2017/08/22 - 2017/08/22
114位(同エリア283件中)
ころたさん
8月11日から9月18日まで、迎賓館赤坂離宮の一般公開を行っている。しかも8月29日までは藤田嗣治の天井画も共に展示している。世界からの来賓を迎える国宝の建物とはどんなものなのか。この機を逃してなるものか、と出掛けた。
梅雨みたいな8月の雨空がようやく途切れた22日に、迎賓館に電話で問い合わせると「予約なしでも大丈夫」とのこと。午後からだけど行っちゃいますか。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
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迎賓館赤坂離宮へはJR四谷駅から徒歩10分。梅雨のような天気の続いた東京に久しぶりに夏空が戻った火曜日、でも気温はそれほどではなくて気持ちがいい。
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四谷見附を左折して外堀通りを行く。火曜日の午後はサラリーマンと学生が行き来する。
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見附を過ぎるともう都会の喧騒から一息離れられる。ポプラ並木が影を落とす3車線の広い道に、車の姿は少ない。ここからもう迎賓館の正門が見えている。迎賓館に突き当たって外堀通りは左に、右に行けば赤坂だ。
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外堀通りの太さそのまま、迎賓館への広い歩道になる。大谷石の石畳をゆっくり歩こう。
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皇宮警察官なのか、宮内庁職員なのか、パラパラと係員が立っていて見学者を案内してくれる。
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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迎賓館赤坂離宮はネオバロック様式と呼ばれるフランス風の建物に、日本の味付けをしている。正門はまんまフランス風だな。正門から入れる時もあるのだが、今は西門からの入場になる。
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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一般公開は9月18日まででいったん終了。そして8月29日までは藤田嗣治の天井画を特別展示している。なので入場料は少しお高くて1500円。
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正門を右手に曲がり西門を目指す。道の向こうには学習院初等科。ずいぶん車が停まっているね。
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その西門から迎賓館の敷地に入ると、いきなり橋を渡る。そしてその橋の下にはなんと首都高が!首都高って迎賓館の庭の下を通っていたのね。
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まずはセキュリティチェックを受けてチケットを買う。チェックは空港とほぼ同じ、手荷物のX線検査と金属探知ゲートの通過。そりゃあね、国賓も国の首脳も滞在する施設なんだから、変な物を持ち込まれたら大ごとだ。
俺が通ったすぐ後に団体さんがご到着して、ご覧の通り長蛇の列。タイミングが悪いと待つことになる。 -
迎賓館の一般公開は本館と噴水のある主庭、正面玄関前の前庭が主。事前予約のみ和風別館に入れる。俺は当日受付なのでペケ。
そしてここで音声ガイドを貸していて、レンタル料200円。これは借りることを強くお勧めする。 -
もう一つのお勧めは見学前に紹介DVDを見ておくこと。俺は本館見学後に見たのだが、あ~これ見ておけば見落とさずに済んだのに、っていう処がたくさんあった。
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建物内には無料ロッカーもある。
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DVDは2か所で見学できて、1つは日本語、もう1つは英語版。
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さて、いよいよ本館内へ。
とても残念なことに、幾多の国内の美術館と同様、ここも内部は撮影禁止。なのでこれ以降の写真はコメントとシンクロしない、あしからず。
写真を参照されたい方はこちらを。↓
http://www8.cao.go.jp/geihinkan/akasaka/photo.html明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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まずはその建物。明治末期に東宮御所として建てられたネオバロック様式の本館は、ヨーロッパから取り寄せた石材をふんだんに使った豪奢な造り。
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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基本的にはベルサイユ宮やルーブル宮を彷彿とさせるデザインだが、そこかしこに日本風な装飾が施されている。それを調和とみるか不自然と見るか?
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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本館内に入ると見学コースは正面玄関→中央階段→花鳥の間→彩鸞の間→羽衣の間、と進んでいく。一番広い朝日の間は今回は残念ながら改修工事中。
(写真は主庭から見た本館)明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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レンタルした音声ガイドの案内図に見学ルートが描かれてある。
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正面玄関ホールから中央階段に敷き詰められた大理石や、壁の石の美しさ!
写真がないと旅行記としても寂しいので、以後の内部の写真はパンフレットから転写した。明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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そしてメインダイニングともいうべき花鳥の間。ここでは壁一面に飾られた30枚の七宝の絵に惹きつけられた。まるで油絵のようなそれに描かれた鳥たちの華麗なこと。
そしてここにフジタの絵が2枚。1935年に銀座コロンバン菓子店の天井画として描かれたものだという油絵は、フジタがパリで名声を欲しいままにして日本に帰って来た直後のものだろう。いかにもフジタという雰囲気の絵だが、どうだろう?迎賓館のクラッシックな雰囲気に合っているかと言うと、俺的にはNOだな。明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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コースは再び中央階段を経て2階ホールに出る。このホールには小磯良平による大きな油絵が左右に1枚づつ(このパンフ写真の反対側になる)。これがいい!もちろん迎賓館に飾るために小磯が描いたものなので、1対の絵として文句なくこちらに軍配を上げるな。
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そして彩鸞の間へ。晩餐会の招待客が国賓に謁見したり、条約の調印式が行われる部屋だ。装飾はアンピール様式と呼ぶナポレオン時代の絢爛豪華なもの。壁や天井の金細工と、椅子の金糸に彩られた深紅が映える。ただ、壁に金のスフィンクスがいたかと思うと、こっちには刀や兜が浮き出していたり、ちょっとアンバランスさを感じた。
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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次に通されるのが羽衣の間。大きな天井一面に抜けるような青空の天井画があるのだが、名前に反して羽衣も天女もいない。「今にも天女が羽衣を纏って降りてくるような雰囲気」を表した絵だという。その天井から下がる絢爛豪華な3基のシャンデリアもみごと。
ここは舞踏会場として設計されたという事で、部屋の中2階にはオーケストラボックスも設えてある。明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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ここにもフジタの天井画が3枚。パリでの不遇の時代を経て、エコールドパリの中心画家として脚光を浴び、日本帰国後は従軍絵師となり、敗戦後はそれを糾弾され、逃げるようにフランスに渡ったフジタ。その数奇な運命とシンクロするように画風も変遷していったのだが、俺的にはこの天井画の時代が最も好きだ。しかしそれと、ここ迎賓館にマッチするかは別問題。
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そして首脳会談などが行われる朝日の間だけは、今回改修工事中で公開されていない。残念!
ちなみに各部屋には説明して下さるボランティアの方がいて、いろいろ質問できるのだが、そこで初めて知った事。
「迎賓館のバンケットは日本に来た来賓が、日本人に返礼する会として催す」
つまり国賓なら皇居、公賓なら首相官邸で催される歓迎式典の返礼として、オバマ大統領やスーチー女史が開催するのだ。 -
知ってました? そんなこと、どこにも書いていなかったのだが、どこを調べれば出てくるの? それとも俺だけが知らない「常識」なの?
(写真は正門の扉。上に天皇家の菊の紋章、中央は国章である五七の桐) -
ここで本館を出てすぐにある渡り廊下を通って休憩所とショップへ。空調の効いた室内で快適に休息できる。庭に休憩用のテントと椅子は用意されているが、今日みたいな暑い日にはエアコンが欲しくなるよ。
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イチオシ
さて、裏の主庭にでてみよう。中央に大きな噴水を配したいかにもフランス風の庭園。本館のグレーとブルーグリーンの天井ともいい取り合わせだ。
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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主庭の噴水廻りは写真スポット。そう言えばここ、外国人観光客が少ない。特にアジア人は皆無だった。彼らの求めているものは、ここにはないのだろう。
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主庭からみた本館
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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ぐるっと回って前庭に出た。美しくアーチを描く本館はまさに荘厳!
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん
迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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正面玄関の屋根の上にデンと置かれたモニュメントは、鎧兜。う~ん、どうなの?無理やりここに和風を押し込めなくても良かったんじゃない?
明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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その左右の鳳凰はセーフ!
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前庭から四谷駅方向を見る。左手にはオープンカフェがあって、アルコールや軽食も取れる。もう少し涼しくなったら気持ちいいだろうな。
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ゆっくり見て回っても2時間ちょっと。来賓のある期間を除いて基本的にいつでも見学できる。庭だけなら無料だ。
国賓の気分を味わいたくて、正門前から本館玄関まで歩いてビデオを撮ったのだが、絵的には今イチだったね。
https://youtu.be/fsiNkEUzFIc明治以降の建築物唯一の国宝は、豪華絢爛・和洋折衷・質実剛健 by ころたさん迎賓館赤坂離宮 名所・史跡
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さて帰りに向かおうと正門を出ると、その左側の外堀通りにバスの行列。あ~団体さんはこれに乗って来たのね。それにしてもちゃんと駐車場に停めろよ。中には「〇〇代議士後援会」なんて看板を掲げたバスもいる。さぞやルールを気にしない代議士なんだろうね。
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四谷のランドマークといえば上智大学。俺も学生だったのよ、1年間だけ。アグネス・チャンと机並べて学んだ身なんだから。その頃の面影はかけらも残っていないキャンパスのビルを横目に見附に向かう。
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四谷見附のあたりには上智の、と言うか聖イグナチオ教会の影響なのだろう、キリスト教関係の店がいくつもある。ここはキリスト教関係書籍専門の本屋。
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こっちは修道院直営のお菓子屋さん。
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キリスト教関係の雑貨屋さん(って言っていいの?)も。その名も「ドン・ボスコ」。うわぁ、俺の通っていた荒川区の幼稚園と同じ名だぁ。ちなみにドン・ボスコなんてとぼけた名前だが、れっきとしたイタリアの聖人なのだ。ドン・ガバチョとは違うのよ。
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寄り道しながらの四谷、迎賓館お散歩。お勧めだよ!
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