2017/08/30 - 2017/08/30
51位(同エリア148件中)
belleduneさん
- belleduneさんTOP
- 旅行記839冊
- クチコミ134件
- Q&A回答177件
- 1,497,790アクセス
- フォロワー63人
この美術館の「開館20周年記念特別展 藤森照信展」を開くにあたり、記念として今、私が立っているところに茶室「望矩楼」が建っています。また、機会があったら、見に行って来ます。
20数年前に秋野不矩さんの絵画展を見たことがあり、その情熱的な絵に魅せられました。絵画も見たかったのですが、その美術館を設計された藤森照信氏の美術館もずっと見たいと思っていました。美術館は、浜松市天竜区二俣町にありますが、掛川駅からの足の弁が悪くて、なかなか来ることができませんでした。久し振りに新幹線こだまに乗り、座席もよくなったなぁ、と感じました。
秋野不矩さんは、19歳までこの天竜二俣で育ち、その後、千葉の石井林響に内弟子入りした後、21歳で京都の西山翠嶂塾「青甲社」に入りました。28歳で文展監査展で選奨を受賞し、早くから官展で実績を積んでいました。戦後も、新しい日本画を目指して、「創造美術」を上村松篁、山本丘人、吉岡賢二らと結成。54歳の時に、インドのビスバーバラティー大学(現・タゴール国際大学)の客員教授として招かれ、1年滞在の後、インドに魅せられて、14回インドを訪れています。インドの他、アフガニスタン、ネパール、カンボジア、アフリカへも訪れ、93歳で亡くなるまで、絵を描き続けていました。
秋野不矩さんの展示は計4回行われ、9月10日までが陽光と灼熱の大地というインドが主題のもの、第4回は12月2日から来年1月14日までの古き日を想うと題された故郷・天竜に纏わる題材や自身の子を描いた作品など秋野不矩さんの生涯に関連した深い作品が展示されるそうです。
- 旅行の満足度
- 4.5
-
小高い丘の上に建っています。パラパラと雨が降り出して来ました。本ではよく見ていましたが、平成10年4月に竣工してから、19年弱経っていて、何とも言えない風格がありました。
-
鉄筋コンクリート造、一部木造で、地上2階建で、正面から見ると、こんな感じです。屋根は鉄平石で葺いてあります。外壁はコンクリートの上に藁入りの着色モルタルで荒々しく仕上げてあり、一部は杉板張りとなっています。
-
正面から見たところです。右が展示室で、左はエントランスホールとその外側にテラスがあります。
-
手書きでちょっと寸法は正確ではありませんが、1階の大体の図です。床面積は、1階693,283平方m、2階306,356平方mです。
-
-
雨樋は設計時では見えないようにするつもりだったとか、しかし、ロンシャンの教会から影響を受けて、写真のようになっています。ヒノキとサクラの丸太を削って、内側を防水してあるそうです。手造り感が合って素敵です。
-
ここから正面玄関です。木のドアは、自動ドアになっています。
-
玄関を入ったエントランスホール。ここで靴を脱ぎ、ちゃんと設えてある右手の靴箱へ入れ、スリッパに履き替えます。ビニール袋をぶら下げてなんということはありません。
-
-
受付辺り
-
エントランスホールの天井部分
-
-
引いて撮れないので、柱の構造が1枚で撮れません。
-
エントランスホールからギャラリーへ進むとテラスのあるホールがあります。玄関ホールの柱は32mのスギを3本に切り、チェーンソーで削り、バーナーで燃やして、黒く仕上げてあるそうです。
-
テラスの柱も、全てチェーンソーで削り、バーナーで焦がして黒く仕上げたもの。手造りの持つ自然感が広がっています。
-
テラスから見る周囲の緑
-
-
小高い丘にあるので、バスで来るとここまで10 ~ 15分ほど上って来ます。
-
テラスの柱が額縁になっていて、風景画を見ているようです。
-
-
テラスの全体図
-
-
テラスの床は藁入りの白セメントで荒い仕上げです。
-
テラスの壁は、コンクリート上から藁入りの着色モルタルで荒々しく塗利、その上に土をつけてあるそうです。
-
テラスからホールに入ると、先ほどの大きなスギの柱があります。
-
上を見上げると採光の三角窓があります。
-
-
ホール上の窓は、2階の廊下に開けられた窓です。
-
ホールの柱の構造は、ホールの形が四角ではないので、後で2階の窓から見ると構造が分かり易かっったです。
-
内部の壁は、藁入りのモルタル仕上げです。写真は撮れませんが、ギャラリーの床は藤ござ、展示室の床は白大理石を厚さ7cmに挽いて、敷き、隙間を白セメントで詰めてあります。やや正方形の中心にはモルタルで小高く盛ってあります。現在、修理の都合で塞がれていますが、尖り帽子上の天井2面に窓があります。竣工当時は採光がどういう風になっていたのか、見たかったです。壁と天井は漆喰です。乱反射と下からの反射によって、照度一定になっているそうです。
-
ギャラリーの奥の三角形のところにビデオ映像を見られるようになっています。その入り口壁面の窓の取り付けられた和紙のカーテン。
-
その上部
-
角の三角形の天井
-
2階への階段ホールの天井は網代風。
-
ホールにある搬入出の出入り口。左手にエレベーターがあります。
-
天井部分と採光部分のバランス。
-
階段ホールの天井
-
-
2階の廊下部分
-
2階から見たホール天井の三角窓
-
2階から見たホールです。こうして見ると、柱の構造が分かり易いですね。
-
この柱を組み立てる苦労が感じられます。
-
2階の展示を見終わって、もう一度1階ホールに座って、天井を眺めてみました。
-
-
-
-
-
-
外観をじっくり見に行きました。
-
-
-
-
-
建物裏手に周ります。
-
この杉板も黒くなって良い感じです。
-
-
-
-
-
-
この三角に出たところは、1階隅にあるビデオのコーナーだと思われます。
-
-
周囲の景色も素晴らしい。この後激しい夕立があり、タイミングが良かったです。
-
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
belleduneさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
64