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イタリア七日目(8/28)で「南イタリア・ツアー」中の今日は、、、<br />二連泊をした[Hotel Ristorant Cavaliere]を、am8時にチェックアウトを済ませて…<br />ツアー客5名を乗せたワンボックスは一路、(バジリカータ州にあり、長靴の形のイタリアの“土踏まず”辺りに位置し)その旧市街地区は、珊瑚礁のような凝灰岩の岩肌に作られた“サッシ(岩を意味するサッソの複数形)”と呼ばれる洞窟住居がある事で有名な(ユニークな文化的世界遺産の)街で、陸の孤島と言われる「マテーラ」に向けてスタートした。<br /><br /><br />「マテーラ」のあるグラヴィナ渓谷は石灰岩の侵食により形成され、歴史的には旧石器時代から人々は既に住んでおり…<br />10世紀前後には、東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き…<br />15世紀頃からは、オスマン帝国に追われたアルバニア人やセルビア人が移住をして来て…<br />17世紀に州都として繁栄するも、19世紀に(ポテンツァに)州都が移ると共に衰退して…<br />その後は、長らく小作農民の住居で、貧しさの象徴的な見方がなされ…<br />20世紀には、人口が急速に増加し、畜舎であった洞窟も住居として使用され…<br />衛生状態も極度に悪化したので、マテーラ郊外に新たな集合住宅を建設し、強制的に移住させた結果サッシ地区は無人の廃墟と化したらしい。<br /><br />150以上の石窟聖堂や3,000戸程の洞穴住居と地下水路で各戸の貯水槽に上水を供給するシステム等のユニークな文化的資産が見直されて世界文化遺産に指定されると…<br />これを契機に観光客が増えて、現在は洞窟住居の2割程度が再利用されているらしいが、ホテル、レストラン、工芸品の店等も在り…<br />ロバ”を大事にした事がよく解る石畳の歩き難い迷路の行き着いた先では…<br />往時の暮らし振りの見学用「洞窟住居」で、(我等5名と)入れ替わりにやって来た、よく見るグループワッペンを付けた30名位の日本人の老若男女群が、その広くない住居に詰め込まれる。<br /><br />その「規律正し過ぎる?団体行動」を眺めつつ…<br />『流石、日本人!』と声高に挨拶すれば…<br />一瞬恥ずかしそうにしながらも、『アナタは、日本人??』と訊いて来た面々の表情が結構可愛いかった。<br /><br />既に、幾つもの教会を観て来た我等5名は、、、<br />天空の十字架が精神的支柱の存在を示すかの様に、貧民窟で喘ぐ人々の寄り処だった事が偲ばれる独特の雰囲気が窺い知れる「サンタ・マリア・デ・イドリス教会」の見学は…<br />(“パスする”事で意見が一致して)遠望するだけに留めた(それ程強い陽光の下での街歩きであった)。<br /><br />展望スポットでは、、、白く廃墟の様に荒涼とした市街地は世界で唯一と言える独特な雰囲気に満ちた不思議な光景を眼下にして…此処育ちだと言う(日焼け?、自黒?の)精悍な風貌の現地女性ガイド曰く『(登ったり下ったりの日常生活は大変だが、物価が安く治安も良くて…)今!改めて、これ等の洞窟住居を買おうとすれば…大変…』等の説明を上手な英語でして呉れたのが好印象であった。<br /><br /><br />以上で全ての予定を無事に終えた我々5名は、(4日前に方面別に分散した)集合ポイントのポンペイ遺跡前バスプールに送り届けられた。<br />其処で、略満員となった大型バスは、(pm5時発にて)一路ローマに向かって(一度のトイレストップを挟み)順調に走行を続けた。<br /><br />ローマが間近に迫って来た頃、(居眠り組を起こす)車内アナウンスを始めた添乗野郎が言い出したではないか!?。<br /><br />日本流なら『よろしかったら、(我社の)他のツアーにも是非又のご参加を!』と言って、長いお付き合いを築こうとする場面だが…<br />此方は違う、『(皆さんは)よい思いをされたので…私にも好い思いを(下車の時に)!』だって、今さえ(己さえ)好ければ後の事は関係ないが如くの振る舞いではないだろうか!?。<br /><br />然も、この様に要求する彼とは(先程のポンペイからの)たった数時間の移動だけの付き合いではないか!。<br /><br />チィップの要求の仕方が、図々しくて、“下品過ぎ”た!「これも仕方のない(“イタ公”と影口を言われる)お国柄か?!」と、一応少額は準備をした。<br /><br /><br /><br />そんなバスがやがて路肩停車をして、『(我等夫婦も)此処で降りて下さい!』と、大小のスーツケースと共に暗い通りで下された。<br />道路標識を観て、(少し土地勘も出来ているので)今宵目的の[Hotel Nazionale Roma]は、まだ1km余り先である事が判った。<br /><br />準備していたチップの手渡しは中止して、「(参加条件通りの)“ホテル前迄の送り”を要求するも…<br />『此処から先は(数個のスーツケースを曳きズって)歩いて行くか、タクシーで行って下さい』って言い置いて(未だ沢山の客が残っている)バスに戻ろうする」のを制して…<br />それなら(夜間の短距離乗車では嫌がるか?、もめる!筈)『タクシーは、貴様の責任で呼んで呉れ!』って喧嘩腰に交渉するも埒が明かず。<br /><br />終いには、、、<br />路上で開けたスーツケースから態々引っ張り出した“バウチャー”書類を読めと提示した。<br /><br />その記載内容を確認して、やっと観念したかの様子で(携帯で自社と連絡をして後)…<br />彼自らが、やっと何とか二台目のタクシーを説得すると共に何がしかの札を渡して…<br />『それでは、この車で…<br />ホテルに行って下さい』って結末に至る迄、10分以上を要し…<br />“気まずさ”が残るツアーの終わり方であった。<br /><br /><br />歩行者専用エリアの有名な「モンテチトーリオ広場」に在り、イタリア国会議事堂の直ぐ傍に位置し、18世紀の建物を改装したホテルは、「トレビの泉」や「スペイン階段」も徒歩圏内(壮大な「パンテオン」も至近)であり…<br />レトロな(四つ星)[Hotel Nazionale Roma]のジュニアー・スイートで旅装を解いた。<br /><br />第一印象で、「ランク以上の期待感」が高まり…<br />先程の“ツアーの終わり”で受けた気まずい思いは霧散して、一気に晴れ晴れ気分になった(現金なもの!?)。。。<br />

「南伊:現地ツアー」の嫌~な終わり(イタ公とは毎度の事)!

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2015/07/16 - 2015/09/10

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旅空黄昏

旅空黄昏さん

イタリア七日目(8/28)で「南イタリア・ツアー」中の今日は、、、
二連泊をした[Hotel Ristorant Cavaliere]を、am8時にチェックアウトを済ませて…
ツアー客5名を乗せたワンボックスは一路、(バジリカータ州にあり、長靴の形のイタリアの“土踏まず”辺りに位置し)その旧市街地区は、珊瑚礁のような凝灰岩の岩肌に作られた“サッシ(岩を意味するサッソの複数形)”と呼ばれる洞窟住居がある事で有名な(ユニークな文化的世界遺産の)街で、陸の孤島と言われる「マテーラ」に向けてスタートした。


「マテーラ」のあるグラヴィナ渓谷は石灰岩の侵食により形成され、歴史的には旧石器時代から人々は既に住んでおり…
10世紀前後には、東方からイスラム勢力を逃れた修道僧が住み着き…
15世紀頃からは、オスマン帝国に追われたアルバニア人やセルビア人が移住をして来て…
17世紀に州都として繁栄するも、19世紀に(ポテンツァに)州都が移ると共に衰退して…
その後は、長らく小作農民の住居で、貧しさの象徴的な見方がなされ…
20世紀には、人口が急速に増加し、畜舎であった洞窟も住居として使用され…
衛生状態も極度に悪化したので、マテーラ郊外に新たな集合住宅を建設し、強制的に移住させた結果サッシ地区は無人の廃墟と化したらしい。

150以上の石窟聖堂や3,000戸程の洞穴住居と地下水路で各戸の貯水槽に上水を供給するシステム等のユニークな文化的資産が見直されて世界文化遺産に指定されると…
これを契機に観光客が増えて、現在は洞窟住居の2割程度が再利用されているらしいが、ホテル、レストラン、工芸品の店等も在り…
ロバ”を大事にした事がよく解る石畳の歩き難い迷路の行き着いた先では…
往時の暮らし振りの見学用「洞窟住居」で、(我等5名と)入れ替わりにやって来た、よく見るグループワッペンを付けた30名位の日本人の老若男女群が、その広くない住居に詰め込まれる。

その「規律正し過ぎる?団体行動」を眺めつつ…
『流石、日本人!』と声高に挨拶すれば…
一瞬恥ずかしそうにしながらも、『アナタは、日本人??』と訊いて来た面々の表情が結構可愛いかった。

既に、幾つもの教会を観て来た我等5名は、、、
天空の十字架が精神的支柱の存在を示すかの様に、貧民窟で喘ぐ人々の寄り処だった事が偲ばれる独特の雰囲気が窺い知れる「サンタ・マリア・デ・イドリス教会」の見学は…
(“パスする”事で意見が一致して)遠望するだけに留めた(それ程強い陽光の下での街歩きであった)。

展望スポットでは、、、白く廃墟の様に荒涼とした市街地は世界で唯一と言える独特な雰囲気に満ちた不思議な光景を眼下にして…此処育ちだと言う(日焼け?、自黒?の)精悍な風貌の現地女性ガイド曰く『(登ったり下ったりの日常生活は大変だが、物価が安く治安も良くて…)今!改めて、これ等の洞窟住居を買おうとすれば…大変…』等の説明を上手な英語でして呉れたのが好印象であった。


以上で全ての予定を無事に終えた我々5名は、(4日前に方面別に分散した)集合ポイントのポンペイ遺跡前バスプールに送り届けられた。
其処で、略満員となった大型バスは、(pm5時発にて)一路ローマに向かって(一度のトイレストップを挟み)順調に走行を続けた。

ローマが間近に迫って来た頃、(居眠り組を起こす)車内アナウンスを始めた添乗野郎が言い出したではないか!?。

日本流なら『よろしかったら、(我社の)他のツアーにも是非又のご参加を!』と言って、長いお付き合いを築こうとする場面だが…
此方は違う、『(皆さんは)よい思いをされたので…私にも好い思いを(下車の時に)!』だって、今さえ(己さえ)好ければ後の事は関係ないが如くの振る舞いではないだろうか!?。

然も、この様に要求する彼とは(先程のポンペイからの)たった数時間の移動だけの付き合いではないか!。

チィップの要求の仕方が、図々しくて、“下品過ぎ”た!「これも仕方のない(“イタ公”と影口を言われる)お国柄か?!」と、一応少額は準備をした。



そんなバスがやがて路肩停車をして、『(我等夫婦も)此処で降りて下さい!』と、大小のスーツケースと共に暗い通りで下された。
道路標識を観て、(少し土地勘も出来ているので)今宵目的の[Hotel Nazionale Roma]は、まだ1km余り先である事が判った。

準備していたチップの手渡しは中止して、「(参加条件通りの)“ホテル前迄の送り”を要求するも…
『此処から先は(数個のスーツケースを曳きズって)歩いて行くか、タクシーで行って下さい』って言い置いて(未だ沢山の客が残っている)バスに戻ろうする」のを制して…
それなら(夜間の短距離乗車では嫌がるか?、もめる!筈)『タクシーは、貴様の責任で呼んで呉れ!』って喧嘩腰に交渉するも埒が明かず。

終いには、、、
路上で開けたスーツケースから態々引っ張り出した“バウチャー”書類を読めと提示した。

その記載内容を確認して、やっと観念したかの様子で(携帯で自社と連絡をして後)…
彼自らが、やっと何とか二台目のタクシーを説得すると共に何がしかの札を渡して…
『それでは、この車で…
ホテルに行って下さい』って結末に至る迄、10分以上を要し…
“気まずさ”が残るツアーの終わり方であった。


歩行者専用エリアの有名な「モンテチトーリオ広場」に在り、イタリア国会議事堂の直ぐ傍に位置し、18世紀の建物を改装したホテルは、「トレビの泉」や「スペイン階段」も徒歩圏内(壮大な「パンテオン」も至近)であり…
レトロな(四つ星)[Hotel Nazionale Roma]のジュニアー・スイートで旅装を解いた。

第一印象で、「ランク以上の期待感」が高まり…
先程の“ツアーの終わり”で受けた気まずい思いは霧散して、一気に晴れ晴れ気分になった(現金なもの!?)。。。

同行者
カップル・夫婦(シニア)
交通手段
観光バス 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行あり)

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