじいさんから声を掛けられ少しビビりましたが、漁師だそうです。英語は訛りもなく上手でした。<br /><br />車でレイキャビクへ戻ったのはもう午後8時20分頃でした。もう明日の朝には満タンでレンタカーを返さないといけないので、もう一度ガソリンを満タンにしました。トータルで350km走り、27Lくらい給油し、ガソリン代は合計で5,550クローネ程度でした。夕食のレストランを探すために昨日から歩き回った街中へ車で行きますが、なかなか駐車場がありません。<br /><br />ホテルに戻ってビュッフェ料理を食べようとしたらもう9時で閉店のようです。何とか、近くにある駐車場のあるタイレストランを見つけました。Tiger shrimp 料理で辛いですが、アイスランドで食べた中で一番美味しかったです。やはり 3,100クローネはしましたが、アイスランドではこんなものでしょう。<br /><br /><br />【8月13日(日)】<br />今日はお金を払ってでもホテルの朝食を食べようとしたら、何とホテル代に込みでした。知らなかった昨日は食べずに損をしました。ゆっくり会社の開く9時過ぎにレンタカーを返却しに行きました。もちろん、帰りは送ってくれました。<br /><br />チェックアウトは11時で、午後4時のAFSアイスランド事務所での集合時間まで暇です。仕方がないので、1階のロビーでと思ったら人で溢れていて自分の部屋の在った4階のロビーが空いているので、そこでインターネットをしながら時間を潰しました。<br /><br />昼過ぎに昼食を食べようと少し逆方向ですが、荷物(リュックとキャスター付きカバン)を持って街中へ再び歩きました。ところが、たくさんあるはずのレストランは日曜日のせいかほとんど閉まっています。やっとの思いで、ちょっとした店を見つけました。海外でよくある(日本でも)ことですが、メキシコ風のサンドイッチを食べましたが、これがトルティーヤ(私は本物のメキシコ料理も詳しいです)?というような変なパンのサンドイッチでした。味もそれなり。それでも、2,040クローネもしました。<br /><br />私は本物のナポリピッツァが大好きですが、世界中にピザという名前の不味いパンがたくさんあります。最近行っただけでも、チリ、アルゼンチン、アメリカ、ドイツ、ここアイスランド。全て名前だけ Pizza です。私には見ただけでまずそうなのが想像できます。もちろん、決して食べません。<br /><br />2時間前の午後2時にはAFS事務所に着きました。案の定、もうかなりの若者が集まっています。昨年も参加したこのAFS関連のセミナーですが、参加者は地元ヨーロッパの若いリターニー(AFS高校留学のOB,OG)がほとんどで、時々私のように年配の各国の支部の責任者等がいます。出発の時間まで若者と過ごします。一人だけ昨年の参加者で顔見知りもいました。オーストリアのエヴァで3年前にパリで初めて会った時はピンク色の髪、昨年のヴェニスでは金髪、そして今回は何とスキンヘッドです(若い女の子です!)。中々ユニークな娘です。<br /><br />バスは少し遅れて4時20分頃出発しました。1時間半ほどして目的地Hettlisholarに到着しました。ヘトリスホーラと発音します。補助金をもらうのに必要らしく、来た時の航空券の半券を渡し、名札を受け取ります。今回は少し安い二人部屋を申し込みました。でも、ルームメートは地元アイスランド人らしく明日加わるようで、今日は一人で部屋を使えます。<br /><br />今回の会場は3ヵ所に分かれ、それぞれ歩くと15分程度かかるのでやや不便です。昨年同様、AFS留学で日本に来たスェーデンの女の子と知り合いました。アルバと言うスペイン語のような名前で小柄であまりスェーデン人らしくありません。何と私(福岡)と同じ九州・宮崎県小林市に1年留学して昨年帰国したそうで、関係者は知り合いなので日本に帰ったら聞いてみようと思いました。今晩は自分のホテルの目の前のレストランで7時半頃夕食を取り(ビュッフェスタイルで野菜も思ったよりあり、まぁまぁ)、同じ場所で9時50分頃から Welcome Night が始まりました。ビデオを使い昨年の懐かしいイタリア・ヴェニスでの様子も見せました。一昨年のAFS行事(東京)で知り合ったドイツ人のインガ(EFIL職員)も挨拶をしました。私のロシア人に対するイメージを変えるような明るくて妙に色っぽいロシア女性エカテリーナとも知り合いました。終わったのはもう夜11時45分でした。アイスランドも8月にはずっと明るいということはないらしく外は一応ほぼ真っ暗でした。<br /><br />アイスランドに来てから3つ目のホテルですが、どうもアイスランドのコンセントは全て少し引っ込んでいるので、今回も持ってきたマルチパーパスのコンセントは使えません。念のため、もう一つC型専用のコンセントを持ってきて正解でした。でないと、全く使えないところでした。<br /><br /><br />【8月14日(月)】<br />朝食も同じくビュッフェスタイルです。まぁまぁです。ところが、セミナー(研修)の場所は他の2ヶ所なので移動が大変です。慌ててバスに乗り、遅れずにすみました。朝9時から正式な開会式です。コーヒー休憩をはさんで11時から thmematic opening(要するに、開会式)があり、さすがAFSだけあってリターニー(OB)で現在アイスランドの大臣がいます。その人が今回のセミナーのテーマ「Equal Opportunities」(公平な機会)について基調講演をしてくれました。その直後のディスカッションでは、日本から1人参加の私は同じく2人だけ参加のラトビアの女性2人と組みました。<br /><br />全てビュッフェのワンパターンの食事(昼食)後、午後1時半からレジャーの時間で、私はアイスランド語講座を取りましたが、似た言語のデンマーク人などがいて、日本人の私には少し難解でした。<br /><br />午後はみっちり3時半から7時まで全体集会がありました。もちろん、長いので休憩時間もあります。途中で今晩からのホテルの部屋のルームメート、アイスランド人のラグナーに会いました。彼も山口県に10年以上前に留学したので日本語ができます。しかも、私の知人でテレビアナウンサーの古川さんが支部長だったのです。この日は昨日もらったこの会のTシャツ(色分けして参加者、スタッフ、講師などを区別)を下に着たのですが、やはり夏とはいえ寒いアイスランドでは途中で鼻水が出始め、夕食前に部屋に戻った時に着替えました。<br /><br />休憩の時に、いきなり3人の若いポーランド人に囲まれ、日本の医学部の制度について聞きたいと言ってきました。たぶん、大学生で医学部への進学を考えているのだろうと思い、丁寧に日本の制度を解説しました。<br /><br />午後7時から30分は regroupの集まり(私はカンガルー組)があります。私はカンガルーで5人プラス、リーダーのスペイン人女性でした。どうも、毎日このメンバーで集まって一日の感想などを話し合うようです。昨年は初日に出そこなったので、翌日から集合場所もわかりませんでした。<br /><br />夕食後かなり遅く午後10時前から同じ場所で Icelandic Night がありました。アイスランドの飲み物やアルコールを提供し、アイスランド人は民族衣装を着て、一部アイスランドのビデオを見せてくれました。個人的には、テントの小部屋でギターの弾き語りをしていた男性歌手の歌声が気に入りました。<br /><br /><br />【8月15日(火)】<br />昨日で要領が分かったので、今朝は早く起きて8時には目の前のレストランで、ワンパターンの朝食を食べ、 Ice という建物の自分の分科会会場までゆっくり歩いて行きました。アイスランドの田舎らしい風景を写真に撮りながらゆっくり歩きました。のんびりして中々いいものです。<br /><br />9時から12時半まで30分の休憩をはさんでディスカッションです。やはり、欧州の連中は学校でもこんな感じらしく慣れています。座学になれている私とは違います。平均年齢もかなり低い(大学生も多いし、20代が主流)のですが、みんな積極的に意見を言います。感じたのは、同じ異文化交流といっても、日本と欧州の差と欧州の国同士の差とは違うということです。まぁ、当然と言えば当然なのですが。個人的には、数年前に1年間博多支部にいたハンガリーの女子リタの時に支部長だったという Kristof と知り合いました。また、イタリア語の先生をしているというローマ娘 Giulia とも知り合いました。24回もイタリアに行ったことがあるというと、同じようにイタリアが大好きな日本人を知っていると言っていました。<br /><br />昼食時にスイス人の若い娘ヴェラが2年前のパラグアイの保守的な経験談を話していると、横で一緒に聞いていたトルコ人の中年の女性がトルコとまるで同じだと感心していました。ヴェラはチューリッヒ近郊に住んでいるので、つい先日スイスに留学した博多支部の高校生のことを宜しくと頼みました。チリからの若い男性とも知り合いました。<br /><br />15時半から19時まで、同じく30分の休憩をはさんでディスカッションです。Just is not = Equal(”公平は平等とは違う”)という分科会を選びましたが、進行係がイマイチで私には退屈でした。その後、 Regroupに出ました。<br /><br />会場が違うので、終わるとすぐにバスに乗り、私のホテルの前の夕食会場へ戻りました。食事はすべてヴァイキング料理で、ワンパターンなのでだんだん飽きてきます。予定より少し遅れて午後9時半からバザーです。昨年で様子が分かっていたので、一人参加の日本代表の私はキツネのお面をし、日本酒、和菓子、こけしあられなどを準備しています。私はアルコールがダメなのですが、日本酒は結構知られているらしく、みなさん喜んで飲んでいました。若い人が多いので、毎晩遅くなります。いつも終わりは真夜中です。午後11時くらいまではうす暗いまでも真っ暗ではありません。さすが、北の果てアイスランドです。<br /><br /><br />【8月16日(水)】<br />今朝は珍しく朝は快晴で、きっと金沢(大学6年間を過ごした)と同じで一日中は続かないと思い、今朝も写真を撮りながらゆっくり歩いて初めていく別の会場へ行きました。午前9時から12時半まで “All equal, all different”(震災の時に流行った「みんな違って、みんないい」というニュアンス)というテーマでした。進行係が regroup の Mary Paz で、分かりやすく非常に有意義な分科会でした。彼女はスペインのバレンシア出身だそうです。ただの留学斡旋団体でないということをAFSでは強調していて、ICL(intercultural learning)(異文化交流の学習)を教育する機関だと謳っています。自転車に例えた、学びの4段階もわかりやすかったです。自転車の存在も知らない Unconscious incompetence(無意識の無能力)から Conscious incompetence(自転車は知ったが、乗り方が分からない)になり、Conscious competence(意識してやっと自転車に乗れる段階)、やっと最後に無意識に自転車に乗れる段階 Unconscious competence(無意識の能力)に達する訳です。<br /><br />今日の昼食時には、インガとの写真を撮り、ゆっくり喋りました。ルーマニアからの若い女性とも話しました。ルーマニアはまだ行っていないので、最近知ったイタリアからの影響(言語、食事)などについて聞きました。だいたい国の名前「ルーマニア」自体が「ローマ」の語源から来ているようです。また、北欧の女性からも面白い事を聞き出しました。高福祉、高税金で有名な北欧の国々ですが、彼女曰く国民も「政治家」はあまり信用していないそうです。でも、制度としての社会体制は信頼しているので、高い税金等に納得して払うのだそうです。ちょっと、意外でした。もう少し、政治家も信用されているからだろうと思っていました。<br /><br />午後4時頃から7時頃まで Community Project とやらがあり、ボランティア活動で、私は街中の学校のグランド(トラック)の草むしり組に入りました。作業自体は大変ですが、少しは人の役に立つのと、みんなで喋りながら作業をするのでそんなに苦痛ではありません。また、新しい人と色々な話題について雑談できました。<br /><br />なかなか名前が覚えにくいのですが、ホテルの目の前にある山(夏なのに頂上は雪に覆われている)・エイヤフィヤトラヨークトルは2010年に欧州便の飛行機に数多くの欠航をきたした大噴火を起こした山のようです。<br /><br />戻ってからの夕食は Icelandic Barbeque ですが、大したことはなく、いつものワンパターンのヴァイキング形式に、串に刺した肉と野菜があるだけで、それは外にある炭火で自分で焼いて食べるのです。ちょっと期待はずれでした。地元でたくさんいるアイスランド人女性やノルウェー人女性などと話しました。ノルウェーは高校留学時代のニューヨーク州の田舎が近かった友達がいるので近いうちに行きたい国です。<br /><br /><br />【8月17日(木)】<br />今日(実質、最終日)は朝食後、歩かずにバス(The Pope Bus と呼ばれ、本当か嘘か以前に法皇が乗ったことになっているが、それにしてはあまりにボロバス)で午前中の自分の会場へ移動しました。ICL(intercultural learning) at the end of the rainbow というセッションですが、大失敗。どうもレインボーはLGBT(性的少数者)の象徴のようです。Trainer(司会役)が一昨日と同じで、予想通り本日も進行がわかりにくく、退屈な3時間半でした。彼自身がゲイだとわかりました。まぁ、30分の休憩が救いですが。<br /><br />予定変更あり、先にバスで移動して regroup があり、ボスニアヘルツェゴビナの若い娘、アイルランドの若い男の子、よく喋るアイスランドのマリアとトルコのおばさんと私、そしてまとめ役のスペインのマリア・パズです。それから昼食で、その後結構時間がありのんびりできました。<br /><br />16時40分から集合写真です。寒いので、今日はTシャツを持参し、この写真の時だけ着替えました。日本では真夏ですが、ここアイスランドは涼しいというより寒い! 今年は全員の人文字でVSSのようです。本格的な一眼レフのカメラはもちろん、クレーンで高いところから写真を撮ります。後日、 facebook で写真をシェアしてくれます。便利な時代です。<br /><br />18時からは閉会式で、私も心待ちにしていた来年の開催地が発表されます。個人的には、今回も知り合いができ行ってみたい未知の国、ポーランドなどを期待していました。オスロ近郊の島が来年の会場! つまり、ノルウェーです。時期も7月中旬。来年も参加することを決めました。この国もまだ行っていません。しかも、45年前の友達Tine(ティーナ)がいます。AFSアメリカ留学時、ニューヨーク州の隣町メイヴィルに留学していたのがティーナです。私のアメリカ人の親友の奥さんの実家にホームステイしていました。そのおかげで、連絡がついたのです。近いうちに会いに行きたいと思っていました。<br /><br />成り行きで、スイス人のヴェラと二人で喋りながら歩いて私のホテル近くの夕食の会場へ行きました。夕食は20時からで、一昨日に続いて本日も朝から Veggy Day でヴェジタリアン、つまり肉、魚抜きですが、どうせそれなりの味でもう飽きています。食べられないほどまずくはないのでよしとします。イタリアと違って、最初から食事は期待していません。<br /><br />21時半からいよいよ(仮装)お別れパーティです。今年はキツネのお面を持ってきました。昨年は一緒に来たもう一人の日本人女性から天狗のお面を借り、持参した甚平を着ました。今年は寒いので、甚平を持ってこなくて正解でした。ルーマニアも行きたいので、今はスイス在住だが帰国予定のオアナにメルアドを聞きました。ポーランド人のアンナとダリアから絵葉書を送って欲しいと郵便住所を知らされました。今時、カタツムリメール(郵便)と呼ばれるくらい時代遅れですが、やはり絵葉書の良さもあります。律儀な私はちゃんと帰国してから城の絵葉書を見つけ送ってあげました。<br /><br />頼みごとをされたアンナですが、いい知らせもありました。翌日のレイキャビックへ戻るバスですが、私はゆっくりした9時15分のバスの希望が通らず(人数制限で)朝早過ぎる6時15分のバスに割り当てられていました。ところが、ラッキーなことに事情が変わったアンナが私とバスを代わって欲しいとのことです。これで、そんなに早く準備しなくてすみます。若者が多いので、パーティは夜遅くまでやっているのですが、私は23時20分には部屋へ戻り寝ました。<br /><br /><br />【8月18日(金)】<br />アンナと交代したおかげで、朝は7時半にゆっくり起きました。地元のラグナーは友達の車で出発なので8時には部屋を出ました。8時45分のバスで大型バスが出る会場へPope Bus で移動しました。そこで軽く最後の朝食を取りました。予想通り、かなり遅れて9時40分頃バスが出発しました。1時間半ほどで11時10分頃レイキャビックのAFS事務所へ戻ってきました。<br /><br />事務所でアイスランド事務局長の男性と会い、博多支部から昨年アイスランドに1年間滞在した女の子を思い出し、知っているか尋ねました。もちろん覚えているといい、国際空港のあるケプラヴィークにいたそうで、中々評判が良かったそうです。<br /><br />今日のホテルは反対方向なので荷物はAFS事務所に置き、地元のAFSスタッフお勧めの公営水泳プールへ行きました。もちろん、歩いてです。首都とはいえ、小さな街で目ぼしいところは歩いて行けます。プールは広大なスポーツ公園の北端にあります。12時頃になっていたので、先に腹ごしらえ、スポーツジムの入り口にあるレストランで魚のフライと野菜サラダと水を注文しました。2,280 クローネでアイスランドとしてはまぁまぁの値段です。後から気が付いたのですが、水は買わなくても日本やアメリカのように無料の水があるのでした。<br /><br />12時40分頃、公営プールに入りました。950 クローネとこの国にしては格安です。何でも物価高のこの国から見たらタダのような値段です。立派な50mプールと子供用の浅いプールがあり、その周辺に聞いていた通り、ジャグジー風のバスタブがあり、38、40、42、44℃と外国にしてはやや温度の高いタブもあります。たぶん外気が冷たいせいでしょう。その他にも、海水(ミネラルを含む)を運んできた40℃の浴槽と40℃で浅く寝転がる感じの浴槽もありました。子供用のスライダーもあります。<br /><br />ちょっと運動不足だったので、泳ぎはあまり得意ではありませんが、何とかクロールと平泳ぎで片道50mずつ4回、合計2往復200m泳いで、後はバスタブに浸かったりしてのんびりしました。日本人の若い女性3人がいるので声をかけると学生ではなくOLらしく、ツアーではなくレンタカーで回っているそうでした。よくこんなところを見つけたと感心します。珍しいけど、ちゃんと旅行している人たちもいるのですね。<br /><br />3時頃AFS事務所に戻ると、オリエンテーションの最中で、我々の荷物は4階事務所の入り口に積まれており、若い女の子2人が寝ています。名前は忘れたけど知り合いになったイタリア人男子がいます。私が荷物を持ってエレベーターに乗ろうとすると、エレベーター前で寝ている女の子を起こすかもしれないと立ちはだかります。その代わり、自分が私の荷物を運んで階段を降ります。さすが、イタリア男! 女性には優しい!<br /><br />4時くらいがチェックインなので、ゆっくりとキャスター付き荷物を引きずりながら、何回か歩いた少しだけ賑やかな通りを過ぎて、40分くらいかかって今晩のホテルへ着きました。前回と違って、窓はある部屋です。しかも、結構いい眺めでした。<br /><br />部屋でゆっくりしてから、夕食にと6時半頃部屋を出て、レストランのたくさんある唯一の繁華街へ戻りました。途中で、デンマークとラトビアの2人にばったり会いました。みんな考えることは同じで、セミナーが終わった後、首都のレイキャビックで少し観光するのでしょう。少し迷いましたが、Le Bistro というフランス料理(スイス料理も?)店に入り、Lamb shank(子羊のすね肉煮込み料理)3,990 クローネを注文しました。煮込み料理のせいか、すぐに持ってきたのにはビックリしました。まずまずの味でした。飲み物は無料の水で済ませましたが、これが結構美味しい水で何度もおかわりしました。<br /><br />日本にも進出ししているイタリア illy 社の赤と白の看板のある喫茶店へ入りカプチーノを500クローネで飲みましたが、コーヒーもイマイチです。ホテルに歩いて帰ろうとすると何とイタリア人のフランチェスコにばったり会いました。彼は来月行くプーリア州ロコロトンドに住んでいるので、会えるかもしれないので連絡先は聞いています。彼はツアーでゴールデンサークルを回るそうですが9,000 クローネのようです。確かに、普通にはレンタカーよりは安いようです。でも、私はレンタカーのおかげで secret lagoon(温泉)の調査に行けました。早目に9時半にはホテルへ戻りました。<br /><br /><br />【8月19日(土)】<br />実質、アイスランドも最終日です。ここで私の印象をまとめてみます。いい点は、通貨がほぼ同じ価値で計算しなくていいことです。また、レストランでも水が安心して無料で飲める数少ない国です。日本、アメリカくらいと思っていましたが、これにアイスランドが加わりました。人口がたったの33万人の国で人権が大事にされるようです。ちょうど、中国と正反対の国でしょう。また、英語が普通に通じるのも便利です。<br /><br />一方欠点としては、物価が非常に高く、2倍どころか3倍近い場合もあります。スイスよりも高い印象です。見るからにまずそうなピザが2~3千円、サンドイッチも1,500 円程度など。これは考えようによっては、外国人(特に観光客)からお金を搾取しているとも考えられます。物価が高く、税金が高くても住んでいるアイスランド人にとっては、学費が無料とか老後の医療や介護費用が安いとかメリットがあるからです。やはり、北極に近いだけあって夏でも涼しい、いやむしろ寒い!8月でも10℃程度で、特に風が冷たいのです。ずるいネーミングのグリーンランドと違い、アイスランドは名前通りです。でも、緑(草原や木々)もありますが。<br /><br />言葉に興味のある私は、LLをTLと発音し、Pの上に突き抜けたようなアルファベットがTHだと学びました。これでアイスランド語もだいぶ発音ができます。<br /><br />朝食も高いのでパスし、昨夜買っておいたジュースとバナナだけですませ、9時過ぎにチェックアウトしましたが、まだ時間があるので荷物は預けています。まずは港に近い Aurora Reykjavik に行き(1,600 クローネ)、博物館でオーロラのことをせめて学習しました。英語ではあまり aurora とは言わないようで、パンフレットで初めて読んだ Northern lights(北極のオーロラ)と呼ばれているようです。もちろん、その代わり南極では Southern lights です。オーロラが見られる国は、ノルウェー、アイスランド、スウェーデン、カナダ、アメリカは知っていましたが、中国でも見られるというのは初めて知りました。<br /><br />国会議事堂と市庁舎は中には入れませんが、場所がよくちょうどチョルトニン湖に面しています。程よい大きさの湖で、周辺の家々が湖面に反射していい眺めです。<br /><br />チョルトニン湖の周辺の公園を歩きながら National Museum of Iceland へ行きました。アイスランド国立博物館です。湖の反対側にあるのは National Gallery of Iceland(国立アイスランド美術館)です。紛らわしいです。その隣の名もない屋根が緑色の教会が私は気に入りました。Fr&amp;iacute;kirkjan &amp;iacute; Reykjav&amp;iacute;kと言う名前らしいですが、日本語で何と発音するのかもわかりません。教会自体は有名でもないようです。私が色と形が個人的に気に入っただけです。何枚もアングルを変えて写真を撮りました。昨日もたくさん撮りましたが、日の当たり方も違います。なかなか屋根の緑色が出せません。また、今日はマラソン大会をやっていたので人手がすごいのです。この博物館、本来は物価が高いこの国らしく入場料が 2,000 クローネもするのですが、本日は祭日か何かで無料でした! そう言えば、フランチェスコが昨日そんなことを言っていました。<br /><br />アイスランドの歴史は意外と古く、紀元後800年頃からは人が住んでいたようです。ノルウェーから来ていたようです。ヴァイキングも来ていました。最近まではデンマークの植民地だったようです。教会などイタリアのような歴史を感じないと思いましたが、何せ人口が極端に少ないので文化はあまり栄えていないのでしょう。<br /><br />歩いてホテルの近くの繁華街に戻っているとまたしてもフランチェスコに遭遇しました。1時頃、自分のホテルの近くにある Apotek Hotel のランチ(スープと魚料理)を昼食にしました。2,590 クローネとアイスランドでは安いほうでしょう。<br /><br />今日は有名な Blue Lagoon に立ち寄ってから空港近くのホテルへ行き、明朝の早いフライトに備えます。ブルーラグーンは予約が必要で、バスも一緒に予約しています。午後3時のバスで、4時少し前には温泉施設へ到着しました。近づくと別府の街のように湯煙が見えました。バス停を降りたところに、大型のカバンを預かってくれる場所があります。ただし、これも有料です。<br /><br />予約書を見せて受付をすませ、バンド状の鍵を受け取ります。いよいよ中に入ります。予想通り、値段(物価が高いアイスランドだけあって1万円以上)の割には、ただやや広い屋外の温浴施設で、一部にジェット浴(イタリアや英語でハイドロマッサージと呼ぶ)と打たせ湯がある程度です。景色もトスカーナ地方の田園風景やイスキア島の海岸線の景色ほどはありません。イタリアはじめ欧州の温泉はこんなもので、2~3千円で入れます。むしろ、最初に行った secret lagoon の方が、この国にしては安くお勧めです。すごいのは規模だけで、しかも現在拡張中のようです。<br /><br />午後6時半に温泉をチェックアウトし、7時のバスで国際空港へ行き30分で着きました。たぶん、ホテルにはレストランもないだろうと恐れ、最低限として空港でサンドイッチとコーヒーをすませました。それでも、1,680 クローネもします。ホテルのサービスバスもなさそうで、タクシーでやはり近い割には 3,150 クローネしました。<br /><br />ホテルの名前は Base Hotel Keflavik Airport ですが、タクシーの運転手からこの一帯は以前米軍基地 (base) があったので、この名前と知らされました。なるほど! チェックインしましたが、この国では格安で 9,960 クローネです。ダメもとでレストランを尋ねると、何と歩いて行けるところに一軒あるといいます。9時を過ぎていましたが、10時までと入り口に書いていました。せっかくだから、牛ステーキ(2,990 ISK)と炭酸水(350 ISK)でまぁまぁの味でした。<br /><br /><br />【8月20日(日)】<br />フライトは朝7時25分発と早いフランクフルト便ですが、幸い、ホテルのシャトルバスが5時に出ます。タクシーよりは安いものの 1,900 クローネもします。最後の最後までこの国の物価の高さが身に沁みます。昨日、お土産に買った4~5千円の買い物の税金が返金されるというので、空港で並んで手続きしましたが、金額がしれているので返金されたのもたったの 700 クローネでした。<br /><br />実は、急遽来年2月にまた来る用事ができたのですが、残った 5,000 ISK はユーロに両替しました(38.5ユーロ)。私にとって、ユーロと米ドルは基軸通貨なので、しょっちゅう使うので常に持っています。予定よりずいぶん早く12時10分にはフランクフルトへ到着しました。予定では12時50分でした。機内では、来る時に眠って見ていなかった “Crazy, stupid, love”(邦題:「ラブ、アゲイン」らしい)を持参のイヤフォンで聞き、見ました。飛び立つとすぐに、昨日行ったばかりのブルーラグーンが空から見えました。地図にあるような真っ白い大きな氷河も見えました。人が住めない場所でしょう。<br /><br />フランクフルトでは乗り継ぎの時間が6時間以上もあります。朝早かったし、ケプラヴィーク空港では高いので何も食べていません。機内食も出ません。ドイツの空港でもあまり美味しそうなレストランがありません。やっと、イタリア料理店を見つけました。スパゲッティ・アマトリチャーナ、ミネストローネ、炭酸水で20ユーロと値段もようやくまともです。値段をチェックすると、サンドイッチの類も5~6ユーロが多いようです。まさか、ドイツでこんなに物価が安く感じるとは。アイスランドにいると貨幣価値がわからなくなります。<br /><br />19時20分発のJAL便で成田へ向かいます。到着はもちろん翌日8月21日(月)です。機内ではあまり眠れず、ひたすら映画を見ました。4本はゆっくり見られます。午後1時40分頃到着し、ちょうど2時間後の福岡への乗り継ぎです。でも、JAL便ではなく、提携しているジェットスター便でした。さすがに、この2時間弱は爆睡していました。偶然、3週間前に三男の結婚式に参列していた相手側の親族が近くの席で、福岡空港に着いた後、一緒に地下鉄、JRで同じ方向に帰りました。こうして、13日間の長い旅行が終わりました。<br /><br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />坂本泰樹<br />

アイスランドでのボランティア夏季セミナー

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2017/08/09 - 2017/08/21

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん

昨年初めて参加したAFS傘下 EFIL(European Federation of intercultural learning;欧州異文化交流連盟) の VSS(volunteer summer summit;夏季ボランティア大会)(アイスランド)に参加のための旅行です。名前通り欧州の参加者がほとんどです。AFS(American Field Service)とは私が45年も前に奨学生としてアメリカへ留学した団体で、今は公益財団法人になっています。名前にアメリカンとつきますが世界的な組織で、誤解されないためにも今はAFSと略号のみ用います。私はそのリターニー(OB)として(無償)ボランティアをしています。AFS博多支部の支部長をしています。

昨年、縁があって案内が来て、場所がイタリアのヴェニスだったので参加しました。その時見た翌年のアイスランドのプロモーションビデオを見て、今まで全く興味のなかったアイスランドにも行ってみようという気になりました。ただ前もって決まっている日程なのに、飛行機の手配が遅れ昨年のようなJALのマイレージサービスの無料券で欧州のどこかまで行き、LCCを探すことができず(空席なし)、仕方なく普通にお金を払って予約しましたが、これがまた時期が8月で高く、フランクフルトまでの往復で23万円近くしました。しかもフランクフルト~ケプラヴィーク間もアイスランド航空で6.7万円もしました。その代わり、乗り継ぎではないのでフランクフルトでは24時間以上ゆっくり滞在できました。


【8月9日(水)】
いつものように朝7時台のJAL便フライトです。成田で乗り継ぎ11時25分出発し、現地午後4時過ぎに時差7時間のフランクフルト空港第2ターミナルへ着きました。空港近くのホテルの出迎えサービスバスは主要な第1ターミナルから出るので、まず移動してからバスを待ちホテルへチェックインしました。それからサービスバスで空港へ戻りローカル列車(3駅のみ)でフランクフルト中央駅へ到着しました。午後6時過ぎでした。でも、夏時間で9時くらいまで明るいので今日も少しは観光できます。

1981年、初めてヨーロッパに来た入り口がここフランクフルトでした。当時は研修医で医学部時代に引き継ぎ、遊び程度にドイツ語も勉強していたので、最初のヨーロッパは主にライン川下りでドイツを中心に回り、少しだけスイス・チューリッヒとイタリア・コモ、ミラノ程度を旅行したのでした。思い返すと、それが24回ものイタリア旅行の一回目でした。

35年も前のことで、もちろんフランクフルトのことは覚えていません。駅からひたすら地図をたよりに歩きます。私の旅行は街歩きが基本です。カイザー通りからレーマー広場へ行きます。広場に面してニコライ教会があります。ヨーロッパはどこも基本的に同じ街並みです。広場に教会が中心になっています。ここはライン川ではなく、近くにマイン川があります。アイゼルナー橋を渡ります。一般論として、川と橋があれば景色は様になります。

橋を渡った反対側に野外の喫茶店があり、探していたドイツのノンアルコールビールを見つけました。私は下戸でほとんど飲めません。昨年のチェコ(ピルスナービールで有名)で気が付いたのですが、やはりビールの本場はノンアルコールビールも美味しいのです。日本も頑張っていますがまだまだです。500mlで 4.2 ユーロ(1ユーロ = 約125円)です。あまりに本物のビールの味がするので、こそっとアルコールを隠しているのではと心配になるくらいです。

レーマー広場に戻り、そこで半屋外のレストランを見つけ夕食にしました。トマトスープが 4.2 ユーロ、Frankufurt teller という料理(「窓口」という意味なので、たぶんフランクフルト定食という感じでしょうか?)があり、ソーセージ2種類、牛肉、ポークローストに茹でポテトとザワークラウト(酢キャベツ)で 19.5 ユーロでした。確かに、典型的なドイツ料理、ソーセージはフランクフルトでした。特別美味しくもないけど、ドイツだったらこの程度でよしとしましょう。ホテルに戻って寝たのは午後11時半過ぎでした。


【8月10日(木)】
時差ボケもあり、夜中に目が二度覚め朝5時半には起きました。最近は、睡眠時無呼吸症候群でCPAP(経鼻的持続陽圧呼吸器)も使っている私ですから、眠りは浅いのですが、5時半に起きたのはやはり普段とは違います。残念ながら、今朝は曇っていてよく見ると雨も降っています。海外に行く時、傘は持ち歩きません。今晩のアイスランドへのフライトは夜10時過ぎなのでたっぷり観光の時間があります。それで、午前中は昨日と反対方向の西のマインツへ列車で行きました。 

地図で見て、St. Stephanskirche(ザンクト・シュテファン教会)という立派な教会が近そうなので、マインツ中央駅より1つ手前の駅で降りました。地図を頼りに、何とか苦労して歩いて教会へたどり着きました。外観はそれなりですが、内装が素晴らしく、何とシャガール作のブルーを基調としたステンドグラスが豪華です。回廊があり、昨年チェコで見たような庭園が中庭としてあります。

次に行くDom(大聖堂)は遠くからも目立つ巨大な建物ですから、簡単に方向がわかり歩いてすぐでした。西側と東側に内陣がある巨大な教会で、後ろに内庭回廊があります。広場も北側にマルクト広場、南側にグーテンベルク広場があります。都市としてはフランクフルトよりかなり小さいようですが、大聖堂はマインツの方がはるかに立派です。ただ、内装はフレスコ画だらけのイタリアの多くの教会ほど豪華ではありません。グーテンベルク広場に面したグーテンベルク博物館に入ると、当時の印刷技術を復元した工房があり興味深く見学しました。

北東に少し進むと川が見えます。そうです、大河ライン川です。少し紛らわしいのですが、ここマインツ (Mainz) にあるのがライン (Rhein) 川で、フランクフルトにあるのがマイン (Main) 川です。川沿いにある市庁舎のインフォメーションでバス停を尋ね、マインツ中央駅まではバスで行きました。さすがに、歩き疲れました。駅で軽く、ソーセージ、ニンジン・豆料理、赤キャベツの酢漬けを食べました。割と美味しかったです。

午後は昨日に続いて大都市・フランクフルトへ移動しました。昨日と同じところは歩きたくないし、地下鉄があるのがわかったので2駅乗り、一気にレーマー広場奥にある大聖堂の中へ入りました。昨日は外観だけ見ていました。内装はまぁまぁで、立派なパイプオルガンがあります。高いところは眺めがいいので必ず上ります。鐘楼へ上がりました。本来は立派な眺めが楽しめるはずですが、曇っているので景観の魅力も半減しました。

Kleinmarkthalle(屋内市場という訳ですが、ドイツ語の名前(クライン)のように小さくはないです)へ行きましたが、失礼ながらやはりイタリアとは違います。あまり美味しそうなものがありません。

暇なので、現代美術館MMKへ12ユーロ払って入りましたが、サイケデリックで私には理解不能な作品だらけでお金の無駄でした。絵だけでなく、映像や立体的オブジェがあり、ただのゴミのような作品もありました。わからん!

四つ角にあるハウプトヴァッヘへ行ってみると、今はただのカフェで以前は警護所だったということです。確かにバロック風の立派な建物です。その向かいにあるカタリーナ協会はこじんまりしていましたが、ステンドグラスが昨日のザンクト・シュテファン教会のように美しいのでした。ゲーテが洗礼を受けた教会として有名だそうです。

そして、ゲーテの生家・ゲーテハウスへ行きました。裕福な家庭だったらしく超豪華な4階建ての木造家屋です。階段や廊下を歩くとさすがにミシミシと音がします。中央駅へ歩きながら戻る最中、地図で見てゲーテ像を探してやっと見つけたと思ったらシラー像でした!

まだ午後5時頃ですが、曇って雨が降っているので薄暗い感じです。中央駅にかなり近づくと赤いネオン等が目立ってきました。赤い窓の Eros Center という英語の看板が見えます。思い出しました!ドイツ語を勉強していた時にテキストに出てきました。ドイツでは売春が合法なようで、ドイツ版「ソープランド」です。日本語で「赤線」、オランドのアムステルダムの Red Light District などこういう場所は「赤」がシンボルカラーのようです。入口の英語の説明を読むと、料金はあくまで女性と交渉してくれと怖いことを書いています。

天気がよければもう少し街歩きを楽しめたのですが、天気も天気だし早目にホテルへ戻り、預けた荷物を持って空港へ行きました。まだ18時半です。アイスランド航空のチェックインは機械でセルフサービス、簡単です。荷物は迷いましたが、直行便でなくなる心配は少ないし、時間があるので中でブラブラするのに手軽な方がいいので預けました。

ただ、中に入っても何もすることがありません。レストランもイタリアの空港(今年の6月にパレルモ、ローマ空港ともちゃんと美味しいものが食べられる!と気が付きました)と違い、サンドイッチ程度しかありません。時間も遅くパニーニ、ケーキ、コーヒー、炭酸水で16ユーロもしますが、満足度は低いです。

いよいよドイツからアイスランドへ移動です。午後10時30分出発の遅い便で時差は2時間です(日本との時差は9時間です)。ですから、3時間半かかっても午前0時前にはKeflavik国際空港へ到着しました。日本語読みは何故かケプラヴィークのようです。途中爆睡していたらしく飲み物ももらい損ないました。映画も持参のイヤフォンで見ていた(日本のようにイヤフォンを貸してくれなかったり、すぐには貸してくれない航空会社も多いので、最近は持参しています)のですが、ほとんど記憶にありません。ところが、預け荷物を運ぶターンテーブルが故障らしく、荷物が1時間くらい全く出てきません。こんなことなら、荷物を預けなければよかったと反省しました。結局日付が変わって午前0時半もだいぶ過ぎてようやく出てきました。その前にATMでキャッシングしましたが、1アイスランドクローネ(ISK または Kr と略す)=約1.03円とほとんど日本円と同価値で換算する必要がありません。世界60ヶ国以上回りましたが、こんなにレートがほぼ同じで換算しなくていい便利な国は初めてです。

安宿の経営者 Peter が遅くても電話したら有料で迎えに来ると言っていたのに、結局遅いから迎えに行ったら遅くなるからタクシーに乗れと言われました。3,200 クローネで近い割には高いです。アパートのようなホテルに着くとフロントはなく、聞いていた暗証番号を入力して5番の部屋の鍵を取り出しました。部屋に入ると本当にシンプルで文字通りベッドだけの部屋です。もちろんテレビもありません。辛いことにシャワーはともかくトイレも洗面所も共同です。物価が高いらしくこれでも約1.2万円の部屋です。名前も Guesthouse です。寝たのは2時を過ぎていました。いきなりアイスランドは夏でも肌寒いということがわかりました。


【8月11日(金)】
もちろん朝食もなく、9時15分頃ピーターが空港まで送ってくれましたが有料で2,500 クローネでタクシーと大して変わりません。でも、時間に余裕があったので少し近くの港を案内してくれました。彼も知人が日本にいるということで親日的でした。だいたいアイスランド人は親日的のようでした。後でAFS関係者に聞くと、アイスランドから日本に留学しようとして人数の関係で諦めて他の国へ留学する人もだいぶいるそうです。

空港からは調べていた10時20分発の首都レイキャビク行き(しかもホテルまで)で11時20分にはHotel Cabinへ着きました。2,900クローネです。ホテル・カビンとまるで「花瓶」のように発音するのがおかしかったです。チェックインにはまだ早いので荷物だけ預け身軽になったところで、歩いて街の方へ行きました。前もって地図で調べて、local と言う名前の店へ入りましたが、野菜サラダとスープのレストランでした。野菜サラダとメキシコスープ(例の如く、どこがメキシコ?)だけで 2,840 クローネです。 

ところで、とにかく寒いです。35℃の真夏の日本から来て、途中で少し涼しいフランクフルトに立ち寄りましたが、いきなり10℃程度の温度に体が適応できていません。しかも、どうも海のある北側からの風が冷たいのです。北極方面から来ているはずです。

少しブラブラすると、ガイドブックで見覚えのある白い家がぽつんと海を背景にあります。綴りが難しいのですが、ホフディハウスという家で、1986年に米国レーガン大統領とソ連のゴルバチョフとの会談が行われたので有名になっただけのようです。

明日、ツアーバスよりは割高でもレンタカーで回りたかったので調べていた City Car Rental へ行きましたが、空車が1台もないとのこと。旅行シーズンらしいです。それで、あっさり半分諦めホテルに帰ってからツアーを予約しようかと思っていたら、たまたま観光案内なのかレンタカー Europcar を見つけ入ると何とあっさり空車がありました。ラッキー! でも、どこかで見たような気がした1日1万円レベルではなく、保険料込みの24時間で約 1.8 万円でした。しかも小型車です。

街歩きを続けるとTシャツが目に留まります。いいのがあったら買ってもいいと思っていたら、1枚 3,980 クローネ。止めました。どうも物価が軽く2倍はするようです。ハンバーガーセットが 1,450 クローネ!

目立つ背の高い三角柱のような教会が見えました。 Hallgrimskirkya、ガイドブック訳では、ハットルグリムス教会です。LLの綴りはどうもTLと読むようです。 kirkya はドイツ語の kirche(教会)でピンときました。だから、ドイツ語式なら間のSは形容詞でハットルグリム教会と訳していいのではなどと妄想してしまいました。

それはともかく、私の好きなイタリアと違い全く安っぽい教会です。外装も同じ白い色でも大理石とかではなく、どう見てもコンクリート造りです。内装も油絵の1枚もフレスコ画もなくものすごく質素です。でも、高台にあり、日当たりだけは最高です。教会にしては内部が妙に明るいのです。ただ 900 クローネ払ってエレベーターで頂上に上がると市内が一望できます。海、港、家並みが見渡せます。ただ首都にしては、日本の感覚では10万人程度の都市です。国の総人口が33万人の小国ですから、そんなものなんでしょう。

歩いて戻って3時過ぎにホテルのチェックインをしました。しばらく部屋で休憩して7時頃夕食に出発しました。もちろん、再び歩きです。いつものように、店外からメニューと値段をチェックしながらレストランを物色します。でも、値段を読んでいたらだんだん目がくらくらしてきます。サラダがすべて2,000 クローネ程度、私が軽蔑してやまないイギリスで有名なフィッシュ&チップス(要するに魚のフライとじゃがいものフライ)が何と 3,500 クローネ! 信じられません。やはり、野菜が特に割高なのでしょう。

せめて、ミンク鯨ステーキを見つけました。私は小さい頃肉類が苦手で唯一肉に近いものではクジラ肉を食べていました。 3,600 クローネ、こちらではまぁまぁの値段です。味もまぁまぁ美味しかったです。でも、付け合わせの野菜が少し焼き過ぎでした。ベークトポテトは普通でした。炭酸水は 350 クローネと相対的に安目でした。

歩いて20分ほどでホテルに帰りましたが、9時でももちろんまだ明るいです。安ホテルで私の部屋には窓もないのですが、エレベーターの前から外を見ると夜11時でも真っ暗ではありませんでした。でも、到着日の真夜中過ぎは結構暗かったので、今の時期は夜がない訳ではないようです。安ホテルと書きましたが、物価が高いこの国の首都ホテルのせいか窓もないような部屋で、しかも狭く、例えるなら東横インレベルですが、1泊1.8万円程度しています。ちなみに、東横インを馬鹿にしている訳ではなく会員で最近はよく利用します。東京でも6千円程度で泊まれることも多いです。


【8月12日(土)】
今日が唯一、丸一日の本格的な観光の日です。9時にホテルで待っていると会社の女性がやって来て、レンタカー会社まで送ってくれ手続きをしました。6月にイタリアで買った欧州用のポータブルGPS(カーナビ)もちゃんと地図を読んで使えるようで安心しました。ヨーロッパ大陸はともかく、本当にアイスランドでも使えるのか半信半疑でした。

高速道路と呼ぶようなものはこの国にはなさそうです。いずれにせよ全て無料の普通の道です。Roundabout(日本語でロータリー?四つ角でなく、丸い交差点です)もたくさんあります。私の欧州用のGPS(TomTom社)はアメリカ英語版でも rotary と発音します。アメリカで買ったGPS(Garmin社)はroundabout と発音しますが・・・ 体が慣れたのか、レイキャビックを離れて少し内陸部に入り海からの冷たい風がないせいか、今日は寒さをあまり感じませんでした。そう言えば、確かガイドブックにアイスランド語には100もの「風」という単語があると聞きました。ちなみに日本語には同様に多数の「雨」という単語があります。

ツアーバスとほとんど同じ有名な観光ルートを回りました。「ゴールデンサークル」と呼ばれ、ちょうど首都レイキャビクから1日でゆっくり回れるコースです。まず、間欠泉である Geysir(ゲイシール)に行きました。何か見たことのある単語、綴りだなと思ったら、英語で間欠泉を意味する Geyser(ガイザー)でミネラルウオーターの商品名でも Crystal Geyser というのがあります。数分おきに高く吹き上げる間欠泉(ストロックル)の回りではカメラを構えた観光客でいっぱいです。

時間的にここのレストランで食べました。せっかくだから、伝統的肉スープ(1,990 クローネ)とやらとタラと野菜の料理(2,690 クローネ)と炭酸水(390 クローネ)で合計 5,070 クローネです。ちゃんとした料理を食べるとこの国ではこの程度かかるようです。味はそれなりで、イタリアと違ってコメントする気もしません。

次に、Gullfoss(グトルフォス)という「黄金の滝」へ行きました。かなり豪快な滝です。でも悲しいかな、アメリカのナイアガラの滝に10回以上、もっと巨大な南米のイグアスの滝にも3回も行った私としては、それなりの規模の滝です。感動が少し薄いです。むしろ、三大瀑布で唯一行っていないアフリカのヴィクトリアの滝にいつか行きたいです。途中でガソリンを早目に入れました。どうも、他のヨーロッパの国と違ってディーゼルではないようです。1Lあたり196クローネでやはり日本よりだいぶ高いです。最初、わからないので「ガソリン98」を入れようとしましたが、指し口が合わず、指し口の合う「ガソリン95」とやらを入れました。間違い防止で有難いです。

次には、secret lagoon へ行きました。露天風呂です。19世紀末にアイスランド初の水泳プールとして作られ長らく放置されていたそうですが、3年前に温泉施設としてオープンしたそうです。ちょうどイタリアの多くの屋外温泉施設と同じです。値段も物価の高いこの国にしては、 2,800 クローネと妥当です。後で行った世界的にも有名になった blue lagoon も悪くはないですが、実質1万円以上もします。もちろん、お湯の温度は世界標準の38℃程度です。ややぬるいこのくらいが副交感神経優位のリラックスモードを誘導します。自由にここへ立ち寄れるのが高くてもレンタカーにした理由です。

次に、危うく通り過ぎそうになった看板の目立たない kerid(ケリズ火口湖)に行きました。個人的には、今回一番気に入りました。入場料も寄付程度の400クローネだけです。阿蘇山の火口湖のようできれいです。

最後に、ゴールデンサークルの中、唯一の世界遺産なのに行ってない場所があるのに気づきました。ガイドブックの写真が地味なので見落としていました。Thingvellir(シンクヴェトリル)国立公園です。ここは二つのプレート(ユーラシアプレートと北アメリカプレート)の割れ目(ギャウ)だそうです。ギャウは通常数千メートルの深い海の底にあって見えないそうです。アイスランド文字では P の上に突き抜けたアルファベットがあり、これが英語の TH に当たるそうです。LLのTLの発音といい、この地名を現地語で見るとなかなか発音できません。ですから、解説がなく写真だけで見てもこの土地の意味がわかりません。ここにある喫茶店で休憩していると、ちょっとこわもてのおじいさんから声を掛けられ少しビビりましたが、漁師だそうです。英語は訛りもなく上手でした。

車でレイキャビクへ戻ったのはもう午後8時20分頃でした。もう明日の朝には満タンでレンタカーを返さないといけないので、もう一度ガソリンを満タンにしました。トータルで350km走り、27Lくらい給油し、ガソリン代は合計で5,550クローネ程度でした。夕食のレストランを探すために昨日から歩き回った街中へ車で行きますが、なかなか駐車場がありません。

ホテルに戻ってビュッフェ料理を食べようとしたらもう9時で閉店のようです。何とか、近くにある駐車場のあるタイレストランを見つけました。Tiger shrimp 料理で辛いですが、アイスランドで食べた中で一番美味しかったです。やはり 3,100クローネはしましたが、アイスランドではこんなものでしょう。


【8月13日(日)】
今日はお金を払ってでもホテルの朝食を食べようとしたら、何とホテル代に込みでした。知らなかった昨日は食べずに損をしました。ゆっくり会社の開く9時過ぎにレンタカーを返却しに行きました。もちろん、帰りは送ってくれました。

チェックアウトは11時で、午後4時のAFSアイスランド事務所での集合時間まで暇です。仕方がないので、1階のロビーでと思ったら人で溢れていて自分の部屋の在った4階のロビーが空いているので、そこでインターネットをしながら時間を潰しました。

昼過ぎに昼食を食べようと少し逆方向ですが、荷物(リュックとキャスター付きカバン)を持って街中へ再び歩きました。ところが、たくさんあるはずのレストランは日曜日のせいかほとんど閉まっています。やっとの思いで、ちょっとした店を見つけました。海外でよくある(日本でも)ことですが、メキシコ風のサンドイッチを食べましたが、これがトルティーヤ(私は本物のメキシコ料理も詳しいです)?というような変なパンのサンドイッチでした。味もそれなり。それでも、2,040クローネもしました。

私は本物のナポリピッツァが大好きですが、世界中にピザという名前の不味いパンがたくさんあります。最近行っただけでも、チリ、アルゼンチン、アメリカ、ドイツ、ここアイスランド。全て名前だけ Pizza です。私には見ただけでまずそうなのが想像できます。もちろん、決して食べません。

2時間前の午後2時にはAFS事務所に着きました。案の定、もうかなりの若者が集まっています。昨年も参加したこのAFS関連のセミナーですが、参加者は地元ヨーロッパの若いリターニー(AFS高校留学のOB,OG)がほとんどで、時々私のように年配の各国の支部の責任者等がいます。出発の時間まで若者と過ごします。一人だけ昨年の参加者で顔見知りもいました。オーストリアのエヴァで3年前にパリで初めて会った時はピンク色の髪、昨年のヴェニスでは金髪、そして今回は何とスキンヘッドです(若い女の子です!)。中々ユニークな娘です。

バスは少し遅れて4時20分頃出発しました。1時間半ほどして目的地Hettlisholarに到着しました。ヘトリスホーラと発音します。補助金をもらうのに必要らしく、来た時の航空券の半券を渡し、名札を受け取ります。今回は少し安い二人部屋を申し込みました。でも、ルームメートは地元アイスランド人らしく明日加わるようで、今日は一人で部屋を使えます。

今回の会場は3ヵ所に分かれ、それぞれ歩くと15分程度かかるのでやや不便です。昨年同様、AFS留学で日本に来たスェーデンの女の子と知り合いました。アルバと言うスペイン語のような名前で小柄であまりスェーデン人らしくありません。何と私(福岡)と同じ九州・宮崎県小林市に1年留学して昨年帰国したそうで、関係者は知り合いなので日本に帰ったら聞いてみようと思いました。今晩は自分のホテルの目の前のレストランで7時半頃夕食を取り(ビュッフェスタイルで野菜も思ったよりあり、まぁまぁ)、同じ場所で9時50分頃から Welcome Night が始まりました。ビデオを使い昨年の懐かしいイタリア・ヴェニスでの様子も見せました。一昨年のAFS行事(東京)で知り合ったドイツ人のインガ(EFIL職員)も挨拶をしました。私のロシア人に対するイメージを変えるような明るくて妙に色っぽいロシア女性エカテリーナとも知り合いました。終わったのはもう夜11時45分でした。アイスランドも8月にはずっと明るいということはないらしく外は一応ほぼ真っ暗でした。

アイスランドに来てから3つ目のホテルですが、どうもアイスランドのコンセントは全て少し引っ込んでいるので、今回も持ってきたマルチパーパスのコンセントは使えません。念のため、もう一つC型専用のコンセントを持ってきて正解でした。でないと、全く使えないところでした。


【8月14日(月)】
朝食も同じくビュッフェスタイルです。まぁまぁです。ところが、セミナー(研修)の場所は他の2ヶ所なので移動が大変です。慌ててバスに乗り、遅れずにすみました。朝9時から正式な開会式です。コーヒー休憩をはさんで11時から thmematic opening(要するに、開会式)があり、さすがAFSだけあってリターニー(OB)で現在アイスランドの大臣がいます。その人が今回のセミナーのテーマ「Equal Opportunities」(公平な機会)について基調講演をしてくれました。その直後のディスカッションでは、日本から1人参加の私は同じく2人だけ参加のラトビアの女性2人と組みました。

全てビュッフェのワンパターンの食事(昼食)後、午後1時半からレジャーの時間で、私はアイスランド語講座を取りましたが、似た言語のデンマーク人などがいて、日本人の私には少し難解でした。

午後はみっちり3時半から7時まで全体集会がありました。もちろん、長いので休憩時間もあります。途中で今晩からのホテルの部屋のルームメート、アイスランド人のラグナーに会いました。彼も山口県に10年以上前に留学したので日本語ができます。しかも、私の知人でテレビアナウンサーの古川さんが支部長だったのです。この日は昨日もらったこの会のTシャツ(色分けして参加者、スタッフ、講師などを区別)を下に着たのですが、やはり夏とはいえ寒いアイスランドでは途中で鼻水が出始め、夕食前に部屋に戻った時に着替えました。

休憩の時に、いきなり3人の若いポーランド人に囲まれ、日本の医学部の制度について聞きたいと言ってきました。たぶん、大学生で医学部への進学を考えているのだろうと思い、丁寧に日本の制度を解説しました。

午後7時から30分は regroupの集まり(私はカンガルー組)があります。私はカンガルーで5人プラス、リーダーのスペイン人女性でした。どうも、毎日このメンバーで集まって一日の感想などを話し合うようです。昨年は初日に出そこなったので、翌日から集合場所もわかりませんでした。

夕食後かなり遅く午後10時前から同じ場所で Icelandic Night がありました。アイスランドの飲み物やアルコールを提供し、アイスランド人は民族衣装を着て、一部アイスランドのビデオを見せてくれました。個人的には、テントの小部屋でギターの弾き語りをしていた男性歌手の歌声が気に入りました。


【8月15日(火)】
昨日で要領が分かったので、今朝は早く起きて8時には目の前のレストランで、ワンパターンの朝食を食べ、 Ice という建物の自分の分科会会場までゆっくり歩いて行きました。アイスランドの田舎らしい風景を写真に撮りながらゆっくり歩きました。のんびりして中々いいものです。

9時から12時半まで30分の休憩をはさんでディスカッションです。やはり、欧州の連中は学校でもこんな感じらしく慣れています。座学になれている私とは違います。平均年齢もかなり低い(大学生も多いし、20代が主流)のですが、みんな積極的に意見を言います。感じたのは、同じ異文化交流といっても、日本と欧州の差と欧州の国同士の差とは違うということです。まぁ、当然と言えば当然なのですが。個人的には、数年前に1年間博多支部にいたハンガリーの女子リタの時に支部長だったという Kristof と知り合いました。また、イタリア語の先生をしているというローマ娘 Giulia とも知り合いました。24回もイタリアに行ったことがあるというと、同じようにイタリアが大好きな日本人を知っていると言っていました。

昼食時にスイス人の若い娘ヴェラが2年前のパラグアイの保守的な経験談を話していると、横で一緒に聞いていたトルコ人の中年の女性がトルコとまるで同じだと感心していました。ヴェラはチューリッヒ近郊に住んでいるので、つい先日スイスに留学した博多支部の高校生のことを宜しくと頼みました。チリからの若い男性とも知り合いました。

15時半から19時まで、同じく30分の休憩をはさんでディスカッションです。Just is not = Equal(”公平は平等とは違う”)という分科会を選びましたが、進行係がイマイチで私には退屈でした。その後、 Regroupに出ました。

会場が違うので、終わるとすぐにバスに乗り、私のホテルの前の夕食会場へ戻りました。食事はすべてヴァイキング料理で、ワンパターンなのでだんだん飽きてきます。予定より少し遅れて午後9時半からバザーです。昨年で様子が分かっていたので、一人参加の日本代表の私はキツネのお面をし、日本酒、和菓子、こけしあられなどを準備しています。私はアルコールがダメなのですが、日本酒は結構知られているらしく、みなさん喜んで飲んでいました。若い人が多いので、毎晩遅くなります。いつも終わりは真夜中です。午後11時くらいまではうす暗いまでも真っ暗ではありません。さすが、北の果てアイスランドです。


【8月16日(水)】
今朝は珍しく朝は快晴で、きっと金沢(大学6年間を過ごした)と同じで一日中は続かないと思い、今朝も写真を撮りながらゆっくり歩いて初めていく別の会場へ行きました。午前9時から12時半まで “All equal, all different”(震災の時に流行った「みんな違って、みんないい」というニュアンス)というテーマでした。進行係が regroup の Mary Paz で、分かりやすく非常に有意義な分科会でした。彼女はスペインのバレンシア出身だそうです。ただの留学斡旋団体でないということをAFSでは強調していて、ICL(intercultural learning)(異文化交流の学習)を教育する機関だと謳っています。自転車に例えた、学びの4段階もわかりやすかったです。自転車の存在も知らない Unconscious incompetence(無意識の無能力)から Conscious incompetence(自転車は知ったが、乗り方が分からない)になり、Conscious competence(意識してやっと自転車に乗れる段階)、やっと最後に無意識に自転車に乗れる段階 Unconscious competence(無意識の能力)に達する訳です。

今日の昼食時には、インガとの写真を撮り、ゆっくり喋りました。ルーマニアからの若い女性とも話しました。ルーマニアはまだ行っていないので、最近知ったイタリアからの影響(言語、食事)などについて聞きました。だいたい国の名前「ルーマニア」自体が「ローマ」の語源から来ているようです。また、北欧の女性からも面白い事を聞き出しました。高福祉、高税金で有名な北欧の国々ですが、彼女曰く国民も「政治家」はあまり信用していないそうです。でも、制度としての社会体制は信頼しているので、高い税金等に納得して払うのだそうです。ちょっと、意外でした。もう少し、政治家も信用されているからだろうと思っていました。

午後4時頃から7時頃まで Community Project とやらがあり、ボランティア活動で、私は街中の学校のグランド(トラック)の草むしり組に入りました。作業自体は大変ですが、少しは人の役に立つのと、みんなで喋りながら作業をするのでそんなに苦痛ではありません。また、新しい人と色々な話題について雑談できました。

なかなか名前が覚えにくいのですが、ホテルの目の前にある山(夏なのに頂上は雪に覆われている)・エイヤフィヤトラヨークトルは2010年に欧州便の飛行機に数多くの欠航をきたした大噴火を起こした山のようです。

戻ってからの夕食は Icelandic Barbeque ですが、大したことはなく、いつものワンパターンのヴァイキング形式に、串に刺した肉と野菜があるだけで、それは外にある炭火で自分で焼いて食べるのです。ちょっと期待はずれでした。地元でたくさんいるアイスランド人女性やノルウェー人女性などと話しました。ノルウェーは高校留学時代のニューヨーク州の田舎が近かった友達がいるので近いうちに行きたい国です。


【8月17日(木)】
今日(実質、最終日)は朝食後、歩かずにバス(The Pope Bus と呼ばれ、本当か嘘か以前に法皇が乗ったことになっているが、それにしてはあまりにボロバス)で午前中の自分の会場へ移動しました。ICL(intercultural learning) at the end of the rainbow というセッションですが、大失敗。どうもレインボーはLGBT(性的少数者)の象徴のようです。Trainer(司会役)が一昨日と同じで、予想通り本日も進行がわかりにくく、退屈な3時間半でした。彼自身がゲイだとわかりました。まぁ、30分の休憩が救いですが。

予定変更あり、先にバスで移動して regroup があり、ボスニアヘルツェゴビナの若い娘、アイルランドの若い男の子、よく喋るアイスランドのマリアとトルコのおばさんと私、そしてまとめ役のスペインのマリア・パズです。それから昼食で、その後結構時間がありのんびりできました。

16時40分から集合写真です。寒いので、今日はTシャツを持参し、この写真の時だけ着替えました。日本では真夏ですが、ここアイスランドは涼しいというより寒い! 今年は全員の人文字でVSSのようです。本格的な一眼レフのカメラはもちろん、クレーンで高いところから写真を撮ります。後日、 facebook で写真をシェアしてくれます。便利な時代です。

18時からは閉会式で、私も心待ちにしていた来年の開催地が発表されます。個人的には、今回も知り合いができ行ってみたい未知の国、ポーランドなどを期待していました。オスロ近郊の島が来年の会場! つまり、ノルウェーです。時期も7月中旬。来年も参加することを決めました。この国もまだ行っていません。しかも、45年前の友達Tine(ティーナ)がいます。AFSアメリカ留学時、ニューヨーク州の隣町メイヴィルに留学していたのがティーナです。私のアメリカ人の親友の奥さんの実家にホームステイしていました。そのおかげで、連絡がついたのです。近いうちに会いに行きたいと思っていました。

成り行きで、スイス人のヴェラと二人で喋りながら歩いて私のホテル近くの夕食の会場へ行きました。夕食は20時からで、一昨日に続いて本日も朝から Veggy Day でヴェジタリアン、つまり肉、魚抜きですが、どうせそれなりの味でもう飽きています。食べられないほどまずくはないのでよしとします。イタリアと違って、最初から食事は期待していません。

21時半からいよいよ(仮装)お別れパーティです。今年はキツネのお面を持ってきました。昨年は一緒に来たもう一人の日本人女性から天狗のお面を借り、持参した甚平を着ました。今年は寒いので、甚平を持ってこなくて正解でした。ルーマニアも行きたいので、今はスイス在住だが帰国予定のオアナにメルアドを聞きました。ポーランド人のアンナとダリアから絵葉書を送って欲しいと郵便住所を知らされました。今時、カタツムリメール(郵便)と呼ばれるくらい時代遅れですが、やはり絵葉書の良さもあります。律儀な私はちゃんと帰国してから城の絵葉書を見つけ送ってあげました。

頼みごとをされたアンナですが、いい知らせもありました。翌日のレイキャビックへ戻るバスですが、私はゆっくりした9時15分のバスの希望が通らず(人数制限で)朝早過ぎる6時15分のバスに割り当てられていました。ところが、ラッキーなことに事情が変わったアンナが私とバスを代わって欲しいとのことです。これで、そんなに早く準備しなくてすみます。若者が多いので、パーティは夜遅くまでやっているのですが、私は23時20分には部屋へ戻り寝ました。


【8月18日(金)】
アンナと交代したおかげで、朝は7時半にゆっくり起きました。地元のラグナーは友達の車で出発なので8時には部屋を出ました。8時45分のバスで大型バスが出る会場へPope Bus で移動しました。そこで軽く最後の朝食を取りました。予想通り、かなり遅れて9時40分頃バスが出発しました。1時間半ほどで11時10分頃レイキャビックのAFS事務所へ戻ってきました。

事務所でアイスランド事務局長の男性と会い、博多支部から昨年アイスランドに1年間滞在した女の子を思い出し、知っているか尋ねました。もちろん覚えているといい、国際空港のあるケプラヴィークにいたそうで、中々評判が良かったそうです。

今日のホテルは反対方向なので荷物はAFS事務所に置き、地元のAFSスタッフお勧めの公営水泳プールへ行きました。もちろん、歩いてです。首都とはいえ、小さな街で目ぼしいところは歩いて行けます。プールは広大なスポーツ公園の北端にあります。12時頃になっていたので、先に腹ごしらえ、スポーツジムの入り口にあるレストランで魚のフライと野菜サラダと水を注文しました。2,280 クローネでアイスランドとしてはまぁまぁの値段です。後から気が付いたのですが、水は買わなくても日本やアメリカのように無料の水があるのでした。

12時40分頃、公営プールに入りました。950 クローネとこの国にしては格安です。何でも物価高のこの国から見たらタダのような値段です。立派な50mプールと子供用の浅いプールがあり、その周辺に聞いていた通り、ジャグジー風のバスタブがあり、38、40、42、44℃と外国にしてはやや温度の高いタブもあります。たぶん外気が冷たいせいでしょう。その他にも、海水(ミネラルを含む)を運んできた40℃の浴槽と40℃で浅く寝転がる感じの浴槽もありました。子供用のスライダーもあります。

ちょっと運動不足だったので、泳ぎはあまり得意ではありませんが、何とかクロールと平泳ぎで片道50mずつ4回、合計2往復200m泳いで、後はバスタブに浸かったりしてのんびりしました。日本人の若い女性3人がいるので声をかけると学生ではなくOLらしく、ツアーではなくレンタカーで回っているそうでした。よくこんなところを見つけたと感心します。珍しいけど、ちゃんと旅行している人たちもいるのですね。

3時頃AFS事務所に戻ると、オリエンテーションの最中で、我々の荷物は4階事務所の入り口に積まれており、若い女の子2人が寝ています。名前は忘れたけど知り合いになったイタリア人男子がいます。私が荷物を持ってエレベーターに乗ろうとすると、エレベーター前で寝ている女の子を起こすかもしれないと立ちはだかります。その代わり、自分が私の荷物を運んで階段を降ります。さすが、イタリア男! 女性には優しい!

4時くらいがチェックインなので、ゆっくりとキャスター付き荷物を引きずりながら、何回か歩いた少しだけ賑やかな通りを過ぎて、40分くらいかかって今晩のホテルへ着きました。前回と違って、窓はある部屋です。しかも、結構いい眺めでした。

部屋でゆっくりしてから、夕食にと6時半頃部屋を出て、レストランのたくさんある唯一の繁華街へ戻りました。途中で、デンマークとラトビアの2人にばったり会いました。みんな考えることは同じで、セミナーが終わった後、首都のレイキャビックで少し観光するのでしょう。少し迷いましたが、Le Bistro というフランス料理(スイス料理も?)店に入り、Lamb shank(子羊のすね肉煮込み料理)3,990 クローネを注文しました。煮込み料理のせいか、すぐに持ってきたのにはビックリしました。まずまずの味でした。飲み物は無料の水で済ませましたが、これが結構美味しい水で何度もおかわりしました。

日本にも進出ししているイタリア illy 社の赤と白の看板のある喫茶店へ入りカプチーノを500クローネで飲みましたが、コーヒーもイマイチです。ホテルに歩いて帰ろうとすると何とイタリア人のフランチェスコにばったり会いました。彼は来月行くプーリア州ロコロトンドに住んでいるので、会えるかもしれないので連絡先は聞いています。彼はツアーでゴールデンサークルを回るそうですが9,000 クローネのようです。確かに、普通にはレンタカーよりは安いようです。でも、私はレンタカーのおかげで secret lagoon(温泉)の調査に行けました。早目に9時半にはホテルへ戻りました。


【8月19日(土)】
実質、アイスランドも最終日です。ここで私の印象をまとめてみます。いい点は、通貨がほぼ同じ価値で計算しなくていいことです。また、レストランでも水が安心して無料で飲める数少ない国です。日本、アメリカくらいと思っていましたが、これにアイスランドが加わりました。人口がたったの33万人の国で人権が大事にされるようです。ちょうど、中国と正反対の国でしょう。また、英語が普通に通じるのも便利です。

一方欠点としては、物価が非常に高く、2倍どころか3倍近い場合もあります。スイスよりも高い印象です。見るからにまずそうなピザが2~3千円、サンドイッチも1,500 円程度など。これは考えようによっては、外国人(特に観光客)からお金を搾取しているとも考えられます。物価が高く、税金が高くても住んでいるアイスランド人にとっては、学費が無料とか老後の医療や介護費用が安いとかメリットがあるからです。やはり、北極に近いだけあって夏でも涼しい、いやむしろ寒い!8月でも10℃程度で、特に風が冷たいのです。ずるいネーミングのグリーンランドと違い、アイスランドは名前通りです。でも、緑(草原や木々)もありますが。

言葉に興味のある私は、LLをTLと発音し、Pの上に突き抜けたようなアルファベットがTHだと学びました。これでアイスランド語もだいぶ発音ができます。

朝食も高いのでパスし、昨夜買っておいたジュースとバナナだけですませ、9時過ぎにチェックアウトしましたが、まだ時間があるので荷物は預けています。まずは港に近い Aurora Reykjavik に行き(1,600 クローネ)、博物館でオーロラのことをせめて学習しました。英語ではあまり aurora とは言わないようで、パンフレットで初めて読んだ Northern lights(北極のオーロラ)と呼ばれているようです。もちろん、その代わり南極では Southern lights です。オーロラが見られる国は、ノルウェー、アイスランド、スウェーデン、カナダ、アメリカは知っていましたが、中国でも見られるというのは初めて知りました。

国会議事堂と市庁舎は中には入れませんが、場所がよくちょうどチョルトニン湖に面しています。程よい大きさの湖で、周辺の家々が湖面に反射していい眺めです。

チョルトニン湖の周辺の公園を歩きながら National Museum of Iceland へ行きました。アイスランド国立博物館です。湖の反対側にあるのは National Gallery of Iceland(国立アイスランド美術館)です。紛らわしいです。その隣の名もない屋根が緑色の教会が私は気に入りました。Fr&iacute;kirkjan &iacute; Reykjav&iacute;kと言う名前らしいですが、日本語で何と発音するのかもわかりません。教会自体は有名でもないようです。私が色と形が個人的に気に入っただけです。何枚もアングルを変えて写真を撮りました。昨日もたくさん撮りましたが、日の当たり方も違います。なかなか屋根の緑色が出せません。また、今日はマラソン大会をやっていたので人手がすごいのです。この博物館、本来は物価が高いこの国らしく入場料が 2,000 クローネもするのですが、本日は祭日か何かで無料でした! そう言えば、フランチェスコが昨日そんなことを言っていました。

アイスランドの歴史は意外と古く、紀元後800年頃からは人が住んでいたようです。ノルウェーから来ていたようです。ヴァイキングも来ていました。最近まではデンマークの植民地だったようです。教会などイタリアのような歴史を感じないと思いましたが、何せ人口が極端に少ないので文化はあまり栄えていないのでしょう。

歩いてホテルの近くの繁華街に戻っているとまたしてもフランチェスコに遭遇しました。1時頃、自分のホテルの近くにある Apotek Hotel のランチ(スープと魚料理)を昼食にしました。2,590 クローネとアイスランドでは安いほうでしょう。

今日は有名な Blue Lagoon に立ち寄ってから空港近くのホテルへ行き、明朝の早いフライトに備えます。ブルーラグーンは予約が必要で、バスも一緒に予約しています。午後3時のバスで、4時少し前には温泉施設へ到着しました。近づくと別府の街のように湯煙が見えました。バス停を降りたところに、大型のカバンを預かってくれる場所があります。ただし、これも有料です。

予約書を見せて受付をすませ、バンド状の鍵を受け取ります。いよいよ中に入ります。予想通り、値段(物価が高いアイスランドだけあって1万円以上)の割には、ただやや広い屋外の温浴施設で、一部にジェット浴(イタリアや英語でハイドロマッサージと呼ぶ)と打たせ湯がある程度です。景色もトスカーナ地方の田園風景やイスキア島の海岸線の景色ほどはありません。イタリアはじめ欧州の温泉はこんなもので、2~3千円で入れます。むしろ、最初に行った secret lagoon の方が、この国にしては安くお勧めです。すごいのは規模だけで、しかも現在拡張中のようです。

午後6時半に温泉をチェックアウトし、7時のバスで国際空港へ行き30分で着きました。たぶん、ホテルにはレストランもないだろうと恐れ、最低限として空港でサンドイッチとコーヒーをすませました。それでも、1,680 クローネもします。ホテルのサービスバスもなさそうで、タクシーでやはり近い割には 3,150 クローネしました。

ホテルの名前は Base Hotel Keflavik Airport ですが、タクシーの運転手からこの一帯は以前米軍基地 (base) があったので、この名前と知らされました。なるほど! チェックインしましたが、この国では格安で 9,960 クローネです。ダメもとでレストランを尋ねると、何と歩いて行けるところに一軒あるといいます。9時を過ぎていましたが、10時までと入り口に書いていました。せっかくだから、牛ステーキ(2,990 ISK)と炭酸水(350 ISK)でまぁまぁの味でした。


【8月20日(日)】
フライトは朝7時25分発と早いフランクフルト便ですが、幸い、ホテルのシャトルバスが5時に出ます。タクシーよりは安いものの 1,900 クローネもします。最後の最後までこの国の物価の高さが身に沁みます。昨日、お土産に買った4~5千円の買い物の税金が返金されるというので、空港で並んで手続きしましたが、金額がしれているので返金されたのもたったの 700 クローネでした。

実は、急遽来年2月にまた来る用事ができたのですが、残った 5,000 ISK はユーロに両替しました(38.5ユーロ)。私にとって、ユーロと米ドルは基軸通貨なので、しょっちゅう使うので常に持っています。予定よりずいぶん早く12時10分にはフランクフルトへ到着しました。予定では12時50分でした。機内では、来る時に眠って見ていなかった “Crazy, stupid, love”(邦題:「ラブ、アゲイン」らしい)を持参のイヤフォンで聞き、見ました。飛び立つとすぐに、昨日行ったばかりのブルーラグーンが空から見えました。地図にあるような真っ白い大きな氷河も見えました。人が住めない場所でしょう。

フランクフルトでは乗り継ぎの時間が6時間以上もあります。朝早かったし、ケプラヴィーク空港では高いので何も食べていません。機内食も出ません。ドイツの空港でもあまり美味しそうなレストランがありません。やっと、イタリア料理店を見つけました。スパゲッティ・アマトリチャーナ、ミネストローネ、炭酸水で20ユーロと値段もようやくまともです。値段をチェックすると、サンドイッチの類も5~6ユーロが多いようです。まさか、ドイツでこんなに物価が安く感じるとは。アイスランドにいると貨幣価値がわからなくなります。

19時20分発のJAL便で成田へ向かいます。到着はもちろん翌日8月21日(月)です。機内ではあまり眠れず、ひたすら映画を見ました。4本はゆっくり見られます。午後1時40分頃到着し、ちょうど2時間後の福岡への乗り継ぎです。でも、JAL便ではなく、提携しているジェットスター便でした。さすがに、この2時間弱は爆睡していました。偶然、3週間前に三男の結婚式に参列していた相手側の親族が近くの席で、福岡空港に着いた後、一緒に地下鉄、JRで同じ方向に帰りました。こうして、13日間の長い旅行が終わりました。



空飛ぶドクター(登録商標)
坂本泰樹

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
ホテル
3.0
グルメ
3.0
同行者
その他
交通手段
高速・路線バス レンタカー タクシー 徒歩
航空会社
アイスランド航空 JAL

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    大聖堂

  • フランクフルト大聖堂内部

    フランクフルト大聖堂内部

  • フランクフルト大聖堂鐘楼からのマイン川

    イチオシ

    フランクフルト大聖堂鐘楼からのマイン川

  • 鐘楼からのフランクフルト街並み

    鐘楼からのフランクフルト街並み

  • フランクフルト<br />屋内市場

    フランクフルト
    屋内市場

  • ハウプトヴァッヘ<br />フランクフルト

    ハウプトヴァッヘ
    フランクフルト

  • ゲーテの生家・ゲーテハウス

    ゲーテの生家・ゲーテハウス

  • ゲーテの生家・ゲーテハウス

    ゲーテの生家・ゲーテハウス

  • シラー像

    シラー像

  • 夜、空からのケプラヴィーク

    夜、空からのケプラヴィーク

  • 夜のケプラヴィーク空港周辺

    夜のケプラヴィーク空港周辺

  • ピーターの案内による<br />ケプラヴィーク

    ピーターの案内による
    ケプラヴィーク

  • ケプラヴィーク~レイキャビック

    ケプラヴィーク~レイキャビック

  • ホフディハウス<br />1986年に米国レーガン大統領とソ連のゴルバチョフとの会談

    ホフディハウス
    1986年に米国レーガン大統領とソ連のゴルバチョフとの会談

  • 海の見える<br />レイキャビックの街

    海の見える
    レイキャビックの街

  • ハットルグリムス教会<br />レイキャビック

    ハットルグリムス教会
    レイキャビック

  • ハットルグリムス教会内部

    ハットルグリムス教会内部

  • ハットルグリムス教会<br />頂上からの街並み

    イチオシ

    ハットルグリムス教会
    頂上からの街並み

  • ミンク鯨ステーキ

    ミンク鯨ステーキ

  • 21時30分のレイキャビック

    21時30分のレイキャビック

  • ゴールデンサークルにある<br />ゲイシール

    ゴールデンサークルにある
    ゲイシール

  • ゴールデンサークルにある<br />ゲイシールの間欠泉<br />(ストロックル)

    ゴールデンサークルにある
    ゲイシールの間欠泉
    (ストロックル)

  • ゴールデンサークルにある<br />グトルフォス<br />「黄金の滝」

    ゴールデンサークルにある
    グトルフォス
    「黄金の滝」

  • グトルフォス<br />「黄金の滝」

    イチオシ

    グトルフォス
    「黄金の滝」

  • ゴールデンサークルにある<br />secret lagoon<br />(温泉)

    ゴールデンサークルにある
    secret lagoon
    (温泉)

  • ゴールデンサークルにある<br />secret lagoon<br />(温泉)

    ゴールデンサークルにある
    secret lagoon
    (温泉)

  • ゴールデンサークルにある<br />secret lagoon<br />(温泉)

    ゴールデンサークルにある
    secret lagoon
    (温泉)

  • 二重の虹

    二重の虹

  • ゴールデンサークルにある<br />ケリズ火口湖

    ゴールデンサークルにある
    ケリズ火口湖

  • ゴールデンサークルにある<br />ケリズ火口湖

    イチオシ

    ゴールデンサークルにある
    ケリズ火口湖

  • ゴールデンサークルにある<br />シンクヴェトリル国立公園<br />(世界遺産)<br />二つのプレートの合流点

    ゴールデンサークルにある
    シンクヴェトリル国立公園
    (世界遺産)
    二つのプレートの合流点

  • ゴールデンサークルにある<br />シンクヴェトリル国立公園<br />(世界遺産)<br />二つのプレートの合流点

    ゴールデンサークルにある
    シンクヴェトリル国立公園
    (世界遺産)
    二つのプレートの合流点

  • レイキャビック<br />タイガーシュリンプ料理<br />タイ料理

    レイキャビック
    タイガーシュリンプ料理
    タイ料理

  • 夕日の沈むレイキャビックの海

    夕日の沈むレイキャビックの海

  • このバスでレイキャビックから<br />会場のヘトリスホーラへ

    このバスでレイキャビックから
    会場のヘトリスホーラへ

  • レイキャビックから<br />ヘトリスホーラへの途中の景色

    レイキャビックから
    ヘトリスホーラへの途中の景色

  • ヘトリスホーラのホテル

    ヘトリスホーラのホテル

  • ヘトリスホーラのホテル

    ヘトリスホーラのホテル

  • 夕食会場

    夕食会場

  • 日本に留学していたアルバ

    日本に留学していたアルバ

  • エイヤフィヤトラヨークトル<br />2010年の噴火では欧州の飛行便に多大な影響

    イチオシ

    エイヤフィヤトラヨークトル
    2010年の噴火では欧州の飛行便に多大な影響

  • 3回目のインガ(ドイツ人)

    3回目のインガ(ドイツ人)

  • 底抜けに明るいロシア娘<br />エカテリーナと

    底抜けに明るいロシア娘
    エカテリーナと

  • 会場の雰囲気

    会場の雰囲気

  • 昨年もヴェニスであった<br />アルゼンチン人と

    昨年もヴェニスであった
    アルゼンチン人と

  • 海上移動のバス<br />ポープ(法皇)号

    海上移動のバス
    ポープ(法皇)号

  • 今回は丸坊主のエヴァと

    今回は丸坊主のエヴァと

  • エイヤフィヤトラヨークトル<br />ホテルの看板(噴火の模様)

    エイヤフィヤトラヨークトル
    ホテルの看板(噴火の模様)

  • Icelandic Night<br />昨年知り合ったアイスランド人

    Icelandic Night
    昨年知り合ったアイスランド人

  • 毎回このようなビュッフェ料理<br />野菜が多いのは健全

    毎回このようなビュッフェ料理
    野菜が多いのは健全

  • 左から<br />チリ、スイス、アルゼンチン

    左から
    チリ、スイス、アルゼンチン

  • ローマ娘と

    ローマ娘と

  • キツネのお面で<br />ポーランドのダリアと

    キツネのお面で
    ポーランドのダリアと

  • 国旗を持った<br />アイスランド人たち

    国旗を持った
    アイスランド人たち

  • 日本留学経験者の二人と

    日本留学経験者の二人と

  • 会場付近の景色

    会場付近の景色

  • 会場付近の景色

    会場付近の景色

  • ヨーロッパ式のくだけたディスカッション風景

    ヨーロッパ式のくだけたディスカッション風景

  • 色違いのお揃いTシャツで

    色違いのお揃いTシャツで

  • お揃いのTシャツを着て全員で記念写真<br />人文字で VSS

    イチオシ

    お揃いのTシャツを着て全員で記念写真
    人文字で VSS

  • みんなでボランティア活動<br />トラックの草むしり

    みんなでボランティア活動
    トラックの草むしり

  • 会場付近の風景<br />たぶん人間より多い動物たち

    会場付近の風景
    たぶん人間より多い動物たち

  • 仮装お別れパーティー

    仮装お別れパーティー

  • レイキャビック公営プール

    レイキャビック公営プール

  • レイキャビック公営プール<br />バスタブ

    レイキャビック公営プール
    バスタブ

  • チョルトニン湖<br />屋根の緑色の教会

    イチオシ

    チョルトニン湖
    屋根の緑色の教会

  • 子羊料理

    子羊料理

  • チョルトニン湖

    チョルトニン湖

  • アイスランド国立博物館

    アイスランド国立博物館

  • 有名な blue lagoon 周辺

    有名な blue lagoon 周辺

  • blue lagoon

    blue lagoon

  • 入り口看板

    入り口看板

  • blue lagoon(温泉)

    blue lagoon(温泉)

  • パックを楽しむ女性たち<br />温泉

    パックを楽しむ女性たち
    温泉

  • blue lagoon 建物

    blue lagoon 建物

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