2017/07/04 - 2017/07/04
37位(同エリア724件中)
かっちんさん
1977年、2000年に発生した有珠山の噴火は、今でも我々の記憶に残っています。
2000年の噴火では、西山と金比羅山に噴火口が合計60ヶ所以上できたのですが、地元住民の避難が徹底され直接的な人命の被害がありませんでした。
そして、自然の脅威を伝えるため、2000年の有珠山噴火の災害の様子をそのまま残した「西山山麓火口散策路」が2002年に整備されました。
2005年には洞爺湖温泉街からほど近い「金比羅火口災害遺構散策路」が整備され、訪れた人々に火山活動を伝える重要な役割を果たしています。
この旅行記では、「西山山麓火口散策路」を紹介します。
なお、旅行記は洞爺湖町「ふたつの火口散策路ガイドマップ」を参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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西山山麓火口散策路案内図
有珠山の北西山麓火口群に作られ全長1.6km、南北に延びる散策路です。 -
散策路南口
JR洞爺駅からタクシーで来ました。 -
とうやこ幼稚園
2000年3月31日の噴火で噴石が無数に降り、幼稚園は被害を受けました。
当時、新年度の入学式の準備をしていたのですが、3月29日に避難指示が出されており関係者は無事でした。 -
噴石で壊れた建物(幼稚園)
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壁に大きな穴(幼稚園)
火山弾が突き刺さり、大きな穴が開きました。 -
ノイバラ
当時の災害が嘘のように咲いています。 -
グランドに停車していたバス
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町道「泉公園線」
この町道に火口が開いたのです。 -
隆起した町道
陥没ではなく、隆起で生じた断層帯により、道路が破壊されました。 -
「ミニチュア地溝帯」による大地の変動(パネル)
マグマが大地を押し上げると、一帯は横に押し広げられ、階段状の断層群が形成されます。
これが「地溝(ちこう)」と呼ばれる火山地形です。 -
傾いたトンネル
道路の下をくぐるトンネルです。 -
イチオシ
根元で折れてしまった電柱
大地は断層によりずたずたになりました。 -
菓子工場
道路上に3つの火口が開き、噴石が屋根に穴を開けました。 -
今も上がる水蒸気
このあたりは、お菓子の原料や煮豆に最適な高級菜豆が収獲される豆畑でした。 -
第2展望台に到着
洞爺湖と温泉街が見えます。 -
火口のパネル(第2展望台)
人里で火口が開き、断層が動いたのです。 -
第1展望台に到着
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三つ折れ電柱(第1展望台)
当時のまま保存されています。 -
火口壁に現れた埋設水道管(第1展望台)
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置き去りにされた重機(第1展望台)
2000年噴火当日、前兆地割れで破壊された水道管の修復中、突然の噴火遭遇で置き去りにされた重機です。
幸い作業員は素早い避難で無事でした。 -
町道を横切った断層(パネル)
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隆起した町道
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イチオシ
逆階段状になった地溝
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散策路北口に到着
南口から1.6km歩いて来ました。
ここには路線バスが停車します。 -
沼になった道路(パネル)
2000年噴火でマグマが地面を押し上げ、新山が生まれました。
この新山が下り坂だった道路を遮断し、融雪水や地下水が上流側に溜まり沼となりました。
大地の隆起が原因のせき止め湖は、世界的にも極めてまれです。 -
イチオシ
置き去りにされた車が水没
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有珠山噴火による国道230号の変状(パネル)
虻田市街(図の左)から上り坂だった国道が、新山が生まれたため下り坂(図の現在位置)になりました。 -
イチオシ
新山により隆起した道路
沼の先に姿を現している国道は、もともと下り坂だったのですが、新山により上り坂になってしまいました。
ちょっと信じられない光景です。 -
洞爺湖町 火山資料展示室
沼のそばにあるので見学します。 -
火山資料展示室の建物
旧西胆振消防組合本部庁舎だったところで、噴火災害により被災し、建物の床が4%ほど傾斜しています。
また1階部分は西山火口原の隆起によりできた沼で浸水しています。
西山山麓火口散策路一般開放に伴い、暫時的に資料展示室を設置し、施設を開放しています。 -
1977年の噴火(写真展示)
1977年(昭和52)8月7日、最初の噴火直後に洞爺湖温泉街からの写真です。
山頂の火口から2kmと離れていない場所にもかかわらず、住民や観光客がのんびりと眺めています。
しかし、翌日の噴火では風向きがかわった上に雨が降ったため温泉街は軽石と泥の雨に襲われました。 -
2000年噴火(写真展示)
2000年(平成12)3月31日、有珠山の噴火は西山山麓からでした。
西山山麓に36、金比羅山に26の火口が次々とできました。
この時は事前の避難が徹底され、犠牲者が出ていません。
火口散策路を歩くことにより、火口が開くことによる大地の変動、災害の恐ろしさを知ることができました。
この後、二つ目の火口「金比羅火口災害遺構散策路」を歩きます。
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