2016/12/25 - 2016/12/26
64位(同エリア184件中)
RAINDANCEさん
- RAINDANCEさんTOP
- 旅行記550冊
- クチコミ1627件
- Q&A回答8件
- 889,186アクセス
- フォロワー58人
福島県北部、福島市町庭坂地区の高湯温泉を訪れました。400年前に発見されたこの温泉は、日本屈指の高濃度の硫黄泉として知られています。今回は、福島市近辺の観光とセットで訪れてみました。
★福島市のシンボル信夫山をはじめ、福島市街近郊の見どころを巡る。
★高湯温泉の宿に泊まり、良質の源泉かけ流しを思う存分浴びまくる。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
東北自動車道を北上し、福島ICでOUT。
-
高湯温泉に行く前に、ちょっと福島市街へ。
-
福島市街北部に鎮座する「信夫(しのぶ)山」、市のシンボル的存在です。
-
古来より山岳信仰の対象として崇められ、いくつかの神社仏閣が構えられています。
-
その一つである「岩谷観音」へ。
-
平安時代末期に、この地の豪族が岩をくり抜いて観音像を祭ったのが始まりなのだとか。
-
岩山に彫られた仏像を“磨崖仏(まがいぶつ)”と呼ばれますが、現在の観音堂は江戸時代に再建されたものだそうです。
-
かなり風化はしてますが、結構な数が掘られていました。
-
ついでに、この信夫山から市街を眺めることが出来ます。
昔はこのあたり一帯は湖で、この信夫山は島だったそうです。この島に、吾妻おろしが吹きつけていたため、吹島(ふくしま)と呼ばれるようになり、それが今の「福島」の由来だそうな。 -
次に訪れたのは、信夫山から東へ2kmほどのところにある「文知摺(もちずり)観音」です。(平成28年10月以降は、曹洞宗の寺院・普門院となっている模様です。)
-
松尾芭蕉の像。芭蕉も元禄2年(1689年)に弟子とともに、歌枕(昔の人の歌に登場する名所)であったここを訪れました。
-
その“昔の人の歌“の一つが、古今和歌集にある「みちのくの しのぶもぢずり たれゆえに 乱れそめにし 我ならなくに」という、河原左大臣の歌なのだそうです。(百人一首でもおなじみ)
-
そして、この歌に関わる伝説に登場するのがこの「文知摺石(鏡石)」。
-
みちのくに巡視に来た都の官職と恋に落ちた村長の娘が、帰任してしまった官職に会いたいがために願かけしてこの石を磨き続け、ついに石に写る官職の姿を見出した時に精魂尽き果て病に倒れ逝去してしまった…。その死の直前に都から届いたのがこの歌であったのだとか。
-
「足止め地蔵尊」。
-
正岡子規の歌碑。
-
他にも歌人が訪れたらしく、歌碑が幾つか。
-
「多宝塔」、江戸時代後期の建立。多宝塔は西の方に多く、これが日本最北端の多宝塔なのだそうです。
-
「観音堂」。
-
さて、文知摺観音を後にし、市街から南西へ10kmほどのところにある「アンナガーデン」へ。ヨーロッパ風の街並みを再現した、ショッピングゾーンです。
-
といっても、普通のショッピングセンターとは違い、聖アンナ教会を中心にしたコミュニティーっぽい感じで個性的なお店が並んでます。
-
雑貨が好きな方とかに良さそうです。(妻は陶器屋から出てきません)
-
地ビールなんかもあったりして。
-
そのアンナガーデンから北へ1kmほど行くと「四季の里」なる、言わば公園がありました。
-
冬なのでちょっとさみしい感じですが、春夏には緑の芝生に寝転がって憩えそうな雰囲気です。
-
野外ステージもあったりして。
-
ガラス工房もありました。
-
丁度、デモンストレーション中。これやったことがありますが、難しいんですよね~。
-
なんと、園の一角に「アサヒビール園」があるではないですか。
-
丁度、お昼頃で小腹がすいていました。
-
私はビール、妻はノンアル。ごめんね~。
-
ポテトをつまんで…
-
…ジンギスカン。美味い!
でも夕食を考えて、量はちょっとセーブ。 -
さて、そろそろ最終目的地である高湯温泉へ向かいます。吾妻山の中腹にかかると、そこはもう磐梯朝日国立公園。
-
磐梯吾妻スカイラインの入口近くに、高湯温泉の宿が点在しています。
-
ここが、この日お世話になる宿「高湯温泉のんびり館」さん。
-
フロント。
-
トラフグの水槽。
-
客室。
-
建物自体は一昔前のホテル風で、温泉旅館的な風情はあまり感じられません。
-
が、泊まる分には快適で、何の問題もありません。
-
で、さっそく楽しみにしていた濃厚硫黄泉へGO!…と思ったら、貸切露天のプランのはずが、急な気温低下で凍結して貸切風呂が使えないとのこと。で、仕方なく一般の露天へ。
-
エメラルドがかった白濁の硫黄泉。もちろん、加水加温無しの100%源泉かけ流し。
-
全国有数の硫黄成分濃度の高さで知られていますが、まさしくその評判通り。
-
ドバドバと注がれる新鮮な源泉からは、濃厚な硫黄臭が漂います。
-
露天風呂からの眺め。下には川が流れています。
-
気温低下で配管が凍りついたらしく、その復旧の影響もあり湯の花(白い粉)がいつもより多めに出ているらしいですが、泉質・湯温ともに良好で、他のお客さんも殆どいなかったことからかなり長風呂してしまいました。
-
温泉の後は夕食です。客室とは別の個室にて。
-
師走会席のお品書き。
-
日本酒は、福島県の酒造、大七酒造の「きもと」に、奥の松酒造の「吟醸」。
-
イワナです。
-
比内地鶏の照煮。
-
福島牛陶板焼き。
-
きのこ汁にごはん。
-
ババロア。
-
クリスマスケーキ付き。
いやいや、料理はなかなか素晴らしい味付けで良かったです。 -
翌朝も温泉。大浴場と…
-
こちらは屋内の貸切風呂。
-
朝食も専用の別部屋個室で。
-
オーソドックスな品ぞろえながらも、一つ一つが丁寧に作られた朝食。
-
カフェとデザートもしっかり。
-
今回は、貸切露天風呂利用不可(これも伝統的な湯守方法からくるものだとすれば致し方なしか)と、その際の接客対応については正直残念なものがありましたが、温泉の泉質と食事は素晴らしい宿でした。
-
戦国時代に発見され、安土桃山時代に湯治場として知られるようになったという古い歴史を持つ温泉、それだけにもっと老舗の温泉宿が沢山残っていても良さそうなものですが…
-
…と思って色々な情報を見ていると、この温泉には2つの危機があった様です。戊辰戦争で米沢藩に焼き払いを受けたり、官僚に別の村へ湯を持って行かれた(引かされた)り。そういったことで、宿が減ってしまったのだとしたら残念ですね。これだけの湯ですから、今の湯が末永く守られていくことを願います。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
-
高湯温泉のんびり館
3.23
高湯温泉(福島) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
64