ルーマニア(2)命がけのサルマーレ／ブカレスト

2017/10/07 - 2017/10/08

朝晩は肌寒いかな位のヤシから一路首都へ。しかしながら十月初旬にも関わらず真冬の冷え込み、しかも降り止まぬ氷雨。

地元の新たな友人とせめて心温まる交流を…と思いきや、何とも綱渡り的なハラハラドキドキたった一夜のブカレストは、全く予期せぬアドベンチャラスタイムに。

エリア ブカレスト(ルーマニア)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 3.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: カタール航空 タロム航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ルーマニア北西の古都ヤシから国内線で１時間南下の首都ブカレストは豪雨

絶望的に待てど暮らせと荷物は出てきませんでしたが暫く待ってからオトペニ空港の外へ

一階の出口をでて右の隅っこにバスの切符を扱うキオスクがあります

都心に向かう783番のチケットの買い方はカウンターの脇に英語でも詳細に表記あり

乗車したらオレンジ色の機械にカードを当ててピっと

豪雨の中３０分で終点の統一広場へ

悪名高き故チャウシェスク大統領が贅の限りを尽くした宮殿「国民の館」（ペンタゴンに次ぐ世界で二番目に巨大な建築って何だか曖昧）は丁度EUのお偉方が貸切にしてて見学不可期間

そもそもあまりに雨が冷たく激しく広場から宮殿まで歩くテンション皆無でしたが

統一広場や旧市街エリアはお高い宿ばかりだったので地図上では徒歩十数分のお手頃ホテルのNHブカレストを目指す

スーツケースを転がし深い水たまりだらけの凹凸道を行くのはある種の修行

着く前から「いつ着くのか」と質問攻めだったエレーナから着くなり「どこ行く？」「何したい？」と次なる質問攻め

couchsurfingで自分を見つけてくれたエレーナはホスピタリティ溢れまくりでこんな氷雨の中でも様々なプランを準備してくれていたようでまず革命広場

広場に面した共和国宮殿跡は現在国立美術館に

「しょっちゅう来るのよ」と話すエレーナは宝石だらけの衣装や宝剣の類にうっとり

雨の日の美術館博物館も悪くないな…と油断している自分に「まだ半分だけど美術館は切り上げて最近できた温泉施設に行かない？」と激しくリコメンド開始

「貴方の分の水着も持ってきてあるの」と予想外の展開に「その手の施設は日本でも身近にあるし」と答えてもなかなか曲げない

苦肉の策で「そうだ！旧市街に行ってみようよ」と提案しても「あそこは夜にならないと面白くないし」と抗い続けてたけど何とか折れてくれました

冷たい雨で靴もずぶ濡れ…暖かなカフェに避難すると「実は結婚してるの（って会った時は指輪してなかったのにいつの間にか装着！）でも今夜は主人が出張で帰って来ないし」と怪しい雲行き

そこへ別の友達が「飯くおうぜ」とメッセージをくれたので「今回まだ食べていないサルマーレ（ルーマニアのロールキャベツ）のお店に友達が連れてってくれるって言うし」と予定変更

どう見ても納得してなかったけど友達のラズヴァン指定の待ち合わせ場所へ

ところが彼が一向に現れず「あなた騙されてるのよ！寒いし一緒にスパに行きましょうよ」と再び入浴欲が復活した彼女に「あ！ルーマニア土産にワイン買うの忘れてた！」という事ですぐ近くのスーパーに

ルーマニアも迷う程に手ごろな値段で各種ワインが棚いっぱいに

そして再び戻るとついにラズヴァンが！

別れ際に「午前１時までスパは開いてるから夕飯の後に時間あったら連絡してよ」…一連の出来事に爆笑するラズヴァンと旧市街にあるルーマニア料理の店を訪ねて待望の（※当初はそんなに恋焦がれていなかったけど）サルマーレ！

実は実家で夕食を終えていたラズヴァンですが赤ワイン一本分付き合ってくれました

あったかいサルマーレも芳醇な赤ワインも陽気な郷土音楽も冷えた身体に沁みます

翌朝も土砂降りで朝食はエレーナがくれた座布団クラスの大きさの伝統的なパン

温泉大好きエレーナとは次回ご主人がいる時にお目にかかろうと誓った次第

ホテルからの街並み

出会ったルーマニア人全員から「こんな時期に来ないで過ごしやすい春から夏にまたいらっしゃい」

統一広場と宿の中間地点にある巨大モールは如何せん雨宿りするスモーカーたちにより煙い煙い

iPhone歴一年にして初めてこういう画像を撮影

ブカレストで唐突にこの看板が立っているとバス停（なくても停まるけど）

空港から下車した統一広場前のバス停で待ってて何だかいやな予感がし「ここって空港行きのバスが来ます？」とキオスクの女子に問えば

「あっちのコカ・コーラのビルよ！」

丸い広場から見れば下車した所とほぼ180度反対側なので要注意

バスは古いアウレル・ヴライク空港を経由して終点がオトペニ空港

来るときは乗り継ぎで素通りしたので初めて中をゆっくり

QRのCクラスはマスターカード印のラウンジへ

鰻の寝床みたいだけどスタイリッシュ

ドーハまでのシートは「何でこんな場所にモニター配置しちゃったのか私も疑問なのよねえ」とCAさんに首を傾げられる不思議なビジネスクラス

この後ドーハの旅行記の後半部分に戻って強行軍の弾丸週末東欧トラベル完了