2017/07/12 - 2017/07/12
24位(同エリア105件中)
ロク69さん
前日の反省をしながら心機一転、7月12日は北方のアムシュテッグ(Amsteg)手前のインチ(Intschi、650m)からアルニ湖(Arnisee、1370m)までケーブルで上がりロイトシャハヒュッテ(Leitschahh ü t t e、2209m)を目指す。天気は一部雲もあるが晴れ模様だ。今日はパートナーも一緒のハイキングだ。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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本日のルート図。アルニ湖からロイトシャハ川に沿って谷を詰めていく。
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ゲッシェネンからバスでインチ・ザイルバーン駅で降車、目の前のゴンドラでアルニ湖ヘ上がる。
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ゴンドラは小さなもので、我が家と2人の客の4名を乗せて動き始める。8:23に上部駅から歩き始める。
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数分でアルニ湖に着く。アルニ湖は濃い青が美しい水の豊かな湖、朝の光に深いブルーがとても素敵だ。深みのある豊かな水量の包容力を感じる。後方の山は、右からクリ・ウィンドゲレン(Chli Windg ä l l e n、2987m)、すぐの左奥はグロス・ウィンドゲレン(Gross Windg ä l l e n、3187m)、中央の尖がりはリンダーシュトック(Rinderstock、2463m)、すぐ左奥はホッホ・フレン(Hoch Fulen、2506m)、左端はベルメテン(Bä l m e t e n、2415m)だ。
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湖の対岸中心部の拡大。森に囲まれた建物が素敵だ。透明感のある深い蒼色は神秘的でもある。
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湖を4分の1周して、登山道に入る地点での眺め。ロイス(Reuss)谷向こうの大小のウィンドゲレンが大きく迫る。
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アルニ湖と分かれる地点に行先表示版がある。目指すロイトシャハヒュッテまでは2時間45分となっている。
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雲ひとつない青空の下、軽快に歩いていく。点在する家々、深緑の木々の森、明るい緑の草原、日陰の黒い青の山の斜面など見事な配色が気持ちを清らかにしてくれる。
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すぐに分岐があって、目指すは右方向だとわかる。
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歩く右手は樹林帯の上に険しい岩山が見える。
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進む前方遠くに立派な山並みが見えてくる。中央の丸いピークは、ルーヒェン(Ruchen、2605m)、右端の山はチャプフェルプランゲンシュトック(Chapfelplanggen Stock、2518m)だろう。いずれも3000mには届かない山々だが、屏風のような存在感がある。上空はうすい雲が湧き出している。
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分岐点フルト(Furt、1763m)に到着。出発から1時間20分、高度差400mを登ってきた。この分岐を右にとるともう一つの山小屋、ズニンググラートヒュッテ(Sunniggrathü t t e、1978m)に向かうコースだ。我が家は直進する。
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正面には鋭い頂のメントリーザー(M ä n t l i s e r、2875m)が堂々と聳えるのが見える。その前方の岩棚上に目指す小屋が白く見えている。
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その小屋のズームアップ。残る高度差は約450mといったところか。
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同じアングルでもう一枚。雲の広がりが活発になってきている。
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ワイドで眺めてみる。右側のルーヒェンなどとの位置関係が良く分かる。これから歩くトレイルも緑の最後部にうすく見えている。
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振り返ると、ロイス谷を隔てて立派な山容のブリステン(Bristen、3072m)がどっしりと鎮座する。
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20分ほど登った地点からのブリステンなどの山並み。左奥に高峰オバーアルプシュトック(Oberalpstock、3328m)が覗いている。その右のやや低い山はウィテナルプシュトック(Witenalpstock、3016m)だ。
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その後、斜面をトラヴァースするように高度を上げると美しいニダー湖(Nidersee、2091m)の横に出てくる。ニダー湖はその青さが極めて神秘的で宝石のような色合いを持つ。またロイトシャッハの谷奥の様子も分かってくる。左の尖がりはウィヘルホルン(Wichelhorn、2767m)、右の鞍部はザースパス(Sasspass、2669m)、鞍部の右上のギザギザはシュニーフュエンダーシュテックリ(Schneehü e n d e r s t ö c k l i 、2837m)、その右の大きな山はズニッヒ(Sunnig、2839m)がそれぞれの特徴を持っている。
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ニダー湖の青の色合いはターコイズ(トルコ)ブルーとでもいえるだろうか。空が曇っていてもその色合いはまったく変わらないのに驚く。
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湖の半ばで右へ曲がって急坂を登って小屋へ向かう。右端のメントリーザーが大きく迫る。
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小屋直前からニダー湖面を眺める。これほど美しいブルーの色合いは他では知らない。
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ヒュッテには11:02に到着、スタートから2時間39分(うち休憩10分)だった。到着前からガスが下方からどんどん湧いてきている。眺望が利かなくなってくるのが心配だ。
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案の定、あたりはスッポリとガスに包まれてしまった。あっという間の急変に少なからず驚く。
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ニダー湖の湖面にもガスが流れてきている。
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ヒュッテの入り口。
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内部の様子。すべて木調で統一されていて気持ちが良い。
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違う方向も木調で統一されている。今日の来客は我が家だけのようだ。
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外のテラスの様子。ガスで遠望はまったく利かない。
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テラスでビールと赤ワインを飲むが、目の前はガスで真っ白だ。
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ポタージュスープで温まる。ほとんどがパン2切れ程度付いてくる。持参のおにぎりと一緒に食べる。
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時折、ガスが通り抜けて一瞬だけ視界がぱっと開けるときがある。ニダー湖の青と斜面の緑、花の白と黄色の対比が素敵だ。
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しばらく待ってもガスは去らないので、約40分の休憩後、下山開始とする(11:40)。帰路は途中から酪農小屋のあるルートを進む。小屋前に人はいたが、そのまま素通りする。
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ロイス谷向こうの眺め。こちらはガスが飛んでブリステン、オーバーアルプシュトックがはっきりと認識できる。
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左のオーバーアルプシュトックとウィテナルプシュトックの拡大。切れ込んだ谷間、競りあがる岩の稜線は、アルペン的な魅力でいっぱいだ。
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途中、変わった岩を発見。カエルか何か動物のような雰囲気の形が面白い。口とおぼしき辺りに牛のお尻が見える。
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振り返って、ルーヒエンの山並み。いつの間にかガスはなくなっているようだ。
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どんどん降って、樹林の上、遠方に見えていたオーバーアルプシュトック(右)が近づく。左端の傾いた山は、グロス・デッシ(Gross D ü s s i、3256m)のようだ。
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オーバーアルプシュトックの拡大。いくつかの護衛兵を伴った雄姿に惹かれる。
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グロス・デッシの拡大。この山はアムシュテックからマデラナー谷(Maderanertal)を詰めた右側にある。この山の左肩奥にフェフィヒュッテ(Fü f i h ü t t e、2334m)があるようだ。
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ご存知ブリステンの雄大な姿は、「安定」という言葉がとても似合う。
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もう一度オーバーアルプシュトックとウィテナルプシュトック(右端)の展望。
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アルニ湖まで戻ってきた。朝と同じく豊かな水量とその深い蒼は素晴らしい。
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大小のウィンドゲレンをバックに配するとさらに情感が深まるようだ。
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ゴンドラ乗り場の看板。アルニ湖のおかげでこのゴンドラはあるようで感謝するしかない。到着は13:45でヒュッテから2時間05分(うち休憩5分)だった。途中でブルーベリーを摘んだりして楽しく降りてこられた。
(翌日、ブルーベリーを砂糖と煮詰めてジャムにして美味しくいただきました。) -
ゴンドラ下でバスを待つ間、赤白ワインで一服する。結構たくさんの客でにぎわっていた。
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レストランの名は「ガストハウス シェフリ(Gasthaus Sch ä f l i ) という。
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時間がまだあったのでビールも追加する。バスでゲッシェネンまで戻り、列車でアンデルマットへ帰った。
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夕食の献立は、豚肉と野菜(きうり、玉ねぎ、ニンジン)の炒め物、ポテトとサラダ、梅肉のごはん、味噌汁、ビール、赤ワインの盛りだくさんだった。
本日の全行動時間は5時間22分、うち休憩53分、実動4時間29分、登り880m、降り880mだった。朝方は快晴の中、軽快なハイキング、小屋ではガスの中、下山途中から天気回復と変化の多い一日だった。その中で、美しい2つの湖と特徴的な山々、迫力ある遠くの高峰群を眺めることができて印象深いものだったと思う。
前日の「ゲッシェネン徘徊」を払拭できた一日だった。
なお、この日のハイキングを実行するのに「ハイジの小部屋」さんのブログを参考にさせていただきました。ハイジさんありがとうございました。
http://haizisan.sakura.ne.jp/Leutschachhutte.html
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