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上野の東京国立博物館内平成館で開催中の運慶展を見て来た。相当な混雑を予想していたので、昼間の公開時間には行かず、夜間公開の時を狙って行って来た。通常は午後5時で終了するが、金曜日と土曜日は夜間9時まで開館しており、ちょうど都合がついた11月18日(土)の夕方6時少し前に出かけてみた。<br /><br />確かに昼間に比べると、そんなに混雑はしていなかったと思われる。並ぶこともなく、スムーズに入ることが出来た。しかし、いざ会場内に入ると、やや人が多いような気がした。いくつかの特定の仏像の前には人混みがすごい。<br /><br />運慶の作品はこれまで写真でしか見たことがなかったが、いざその作品をまじかに目にしてみると、その迫力と存在感に圧倒された。今回の展覧会は彼だけの作品でけはなく、父親や彼の子供の作品も展示されていて、いわば運慶一門の一堂に会した展覧会だと言ってよいだろう。

世紀の運慶展を見る

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2017/11/18 - 2017/11/18

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Weiwojing

Weiwojingさん

上野の東京国立博物館内平成館で開催中の運慶展を見て来た。相当な混雑を予想していたので、昼間の公開時間には行かず、夜間公開の時を狙って行って来た。通常は午後5時で終了するが、金曜日と土曜日は夜間9時まで開館しており、ちょうど都合がついた11月18日(土)の夕方6時少し前に出かけてみた。

確かに昼間に比べると、そんなに混雑はしていなかったと思われる。並ぶこともなく、スムーズに入ることが出来た。しかし、いざ会場内に入ると、やや人が多いような気がした。いくつかの特定の仏像の前には人混みがすごい。

運慶の作品はこれまで写真でしか見たことがなかったが、いざその作品をまじかに目にしてみると、その迫力と存在感に圧倒された。今回の展覧会は彼だけの作品でけはなく、父親や彼の子供の作品も展示されていて、いわば運慶一門の一堂に会した展覧会だと言ってよいだろう。

旅行の満足度
5.0

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  • これは今回の展覧会のチラシで、史上最大の運慶展とあるように、大いに楽しみであった。

    これは今回の展覧会のチラシで、史上最大の運慶展とあるように、大いに楽しみであった。

  • 東京国立博物館に入ると、本館の建物がすでにライトアップされていて、美しい姿を見ることが出来た。ここは運慶展を見た後見学するつもりであったので、先ずは平成館へ急いだ。

    東京国立博物館に入ると、本館の建物がすでにライトアップされていて、美しい姿を見ることが出来た。ここは運慶展を見た後見学するつもりであったので、先ずは平成館へ急いだ。

  • 会場に入って、安置されている巨大な仏像たちに圧倒されてしまった。まず最初に目に入ったのが「阿弥陀如来像」である。先ずはその巨大さに驚いた。<br /><br />平安時代・仁和元年(1151)の運慶の作品で、ふくよかで、見る人を包み込むようなまなざしが感じられる。

    会場に入って、安置されている巨大な仏像たちに圧倒されてしまった。まず最初に目に入ったのが「阿弥陀如来像」である。先ずはその巨大さに驚いた。

    平安時代・仁和元年(1151)の運慶の作品で、ふくよかで、見る人を包み込むようなまなざしが感じられる。

  • 阿弥陀如来像の両脇に仕える侍座像の右側の「観音菩薩坐像」。

    阿弥陀如来像の両脇に仕える侍座像の右側の「観音菩薩坐像」。

  • 阿弥陀如像の左側にもう一体の「勢至菩薩坐像」が安置されている。

    阿弥陀如像の左側にもう一体の「勢至菩薩坐像」が安置されている。

  • 重要文化財の「地蔵菩薩座像」<br /><br />運慶作で、平安時代・治承元年〈1177)の制作で、現在静岡・瑞林寺に安置されている。

    重要文化財の「地蔵菩薩座像」

    運慶作で、平安時代・治承元年〈1177)の制作で、現在静岡・瑞林寺に安置されている。

  • 同上(頭の部分)。正面から見るのと、ずいぶん感じが異なる。<br /><br />通常、仏像は正面から拝観するものであるから、今回の展覧会のように後ろから、あるいは左右から位置を変えて見ることは出来ない。しかし、今回のようにあらゆる角度から見ると、今まで見たことがないような表情や姿を見ることが出来る。

    同上(頭の部分)。正面から見るのと、ずいぶん感じが異なる。

    通常、仏像は正面から拝観するものであるから、今回の展覧会のように後ろから、あるいは左右から位置を変えて見ることは出来ない。しかし、今回のようにあらゆる角度から見ると、今まで見たことがないような表情や姿を見ることが出来る。

  • 重要文化財の「毘沙門天立像」の部分。<br /><br />平安時代・応保2年(1162)の制作で、奈良.中川寺十輪寺に伝わる。 

    重要文化財の「毘沙門天立像」の部分。

    平安時代・応保2年(1162)の制作で、奈良.中川寺十輪寺に伝わる。 

  • 重要文化財 「阿弥陀如来坐像」 <br /><br />運慶作 鎌倉時代・文知5年(1189)神奈川・浄l楽寺に安置されている。

    重要文化財 「阿弥陀如来坐像」 

    運慶作 鎌倉時代・文知5年(1189)神奈川・浄l楽寺に安置されている。

  • 国宝 「大日如来坐像」<br /><br />運慶作 平安時代・安元元年(1176) 奈良・円成寺に置かれている。

    国宝 「大日如来坐像」

    運慶作 平安時代・安元元年(1176) 奈良・円成寺に置かれている。

  • 重要文化財 大日如来像座像の厨子に納められている「大日如来像」。

    重要文化財 大日如来像座像の厨子に納められている「大日如来像」。

  • 同上(部分)

    同上(部分)

  • 重要文化財 「毘沙門天立像」 <br /><br />運慶作 鎌倉時代 文知5年 1189 神奈川浄楽寺

    重要文化財 「毘沙門天立像」 

    運慶作 鎌倉時代 文知5年 1189 神奈川浄楽寺

  • 国宝「無著菩薩立像」<br /><br />運慶作 鎌倉時代(1212頃)奈良興福寺蔵<br /><br />日本の肖像彫刻の最高傑作と評せられ、この僧は法相教学を確立したとされるインドの高僧で、弟の世親菩薩立像と共に興福寺北円堂の本尊・弥勒如来坐像の両脇に安置されている。高さが2㍍もあり、迫力を感じさせる一方、高潔な精神性を湛えた表情を表現している。

    国宝「無著菩薩立像」

    運慶作 鎌倉時代(1212頃)奈良興福寺蔵

    日本の肖像彫刻の最高傑作と評せられ、この僧は法相教学を確立したとされるインドの高僧で、弟の世親菩薩立像と共に興福寺北円堂の本尊・弥勒如来坐像の両脇に安置されている。高さが2㍍もあり、迫力を感じさせる一方、高潔な精神性を湛えた表情を表現している。

  • 上半身から見た「無著菩薩立像」は全身像から窺える印象といささか異なる気がする。

    上半身から見た「無著菩薩立像」は全身像から窺える印象といささか異なる気がする。

  • 国宝 「世親菩薩立像」<br /><br />運慶作で、上記の「無著菩薩立像」の弟になり、同じく興福寺に収められている。

    国宝 「世親菩薩立像」

    運慶作で、上記の「無著菩薩立像」の弟になり、同じく興福寺に収められている。

  • 重要文化財 「聖観音菩薩立像」<br /><br />運慶・湛慶作で、鎌倉時代・正治3年(1201) 制作。愛知・龍山寺に収められている。

    重要文化財 「聖観音菩薩立像」

    運慶・湛慶作で、鎌倉時代・正治3年(1201) 制作。愛知・龍山寺に収められている。

  • 重要文化財 「四天王寺立像・増長天立像」

    重要文化財 「四天王寺立像・増長天立像」

  • 重要文化財 「四天王寺立像・持国天立像」<br /><br />運慶・湛慶作

    重要文化財 「四天王寺立像・持国天立像」

    運慶・湛慶作

  • 重要文化財 右:観音菩薩立像  左:勢至菩薩立像<br /><br />いずれも平安から鎌倉時代にかけての制作で、京都・清水寺に安置されている。

    重要文化財 右:観音菩薩立像  左:勢至菩薩立像

    いずれも平安から鎌倉時代にかけての制作で、京都・清水寺に安置されている。

  • 重要文化財「観音菩薩」<br /><br />鎌倉時代(12~13世紀)、神奈川満願寺にあり。

    重要文化財「観音菩薩」

    鎌倉時代(12~13世紀)、神奈川満願寺にあり。

  • 上記「観音菩薩像」の顔の部分。

    上記「観音菩薩像」の顔の部分。

  • 国宝 「龍燈鬼立像」 <br /><br />運慶三男の康弁作と伝えられる。鎌倉時代・健保3年(1215) 制作。<br /><br />龍燈鬼は元は四天王に踏みつけられる邪鬼であったが、天燈鬼とともに仏前を照らす役目を与えられた。驚くほど写実的な筋肉表現は当時の力士を参考にしたと言われている。

    国宝 「龍燈鬼立像」 

    運慶三男の康弁作と伝えられる。鎌倉時代・健保3年(1215) 制作。

    龍燈鬼は元は四天王に踏みつけられる邪鬼であったが、天燈鬼とともに仏前を照らす役目を与えられた。驚くほど写実的な筋肉表現は当時の力士を参考にしたと言われている。

  • 国宝 「天燈鬼立像」 <br /><br />康弁作で、上記と同じく仏前を照らす役目を与えられた邪鬼であった。

    国宝 「天燈鬼立像」 

    康弁作で、上記と同じく仏前を照らす役目を与えられた邪鬼であった。

  • 「多門天立像」  <br /><br />鎌倉時代・12~13世紀 京都・東福寺にあり。

    「多門天立像」  

    鎌倉時代・12~13世紀 京都・東福寺にあり。

  • 「運慶展」の見学を終えて、博物館本館をしばらく見学した。その後、外に出ると、表慶館のライトアップされた美しい姿を見ることが出来た。

    「運慶展」の見学を終えて、博物館本館をしばらく見学した。その後、外に出ると、表慶館のライトアップされた美しい姿を見ることが出来た。

  • こちらはアジア関係の美術品を治めたアジア館であるが、今回は時間的に遅くなったので、見学はせず、帰途に就いた。

    こちらはアジア関係の美術品を治めたアジア館であるが、今回は時間的に遅くなったので、見学はせず、帰途に就いた。

  • 上野公園広場では大きなイベント会場が作られ、何かイベントが行われているようであった。こちらも写真だけを撮とり、上野駅へ急いだ。

    上野公園広場では大きなイベント会場が作られ、何かイベントが行われているようであった。こちらも写真だけを撮とり、上野駅へ急いだ。

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