ジェット船で行く離島旅‥｢伊豆大島｣・その3.伊豆大島シクタン丸でプチツーリング(後編)

2017/11/17 - 2017/11/17

第77部-346冊目 3/4

皆様、こんにちは。
オーヤシクタンでございます。

前回、伊豆諸島の青ヶ島と八丈島を旅しましたが、その時、竹芝桟橋でジェット船格安企画のチラシを頂きました。
なんと、熱海～伊豆大島が往復で3500円！
これは、行かなくてはなりません。
てな訳で、1泊2日で伊豆大島を旅してきました。

本編は、レンタルした伊豆大島シクタン丸でツーリングの後編です。

表紙写真‥巨大バームクーヘンの地層大切断面と本物のバームクーヘン。

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平成29年11月16日～17日 1泊2日

11月16日(水) 第1日目-3 晴れ
①伊豆大島シクタン丸
↓
筆島展望台.14:02/14:26
↓
波浮港.14:34/15:38
↓
波浮港展望台.15:41/15:44
↓
間伏地層切断面.16:25/16:38
↓
大宮神社前.16:23/16:38
↓
元町港.16:44/16:29
↓
民宿三喜.17:10

★宿泊‥伊豆大島：民宿三喜。

11月17日(木) 第2日目-1 晴れ
民宿三貴.6:13
↓
野田浜.6:20/6:25
↓
大島灯台.6:31/6:49
↓
民宿三喜.6:57

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鵜飼商店‥368円
民宿三喜‥7060円

エリア 伊豆大島(東京)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配
• 利用旅行会社: 楽天トラベル

伊豆大島シクタン丸。
今回はコイツが相棒です。

13:55
シクタン丸で、島をるんるんツーリング。
次に向かったのは‥

14:02
おぉ！
山の中を走って来ましたが、海岸線に出ました。
駐車場があるので、シクタン丸を停めてみましょう。

筆島展望地.14:02～14:26

断崖絶壁の絶壁の海岸線。
すばらしい眺めですね。
海面ににょっきりと延びる岩は‥

おたいね浦の岩脈と筆島 自然・景勝地

ズームして見てみましょう。

筆島です。
数10万年前以上の古い火山の中心部にあった硬い岩が、周りを波に削られて尖った形になりました。
高さ30mあり、筆先に似ている事から筆島の名がついたと言われています。

お腹すきましたね。
景色がいいので、ここで昼食にしましょう。
岡田港売店で買った明日葉のおにぎりです。

明日葉おにぎり弁当‥400円
明日葉おにぎり
鶏のからあげ
たまご焼き

オタイの浦にある十字架。

キリシタン禁止令にふれ、後に新島.神津島へ流刑になったオタア.ジュリアを祀るオタイネの碑です。

オタイネの碑 名所・史跡

おぉ、神よ‥
我に幸あれ、アーメン。

祈る筆者。

14:35
波浮港.踊り子の里にやって来ました。
集落を散策してみましょう。

波浮港踊り子の里.14:34～15:38

古い建物が残っています。
この界隈は昔‥

江戸末期から昭和初期まで港町として全盛を極め、網元の家々が建ち並ぶ石蔵の町でした。
大谷石で造られた石蔵が当時の面影を残しています。

風情のある小道を歩いています。
この左側にあるのは‥

旧甚の丸邸です。

総海鼠(ナマコ)壁造りの豪勢な屋敷が目を引きます。
明治時代に建築された建物が保存されています。
見学してみましょう。

古ぼけていますが、廊下や床柱など贅沢な材料が使用されています。
この右側には‥

客の間だった部屋でしょうか？
ここで宴席が設けられると、踊り子さんを呼んで、客人をもてなしたと言われています。

便所。
小便器も贅沢仕様‥
大便器も同じ素材柄模様です。

当時の主の豪勢な暮らしぶりが伺えますね。

2階です。
当時ここでは蚕を飼育し、繭の生産も行っていました。
梁の立派さにも注目です。

踊り子坂を下って、港に向かいましょう。

文学の散歩道 名所・史跡

小さな神社がありました。
この坂を行き来する踊り子さんも参拝していたのでしょうか。
当時を偲んで‥
パンパン.礼。

14:58
旧港屋旅館。
旧館が明治初期、増築された新館が大正次第に建てられた、昔も今も非常に珍しい三階建ての木造建築です。
今は旅館としても営業を終え、資料館になっています。
見学してみましょう。

玄関。
入場無料です。
2階へ続く階段は、混雑を緩和する為、この奥にもあります。
当時の繁栄ぶりが伺えますね。
左の赤枠内に電話ボックスがあるのも見ものです。

2階です。
廊下の右側に‥

宴席の座敷があります。

おぉ！
これぞ、正に「宴」じゃないですか。

全国から漁業関係者.観光客等の人々で賑わった波浮港‥
連日連夜宴席で賑わっていたそうです。

訪れる人々を楽しませるべく、多くの踊り子さんが連日連夜踊りを披露したそう‥
華やかな裏には、過酷さもあったのだろうな。

宴席の料理も再現されています。

窓から港が見えます。
木枠の窓が懐かしい‥

川端康成の伊豆の踊子は、映画化されました。
これは、山口百恵さんと三浦友和さんが共演した昭和49年(1974年)の作品です。
二人とも若いなぁ。

15:09
踊り子坂を下りきると、港の集落に出ました。
昔の港町の風情が漂っていますね。

おぉぉ～
ノスタルジックな雰囲気が何とも言えませんね。
いいなぁ、こんな町並み‥

うん、島らしい看板だ。

港の集落を戻ると‥

15:16
鵜飼商店。
ここは、美味しいコロッケで有名ですね。
なんか、小腹がすいてきました。
こんにちは～

鵜飼商店 グルメ・レストラン

揚げたてコロッケ‥
サクサクでうまいよ。
この後ろに、波浮港の港歌碑があるが、食べるのに夢中で撮影を忘れてしまった。

コロッケ1ケ‥65円。
C1000オレンジ‥130円。

波浮ネコ。
民宿赤坂田のシロに似ているな。

大島最古の船舶信号機跡だそうです。

踊り子坂。
行きはヨイヨイ、帰りは‥ハァハァ。

15:36
伊豆大島シクタン丸に戻りました。

15:41
有名スポット。
波浮港見晴台に着きました。

波浮港見晴台.15:41～15:44

波浮港見晴台 名所・史跡

かつて、波浮の池と呼ばれた火口湖が、江戸時代の大津波で海とつながったそうです。
こうして見ると、火口湖であった様子がわかりますね。

みはらし休息所 グルメ・レストラン

海とつながった火口湖は、人の手によって残っていた岩を開削し、港が整備されました。
火口壁に囲まれた地形は波風に強く、港町として歴史を刻みました。

クダッチ‥
大島は、元町・北の山・岡田・泉津・野増・間伏・差木地・波浮港・クダッチと9地区にわかれています。
でも、どうしてクダッチだけカタカナなんだろ？

大島一周道路を時計回りに進んでいます。

16:03
ややっ！
巨大なバームクーヘンが近づいてきました！

間伏地層切断面です。
道路建設で山を切り崩した時に現れたもので、長さ600m・高さ100mあります。
約100層、約20000年分の噴火の歴史が刻み込まれています。
こりゃ、すごいな。

地層大切断面 自然・景勝地

さっき、波浮の鵜飼商店で買ったバームクーヘン。
ほら、そっくりでしょ。
これ、やってみたかった。

ふんわりバーム‥108円。

うん、うまい！

間伏地層切断面からの眺め。
すばらしい眺めだ。
今日は夕日に期待できそう‥

ズームしてみましょう。
伊豆諸島の利島(右)と新島(左)が一望です。
その奥にうっすらと見えるのは、神津島ですね。

はいびすかす。
南の島を彷彿させますが、伊豆大島は伊豆半島下田より北です。

16:25
大里神社付近の大島一周道路から眺めた伊豆大島西側の海岸線‥
元町港の桟橋から夕日を眺めようと試みましたが、間に合わないかもしれません。
ここから、眺める事にしましょう。

大里神社前.16:25～16:38

向こうに見えるのは、伊豆半島東海岸です。
稲取か熱川辺りかな？

それでは、夕日を眺めましょう。

日が水平線に沈んでいきます。
感動‥

あと、少し‥

おしまい。
パチパチパチ‥

16:44
元町港の桟橋‥
本当はここから夕日を眺めたかったのですが、間にあいませんでした。

元町港.16:44～16:49

暗くなってきました。
急いで宿に向かいましょう。
元町から海沿いに延びる、サンセットパームラインを走ります。

17:10
民宿三喜。
今夜、泊まる民宿です。
お世話になりま～す。

民宿　三喜　＜大島＞ 宿・ホテル

すいせんの間。
7.5畳のシンプルな和室です。

民宿三喜.1泊2食付‥7020円。
クーポン使用で、実質6520円になりました。
夕食刺身は別料金‥540円。

冷暖房は2時間100円です。
こういうの久しぶりに見たな。

つばきのパッチワーク。
女将さんの手造りかな？
なかなか力作です。

館内を見てみましょう。
藤子不二雄のトキワ荘を彷彿させる、昔の下宿の雰囲気が漂っています。

こちらは、洗面室‥
水回り設備は共用です。

冷蔵庫・電子レンジ・湯沸かしポットがあります。
宿のまわりに商店はなく、カップ麺を売っています。

洗濯機は無料。
乾燥機は20分.100円です。

トイレ。
簡易水洗です。
ウォッシュレットはありません。

浴室。
2～3人ほどが入れる大きさで、16:00～22:00となります。
朝は6:30～8:30で、シャワーのみとなります。

館内に自販機があります。
今夜の活力剤(酒)を買って‥

サントリー金麦‥200円
氷結シャルドネ.スパーリング‥200円

18:45
夕食です。

本来なら食堂での提供となるのですが、この日はグループのお客様がいらっしゃったので、宿の方がお部屋に提供してくれました。
なかなか、豪華ですぞ。

民宿三喜の食事は家庭的な内容です。

左‥厚揚げ.さつま揚げ.つみれ.ジャガイモの煮物。
右‥海草と明日葉の油炒め。

刺身盛り合わせ。
(アジ・イナダ・カンパチ)

刺身は別料金540円となります。
540円で、この内容なら満足ですね。

天ぷら盛り合わせ。
(明日葉・紅芋・南瓜・しめじ・イカ・ピーマン・海老・地魚二種)

すごいボリューム！
これだけでも十分おかずになります。

タカベの塩焼き。

地魚の塩焼き。
こりゃ、うまいよ。

蕎麦汁はイナダの粗汁を使っている‥
島ならではの料理だな。

米飯
イナダの粗汁と岩海苔の蕎麦
漬物

完食。

うまかったぁ～
島の食材にこだわっていないとの事でしたが、大満足ですぞ。

この内容は平成29年11月取材時の内容です。
平成30年3月現在.宿泊料を値下げしたので、食事内容は簡素化されたようです。

外は綺麗な星空‥

私の撮影技術では何も写っていませんね。
申し訳ございません。

22:55
では、寝ましょう。
おやすみなさい。

6:13
おはようございます。
ちょっと、シクタン丸で出てみましょう。

6:20
島の北部にある野田浜です。
二人の愛を奏でる鐘があります。
私は一人なので、鳴らしません。

野田浜.6:20～6:25

野田浜遊泳場 ビーチ

海の向こうには伊豆半島が見えます。

あまり大きなビーチではありませんが、ダイバーに人気のスポットらしいです。

ウミガメが産卵に来るんですね。
この日は来なかったです。

島の道をトコトコ走ります。

車道脇にシクタン丸を駐輪して、山道を歩くと‥

6:40
風早崎の大島灯台に着きました。
平成2年(1990年)のガイドブックによると、ここからの眺望はすばらしいとあり、期待したのですが‥
今は、草ぼうぼうで立入禁止になっていました。
27年前のガイドブックですからね。
退散しましょう。

大島灯台.6:31～6:49

6:57
宿に戻りました。

民宿　三喜　＜大島＞ 宿・ホテル

昨日、着いた時は暗くて見えなかった、部屋からの眺め‥
島のごくありふれた、民家風景がご覧頂けます。

朝食です。
今日は三原山を登山します。
たくさん、食べておきましょう。

ハムエッグ.生野菜添え
えぼ鯛干物
納豆
味付け海苔
梅干
漬物
米飯
味噌汁
せん茶

7:42
チェックアウトします。
お世話になりました。

さて、今日は三原山を登山しますが、続きは次回です。
拙い旅行記をご覧くださいましてありがとうございました。

つづく。

この旅行記へのコメント （2）

• BTSさん 2018/03/28 08:31:57

  見どころ満載の伊豆大島♪

  オーヤシクタンさまへ
  
  おはようございます。
  伊豆大島にノスタルジックな場所があるとは…驚きました。
  旧港屋旅館は良い感じですね～当時の宴の様子や料理も展示されていて自分がタイムスリップしたような感じになりました。最近では膳で出す旅館は少ないですね。以前、山形県白布（しらぶ）温泉・西屋旅館では「三の膳」まで料理がでました。食べきれませんでした。
  
  小便器は伊万里焼でしょうか？昔の便器はお洒落でしたね。オジサンが通っていた小学校の便所裏には当時使われていた絵柄の入った大便器がいくつか置いてありました。オーヤシクタンさんの旅行記を見て思い出しました。
  
  踊り子坂を下りた港の集落も良い感じですね。
  昔は子供たちが道路で遊んでいて活気があったことでしょう。
  オジサン何回か経験したことがあるのですが、地方・地区によっては子供たちが自然に挨拶してくれるところがありますよね。気持ちがこもっていて清々しい気持ちにさせてくれます。
  
  巨大な地層の断面は、まさにバームクーヘンですね。
  しかもバームクーヘンと比較するところは爆笑でした。完全にウケを狙っていましたね。地層を観ながらいただいたバームクーヘンのお味は如何でしたか？（笑）
  
  夕陽が奇麗ですね～
  これだけでも伊豆大島へ行く価値がありますね。
  魚介類を中心にした夕食が美味しそうですね。大島定番のアシタバの天ぷらを入れることで天ぷらの盛り合わせの彩りが良いですね。オーヤシクタンさんがランチでいただいたアシタバのおにぎりと身がふっくらしたタカベの塩焼きも気になるところです。
  
  朝食のアジの干物は小ぶりですが脂が乗ってそうですね。
  次は三原山へ登山ですね。続きを楽しみにしています。
  
  BTS

  オーヤシクタンさん からの返信 2018/03/28 20:56:06

  RE: 見どころ満載の伊豆大島♪

  BTS様、こんばんは。
  オーヤシクタンでございます。
  
  伊豆大島の波浮港‥
  かつては、行き交う船が寄港し、骨休めと港屋旅館では毎日のように「宴」が行われていました。
  そこで活躍したのが、踊り子さんです。
  華やかな裏には厳しさもあった事でしょう。
  そして、かつての繁栄を象徴する便器？
  便器にするには勿体ない素材でできていますね。
  今の波浮港はとても静かです。
  懐かしい雰囲気が漂う集落のある商店の揚げたてコロッケは素朴な感じがして、子供の頃、近所の総菜屋さんでおやつに買ったコロッケの事を思い出しました。
  
  あの巨大なバームクーヘンは大島の象徴とも言えます。
  コロッケを買ったお店にバームクーヘンが置いてあったので、「これはネタになる」と購入。
  完全に旅行記を意識した行動になっています。
  巨大バームクーヘンを見ながら食べる本物のバームクーヘンは美味しかったです。
  
  私としては珍しく、青ヶ島、八丈島、式根島、小笠原父島と伊豆諸島関連ではきれいな夕日にあたるんです。
  離島や船から眺める夕日はとても美しいですね。
  
  民宿の食事は、宿のサイトに島の食材にこだわっていません‥
  と、ありましたが、当たり！でしたね。
  明日葉の天ぷらに地物の刺身‥
  素朴な島の民宿で、美味しくいただきました。
  
  1泊2日の旅なのに全4話になってしまいました。
  次回は三原山を登山して、温泉、そして「宴」です。
  いつも、ご覧くださいましてありがとうございます。
  
  オーヤシクタン。