2014/07/24 - 2014/07/26
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moko さん
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最終目的地のウィーンまではまだ遠い。一度、交通の要所であるクロアチアの首都ザグレブに出てからスロベニアに入り、ポストイナ鍾乳洞とブレッド湖に行きました。少しだけイタリアの地も踏みます。
7日目 ドゥブロヴニク → ザグレブ(クロアチア航空)→ リュブリャナ(鉄道)
8日目 ポストイナ洞窟、洞窟城→ノヴァゴリツア(車チャーター)→ ブレッド湖(鉄道)
9日目 → ウィーン(鉄道)
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夕暮れ時にリュブリャナ駅に着きました。普段なら暗くなる前にまずホテルを探そうと道を急ぎますが、今日予約したホテルは街のシンボル「竜の橋」のすぐ近く。ゆっくり散策しながらホテルへ向かいます。水辺のある街にはたいてい心地良い空気が流れています。
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リュブリャナで一番有名なのはこの子たちでしょう。橋の4隅に竜の彫刻がある竜の橋。リュブリャナの街のシンボルです。
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今日はイタリアとの国境ノヴァゴリツァまで車で移動します。
これは洞窟城です。昔、洞窟の地形を活かして、そこに城を建てた領主がいました。私もこんな所に住んでみたい。趣味が合いそうですよ。ゲストとして呼んで下さい!
近くにあるポストイナ鍾乳洞の見学は1時間ごとのスタートで、5分前に窓口に行くと、もう朝一番の回の受付は締め切られており、次の回に回されました。足があるなら時間合わせにこちらを先に見学するのもありです。 -
子どもに何年か前から「名作だから読んでみて。」と勧められていた坂口尚の「石の花」という漫画があります。平和な村に住んでいた少年がナチの侵略を受けてパルチザンに身を投じるのですが、平和だった時に主人公たちが学校の授業で行き、戦争が終わった後に当時を思い出してまた来る。題名にもなっている「石の花」があるのがこのポストイナ鍾乳洞です。
今日も同じように子どもたちが学校の遠足で来ていました。 -
ここはヨーロッパ最大規模の鍾乳洞で、古くから観光化されていました。それで世界遺産にはなれなかったらしいです。
見学時間になると対応言語ごとに誘導され、トロッコ列車に乗って中に入っていきます。このトロッコが探検気分を盛り上げます。3キロくらい進んだ後、ガイドさんについて徒歩で回ります。 -
1万人を収容できると言われている天井の高い広い空間があり、コンサートホールと呼ばれています。写真ではよく分かりませんね。
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カルスト地形の語源となったスロベニアのカルス地方には、ほかにもたくさんの鍾乳洞があります。
せっかくなので世界遺産になっている鍾乳洞にも行きたかったのですが、時間的余裕がないため今回はお預けです。 -
ベルリンほど有名ではありませんが、第二次大戦後に東西に分けられてしまった国境の街ゴリツァ。スロベニア側はノヴァゴリツァ、イタリア側はゴリツァです。金網のフェンスが国境で、今はイタリア側にいます。国境沿いを少し歩いてみましたが、誰とも行き会いませんでした。
国境線を引かれてしまってからも、家族や親戚、友人と金網越しに話ができた時代もあったそうですが、冷戦の危機の時にはそうもいかなかったことでしょう。
駅はノヴァゴリツァ側にあり、隣には分断博物館があります。 -
駅前の国境線。一歩イタリアに入るだけのためにこの街まで来ました。今はこんなに簡単に国境を越えられます。
ちょうどお昼時で、何かイタリア料理を食べたいと思って探したのですが、駅前には店もありません。雨も降ってきたし、中心街まで行く余裕もないので、駅のカフェで軽くサンドイッチを頼んで電車を待ちました。 -
実は、リュブリャナからブレッド湖まではバスで1時間半ぐらいで来れるのですが、このことは家族には内緒です。寄りたい所をいくつか入れるルートを作って大回り。直行で行くのはもったいないということで。
ノヴァゴリツアから最寄りのブレッド・ジェゼロ駅までユリアン・アルプス鉄道で行きました。スロべニア随一と言われる風光明媚な路線にぜひ乗ってみたかったのです。
あいにくの天気で、車窓からの眺めはいまひとつでしたが、先日の大雨で路線通行止めだった後なので、運行していただけでも感謝するべきなのでしょう。
朝早くホテルを出たのに、着いたのは夕方5時過ぎ。湖を半周回って、にぎやかな東側のホテル街まで歩きます。 -
いつだったかカレンダーで、絵のようなブレッド湖を見たことがあります。湖の中の小さな島には教会があり、ボートで渡れるのだけれど、なぜか島に行きたいという気持ちにはなりませんでした。遠くからそっと見守られているようで、こちらも岸から挨拶するだけで満足、みたいな感じかな。
小雨で霧がかかり、湖面に灰色の雲が映り込んでいました。雨が上がり、もう少し日がささないかと期待して待ちましたが、残念ながらそのまま日が暮れてしまいました。
山間の静かなリゾート地で、湖畔をサイクリングをしたり、のんびり散歩をしたり、皆さん思い思いに楽しんでいました。 -
崖の上にそびえるブレッド城。壁の装飾は、チロリアンテープを連想させます。
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近くの牧草地だけを見てもアルプスに近い感じがします。
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天気が良ければユリアンアルプスを望めるはずなのですが。
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鉄道でスロベニアからウィーンへと向かうと、世界遺産の「ゼメリンク鉄道」を通ります。江戸時代の終わり頃に建設された、世界初の山岳鉄道です。
ブレッド湖の東側にある駅Lascle Bredから1時間弱電車に乗ると、もうオーストリアのフィラッハ。そこからウィーンまでのチケットは、ネットから早割を事前購入できました。 -
山の木を切り出して、どこまで運ぶのでしょう。
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険しい山あいを進みます。
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このトンネルも、当時の技術者が考案した峠越えの路線デザインの一環です。道中、山岳地帯の景観を楽しんだり、途中の村に寄ったりできるように工夫したそうです。
峠の駅にも止まる便を選んだのにタイミングを逸し、駅の写真を取りそびれてしまいました。一路ウィーンへ。四半世紀ぶりのドイツ語圏です。
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