2017/07/27 - 2017/07/27
43位(同エリア105件中)
いぶれすさん
ヨーローパの屋根と言われる地域の一角を占めるフルカ峠付近を歩くに当たってバスの中で最終選択すべく二つのコースを用意していました。
第一案は、フルカ峠からスタートしてテリシュトック西峰2861Mをやってからフルカ峠に戻り、ローヌ氷河の末端を眺めてベルヴェデーレまで。
第二案は、ベルヴェデーレで下車し、最初にローヌ氷河を眺め、フルカ峠、ビットマーを経由してオーバーヴァルトまで下るというものです。
第一案に関しては、頂上へのアプローチとして或る地図サイトにトレールが記されているように真南から数十メートルを急登するか、多くのサイトで紹介されているように北西のガレ場の緩い稜線を辿るかで仲間の間で意見が分かれましたが、前者をメインに現場の状況によっては後者という事で落ち着きました。
そして仲間は、頂上からテリグラートを下り、ほぼ水平なトラバース道で戻るという魅力的なコースも提案してくれていたのです。
第二案は、私がスイスに魅せられ始めた遠い昔に地図を見て思いついたコースで、その後ネットで景色を確認してからは『いつかは』と思い続けていたものです。仲間にはグリムゼル峠方面やゴムスの谷の美しさだけを伝えて、その事は伝えませんでしたが。
当日の天気はというと、相変わらず山には濃い雲がかかっており、おまけに目指す山より低い標高にも新雪が覆っており、第一案は、立案の楽しみだけで終わってしまいました。
でも、第二案となっても私だけの秘めた楽しみのお蔭で、さほど落胆はしませんでした。
PR
-
スタートは、オーバーヴァルト駅、あるいはアンデルマット駅からのバスでベルヴェデーレあるいはフルカ峠です。
今回はベルヴェデーレ下車でした。 -
バスの終盤でベルヴェデーレの建物が見えました。 残念ながら雲が低く垂れ込めています。
-
そのズーム。氷河は全く見えません。
随分、以前からなのでしょうが。 -
ベルヴェデーレからオーバーワルト方面。
右上に見える筈のフィンスターアールホルンは、雲の中に隠されています。
谷底は、遠い昔、氷河見物の為のホテルが営業していたグレッチュです。 -
ベルヴェデーレのホテルも閉鎖になっていました。
駐車している車の数は、それなりだったのですが。 -
氷河の末端を見るべく登っていきます。
-
大きな氷河湖が出来ていました。
-
氷河に掘られたブルーの洞窟を目指す人たちが左下に見えます。
-
洞窟はこの白いシートに掘られている筈です。
-
一番左が今年用のものでした。
洞窟見物は、以前に比べて随分長く歩く事になったものの、氷河湖が加わり魅力が増したとも言えそうです。 -
中心にあるコゴメグサの仲間以外は何の仲間か分かりません。
-
大きなトーチカがありました。全く隠されていません。
訓練用の施設なのでしょう。 -
兵舎らしきものもありました。
-
谷底のグルッチュからグリムゼル峠に向かうヘアピンカーブの連続する道路が見えます。
-
雲が無ければ、正面右端に行きたかったテリシュトック(Taellistock)の頂上が見えるのでしょうが。
-
バス停のあるフルカ峠に降りてきました。
東側の景観は、いくらか良いようです。 -
フルカ峠の道標。オーバーヴァルトまで3時間45分、テリシュトックまでは、ノーマル・コースで1時間25分となっています。バスの時間を考えると、前述のテリグラートやビットマーの先端等を加えるのが良さそうです。
-
南東側、ティチーノ州に跨る山々。
-
フルカ峠を振り返って。
-
右下の谷に、復活したフルカ旧線を走るSLが見えました。
-
その遠景です。
-
テリシュトックへの登り口。 稜線近くに登山者の姿が見えました。
-
こんな素掘りのトンネルも通ります。
-
旧線の時代は冬になると取り外されていた橋は、頑丈そうなものに取り換えられていました。
-
フルカ峠もこんなに遠くになりました。
-
ゴムスの谷が初めて見えました。
-
スイスでは初見のライチョウ
-
ここでコースを少し離れて北側のちょっと高い稜線のような場所を西に向かって歩きました。ローヌ氷河をもう一度。
-
グリムゼル峠方面
-
ここで昼食としました。
-
ローヌ氷河方面。少しだけ雲が上がりました。
-
同じくグリムゼル峠方面も。
-
ゴムスの谷奥に高山が見えてきました。
-
ヴァイスホルンです。 谷底のオーバーヴァルトからも見えますが。
-
オーバーヴァルトまで2時間20分とあります。
低い山にも新雪が積もっています。
これ程雪が多いとたとえ晴れていたとしてもテリシュトックは難しかったと思いました。 -
谷底に向かって下りますが、思った程急坂ではありませんでした。
-
南北に長く延びたオーバーヴァルトの街並みが見えます。
-
最後は、樹林帯に降りてから眺めたフルカ峠に向かう坂道です。道路の下には旧線も見えます。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- スイス大好きさん 2017/11/02 22:28:16
- テリシュトックは行きたい頂きです
- いぶれす様 ご無沙汰を致しました。
テリシュトックは前々から行きたいと思いつつ、実現が出来ていないコースです。頂上からの展望は素晴らしいでしょうね。
フルカ峠~テリシュトック~オーバーワルトのコースはとても魅力がありますが、下りが長いので、フルカ峠からテリシュトック往復でも良いかなと思っていました。
今年もアンデルマットに一週間滞在をしたのですが、この地方は一週間ずっとお天気が悪く、予定したコースは一つも歩く事が出来ませんでした。
仕方なく少しでも良さそうな所に遠征?して行った日もありましたが、滞在地が一週間続けて悪かった事は初めての経験です。
いぶれす様、グラン・ムンテ小屋にいらっしゃったとの事、ろく69様の掲示板で拝見を致しました。
私共は2度参りましたが2度とも日帰りでした。
日中でも素晴らしい景色に感激しましたので、朝夕の光景はたとえようもなく荘厳で美しかった事と思います。
ブログのアップを心待ち致しております。
スイスから帰って後から体調を崩し、先行き不安を感じておりましたが、ようやく元に戻りましたので、週末にでも簡単な山登りに行こうと思っています。
いぶれす様は今も高尾山にお通いになっておられるのでしょうか?
スイスも完全復活をなさいました事を、我が事のように嬉しく思っております。
いぶれす様の旅行記をいつも参考にさせていただいております事をお礼申し上げます。
- いぶれすさん からの返信 2017/11/03 22:31:19
- Re: テリシュトック
- スイス大好きさん
書き込みありがとうございます。
スイス大好きさんのページを拝見し、ご体調についてお尋ねしなければと思っていたところでした。
http://haizisan.sakura.ne.jp/
お元気になられたとの事で何よりです。
テリシュトックのコースは、仲間にローヌ氷河末端を見てもらいたかったのでフルカ峠へ戻る案を立てたのですが、オーバーヴァルトへの下りは、急ではありませんでした。
交通の便と共に、いつも私が挙げるこのサイトをご覧になればオーバーヴァルト案を採られるのではないでしょうか。
http://www.ueliraz.ch/2010/gletsch.htm
又、ブログには書きませんでしたが、このコースを歩く我々と是非、一緒に記念写真が撮りたいと随分遠くから同じ場所に留まっていたベルン近郊のカップルがありました。
よほどこのコースに思い入れがあったのだと感じました。
ムンテ小屋ですが、訪れる前は、仲間と一緒に暮れなずむ高峰を眺め続けようと思っていたのですが、夕食が盛り上がって長く、その時間は取れませんでした。
私のブログは、もう何があったか忘れてしまう程、書くのが遅くなってしまいました。
気長にお願いします。
ところで、高尾にお二人でお越しの際は、ご案内いたしますので、是非、是非声をかけて下さい。お願いします。
メール・アドレスは、ご存知ですよね。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
アンデルマット(スイス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
38