【2017年和歌山】オッサン達の修学旅行＠串本＆熊野3/3　熊野古道 中辺路プチトレッキングと熊野本宮編

2017/11/16 - 2017/11/16

2月の竹富島＆石垣島に続き、中学時代の仲間達と旅行に行ってきました。目的地は"串本＆熊野"。竹富島＆石垣島がサイクリングをしたり、海釣りをしたり、カヤックをしたりとアクティブな内容だったので、今回はのんびりと世界遺産を楽しむ旅行を企画。しかし、実際は・・・・・。

最終日、いよいよ熊野本宮へ。車でサクッと行けますが、古の旅人に倣い熊野古道を歩き熊野本宮へ向かいます。

■日程
2017/11/14
　羽田→南紀白浜
　・串本海中公園　・潮岬　・樫野埼　・橋杭岩　＜泊：南紀勝浦温泉＞
2017/11/15
　・熊野那智大社　・神倉神社　・熊野速玉大社　・瀞峡めぐり　＜泊：川湯温泉＞
2017/11/16
　・熊野古道 中辺路プチトレッキング　・熊野本宮
　南紀白浜→羽田

エリア 熊野本宮・湯の峰温泉(和歌山)

おはようございます。2017年11月16日（木）晴れ。

絶好の熊野古道プチトレッキング日和？

朝食後、宿周りを散策。

公衆浴場の露天風呂。ワイルドだね。

宿から熊野本宮までは車で10分程。
とりあえず、駐車場に車を止めて。。。

バスに乗ります。

本宮大社前（9:20）→発心門王子（9:35）

乗客は10名程。地元の方1名以外はみんな目的は同じ。

『発心門王子』

この「○○王子」という名称は、京都から熊野三山に至るまでの難行苦行の信仰の道をつなぐために設けられた神社を表している。「熊野九十九王子」と言われるが、実数ではなく「数が多い」事を意味している。

「発心門」とは、仏の道に帰依する心を発する入口（門）という意味で、ここからは熊野本宮の神域に入る。

"古道"と言ってもスタートはこんな舗装道路をテクテク。

長閑な里山の風景に癒される。

所々に無人の売店がある。
民芸品だったり、乾物だったり。。。ただね、意外と強気な値段設定だった。

八咫烏に道案内されたら、迷子になるわけがないよね。

水呑王子からは山林の中を歩く。"古道"っぽくなってきたね。

無数のお地蔵さんが巡礼者を見守る。

発心門王子から熊野本宮大社への道は全体としてなだらかな下り道で1/3程は舗装道。所要時間も2時間30分程度とお手軽。なので同じ行程を歩く人が結構多い。

『果無山脈』

和田ノ森・安堵山・黒尾山・冷水山・石地力山の連山。稜線は和歌山県と奈良県の県境になっている。高野山と熊野本宮大社を結ぶ参詣道がいまでも残っている。

『伏拝王子』

名称は、古の巡礼者が熊野本宮大社の旧社地を望み「有難さにひれ伏し拝んだ」と言われたことから。
辛うじて旧社地を望む事ができる（下部1/3真ん中辺）。

こ洒落た喫茶スペースあり（ただし、オープンエアー）。

熊野本宮まではこの辺りが丁度中間地点。近くの湧水で入れたコーヒー（￥200）と里芋が入ったドーナツ（￥100）でおやつタイム。

意外と多かったのがヨーロッパ人（言葉から判断）。歴史物（？）になるとアメリカ人よりもヨーロッパ人が多くなる気がする。

『三軒茶屋跡』

果無峠を経て熊野と高野山を結ぶ果無街道と中辺路街道の分岐点。昔は熊野本宮大社の参拝を終えると果無街道を経て、高野山に参る人が多かったとか。名前の通り、近世まで3軒の茶屋があり、大変賑わっていたらしい。

『右かうや十九り半/左きみい寺三十一り半』

果無街道と中辺路街道を示す道標。

高野山へ続く果無街道。

マイナスイオンをいっぱい浴びて、少しは若返るかな？

ちょっとより道

少し急な上り坂を5分程登ると視界が開ける。

熊野本宮の旧社地である大斎原を望む。

『祓戸王子』

熊野本宮大社のすぐ裏手。他の王子とは異なり参拝の直前に身を清める場としての性格を持っていた王子と見られている。

発心門王子から約2時間30分の中辺路プチトレッキングが終了。古の巡礼者気分を堪能？

『熊野本宮大社』

主祭神は家津美御子大神（スサノオノミコト）。
創建は飛鳥時代の615年。当初は大斎原にあったが、明治22年の大洪水により大斎原は大きな被害を受け、明治24年に現在地へ移転。

生い茂る杉並木・なびく多数の幟・本殿へ続く石段。悠久の歴史を感じる。

重厚な神門。ここから先は撮影禁止の表示あり。

檜皮葺の立派な社殿が建ち、神々しい雰囲気に圧倒される。
参拝の順番を示した案内があったんだけど、順番を間違えて参拝してしまった。

『大斎原』

熊野本宮大社はかつて、熊野川・音無川・岩田川の合流点である、この中洲にあった。

真っすぐに伸びる立派な杉並木が神々しさを倍増。

流失前の熊野本宮大社

約1万1千坪の境内に五棟十二社の社殿、楼門、神楽殿や能舞台など、現在の約8倍の規模があった。

現在は石造の小祠が残るのみ。
熊野古道を歩いてここにたどり着いた古の巡礼者は何を思い、何を願ったのだろうか？

さて、これにて修学旅行の全日程を終了。東京へ戻ります。

空港への道中に立ち寄った道の駅にて『熊野御幸記』を原文・現代語訳・マンガで分かりやすく解説した展示を発見。

『熊野御幸記』（国宝　1201年（建仁元年）
藤原定家が、後鳥羽上皇の随員として熊野に詣でた際の23日間の日記。

現在でも、京都・大阪・名古屋・東京から十分に遠い熊野の地だけど、昔は約1ヶ月をかけて旅していたんだね。

お土産を買ったりしながら、南紀白浜空港に帰着。

JAL218　南紀白浜18：35→羽田19：40

20：00　少し遅れて羽田空港に帰着。
少し熊野よりも暖かいかな？

串本の自然と熊野の歴史を巡る修学旅行が終了。

学校を卒業してしまうと、意識しないと歴史を学び直す機会がないけれど、旅の予習で改めて日本の持つ歴史や文化について学ぶ機会を得る事ができた。"遊び"の旅もいいけど"学び"の旅もいいですね。

【2017年和歌山】オッサン達の修学旅行＠串本＆熊野　旅行記完結です。
ありがとうございました。