2017/11/26 - 2017/11/26
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ミズ旅撮る人さん
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東海北陸自動車道で、岐阜県の白川郷へ行きました。11月末、そろそろ積雪が見られる頃です。
「雪の白川郷」は、ロマンチックな雰囲気ですが、まだ全体が真っ白になる前の方が、いろいろ見る楽しみがあります。
色とりどりの紅葉や、茅葺屋根にとても合う柿の赤い実、カッチカチに凍った池に透けて見える蓮の葉。
もう少し経つと何もかもが雪の下になってしまう、その直前の「今年最後の秋の贈り物」を見てください。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- クラブツーリズム
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ひるがの高原の宿を出発します。
さすがスキーリゾート、昨日はまったく見ることのなかった雪景色に囲まれていました。
ここから東海北陸自動車道で、白川郷ICへ。そこから白川郷のある荻町は、すぐです。 -
荻町のメインストリートは、9~16時は車両通行止めです。庄川を渡った向こうにある駐車場へ向かいます。
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吊り橋が見えます。駐車場から荻町へは、この吊り橋を渡って行き来します。
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吊り橋からの眺めもなかなかいいです。まだ紅葉が残る木々と、白い雪が贅沢な眺めを作っています。
であい橋 名所・史跡
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朝9時。まだ気温が1℃しかないので、橋の上は凍っています。急いで歩くと滑るので注意!
であい橋 名所・史跡
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どうして、雪と合掌造りというのは、合うんでしょうね。
元々、豪雪に耐えるために合掌造りは出来たんだから、当たり前なのかな? -
少し青空が見えています。来週には、もっと雪が降って、この道も見えなくなります。
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雪山を背景に、どっしりと合掌造りの家が建っています。
手前に同じ形をした「放水銃」と書かれた小屋があります。
合掌造りの家は火災に弱いので、こうした設備が備え付けられています。 -
イチオシ
まるで向井潤吉の絵のような風景です。「郷愁」の一言ですね。
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白川郷のポスターなどでは、展望台から撮った集落全体の写真がよく使われます。
その展望台へ向かう遊歩道は、冬季は閉鎖されています。坂道が凍っていて危険なためです。
代わりにシャトルバスが運行されています。発着場所は、せせらぎ公園の駐車場からは歩いて15分。
この手前の小さな広場に小型のバスがやって来ます。 -
バスは9時から20分毎に運行しているのですが、わずかの差で乗れませんでした。
仕方なく、次のバスの時間まで周囲の写真を撮ることにします。バス停の横には「スイレン池」があります。 -
スイレン池の東側には、荻町の集落が見えます。
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スイレン池は、固く氷が張っています。その中に閉じ込められた睡蓮の葉が、綺麗な模様になっています。
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葉だけでなく、朽ちた茎までが、アートです。自然というものは偉大だなあ。
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荻町のメインストリートです。既に観光車輛通行止めになっています。
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午前9時とはいえ、厳しい寒さが朝霧を山裾に残しています。
木々に残った雪が、ポツンポツンと白いアクセントを付けています。 -
スイレン池の北側にある国指定重要文化財の「和田家」です。
紅葉越しに、雪を少し纏(まと)った合掌造りの家。願ってもない希少な風景です。国指定重要文化財 和田家(白川郷) 名所・史跡
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バス停の付近からは、展望台も見えます。斜めに見える坂道は冬季閉鎖中です。
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おや?いつの間にか、白い鷺が来ていました。
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一般的に「白鷺」と呼びますが、「シラサギ」という名称の鷺はいないそうです。
日本の冬ではダイサギ・チュウサギ・コサギ(夏はアマサギまで含まれる)が総称してそう呼ばれているのだそうです。
大中小だなんて、わかりやすい名称ですね(安直でもありますが)。 -
この鷺は、どれに当たるかというと、大きさからしてダイサギかチュウサギです。
両者の違いは大きさの他に、嘴の色が異なります。夏は両者ともに黒いのですが、冬になると黄色になります。
この時、チュウサギは先端に黒色が残るのです。また、目の周りの色も、ダイサギは黄緑色で、チュウサギは黄色です。 -
これらから、目の前にいるのはダイサギと思われます。
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イチオシ
畦道を歩いて来たダイサギは、用水路に躊躇することなく入って落ち着きました。
隣の池はあんなに厚く凍っているというのに、よく水の中に入れるなあ。
おかげで、またとない構図の写真が撮れました。
鷺が低い場所にいるので、撮っている私も地面に近いところまで屈みこみ、雪でべしゃべしゃ。でも、十分その甲斐はありました。 -
やがて、鷺は音もたてずにゆうゆうと飛び立って行きました。
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2013年に京都府豊岡市で間近にコウノトリを見て以来、大型の鳥を撮影することに興味を持ちました。
頭の上の電柱に巣を作っていたので、本当にびっくりしました。
その時の様子は「豊岡市のSL2輌と玄武洞(山陰~琵琶湖4)」に掲載しています。
大きな鳥が羽を広げて、ふわりと空中に飛び上がる姿は、人間が空を飛びたいと願う原動力となりました。
本当に、憧れます。美しい姿です。 -
一瞬だけ、厚い雲の切れ間から日が差し込みました。
すると景色が一変。柔らかい光に包まれて、一瞬で池が溶けたように見えます。
自然環境の厳しい場所だと、自然の力の大きさを肌で感じます。 -
さて、再びどんよりとした雲の景色です。バスがようやくやって来て、展望台に来ました。
中央に見える「大展望台 お食事処 天守閣」と書かれた建物。
この展望台は、こちらの私有地なのだと、以前、ツアーで訪れた時のガイドが話していました。天守閣 グルメ・レストラン
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白川郷の展望台からの全景です。
曇り空にも拘らず、遠くの雪山まで良く見えて、奥行きのある写真が撮れました。荻町城跡展望台 名所・史跡
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白川郷の雪景色は有名です。雪のお陰で全体が明るく見えるからでしょうか。
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全体が真っ白に覆われる時期より、まだ雪が薄く、田畑の痕跡が見られるこの時期の方が、メリハリがあって、いいと思います。
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展望台は荻町の北側にあるので、画面右手が、メインストリートの西側です。
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荻町の合掌集落が、みんなこちらを向いているように見えます。
それは展望台が北にあり、家々は、南(画面の奥側)に向かって建っているので、この向きになるのです。
こちらを向いているのではなく、実は後ろ向きなんですね。 -
せせらぎ公園の駐車場の隣(南側)には、野外博物館「合掌造り民家園」があります。
時間のない人や、あまり遠くまで歩けない人には、ちょうどいい施設です。画面中央の建物がそれです。
全部で26棟の合掌造りの家が移築されて来ました。
そもそもの始まりは、昭42(1967)年に、荻町の北西にあった加須良集落の集団離村であり、残された合掌造りの家を保存することになりました。
以降、大窪や馬狩などの集落からも移築され、現在の形態となりました。
中でも、岐阜県重要文化財指定建造物の9棟は、移築したのが昭和44~45年と古く、もとからここに建っていたかのように馴染んでいます。 -
荻町を南北に貫くメインストリート。少しずつ観光客も目立ち始めました。
何度も訪れている白川郷ですが、今年はちょっと様子が違いました。
外国人観光客がとても目立つのです。「爆買い」の方々もいますが、それ以外の国の方もたくさん見受けられました。 -
再び、荻町集落に戻って来ました。スイレン池の北側の道を和田家の方に歩いて行きます。
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イチオシ
左手に展望台を見ながら歩きます。
雪原の中にぽつんと一軒の小屋が。それだけで絵になる白川郷です。 -
展望台への遊歩道です。この先は除雪もされていません。
「これより先、積雪のため通行禁止 展望台へは、国道360号からお周りください」と書かれた看板があります。
しかし、外国の人には読むことが出来ず、また、そういうことを気にしない人も多いので、ズンズン登って行くようです。 -
合掌造りの家ばかりがクローズアップされてしまいますが、こういう風景もとても美しいと思います。
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「うさぎ追いし かの山~」ほど古くはないにしても、日本人の心に根付いた「故郷の風景」がここにはあります。
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東側の山の杉がすぐ横に迫る民宿「文六」。
民宿 文六 宿・ホテル
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茅葺屋根が新しい家がありました。
葺き替え作業について白川村役場のHPに記述があります。
「「結(ゆい)」は原則として、提供された労働に等量の労働をもって返すのを建て前とする労働交換です。
「結」によっておこなわれるのは、田植えや稲の刈り取り、養蚕、材木の伐採などで、生産活動に関連した仕事の場合が多くなっています。(中略)
白川村における「結」による互助労働の特筆すべき事例は、なんといっても合掌造り住居の建設と維持、なかでも石場カチ(礎石を打つ作業)と茅葺き屋根の葺き替え(後略)」 -
反対側から見ると、こうなっていました。全身すっぽりと雪囲いに覆われ、万全の備えです。
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「たなか屋」さんのすぐ隣の合掌造りには、屋根にすっぽり雪が積もっています。
3日程前にどかっと雪が降り、一時期はかなりの積雪があったものの、その後に雨が降り、残った雪はほとんど屋根には残らなかったと聞きました。
この建物は、その間、屋内で火を焚かなかったから雪が解けなかったのかな? -
可愛らしい実が生っていました。
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こちらの家の屋根には雪を解かすための散水機が取り付けられていました。
雪下ろしはたいへんな重労働ですものね。 -
古い木の味わいがとてもいい感じの合掌造りです。
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有料で内部を公開している「神田家」です。
神田家 名所・史跡
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こちらも有料見学施設の「ふる郷 長瀬家」です。
ふる郷 長瀬家(白川郷) 美術館・博物館
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「いろりの喫茶店」と看板があります。「落人」というランチと喫茶の店です。
入り口はちょうど反対側のようです。合掌造りの外観に騙されてはいけません。落人 グルメ・レストラン
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内部は真ん中に大きな囲炉裏がありますが、決して薄暗い雰囲気ではなく、びっくりするような素敵な喫茶ルームです。
各種のブログで取り上げられているので、探してみてください。
玄関にグループは6名までと貼り紙がありました。落人 グルメ・レストラン
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近くの水路の中で魚が飼育されていました。民宿で出すのかな?
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案山子が楽しそうに並んでいます。観光客にも大人気でした。
白川郷では、これから雪が増えて来ると、大きな雪だるまや雪像があちこちに現れます。
かまくらもありました。冬はぬかるんで足元が危ないこともありますが、楽しいこともあります。 -
赤い実がたくさんついた、みごとな柿の木がありました。
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たわわに実った実は、心を満たしてくれます。所々で柿を見掛けましたが、吊るした柿は見なかった気がします。
雪が早いから吊るせないのでしょうか。 -
こちらは一つだけ残った柿。雪が積もり、それが解けて凍り付いています。
この地域の厳しい寒さを象徴しています。 -
イチオシ
わずかに残った地面が雪に覆われるのも、あと少し。これらの秋草も姿を消してしまいます。
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屋根から垂れ下がった氷柱。日に日にこれが伸びて行って、冬本番に突入します。
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家の周りには、雪囲いをして歩けるようにした部分が設けられていることも多いです。
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「地酒と民芸 合掌庵」。松の雪つりが、クリスマスツリーのようです。
合掌庵 グルメ・レストラン
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この先を右に曲がると荻町公園に出ます。荻町案内所もあります。
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一際大きな合掌造りの建物が見えます。明善寺の庫裡(くり)郷土館です。
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明善寺の鐘楼です。
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明善寺の鐘楼です。これだけ寒い地域で、この大きな障子1枚では屋内はそうとう寒かったでしょうね。
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家によっては、敷地内に溜池があります。暗くなったら、落ちないように気を付けてください。
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合掌造りの中には、1階部分は改修して喫茶店にしている所もあります。
コーヒー専門の「文化喫茶 郷愁」です。文化喫茶 郷愁 グルメ・レストラン
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小さな雪だるまが出来ていました。やがてどんどん大きくなり、人間より大きくなります。
それらと写真を撮るのも観光客の楽しみです。 -
正面の「ふるさと」を中心に3軒の民宿が並んでいます。
(見えませんが)手前が「きどや」、奥が「久松」です。 -
「地酒 おみやげ」と書かれた「山峡の家」。
山峡の家 グルメ・レストラン
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イチオシ
こちらも「地酒」と書かれた暖簾の「ゑびす屋」。ドウダンツツジの紅葉が綺麗です。
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「民宿 利兵衛」では、雪下ろし作業中です。
飛騨白川郷 合掌の宿 利兵衛 宿・ホテル
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この池は全く凍っていなかったので、逆さ合掌造りが見られました。
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せせらぎ公園の駐車場に渡るであい橋に戻って来ました。
こちら側に渡って来た時と違い、既に凍ったところは無くなり、風がないからか、寒そうな風景程には寒くもなく、帰って来ました。であい橋 名所・史跡
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庄川の川辺は切り立った崖になっています。
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せせらぎ公園の隣にある「合掌造り民家園」です。
紅葉と雪景色が、ちょうどいい具合にあって、グッドタイミングでした。
晩秋の旅を締めくくる最高の場所でした。野外博物館合掌造り民家園(白川郷) 美術館・博物館
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民宿 文六
3.2 -
飛騨白川郷 合掌の宿 利兵衛
3.27
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