2017/08/11 - 2017/08/14
28位(同エリア174件中)
AandMさん
- AandMさんTOP
- 旅行記221冊
- クチコミ2441件
- Q&A回答87件
- 600,499アクセス
- フォロワー23人
2017年8月夏休みを利用して、北スカンジナビア半島をドライブ旅行しました。トロムソ基点でロフォーテン諸島、北スウェーデン、フィンランドのラップランド、そしてヨーロッパ大陸の最北の地であるノールカップなどを訪れました。レンタカー走行距離は全行程で3500kmにもなりました。ロフォーテン諸島訪問の旅行記(https://4travel.jp/travelogue/11298140)の続きとなります。
8月11~14日、ノルウエーのナルビックから国境を越えてスウェーデンに入り、鉄鉱石の産出で有名なキルナ、世界遺産に登録されているガンメルスタードの教会街(ルーレオ)、フィンランドのロバミエミ、サンタクロース村、そしてサーメ人が住むラップランドを訪れました。途中、車で国境を2度越えましたが検問等はなく、いつの間にか次の国に入ってしまいます。ノルウエー、スウェーデン、フィンランドでは通貨がNOK, SEK, Euroと変化しますので、別の国に入ったことを実感します。道路は全て舗装されており、信号機も殆どなく、混んではいませんので快適なドライブ旅行を続けることができました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー 徒歩
- 航空会社
- スカンジナビア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
8月11日
ノルウエー北部の港町、ナルビックからE10を東に50kmほど進むとノルウエーとスエーデンの国境(Bjornfjell)に到着します。前方の建物が国境施設です。検問所はなく、車はそのまま通過できますので、国境とは気付きません。 -
道路標識が変化したことで、スエーデンに入ったことが分かります。
-
アビスコ国立公園の湖沿いにE10があり、景色の良い場所をしばらく走ります。夏のハイシーズンですが、観光客や車は少な目です。
オーロラスカイステーション 建造物
-
国境から東にE10を130km程走って、キルナの町に到着しました。優良な鉄鉱石が産出するヨーロッパ有数の鉱山があります。これは町の高台にあるキルナ大聖堂です。木造の大きな教会で、20世紀初頭の建設です。
キールナ教会 寺院・教会
-
大聖堂の内部です。木も使われていますが、鉄骨が構造を支えていました。鉄の産地であるキルナを象徴する教会だと思います。
キールナ教会 寺院・教会
-
立派なパイプオルガンがありました。
キールナ教会 寺院・教会
-
キルナ市庁舎です。
キールナ市庁舎 建造物
-
キルナ市庁舎案内で、会館時間が7:30 - 17:30であることが表示されていました。
キールナ市庁舎 建造物
-
今夜の宿泊場所であるスカンディック・フェラムです。市の中央部にありました。入り口前に車を止めて、チェックインしました。
Scandic Ferrum ホテル
-
部屋の様子です。スエーデンらしい木調家具がありました。
Scandic Ferrum ホテル
-
部屋から外を見ると、町の中心広場が見えました。前方にキルナ大聖堂も見えます。
Scandic Ferrum ホテル
-
ビュッフェ形式の朝食です。野菜、ハム、ソーセージ、ジュースなど結構揃っていました。広々していますので、ゆったりと食事を取ることができます。
Scandic Ferrum ホテル
-
キルナ駅です。鉄鉱石を積んだ長い列車が構内に入ってきました。
-
駅に鋼材を運ぶ労働者の彫像がありました。当初は重い鋼材を人力で貨車に積み込んでいたことが伺われます。大変な重労働です。
-
キルナ駅の駅舎で、とても質素です。
-
8月12日
キルナからE10を南下して、世界遺産の教会群があるルーレオの町を目指します。350km、森や草原に囲まれた道路をひたすら走ります。途中で道路上を悠然と歩くトナカイの群れに出会いました。道路への動物の飛び出しもありますので、注意しなら走行する必要があります。 -
ガーメンスタード教会の町(Gammelstad Church Town)に着きました。ユネスコの世界遺産登録物件(1996年)です。これは町の中心にある15世紀に建造された石造の教会堂です。この周囲に礼拝者用の沢山の宿泊施設があり、これら一帯が世界遺産とされています。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
小さな宿泊施設が沢山ありましたが、いずれも現在は使われていません。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
同じような作りの宿泊施設が沢山あります。424軒あるそうです。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
町の中心部にあるインフォーメーションセンターです。教会のすぐ前にありました。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
インフォーメーションセンター前にある案内標識に、宿泊施設の分布状況が説明してありました。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
インフォーメーションで頂いた案内パンフレットです。
-
一部の宿泊施設の内部が公開されており、自由に見学することができます。質素な作りですが、必要な家具類などは揃っていました。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
ベッドとテーブルです。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
教会の礼拝者達は、テーブルを囲んで食事やお茶を楽しんだようです。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
この教会は現在も使用されており、訪問した時には結婚式が行われていました。式で使用中の場合、教会内の見学は出来ません。
ルーレオーのガンメルスタードの教会街 旧市街・古い町並み
-
ルーレオの町を後にしてフィンランドのロバニエミに向かいます。ラップランドの首都だそうです。E4からE75を利用してルーレオから230kmの距離で、途中でスエーデンとフィンランドの国境を越えます。
この橋(Tome river)が国境ですが、車で走っている場合、国境を越えたことに殆ど気づかないと思います。 -
ロバニエミ教会です。1950年に建設されています。
ロヴァニエミ教会 寺院・教会
-
教会の周囲は公園になっており、標識も充実していました。
ロヴァニエミ教会 寺院・教会
-
教会内部に入ってみました。1950年建設ですので、祭壇の様子も含めて新しい感じの教会です。
ロヴァニエミ教会 寺院・教会
-
立派なパイプオルガンがあります。教会行事には850人が参列できるそうです。
ロヴァニエミ教会 寺院・教会
-
祭壇のキリスト像ですが、現代的なタッチで描かれていました。
ロヴァニエミ教会 寺院・教会
-
教会脇の公園には、第2次世界大戦で亡くなった兵士を悼む像がありました。
-
1939-1945年の大戦中に亡くなった兵士の名前を記した石碑がありました。
ロヴァニエミ教会 寺院・教会
-
今夜宿泊するサンタホテル・サンタクロースの入り口です。車はホテル所有の地下駐車場に留めました。
サンタズ ホテル サンタ クロース ホテル
-
ホテルのフロントです。訪問時は夏でしたが、サンタクロースが飾られていました。
サンタズ ホテル サンタ クロース ホテル
-
部屋は天井が高く、広くて快適でした。
サンタズ ホテル サンタ クロース ホテル
-
朝食ビュッフェの様子です。
サンタズ ホテル サンタ クロース ホテル
-
新鮮なジュースや野菜も多く、満足感のある朝食でした。
-
ホテルでWiFi充電をしました。フィンランドでのWiFi接続状況は良好で、車でドライブ中でもネットに簡単に接続することができました。
-
ロバニエミのアトラクションにもなっているアルクティクム(Arktikum)で、博物館です。ラップランドの生活、動物、鉱物など関連する様々なものが展示されています。新しい施設で、温調もされており、快適です。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
博物館で頂いた案内パンフレットですが、日本語がありました。
-
内部は洒落た作りになっていました。この中央通路の両側に展示室があります。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
中央通路の先端部です。芸術的なモニュメントがありました。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
展示品で、これはサーミ人が使っていたカヤックです。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
サーミ人の礼装です。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
木のつるで編んだ籠のような入れ物です。工芸品でもあります。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
この博物館にも第2次大戦で亡くなった兵士名を刻んだ石碑がありました。苦難の歴史や国のために亡くなった方々のことを忘れないとの気持ちの表れのように思いました。北スカンジナビアの他の町でも同じような展示がありました。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
この地で採れる金鉱石もアルクティクムに展示されていました。
アルクティクム 博物館・美術館・ギャラリー
-
ロバニエミの町の北方約10kmのE75道路沿いにサンタクロース村があります。この村の中心部には北極圏との境界線が走っていました。
サンタクロース村 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
境界線の向こう側が北極圏となります。
サンタクロース村 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
サンタクロース村には郵便局がありました。この郵便局で手配しておけば、クリスマスにサンタクロースからクリスマスカードが届きます。
サンタクロース村の中心部にあるサンタハウスでは、サンタクロースと一緒に記念写真を撮ることができます。クリスマスカードの発送手配とともに観光客を引き付ける要因になっています。記念写真を一緒に撮ったサンタさんは、簡単な日本語を話しました。日本から沢山の観光客が訪れているとのことでした。サンタクロース村 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
8月のサンタクロース村の気温は17℃でした。
サンタクロース村 テーマパーク・動物園・水族館・植物園
-
今夜のホテルはラップランド中心部の町イナリです。E75を北方に320km進みます。平原地帯です。途中に湖がありましたので、小休憩です。天気は雨模様で良くありません。
-
使用レンタカーはマツダ車でした。走行距離8031kmですのでほぼ新車です。快調に走りました。
-
夕方にイナリの町に到着しました。まだ日が高いので、ホテルにチェックインする前に町はずれにある博物館(Siida)を訪問しました。サーメの文化やラップランドの自然と生活を説明した総合博物館です。
-
博物館の案内パンフレットです。日本語でも説明されています。
-
受付カウンターで入場券を購入して、博物館内に入ります。
-
サーメ人の生活などに関する充実した説明がありました。英語も記されているので、ほぼ理解できます。
-
建物外には、サーメ人の住居などの現物を展示した公園博物館がありました。
-
サーメ人が暮らした木製小屋です。
-
内部の様子です。
-
穀物、食物倉庫で野ネズミなどが入らないような工夫がされています。
-
サーメ人が暮らした小屋の内部です。冬季は冷え込むと思いますが、この程度で大丈夫でしょうか?
-
サーメ人が狩猟の際に寝泊まりした小屋のようです。
-
小屋の説明です。狭い中で寝泊まりして、狩猟をしたことが分かります。獲物はトナカイだろうと思われます。
-
サーメ人の住居と井戸です。生活の様子が分かります。
-
住居の中の様子が再現されていました。漁業に使う網を修理しているようです。
-
博物館の本館には、サーメ人の衣装や、生活用具などが展示されていました。厳しい環境で生活していたことを知りました。
-
今夜のホテルのクルタホビ(Hotel Kultahobi)に着きました。イナリ町中を流れている川沿いのホテルです。
トラディション ホテル クルタホヴィ イナリ ホテル
-
広めの部屋で、快適に過ごせそうです。窓の外は森で、その向こうには川が流れています。とても静かな環境です。
トラディション ホテル クルタホヴィ イナリ ホテル
-
シャワーだけですが、専用のサウナがありました。フィンランド式サウナを体験できました。
-
レストランも洒落た感じで、なかなか良いホテルです。
-
レストランの窓から木々の向こうに流れる川を眺めることができました。夕日が少しずつ沈んでいきました。ロマンチックな光景です。
-
家内はステーキを注文しました。
-
私はサーモンと白ワインです。美味しい夕食でした。
-
食事を終えるころには夕日が沈んで、夕映えが川面に映えていました。
-
翌朝の景色です。天候も晴れで、快適な旅行を続けられそうです。
-
この川にはサケやマスが沢山います。川沿いに説明案内がありました。
-
ユーモラスな魚の絵に加えて英語説明もありました。
-
イナリからE75と92号線を北上し、国境を越えてノルウエーに入りました。ラップランド地方の先住民サーメ人が暮らす町で「サーメの首都」と呼ばれているカラショクです。
町中に公園がありましたので、行ってみましたサーメ公園(Sapmi Park)と表示されています。サーメ公園 広場・公園
-
比較的大きな建物がありました。サーメ博物館です。でもあまり観光客もいないようです。駐車場にも車は殆ど留まっていません。
サーメ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
博物館内部の販売コーナには工芸品などが並べられていました。
サーメ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
ラップランドのベリーや果物のジャムもあり、美味しそうです。
建物内には劇場があり、サーミの生活や文化を紹介する映像を見ることができます。観客は家内と私の2人でしたが、日本語での上映を注文することが出来ました。日本人観光客が多くなさそうなカラショクの町で日本語の音声説明を聞くことができるとは、予想外でした。 -
建物の外には野外公園があり、サーメ人の住居が展示されていました。イナリで見た博物館(SIIDA)と類似しています。
サーメ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
サーメ人の狩猟小屋です。こちらの方が立派な小屋でした。扉があるので、寒さに対応可能です。
サーメ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
サーメ人はトナカイを飼いならしています。これはトナカイ牧場です。
サーメ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
-
サーメ博物館の受付には、日本語案内がありました。これも驚きです。サーミの文化や生活が、丁寧で正しい日本語で説明されていました。日本からの観光客が多くはなさそうな観光地で日本語に出会うのは驚きですが、同時に嬉しくも感じます。北ノルウエーの方々は日本に対して親近感を抱いているようにも感じます。現地の方々とは英語で少しだけ話すだけですが、丁寧で暖かな対応を感ずることが多いように思いました。北スカンジナビアは自然や景色が良い処ですが、人々にも優しさと思いやりを感じます。
次はE6を北上してE69に入り、ヨーロッパ大陸の最北端の岬ノールカップに向かいます。サーメ博物館 博物館・美術館・ギャラリー
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
Scandic Ferrum
3.26 -
サンタズ ホテル サンタ クロース
3.43
この旅行で行ったスポット
もっと見る
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
ラップランド(フィンランド) の人気ホテル
フィンランドで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
フィンランド最安
487円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
0
88