2017年　メルボルンで競馬漬け　番外編①　ＴＡＢ事情

2017/11/02 - 2017/11/08

初体験のオーストラリア競馬だったわけですが、ギャンブルという性質上、ＴＡＢや現地馬券といったものを取り扱ったＨＰが少なかったので、備忘録的に賭け事をまとめた番外編を何度に分けてご紹介したいと思います。

ギャンブルなんてまるで興味ないよって方は飛ばしちゃってください。

あと完全に私の主観ですので、全て正しい情報とは限りません。
何も知らないよりはあった方がマシ程度でご覧ください。

エリア メルボルン(オーストラリア)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

市内に限らず、メルボルンにはＴＡＢの看板を掲げているＢＡＲがいっぱいある。
緑と青が目印。あと「POKIES」って書いてある所は大抵やっている。
ポーカータイプのスロットマシーンが併設されていて、日本のパチスロ屋っぽい感じか。でも鉄火場っぽい雰囲気は皆無。
TABとは「totalizator agency board」の略らしいよ。
直営店のＴＡＢは１０時ごろに開いて日が沈む頃には閉まっているのだが、この手のバータイプは朝まで開いている。下手したら２４時間営業。

少し細かいが、サザンクロス周辺の地図。
バスターミナル直結でセブンイレブンがあるのだが、このセブンの隣に直営店のＴＡＢがある。
おそらくだが観光客が一番最初に入ることが出来る店舗だろう。
（タラマリン空港から２キロほどの所にTAB Gladstone Parkという店があるが、タクシー使ってわざわざあんな所に行く奴は変態なので割愛）

ただこのＴＡＢは２０時前後には閉まってしまうので、長くは遊べない。

そこで出てくるのがＢＡＲタイプのＴＡＢ。
バスターミナルを出て斜め右方向にある古めの商業ビル

この半地下に広めのスペースのスポーツバーがあったので遊んでみた。

「The Mail Exchange HOTEL」

降りるとこんな感じ

一応形式的にはパブなので、お酒がいっぱい。

メルボルンにはTABが付いているBARと付いていないBARがあって、付いていないBARは入口でゴッツい黒人バウンサーが年齢確認やってたりする。
でもこっちはそんなのないんですよね。ギャンブルやる年齢層が高めだから？

ただパスポートは常に持っていた方がいいです。部屋まで取って戻るとか面倒ですし、ホテルに帰って飲む用の酒屋は購入時に１００％年齢確認してきますから。
日本の免許証じゃ無理です。昭和や平成って見て分かる人たちはグアムやハワイにしかいません(笑)

CARLTONはムーニーヴァレーで呑んだのでYENDAを注文。なおこの写真はあくまでイメージ。半分ぐらい呑んでから撮り忘れに気付いたので、写りが良かった別のものに差替え(笑)

注文は簡単
１.これくれと指さして言う
２.サイズを聞いてくるのでポットかトールかどっちか選ぶ
３.現金を出すかクレカを端末に自分で差してナンバー打つ
４.レシートいるかって必ず聞いてくるのでいらないと言う

大きい方といってもピッチャーなんて出すおバカな店員はメルボルンには居ないと思われる。普通にどこも１パイントサイズで出してくれた。
値段はモノやサイズによって若干異なるが、１杯あたり８～１２ドル程度で呑める。

ちなみにオーストラリアは結構ＪＣＢが通る。海外旅行行くたびにＪＣＢを出して店員さんの困った顔を見るのが趣味の当方には辛い国だ。

ノンアルの話だが、コーラはタダで飲める店が結構あったので、４ドル近く出してミネラルウォーター頼むぐらいなら先にこっちを聞いてみた方がいいかも。
同じ値段を出せばコーヒーも飲める。さすが荒野の国なだけあって、水は高級品なのかな。セブンも水よりコーヒーを買った方がお得感あり。割引とかあるんで。

こんな感じで画面を複数分割して色んなレースをやりまくる。

競馬（フラット）→ドッグレース→競馬（トロット）みたいなローテーションを３分間隔ぐらいでガンガン回す。
全部買ってたらマジで死ぬので注意。

またまた細かい写真で恐縮なのだが、これはフレミントン競馬場の穴場。
手前が有人で、奥が自販機。
自販機は田舎の薬局にあるようなコンドーム自販機サイズで、かなりコンパクト。

先に説明してしまうが、有人窓口は買うこともペイアウトすることも出来る。
直接おばちゃんに○○のＷＩＮに××ドルね！みたいな感じでオファーも出せるが、言葉に自信がない方や、おばちゃんが１００％間違えそうな複雑な券はマークシートを塗ってそれを渡す。
まぁ結局自販機の方が早く買えるので、そっちを覚えてしまった方がいいってことですね。

これはサザンクロス駅にある直営TAB掲示板。
こんな感じに出走データが一面貼ってある。

一方でこれはクラウンカジノ地下のスポーツバー。
細長いディスプレーが何個も並んでいて、これをタッチしてTABのＨＰに乗っているデータを閲覧できる。おっちゃんも熱心に検討中。
こっちの方が内容豊富なのでありがたい。
SpeedMapやら最新オッズやら見れるので、予想の役にも立つ。

さて、買って行きましょう。
方法は簡単

①下から札を入れる。もしくは当たり券をかざして読み取る。
②あんた１８歳以上？みたいな表示が出るのでyesを押す。
③一番左上の買いたいスポーツの種類（競馬、犬、トロット、サッカーくじからＮＢＡやテニス、ボクシングの勝敗までTABで売ってるものは全部買える）を選択する。今回はワンちゃんで遊ぶ。
④左から２番目を押して開催場を選ぶ。直近のレースを買う場合は、ワンちゃんを選んだ時点でそれがそのまま表示される。前売りで買う場合は、ここをいじくってフレミントンだとか東京だとかチェルトナムとか探す。

まだ出走表が確定していないフューチャーベット等は、一番左を押せば下の方に出てくる。とにかく項目が多いので、ガチャガチャ探している間に後ろに人が並んだ場合はいったん譲りましょう。皆さん発走直前のレース買うことが多いので。自販機はそんなに多くないので譲り合いは重要。

⑤真ん中のレース番号を選ぶ。これも直近発走が最初に表示されるので、締切１分前になっても慌ててレース番号を選択する必要はない。ここをいじるのは前売り買いぐらいか。
⑥券の種類を選択。WIN,PLACE,EACHWAYとお馴染みの文字が並ぶ。ほぼ世界共通だが、オーストラリアのFirst4は香港のそれとは違う。香港は４連複、オーストラリアは４連単だ。
オーストラリアの４連単は相当難しいので、私はあまり買う気にはなれなかったが、1000倍、2000倍とか当たり前のように出現するので、一発狙いたい方は是非。

今回は頭数が少ないワンちゃんなのでExacta（2連単）を選択。日本的に言えば犬単。
何もしない状態ならば、フォーマットはＪＲＡでいうフォーメーションのシートと同じ。適当に選択していく。

ここで注意したいのが、日本式で行くなら真ん中の１００％を必ず押す必要がある点。

これは文化の違いかもしれないが、向こうはデフォルトで券１枚あたり幾らの計算で組むようで、日本のように１点あたり計算ではないということ。

単複以外はこのボタン押す癖つけましょう。５点流しで５ドルづつ買ったと思ったらシートで５ドル（つまり１点１ドル）みたいな寒いことを２回ぐらいやらかしたので。
経験者は語る･･･。

Boxed･･･ボックス
Standout･･･多分軸流し
Roving Banker･･･多分マルチ

すまん、下２つはぶっちゃけ使わなかった。
なんせ日本でもフォーメーション赤紙派なので、基本フォーマットから冒険することがありませんでした。ＴＡＢのＨＰにFAQがあるんでそれ読んで下さい。

http://tab.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/313/~/what-is-standout-betting%3F#1

ただ香港でもそうなのだが、この手の買い方ってのはやはり１馬券あたりの金額予算買いみたいなのが主流な国で見ますね。4連単5連単なんて考えずに適当に予算金だけぶっこんで半オートで選ばせちゃえば良いって感じなのかもしれませんな。
マジで日本人は競馬予想に命賭けすぎｗ

⑦金額を入力する。今回は100％を付けているので１点あたりの金額。

⑧組み終わったら下のボタンを押して発券。
残高があって続けて買う場合はBet Again 、これで終いなら Bet Endをプッシュ。
自分は単勝も買い足したのでこれで終わり。

⑨発券。ペラペラの紙が出てくるので取り忘れずに。

ここで注意したいのが、自販機買いの場合、残高がある時はおつりが現金券、つまり「voucher」で発行される点です。
このバウチャーがまた小さくて、発券機の裏側とかに貼りついたりする(笑)

当たった場合の換金は、券を窓口に直接持って行くパターンと、この自販機で読み取ってバウチャーに換えてから窓口に持って行くパターンの２つがある。
大きく当ててさっさと帰るだけなら窓口でも良いのだが、呑みながら豆で買っているとどうしても10セントとか20セントみたいな小銭が混ざってくるので、慣れればバウチャーの方がカサ張らずに楽。
複数バウチャーが出来てしまっても一つにまとめることが出来ますからね。

スポーツバータイプのTABはバーのレジにその窓口が並んでいたりします。
店舗によっては窓口はPay out onlyですよって書いてあるので、やはり自販機中心なのですかね。

払い戻し確定は結構まちまちで、ヴィクトリアでやってるドックレースなんかは早めに換金できたりしますが、遠い国でやっているようなサイマルは着順が決まっても最低５分以上はかかりますね。
当たったからってすぐ買い増すのは止めましょう。そういう時は大抵外れますんで(笑)

単複は2種類ベットタイプがありまして、FixedとTotoの２つを選べます。
ブックメーカータイプのFixed、トータリゼートのTotoです。
画像のShow TAB Totoと書いてあるボタンを押すと切り替えできます。
馬番が黄色く表示されているオッズはFixedです。

それぞれメリット・デメリットがあって、単純に言ってしまえばTABオファーのオッズでそのまま払い出させるか、プール内で客同士殴り合うかです。前提知識として重要なのは、TABはめちゃくちゃレースを開帳している関係上、ひとつのプールの売上は結構薄いということです。
したがって、誰かがぶっこむとFixedと比べてかなりオッズの歪みが出来るのです。
そこを拾って人気薄が買われたりなんてやり取りが生まれるので、その時々の買われ方で上手く立ち回ってください。特に発走直前はかなり変動します。
自販機でFixedの複勝を買っていると急に「3.14？」なんて数字だけが表示されて思わず「はぁ？」となってしまいますが、これは事前に表示されたオッズがこの数字に替わりましたよの意です。納得できるならそのままyesを押して発券しましょう。
大きいプールの競走、例えば今回ならヴィクトリアダービーやらメルボルンＣやらは、売上規模もあるので余程の人気薄を狙わない限りは配当が下がることはあっても上がり目は薄いです。あらかじめ心中する馬が決まっているなら前売りでFixedを買うのがお得感あります。

完全に余談なのですが、今回私は間違えてＪＢＣのとある番組を日本と同じような感覚で買って大きくオッズを変動させてしまいました。恥ずかしいので、あまり声を大に言えないのですが、初めからFixedで買ってれば美味しい思いを出来たのに、わざわざ異国のTotoで1.0倍を作る失態。結果、当たったけど南関の方が配当付いてる(笑)。興味ある方はTABの結果と南関の払い出しを比較してみてください。

あともう一つ、海外レースのFixedは現地でスクラッチしていても平然と馬券が売られるなんて恐ろしい現象が起こってたりします。さすが適当なオーストラリア。
Totoプールで売ってる時はちゃんと馬券にRefundって書いてあるんで返還とか大丈夫だとは思うのですが、これはさすがにアカンのちゃうけ？誰か止めようよ・・・。

問題です、この画像でスクラッチしているのは誰でしょうか？

犬マジであたらねえ・・・。何なんだこのギャンブルは。
発走した瞬間に紙切れとかザラじゃねえかよ・・・。
不貞腐れながらピザを頬張る。
馬でそれなりに稼いだにも係わらず、今回の旅行で犬に６万ほど持って行かれるのを、この時まだ知らない。

それにしてもこのTAB自販機、よく紙切れ、紙詰まりを起こします。
問題が起きたら自販上部にあるserviceのボタンを押して「店員を呼んで」ください。
ボタン押してすぐ飛んでくる日本のパチ屋と違って、みんな適当に店員がプラプラやってるオーストラリアでは声掛けするまでがデフォです。

載せる機会がなかったのでここに貼りますが、ムーニーヴァレー競馬場のＴＡＢコーナーでみる大井ＪＢＣの絵。ちらりと見えるノースヒルズの勝負服。
右上の-0:54ってのは発走時間は過ぎてますがまだまだ馬券買えまっせの意。ゲートが開くほんの数秒前まで基本行けます。

地元のおっさん共と混じって観戦。
結果はお察し、全員ため息。日本人の俺が当たらないんだから皆さんが取れるわけがない(笑)

コーフィールド競馬場に隣接しているTABのキャンペーン。
みんなで応募して香港へ行こう！って感じでしょうか
企業努力してますな。

ＴＡＢの当たり券は基本どこでも換金可能だと思います。
ジーロング競馬場そばのTABで買ったブリーダーズカップ馬券をモーニングトン競馬場内で現金化出来たので。ただこのTABはプールが州ごとっぽいので、タスマニアやシドニーでメルボルンの券が交換できるかは不明です。在住の方、誰かやってください。

次回は平場開催のオーストラリア競馬を考察して行きたいと思います。