マレーシア航空エコノミークラス搭乗記 ＋「アジア太平洋戦争開戦の地」コタバルの海岸へ / Review: Malaysia Airlines Economy Class + Visit to Kota Bharu beach, the site of the Asia-Pacific War's outbreak

2017/07/31 - 2017/08/01

ANAのプラチナ修行も兼ねて、中国国際航空（エアチャイナ）のビジネスクラスの北京経由でクアラルンプールまでやってきました。

今回の旅の目的地はマレーシアの東海岸の街・コタバルです。この街の海岸はハワイの真珠湾攻撃よりも早く陸軍が上陸し、本当の意味でアジア太平洋戦争の開戦地と言える場所です。またコタバルはケランタン州に位置しており、kanaさんに教えてもらったケランタン名物の「青いごはん」、ナシクラブも食べてきました！また、今回利用したマレーシア航空のエコノミークラスの搭乗記も簡単に書いていこうと思います。

今回の旅のフライトは以下の(3)(4)になります。

(1)7/29 羽田～北京 エアチャイナ(A330-300・Cクラス)
(2)7/30 北京～クアラルンプール エアチャイナ(A330-300・Cクラス)
(3)7/31　クアラルンプール～コタバル マレーシア航空（B737-800・Yクラス）
(4)8/1　コタバル～クアラルンプール マレーシア航空(B737-800・Yクラス)
(5)8/1　クアラルンプール～ジャカルタ KLMオランダ航空(B777-200・Yクラス)
(6)8/3　ジャカルタ～クアラルンプール マレーシア航空(B737-800・Yクラス)
(7)8/3　クアラルンプール～羽田 ANA(B787-9・Cクラス)

エリア コタバル(マレーシア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: タクシー 徒歩 飛行機
• 航空会社: マレーシア航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

前日の深夜にクアラルンプールに着き、この日は早朝出発だったので市内には出ず、プラザプレミアムラウンジで過ごしていました。マレーシア航空のプレミアム・チェックインは国際線も国内線も同じカウンターでいい様です。

この日はギリギリまでプラザプレミアムラウンジにいたので、国内線ラウンジには寄らずそのまま搭乗ゲートへ向かいました。

この日の搭乗機、マレーシア航空のB737-800です。今回のチケットは片道3000円弱で取れました。エアアジアの方が数百円安かったのですが、マレーシア航空だとワンワールドのステータスも使えるのでかなりお得だと思います。

新しい方の機材で個人用モニターもついていました。

目的地が近すぎて広域の地図だとクアラルンプールもコタバルも飛行機のマークで隠れてしまっています(笑)

フライト時間はピッタリ１時間ですが、マレーシア航空名物のピーナッツにジュース、コーヒーが出ました！

コーヒーを飲んでいたら、もうすぐ到着です。

隣の2席は空いていたので広々と座れました。

コタバルの街が見えてきました。

市内へはバスか定額のクーポンタクシーがあります。タクシーのカウンターは到着ロビーを出る前にしかないので、注意が必要です。
まだ朝が早かったので一度ホテルに荷物だけ預かってもらい、出かけることにしました。

タクシーの運転手のおじいちゃんと交渉して、3時間のチャーターをお願いしました。最初にやって来たのはコタバル戦争博物館です。ここはアジア太平洋戦争のマレー半島での戦いについて詳しく展示されています。

マレー作戦を指揮した山下奉文中将（当時）の人形が立っていました。

プロフィールも書かれています。以前、初めてJALの沖縄・シンガポール修行をした時にシンガポールにある旧フォード工場（マレー作戦が終結した場所）の博物館に行ったので、マレー作戦の初めと終わりの両方の街に来たことになります。

※その時の旅行記⇒ https://4travel.jp/travelogue/10874438

日本のマレー半島への侵攻ルートが地図で示されています。

こちらはコタバルのあるケランタン州での地図です。

コタバルの海岸に上陸時に関する解説です。

日本軍は自転車で進軍したようです。

その時の自転車も展示されていました。

イギリス軍側の防御の配置図もありました。

この後、外で待っていてくれていたタクシーに乗って海岸に向かいます。今は本当に何もない海岸です。

反対側も1枚。

近所の人が飼っているのでしょうか、ヤギがたくさんいました。

海岸の入口にひっそりと記念碑が建っています。

記念碑には日本軍がこの海岸（クアラ・パク・アマット）に上陸した年月日と時間（1941年12月7日11時45分）が書いてありました。

アジア太平洋戦争の開戦地と言うとどうしても真珠湾が有名で、こちらはなかなか注目されませんが、同様に重要な場所だと思います。

そろそろタクシーのチャーター終了の時間が近づいてきたので戻ります。が、車の前をヤギの群れが歩いていてスピードが出ないです。(笑)

運転手のおじいちゃんに「ナシクラブ」が食べたいと伝えたところ、帰り道にあったこちらの店に連れてきてくれました。

店の前ではチキンも焼いていて美味しそうです！

という訳で、ナシクラブと炭焼きチキンをセットで頂きます！

ナシクラブのご飯が青いのは、お米を炊く時にチョウマメ（バタフライ・ピー）の花を入れているからだそうで、化学的なものだったり体に悪いものではありません。刻んだ野菜に小魚の乾いたものなどがのっていて、ソースがかかっています。

そして、このソースがちょっと酸味がありピリ辛な味でサッパリしていてすごく美味しいです！青と言う色は食欲を減退させる色ですが、このソースはむしろ食欲をかき立てる味でした！マレーシアのご飯というとナシレマが有名ですが、ココナッツミルクでこってり系なナシレマに対し、ナシクラブはサッパリ系です。これは気に入りました！

マレーシアはホテルが安いので、この日はマリオット系のルネッサンスに泊まりました。建物自体は古いですが、値段は激安です。

※今はルネッサンスとしての営業は終了し、グランドレナイと言うホテルになっている様です。

ラウンジが使えると言うので、お茶を飲みに行きました。

この時間はまだ簡単なクッキーしかありませんでしたが、エスプレッソに氷を入れてもらってアイスコーヒーにしました。

ラウンジ内の様子です。そうこうしている内に、いろいろと出てきました。

真ん中のカウンターにスイーツが並びます。が！！ケランタン州はイスラム教が厳格な州で、ホテルやレストランで一切アルコールが提供されません・・・。（中華料理の店だけはビールがあるようです・・・）

スイーツ各種です。

という訳で仕方なく、スイーツとミニサンドイッチとフルーツです。どちらかと言うと、アフタヌーンティーですね。（←でも、時間は夕方です）

ホットミールでは手羽先のバーベキューやビーフン炒めがありました。

ラウンジもそこそこに街の中を散策してみました。こちらがスルタンの宮殿です。

宮殿の説明版です。

こちらがケランタン州のスルタン、ムハンマド５世です。マレーシアは１３ある州のうち、９つの州にスルタンがおり、それぞれが持ち回りで任期５年のマレーシア国王（アゴン）を務めます。ムハンマド５世は2016年12月から国王に即位しています。

宮殿を見ていたあたりで雨が降って来たのでホテルに戻ることにしました。

ちなみに先ほど、ケランタン州はイスラム教に厳格だと書きましたが、タクシーのおじいちゃんが言うには、ケランタン州には映画館もないそうです。理由は「男女が暗い部屋で一緒にいるなんてけしからん」ということだそうでｗ後で調べたら、本当に無いようです。むしろ隣のトレンガヌ州で22年ぶりに映画館ができたことがニュースで出ているくらいでした(笑)

ホテルの横にあった食堂でフライドチキンを2つ買い、中国から持ち込んで部屋の冷蔵庫で冷やしておいたビールと頂きます(笑)

飲んだ後の〆は、ラクサのカップ麺です(笑)その後、翌日以降の予定をネットで調べて考えている内に寝ていました・・・。

という訳で、目が覚めてホテルの朝食会場に来ました。

お、やはりここにもナシクラブがありますね！普通の洋食もありますが、ここはやはり地元の名物だしナシクラブにします！

付け合せやソースも何種類かあります！

しょうゆ味の魚のソテーがありましたが、ソースの名前が「しょうゆ」ではなくて「キッコーマン」になってます(笑)

フレッシュジュースも頂いて・・・。

好きな具材とソースをかけたナシクラブの完成です！やはりここのナシクラブもピリ辛でちょっと酸味があって美味しいです！その後、前日に乗ったタクシー運転手のおじいちゃんに空港までの送迎をお願いしていたので、荷造りしてロビーで待っていました。

空港に向かう途中、コタバルの有名なセントラル・マーケットに寄り道してもらいました。

セントラル・マーケット自体は生鮮品や日用品が多いマーケットなので、お土産などを買う感じではないのですが、ここは何と言っても室内がカラフルでキレイということで有名なようです。

早く来すぎたせいか、まだやってない店もありますねｗ

野菜や・・・

海のそばなので海産物の店もたくさんありました。

こちらはスパイス屋さん。

３階に上って、上から全体を撮ってみました。

その後、空港まで送ってもらいます。道もすいていたのですぐに着きました。

マレーシア航空のチェックインカウンターはちゃんとビジネス用のカウンターもありました。こちらで別切りのＫＬＭのジャカルタ行きのチケットも見せたところ、搭乗券は出せないけど荷物はジャカルタまでスルーしてくれるとのこと！これは助かりました！

地方の小さな空港なので当然ラウンジもなく、出発まで小一時間あったのでこちらで休憩です。

なんだかマレーシアのドーナツカラフルなものが多いですね。しかもチキンのそぼろが載っているドーナツとかもありました。どんな味がするか怖くて買いませんでしたがｗ

店員さんがセットの方が安いと言うので、飲み物とドーナツ２個のセットを頂きます。ドーナツのうち一つは機内用に残しておきましょう。フリーWiFiもあり、あっという間に搭乗時刻になりました。

思ったよりも各地へのフライトがたくさんあるようです。

セキュリティチェックをこえ、搭乗口に来ました、なんか、田舎のバスターミナルみたいですね。

クアラルンプールまでの戻りもマレーシア航空のB737-800です。

帰りは非常口座席が取れました。

真ん中が空いていたので、テーブルを出して隣の人とシェアします。足元も広いし真ん中は空いているし、ヨーロッパ域内のビジネスクラスより快適です(笑)

行きと同じ様にジュースとピーナッツが出ました。

その後、コーヒーをもらって残しておいたドーナッツと一緒に頂きました。

足元の広さも十分です！

と言っている間にクアラルンプールに到着してしまいました。本当に近いですねぇ。今回は以前から行ってみたかったコタバルの海岸に行くことができました。今は何もない様な所でも、史跡の現場を巡るとこれまで知らなかった色々な発見があるのが楽しいです。さらに、国内線も片道3000円弱と格安で買うことができたので飛行機を乗り回せたのもよかったです(笑)

次はこれまた5000円ほどで買えたＫＬＭのクアラルンプール～ジャカルタと言う以遠権路線の搭乗記とジャカルタでの滞在記を書いて行こうと思います！

この旅行記へのコメント （2）

• tanupamさん 2018/01/29 12:53:06

  コタバルって・・

  ドラえもんさん
  
  こんにちは
  
  コタバルって、開戦の地だったとは・・・
  さすが博学、と言うか我ながらの無知には情けなさを感じます。
  私もこの戦争博物館って行ったんです、旅行記見たら同じ建物の
  写真がありましたから。
  
  でも、撮影禁止だったようで（当時）展示品の記憶が全くありません。
  列車や駅は覚えているんですけどね・・（笑）
  もっと、過去の事実を知っていれば、コタバル訪問の意義も違っていた
  ような気がしてなりません。
  
  海岸の記念碑も、せっかく行ったならば見学しておけば良かった。
  いつもながらの、行き当たりばったりに反省しつつ、史実の背景を
  もう少し学びたいな、なんて今さらながら感じました。
  
  
  tanupam

  ドラえもんさん からの返信 2018/01/29 21:33:52

  RE: コタバルって・・

  tanupamさん
  
  こんにちは！書き込みありがとうございます！
  
  アジア太平洋戦争の開戦については陸軍はイギリス軍のいるマレー半島に、海軍がアメリカ軍のいる真珠湾に同時に奇襲攻撃をするという作戦だったようです。ただ、実際には陸軍のコタバル上陸の方が真珠湾より１時間２０分早くなってしまったため、これがアジア太平洋戦争の開戦とされているようです。
  
  真珠湾やノルマンディーの海岸の様に戦跡地として整備されている訳でもなく、今は本当に何もないただの海岸にひっそりと記念碑が建っていました。
  
  博物館は写真がＯＫになっていました！あと、いつも国内外問わず博物館に行く時には名刺を持って行って教員だということが分かると、写真ＯＫになったり資料くれたり解説してくれたりと扱いが良くなるんですよ(笑)この博物館では何もしなくても大丈夫でしたが・・・。この時の旅行で名刺渡したのはＪＡＬの藤明里キャプテンだけです(笑)
  
  私も基本的には行き当たりばったりですよｗ今回の様に行きたい史跡があれば、そこだけは事前にリサーチしていますが、それ以外は出たとこ勝負です(笑)春のフィリピンでコレヒドール行った時はtanupamさんの旅行記でリサーチさせて頂きましたしｗ
  
  まぁ、史跡や博物館にたくさん行くのは職業病みたいなもんですので(笑)
  
  ドラえもん
  
  > ドラえもんさん
  >
  > こんにちは
  >
  > コタバルって、開戦の地だったとは・・・
  > さすが博学、と言うか我ながらの無知には情けなさを感じます。
  > 私もこの戦争博物館って行ったんです、旅行記見たら同じ建物の
  > 写真がありましたから。
  >
  > でも、撮影禁止だったようで（当時）展示品の記憶が全くありません。
  > 列車や駅は覚えているんですけどね・・（笑）
  > もっと、過去の事実を知っていれば、コタバル訪問の意義も違っていた
  > ような気がしてなりません。
  >
  > 海岸の記念碑も、せっかく行ったならば見学しておけば良かった。
  > いつもながらの、行き当たりばったりに反省しつつ、史実の背景を
  > もう少し学びたいな、なんて今さらながら感じました。
  >
  >
  > tanupam