2017/11/05 - 2017/11/26
15566位(同エリア24316件中)
junxさん
ひとりの日曜日を静かに過ごせる場所を考えて、思いついたのがここ。バンコク市内といっても、中心部からは少し離れたところにあるので訪れる人もまばらで、喧騒を離れるにはうってつけ。
この美術館、なんでも大手通信キャリアdtacのオーナー経営者の個人コレクションだそうで、ここ4travelでは、偏っているとか悪趣味だとか、さんざんな言われよう。なるほどたしかにそうかもしれないけれど、写実的な作品や普通にコンテンポラリーな作品も多数含まれていて、言うほど悪くないと私は思う。
表現は多少変わっているにしても、例えば社会的な不条理を突く作品やいかにもタイらしい彫刻作品、明るく奔放な作品やセクシャルな想像力を刺激する作品もあって、まずまずバラエティーは豊か。それに、こういうのはどこか偏っているというのも、それはそれで面白いというもの。実のところ、少なくとも個人的にはなかなか楽しる内容だった。
もちろんタイならではの伝統的な仏教美術の影響まる出しの作品は非常に多く、なかにはかなりグロテスクな表現も含まれる。そういうのが苦手な人には積極的におススメしない。また、ほぼ1フロアを使って展示されているタワン・ダッチャニー作品はさすがに圧巻だけれど、作風がかなり強烈なタイプなので好みでないと辛いかもしれない。岡本太郎や棟方志功だってひとによって好みは分かれるし、そのあたりは仕方ない。
ところで、美術館を訪れたら公式ガイドブックをなるだけ買うことにしている。内容や装丁を考えると一般的な美術書より割安と感じることが多い。でもMOCAのやつは30㎝四方×厚さ3㎝ほどでズッシリと重く、価格もそれなりに2,000THBもするという代物で、これを買うのは止めにした。
MOCAでは原則として作品の撮影はOK。そこで、気になる作品を片っ端から撮影してみた。日曜でも人が非常に少なくて展示室にいるのが自分だけだったり他に2、3人だけということが多く、思い切り距離を取って可能な限り後ろからの撮影も難なくできる。ストロボは禁止。スマホ内蔵のカメラでなく、高倍率ズームで明るめレンズのデジカメのほうが、こういうシチュエーションでは使い勝手が良い。
現代美術館としては展示点数が多いほうだと思う。ところどころの解説にも丁寧に目を通しながら、作品の全体、部分、それに作品名カードまでカメラに収めつつのんびり鑑賞していたら、あっという間に4時間以上が経っていた。まずは目的達成。ゆっくりしすぎて、逆に少し疲れたかもしれない。(笑) ラウンジでひと息ついて帰路に。
最後にタクシー以外で行きたい人のために、少々追記。
MOCAはバンコク市街地の北寄り、ドンムアン空港の少し手前にある。BTSの延伸計画があるらしいのだが現時点では未開通。今のところ、公共交通なら国鉄かバスで行くことになる。国鉄だとバンケン駅で降りれば近いはず。建設中の高架新線が完成すれば、駅を降りて目の前になる。
バスなら29系統か510系統が利用でき、運行本数も多いのであまり待つこともなく使いやすい。エアコン付きのオレンジの区間料金制のやつで、チャットチャック公園から13THB、戦勝記念塔から15THBだった。降りるバス停はGoogleマップでチェックすれば大丈夫だけれど、バス停から少し離れた歩道橋を渡る必要があり、Wat Thawa Sunthon停留所が最寄りとなる。でも距離的にはもうひとつ手前が近い。そこで試しに降りてみたら、国鉄の線路と片側2車線の横断歩道のない道路を渡る必要はあったけれど、行けないことはなかった。道路の交通量はさほどでもなく、少し待てば十分に渡れる。
それにしてもバンコクとその近郊は、歩行者よりもクルマ優先、そして短距離よりも長距離ぶっ飛ばし最優先で道路が作られてると、つくづく思う。信号も無いようなところを無理やり横断するときは、十分に気を付けて。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 交通手段
- 高速・路線バス
-
もはや踏切とも呼べない、こんな踏切を渡る。
この写真を、美術館の片隅に紛れさせておきたい。(笑) -
やや遠くに見えるのが正規ルート(?)の歩道橋。
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工事中の国鉄高架下の道路を突っ切れば、MOCAはすぐそこ。すぐそばに並走する高速道路と大きな一般道があるためか、この道はクルマが少なかった。
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展示室。
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展示室。
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展示室。
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ダッチャニー作品の展示室。
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廊下を使った彫刻展示。
展示作品を以下にいくつか紹介する。
発音に自信が持てないアーティスト名があるので、英文字表記のままにした。また一部の作品名には私訳を添えてみた。
画像サイズを少し大きめにしたので、面白いと思ったら拡大してほしい。Androidではやり方がわからないのだが、PCなら画像クリックで元の画像を表示できる。 -
Watchara Prayoonkum の Body-Mind-Peace (身-精-泰) シリーズ。
マハトマ・ガンジー、ヨシフ・スターリン、毛沢東、ホーチミン、ウィンストン・チャーチルなどが並ぶ。 -
アーティスト Watchara Prayoonkum
作品名 Body Mind Peaceful
左の人物は仮面を付けたように見える。右の人物が操るのはアドルフ・ヒトラーのようだ。
心はその思考に従って身体を制御し、命令する。平和と幸福を確立するには、思考の結果が正しく実現されなければならない。Prayoonkumはフン・ラ・コーン・レクと呼ばれる伝統的な操り人形のかたちを借りて、このことを表現している。人形は見る者の解釈を刺激する触媒となる。 -
上段(油彩2点)
アーティスト Sayan Sanitrat
作品名 Nature and Gradually disappear 1、Nature and Gradually disappear 2
下段(ミクストメディア)
アーティスト Sompote Thongdaeng
作品名 Vessl Stream Life -
アーティスト Sompote Thongdaeng
作品名 Vessl Stream Life (部分) -
アーティスト Thongchai Srisukprasert
作品名 Orahan -
アーティスト Thongchai Srisukprasert
作品名 Orahan (部分) -
アーティスト Nonthivathn Chandhanaphalin
作品名 Nude -
奥
アーティスト Vichoke Mukdamanee
作品名 The Story of Elephant
手前
アーティスト Vichai Sithirat
作品名 Misery, Lust, Hope, ...Wisdom -
アーティスト Vichoke Mukdamanee
作品名 The Story of Elephant (部分) -
アーティスト Vichai Sithirat
作品名 Misery, Lust, Hope, ...Wisdom (部分) -
アーティスト Anupong Chantorn
奥
作品名 Begger (物乞い)
手前
作品名 Animal-Man Family -
アーティスト Anupong Chantorn
作品名 Begger (物乞い、部分) -
アーティスト Anupong Chantorn
作品名 Animal-Man Family (部分)
現代タイ人の道徳性の欠如を獣人家族として表現している。カルマの法を畏れるように説く寓話からのインスピレーションによる作品。 -
アーティスト Yang Feiyun
作品名 Nineteen Years Old -
アーティスト Yang Feiyun
作品名 Nineteen Years Old (部分)
Yang Feiyun (楊飛云)は内モンゴル出身で1954年生まれの中国の画家。 -
アーティスト Tawee Rajaneekorn
作品名 Screaming Forest (叫ぶ森) -
アーティスト Tawee Rajaneekorn
作品名 Screaming Forest (叫ぶ森、部分)
森の破壊は自然バランスの崩壊であり、それはやがて人類に壊滅をもたらす。画面を覆う赤色が危機的な状況の警告を発する。 -
アーティスト Tawee Rajaneekorn
作品名 Screaming Forest (叫ぶ森、部分)
歪んだ顔は犯罪的な破壊行為に手を染めている全人類を表す。
展示時点で作者は78歳だそうだ。 -
アーティスト Uttaporn Nimmalaikaew
作品名 Knot (結び目)
中央部で左右に分かれた四角い模様は、ガラス面への他の展示作品の映り込みによるもの。 -
アーティスト Uttaporn Nimmalaikaew
作品名 Knot (結び目、部分) -
アーティスト Thawan Duchanee
作品名 無題 -
アーティスト Thawan Duchanee
作品名 Trimurti (三神一体)
三神一体とは、ブラフマー、ヴィシュヌ、シヴァという3つの神はひとつの神の3つの様相であるというヒンドゥー教の理論。
「巨匠はまさに動かんとする蛇を墨のひと刷毛で生み出す」という警句を引きつつ、何かを描くとき細部にはこだわらないと作者は述べている。
3神は複数の顔を持って立ち現われ、フラクタルな炎のかたちに包まれている。神々のしるしは入り乱れていて、どの像がどの神なのか定かではない。 -
アーティスト Thawan Duchanee
作品名 Desirable and Undesirable
いくつかの動物を模る同名のシリーズの1作。
望ましいことと望ましくないことという対立する想念が、2つの頭を持ち闘う獣に投影されている。 -
アーティスト Suriya Namwong
作品名 Kinnaree
伝統的なキンナリー像から離れた自由なイメージ。 -
アーティスト Thongchai Srisukprasert
作品名 Enchantment (魅惑) -
アーティスト Wuttikorn Kongka
作品名 Hero and Heroine -
アーティスト Wuttikorn Kongka
作品名 Hero and Heroine (部分) -
アーティスト Dendpong Wongsaroj
作品名 Imagination -
アーティスト Dendpong Wongsaroj
作品名 Imagination (部分) -
アーティスト Vorasan Supap
作品名 Boat Life -
アーティスト Vorasan Supap
作品名 Boat Life (部分) -
アーティスト Weerasak Satsadi
作品名 Darkness -
アーティスト Weerasak Satsadi
作品名 Darkness (部分)
足元のバッファローとスカートのシンプルなストライプ柄が、田舎の単純な暮らしを示している。「暗闇」というタイトルは作者が育ったラーンナー地方の人々の間に根強く残る化け物や幽霊への怖れのイメージに由来する。 -
アーティスト Pradit Tungprasartwong
作品名 The Old Man -
アーティスト Pradit Tungprasartwong
作品名 The Old Man (部分) -
アーティスト Pradit Tungprasartwong
作品名 The Old Man (部分)
老人の死を待つようにカラスが集まっている。だが生を全うしようとする彼の目には、なお力強い光が宿っている。モノクロームの生と死。 -
アーティスト Chatchawan wannapho
作品名 Rice in a Rice Field with a Surface Location -
アーティスト Chatchawan wannapho
作品名 Rice in a Rice Field with a Surface Location (部分) -
アーティスト Sirote Thongchompoo
作品名 First-Class Honors -
アーティスト Sirote Thongchompoo
作品名 First-Class Honors (部分) -
アーティスト Panya Vijinthanasarn
作品名 Different Way -
アーティスト Panya Vijinthanasarn
作品名 Different Way (部分) -
アーティスト thavorn Ko-Udomvit
作品名 Life Still Life No.2 -
アーティスト Chalermchai Kositpipat
作品名 Black Magic Defy Goddess -
アーティスト Chalermchai Kositpipat
作品名 Black Magic Defy Goddess (部分) -
アーティスト Thongchai Srisukprasert
作品名 Mahabhinishkramana -
アーティスト Thongchai Srisukprasert
作品名 Mahabhinishkramana (部分)
Mahabhinishkramana は「偉大なる放棄」と訳され、王子の身分や家族を捨て去ったブッダの行いを指す。 -
アーティスト Vichai Noonpun
作品名 Nursing -
アーティスト Vichai Noonpun
作品名 Nursing (部分) -
アーティスト Khien Yimsiri
作品名 Folk Dancing
作者は1922年生まれで、1953年に英国でヘンリー・ムーアに師事している。これは1958年の作品。 -
アーティスト Roengsak Boonyawanichkul
作品名 The Emperor -
アーティスト Roengsak Boonyawanichkul
作品名 The Emperor (部分)
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