東京モーターショー2017　前編：クルマの未来を1800円で買おう！

2017/11/01 - 2017/11/01

前回からもう２年経ったのかぁ。2015年以来の東京モーターショー。年を追うごとにクルマが電気仕掛けになっていく昨今、今年はどんな未来を見せてくれるのか。クルマオタクと自動車大好き少年とカメラ小僧が入り混じるお台場にやって来たのは、会期も終盤戦の11月1日。平日だと言うのに混んでいたぞ～。

前編は西館のトヨタや特設展
中編は東館の日産、マツダや海外メーカー
後編で毎度毎度のBest 10
をやってます。

エリア お台場(東京)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

2015年のモーターショーもエコとIoTで溢れていたよね。
　https://4travel.jp/travelogue/11074426
あれから２年で自動運転もIoTもだいぶ様変わりしてきた。じゃ自動車業界はどうなるのか、興味津々で出かけた。

ちなみに国際展示場前にある、このパナソニックセンタのリスニングルームは凄いよ。生音を超える再生音ってのが味わえる。

パナソニックセンター東京 リスーピア 美術館・博物館

1800円也のチケットは駅前のコンビニで買うと、ビッグサイトの長蛇の列に並ばずに済む。
お馴染みの威容を放つビッグサイトが近づいてきた。11月1日、水曜なのになぜか家族連れが目立つ。朝10時でこの人込み。中はどうなっているのやら・・・

東京ビッグサイト (東京国際展示場) 名所・史跡

こうなっていました。人多いっす。今回はさすがにビッグサイト全館を使用。まずは一番近い西館から攻めよう。体験型のCONNECTED LABOにも早めに行きたいし。

今回のショーパンフは英語版に加え、中国韓国語版もご用意。今まであったかな？
実際、会場には多くの中国人が詰めかけていた。国慶節休暇かな？

まずCONNECTED LABのある４階に向かった。中央フロアでもイロモノが展示されていたが、後回しだ。

東京ビッグサイト (東京国際展示場) 名所・史跡

ここが入り口。左側からも入れて、実はそっちから入ったのだが、結果的に遠回りだった。

その遠回りで入った入口には、シンポジウム的なプレゼンを行う「THE MEET UP」の会場があった。

その右側はＶＲで迷路を脱出する「THE MAZE」が稼動中。参加予約をしないと体験できない。会場でアプリを入れて申し込んでも、参加できるのは３時くらい。
パス！

その奥のドームでは「THE FUTURE」なるイベントを開催している。待たずに入れたので、こっちをチョイス。

THE FUTUREでは、ネットで募った未来の自動車社会の在り方についてのアンケート結果を公表している。
　http://www.tokyo-motorshow.com/tcl/future/
回答者は６つの未来から１つを選択し、ドーム内ではその割合が刻々と変わっていく。半球ドームにそれら６つの未来がCGで映し出される。

う～ん、正直あまり面白くない。INTERACTIVEなイベントと言うからには、そこで映し出される未来像自体が変わって欲しいものだが、単にアンケート結果を表示するだけ。全天を覆う街のＣＧが動く瞬間の絵も言えぬ浮遊感は体感できるのだが。
もうひとひねり！

今回のショーではこれに限らず、ＶＲ，ＡＲのオンパレード。実車、実機によるプレゼンが少ないんだよね。時代の潮流とは言え、かなり不満。

ここはCONNECTED LABから続く関連企業の展示コーナー、まずはトヨタ+LINE。

なんのことはない、LINEの運営している音楽サイトとナビが、トヨタ車のカーナビに表示、操作できるというもの。体験したけど別に・・・

IHIブースでは自然エネルギーを用いた発電力を、EVに活用しようという構想を紹介。

風力、太陽、潮流、海水温と全部。それを道路に埋め込んだ非接触給電システムによりＥVに伝送する。いいと思うよ、構想は（まあ新しくもないが）。
問題は誰が金を出して、どう作り込むのか？期待しよう。

ホンダブースでは何やらロボットがお話し中。
混んでいるので裏に回った。

そこには部屋の一部をそのまま切り離して自動車にしちゃおうというコンセプトモデル(?)が。これをデザインしたという説明員に
「どこまで本気なの？」
といじわるな質問をすると、
「2030年には実現したいと思います。」
と大真面目な答えが返って来た。ホントだなぁ、待ってるぞ。まあホンダらしい遊び心なのだが、発想が小学生レベルじゃないの？
そう言う中から本当のアイデアが生まれる。そうですか、はい。

少し奥にはお役所ブース。ここは国土交通省。この人達って出展料は払っているの？それって税金から？コンパニオン代も？
俺って意地悪な奴！

でも展示しているのはクラッシュテストの実車。64Km/hでオフセット衝突すると、こうなっちゃう。

でもエアバッグとシートベルトがあれば大丈夫。という展示でした。今のエアバッグはまさに人を包み込むように飛び出してくるから、コクピットが確保できるレベルの事故なら命は守られる。
進歩したな。それだけにタカタの件は残念でならない。

環境庁はエコ運転が環境と安全を守るとアピール。そこと萌えキャラの関係については説明されていない。

この館には部品メーカーやソフトメーカーも多く出展している。ここはＳＳＣという金具メーカー。

自社のボルト類でチェス駒を作っちゃいました。左のおばさまが右の説明員に訴えています。
「これ売れるわよ。いくら？ 30万？ 買っちゃおうかしら。」
ウソつけ！

これは中国製の電動スクーター：NOTTE。ノッテと読む。最高速40km/hで最長60km走る。

これで147,000円は安いかも。問題は信頼性だな。

お馴染みのトミカコーナーも小さなお友達、大きなお友達に大人気。

西棟の一番奥にあった全日本学生フォーミュラー大会のブース。ここ、お勧めよ。学生達が熱い熱い！
左手前の青いマシンが優勝した京都工繊大。2連覇だと説明してくれた学生君が胸を張っていた。

白いマシンはEV部門優勝の名古屋大。大会では走行タイムだけでなく、設計やデザイン、プレゼンテーションなどが点数化され、総合点で順位を決めるそうだ。このEVはタイムでも3位だったと、学生君は自身満々。

デザイン部門１位はこの芝浦工大。空力が凝っている。

これは３位の名工大。一番フォーミューラーっぽい。
今年のエントリーは98台。大会は静岡のエスパスタジアムで9月に開催された。面白そうだから来年行ってみようかな。

さて、そろそろ１階に降りるか。

まず目の飛び込んできたのは、この流麗なスーパーカー。イタリアのメーカー：ザガートによる、IsoRivolta Zagato Vision Gran Turismo。最後のGran Turismoでお分かりのように、ゲームに登場したスーパーカーを本当に作ってしまったのだ。いや、本当に売るらしい。
Ｖ8 6.2L 998HP、最高速336km/hってバケモノだ。いくらするの？

東京ビッグサイト (東京国際展示場) 名所・史跡

Gran Tourismoのブースなので、当然ゲームの世界を体感できる。VR花盛りなのだ。
おねえさん、美人なのだがテンションが低い・・

では西館１階館内へ。

まずダイハツ。今年は完全にトヨタと一緒になっている。

東京ビッグサイト (東京国際展示場) 名所・史跡

これ、いいでしょ。1963年発売のダイハツ コンパーノ。知っている人、どれくらいいるんだろ？60年代前半ってホンダS600とかトヨタスポーツ800（ヨタハチね）とか、あんちゃん向けの車が続々出てきた時代だった。

その復活版がDN Compagno。元のデザインがイタリアだから、イタリア語表記なのね。２ by 2で小粋に仕上げています。

おねえさん方も小粋に仕上げています。

隣のトヨタではイベントが始まった。

コンセプトはEVと自動運転。やっぱそうですよね。シティコミューターはみんな、こんなのになっちゃうのかね。

俺はこっちがいいな。８６後継機種と噂される GR HV Sports Concept。ガンメタのボディと真っ赤なドレスの彼女の似合っている事！

東京ビッグサイト (東京国際展示場) 名所・史跡

意外に人気だったのが、新センチュリー。20年ぶりのモデルチェンジはV8 5Lハイブリッド。社長、こいつに乗せてくれ（CMが違う？）。

これまた意外に人気なタクシー専用車。JPN TAXI。

そうだね、ロンドンタクシーみたいでいいかもね。全部のタクシーがこれになったらね。中途半端なのは悲しくなるよ。

レーシングカーが多く展示しているのも今年の特徴。耐久シリーズで活躍するTS050。ルマンは惜しかった、本当に惜しかった！

こっちも初参戦でがんばっているYaris WRC。日本のヴィッツね。ヴィッツったってスペックは1.6Lターボ 400HPだから。
WRCはちっちゃくなっちゃったね。出ているの、みんなこんな車ばかり。メーカーはほんの4,5社だし。アウディクワトロだのアルピーヌだのが出てた頃が好きだったな。

もう昼だ。屋上でやっているグルメキングダムとやらを覗いたのだが、お値段高め。

混んでいることもあって、１階に下りて普通のレストランで食べた。

東館の端っこまでは遠い。ここはシャトルバスを使うに限る。
という事で中編に続く。