2015/09/24 - 2015/09/25
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これまでに36の国を旅してきましたが、ジブラルタルは特記に値する国(正確にはイギリス領)だと思い、旅行記を記すことにしました。マドリードからスペインに入り、銀の道を下ってカセレス、メリダ、セビリアまで南下しました。そこから長いバスの旅の後アルへシラスに出ました。ここを拠点にして、ジブラルタル、セウタ、モロッコへの旅をしました。
ジブラルタルの次はコルドバに出て、マドリードへ戻り帰国しました。10日間の旅でした。
さてジブラルタルですが「地中海の鍵」といわれ、地中海の入り口に飛び出したような形の小さな半島のイギリス領です。僅か幅1.2km、長さ5kmしかありません。こんな小さな半島なので、入国するためにはジブラルタル空港の滑走路を横切らなければならないのです。と言うよりも、道路と滑走路を兼用しなければならないような小さな国です。こんな空港は36の国の中にはありませんでした。現在もイギリス海軍の基地になっていて、ロンドンから国内線で行くことが出来ます。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 交通手段
- 船 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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出発駅はアルへシラスのバスターミナル。スペインの南はバス便で移動するしか方法はありません。ここからバスに乗ること40分余り、
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バスの窓からジブラルタルが見えてきました。
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バスの窓に文字が書いてあるので、面白い写真が撮れました。
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着きました。遠くにザ・ロックがそびえ立っています。島のように見えます。
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ここはスペイン。immigrationを通って違う国へ行くことになります。
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日本語が・・・。「う」の字が小さいのですが、誰も言わないのですね。イギリスの文化では考えられないです。UKに入国するのでかなり厳重な印象を受けました。
「簡単にスペインから入ることはできないぞ」と言う感じです。イギリスの方が賃金が高いので、スペインから出稼ぎに来ている人がいました。専用の首から吊るすパスポートを提示していました。 -
immigrationを抜けると、遮断機がありました。勿論飛行機が離着陸する時は交通止めにするためです。
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左側に見えているのはジブラルタル空港です。
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遮断機が上がっているので歩いて行くと、滑走路に出ました。ここを通って飛行機は離着陸します。
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反対側です。滑走路の先は地中海です。
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観光客は歩いて渡っていきます。滑走路の中を歩いています。
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ベビーカーを押して渡る人もいました。滑走路を横切っています。先は地中海。
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飛行機の車輪の跡が残っています。1kmはありそうです。きれいに舗装されています。
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この景色を見ると滑走路の中にいる感じがかなりします。飛行機が走ってきそうです。
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ザ・ロックが大きくなってきました。ほとんどこの山が領土を占めていて平地は少ないのです。
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1713年にユトレヒト条約でイギリスに統治権を与えられています。現在イギリス海軍が駐留しています。その数6000人とか?(正式には非公表軍事機密のため)
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英語で書かれている記念碑です。イギリス領なので。
ヨーロッパにおける最後の植民地とも言われていますが。 -
中腹まで登りました。徒歩で・・・。我ながらすごい脚力ですね。今はもう登ることはできません。心臓を悪くしているので。見えている道路のように見えるのは滑走路。真ん中に道路が通っているのが見えます。
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ジブラルタル空港の滑走路が海に突き出ているのが分かります。滑走路の向こうはスペインです。
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スペインに比べてジブラルタルは法人税が安いとのことです。年間377万人の観光客が訪れています。
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スペイン側の港が遠くに見えます。アルへシラス辺りでしょうか?
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少ない平地の中の道路です。拡大してみました。
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ジブラルタル海峡が見えます。左側にザ・ロックが迫っています。撮影しているのはザ・ロックの中腹なので平地がほんの少しであることが分かります。
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人家が密集している感じがします。びっしりです。
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ジブラルタル海峡に向かって階段状に家が建っています。
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よく登りました。こんな高い所まで。
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港には大きな客船が見えます。クルージングの船です。私も2018年春には、エーゲ海とアドリア海のクルージング、夏にダイヤモンドプリンセスでウラジオストックまでのクルージングを予定しています。
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東側の滑走の先は地中海。市街地と同じ境界線で切れていました。
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この写真の撮影場所は要塞内観光ツアーで入ったザ・ロックの洞窟の中です。公開されているのはほんの一部のようで、中には6000人?が駐留できるとか?
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ザ・ロックが天然の要塞になっていて、中をくり抜いてイギリス海軍が基地を作っていました。勿論第二世界大戦の時もこの基地があり、ドイツ空軍からの攻撃を受けましたが、占領されませんでした。凄絶な戦いであったことが残され公開されている遺物から想像できました。
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滑走路の先はスペインです。第二次世界大戦でドイツは陸からもジブラルタルを攻めていますが、ザ・ロックの天然の要塞に守られて陥落することはありませんでした。
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イギリス軍の飛行機が滑走路に現れて、今でも現役の軍の飛行場でもあることが分かります。兼用なのです。
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小さく見えるのは墓標です。数が多くてびっくりしました。ここで眠っている人がいるのですね。本国に帰れずに。
要塞内観光ツアーは撮影禁止でした。1時間半ほどのツアーを終えて、ロープウェイに乗りに行きました。 -
ロープウェイからの景色です。大きな道路を渡ってザ・ロックの山頂を目指します。
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地中海が見えてきました。
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平地が少ないので山の斜面に家を作らざるを得ません。
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幅が1.2kmしかないのにザ・ロックがその中にそびえ立っているのですから、仕方がありません。
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ぎりぎりの所まで家があります。
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うーん。ここに家を建てるのは無理。
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本当にちょっとしか平地はないのですね。
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スペインが見えてきました。
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南側です。海峡はジブラルタル海峡。薄く見えているのはアフリカの山。明日、一日ツアーでジブラルタル海峡を渡ってアフリカ大陸のセウタ、モロッコのティテゥアンとタンジェへ行きます。
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ジブラルタル港とスペインです。
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ザ・ロックに上る方法はロープウェイだけではなく、車でも行くことが出来ます。道路が見えます。
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だいぶ上がってきました。ジブラルタル港の全景です。
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ジブラルタル空港の滑走路が海にせり出しています。埋め立てて造らざるを得ない状況であることがよくわかります。
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山頂駅に着きました。猿の絵が書いてあるのはこの山が猿の山でもあるからです。
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山頂のカフェ。窓の外の景色を見ながらカフェるのは最高です。
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きれいでしょう!山頂のカフェから見た地中海に浮かぶ船です。
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絵に描いたよう。このジブラルタル海峡を封鎖してしまうと、遠くアフリカの喜望峰を回らないとインド洋には出られなくなります。地中海の入り口にジブラルタルがあるのですから。軍事上重要な場所でした。今はさほど重要ではないようですが、フォークランド紛争の時にはここからイギリス海軍が出兵しています。
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1964年に国連の非植民地化委員会へスペインはこのジブラルタルの返還要求を出しています。それに対してイギリスはイギリス統治の可否の国民投票をしました。
結果は12135の反対、44が賛成でイギリスの統治が支持されました。 -
結果に不満だったスペインはジブラルタルを封鎖しました。しかし、1985年に解除しています。やはり背は腹に変えられないというところでしょうか?今でもフェンスは残っていて国境になっています。
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もともとはスペイン領でしたがスペインの王位継承戦争の間にイギリス軍に占領されてしまいます。第二次世界大戦でドイツが占領できなかったことは勝敗を大きく分けています。ドイツの船は地中海に出られないのです。
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カフェの北側からこんな感じの景色が見えます。頂の向こうに広がる町はスペインです。
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カフェのある建物が右です。こんな感じで建てられています。
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反対側の南はアフリカの山。
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拡大してみました。山の名前は分かりません。
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西の眼下にはジブラルタル海峡。
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船が行き交っています。ここを通れなくなったらご苦労様です。遠く喜望峰周りをしなければなりません。今でも海の交通の要所であることには変わりありません。
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ジブラルタルの港です。それにしても僅かな平地しかありませんね。
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東側は絶壁です。海岸沿いにせり出した家が見えます。山頂から踏み外したら下まで転がり落ちそうです。
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地中海にせり出しています。
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プライベートビーチでしょうか?砂浜を作っています。
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帰りです。ん?これは? 猿です。ロープウェイに乗ろうとして籠の外を見たら、猿の影。
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ザ・ロックは猿の山とも呼ばれ、ヨーロッパで唯一猿が生息しているのです。この猿がいる限りイギリスの統治は続くと言われています。
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すごく人懐っこくて、人を恐れていません。ガラス越しなので危険はありませんが、近づいてくると犬のような親近感は感じられません。
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ロープウェイに乗りました。左は山頂へ続く道路です。
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下っていきます。ジブラルタル海峡とアフリカ大陸の山が見えます。
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ロープウェイを下りて、滑走路へ戻る途中のバスから撮りました。街の様子です。
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また、滑走路を横切ってimmigrationまで歩きます。出国します。
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西に沈む太陽と滑走路がマッチしていると思いませんか。こんな景色はジブラルタルならではの景色です。
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東側です。白い線は滑走路の白線です。まさに横断しています。ここを渡る少し前に飛行機が着陸するために遮断機が下りていました。
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ザ・ロックを背景に滑走路が映えます。高さ426m余りですが。
この後イギリスから出国しますが出国審査などと言うものはなく、誰もいない通路を通ってスペインに戻りました。スペインは入国する人が気にならないのでしょうか?「誰でもお入りください」という感じです。驚きました。 -
翌朝、アルへシラスの港です。
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ここからアフリカ行きの一日ツアーが出発します。ツアーデスクはアルへシラスの港にあります。前日にここに来て予約しました。現地ツアーです。
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乗った船の中です。
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出航しました。
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ジブラルタルのザ・ロックが海の上に浮かんでいる感じです。
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ジブラルタル海峡を南へ進むにつれてザ・ロックが小さくなってきました。
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アルへシラスへ向かう船でしょう。ジブラルタル海峡を渡っていきました。
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ザ・ロックが煙を上げているみたいで面白い写真です。ジブラルタル海峡から見るとザ・ロックはこんな形に見えるのです。
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もうすぐ、セウタ。アフリカ大陸です。しかし、セウタはスペイン領。スペインは「ジブラルタルはスペイン領だ。植民地を返してほしい」と言いますが、自国はアフリカ大陸に植民地のセウタを持っています。矛盾しています。
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乗ってきた船です。降りてから撮りました。
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セウタに降りてガイドさんと待ち合わせと思われる場所に行くと待っていたのは、モロッコ人のガイドさんでした。
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セウタの港のビルです。なんとなくアラビア的。
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ガイドさんの車に乗って移動開始。
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なんか南国的な雰囲気です。セウタ(スペイン)からの出国はガイドさんがパスポートをもって行き、手続きを済ませてくれました。直接の出国審査はありませんでした。
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一路モロッコのティテゥアンに向かいます。
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途中で見えた山です。
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街が見えてきました。
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ここはティテゥアンの入り口です。世界遺産なのです。城壁で囲まれています。どんな街なのか期待が高まります。
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正面の城壁です。
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街の中に入る前にミントティーを飲んで一休みしました。ミントの葉がぎっしり詰まっています。イスラム教はお酒を飲むことが出来ないので代わりにミントティーを飲むのだそうです。向こう側に座っている方はツアーのメンバーの中の方です。どこの国からいらしたかを聞きませんでした。
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一日ツアーのメンバーです。どこの国からいらしているのかは聞かなかったかと思います。
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いよいよ入場です。入り口に何やら書いてありますが、アラビア語で分かりません。
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ここからはもうモロッコなのでジブラルタルの旅行記はここまでにします。無事にジブラルタル海峡を渡って、アルへシラスのホテルに戻ることが出来ました。
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世界にはとても変わった国があることを知り、見聞を広げた旅行でした。まさか「道路を飛行機が横断していくのを見る」とは考えたことがない光景でした。一本の境界線を境にしてあまりにも違う国がすぐそこに存在することも驚きでした。領土はとても大切な国の宝。たかが岩山なんてスペインは思っていなかったかと思いますが、維持できていたら、世界情勢は変わっていたと思います。歴史にifはありませんが・・・。
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