2017/08/13 - 2017/08/13
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dimeizaさん
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2017年8月に行ってきた、主に史跡巡りをテーマにした旅行記です。
出雲(島根)、備中、備前(岡山)、安芸(広島)、周防(山口)と回ってきました。
足立美術館→(出雲大社)→松江城→備中松山城→(頼久寺)→後楽園→岡山城→(閑谷学校)→原爆ドーム→広島城→(縮景園)→宮島→錦帯橋→岩国城。
以前から行きたかった中国地方の史跡をピックアップしたのですが、旅の途中で行きたいところ(括弧で括った場所)が増えてしまい、とても忙しい旅でした。
前回同様、記憶から記録に起こすことで、改めて旅を追体験し、思い出にしておこうかと思います。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 社員・団体旅行
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- ANAグループ JR特急 JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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旅行的にはお盆休みは繁忙期と知っていながらも、諸事多忙で旅程を立案できたのが出発の2週間前だったのです。
その頃には鉄道も飛行機もちょうどいい時間帯の便は一杯で。仕方がないので朝イチの飛行機に乗るべく、朝4時に起床。5時には羽田行きの高速バスに乗るという、のっけからの強行軍で旅は始まりました。
走りながら夜が明けていく様を見ていたら、一瞬だけ有明国際展示場の逆ピラミッドが車窓から垣間見えました。
かつては足繁く通った頃も今は昔、今日はあそこもきっと暑い一日になるであろう、とイベントの成功を祈りながら窓の外を眺めていました。 -
移動が多い仕事というわけでもないので、飛行機って滅多に乗らないんですよねぇ。
2次元バーコードさえあれば、発券手続きを省略して保安場、搭乗口まで直接行けるようになるとは、隔世の感があるなぁ、と思わされる程度には乗っていませんでした。
乗り慣れている人にとっては見慣れた光景でしょうが、お上りさんよろしく写真ばかり撮っていました。
今回はANAの羽田ー米子便。1時間程度で現地入り。羽田空港 第2旅客ターミナル 空港
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米子鬼太郎空港。
ということで、降りると鬼太郎一味が出迎えてくれます。
これは手荷物受取のベルトコンベアー。
本当は他にも色々写真を取りたかったんですが、実はこの時私は気が気ではなくて。
実は飛行機の発着が遅れていたんですよ。
で、これによってJRの米子駅行きに乗れるかどうか、という瀬戸際だったのです。その状態で手荷物を待つという、非常にヤキモキするタイミングで撮った1枚でして。
まぁ、結局待っている間にJRの発車時刻は過ぎてしまい、間に合わなかったんですけどね。米子鬼太郎空港 (米子空港) 空港
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とはいえ、次のJRの発車時刻は1時間後。
流石に旅程を1時間削られるのは困るなぁ、ということで、予定を変更して飛行機の到着に合わせて待っていたバスに乗り込んで米子駅へ向かうことにしました。
この時期に旅すると、常に夏から秋にかけて田園の実りが美しいものです。
なんて思っている余裕はなくて、JRの遅れを取り戻して米子駅に着かないと、自由席特急券を取っていた特急やくもに間に合わん、ということで、若干慌てている心境ではありました。
まぁ、結局乗っている間に特急やくもの発車時刻は過ぎてしまい、間に合わなかったんですけどね。 -
飛行機の遅延に関する責任をJRに負わせるわけにも行かない、という意味で、飛行機からJRへの接続は完全に旅行者の自己責任、というわけです。
接続には結構余裕(2,30分ぐらい)持ってたんですが、全部食いつぶされるとは思ってもいませんでした。
ただ、次の電車に乗って米子から安来駅に向かい、安来でシャトルバスに乗って時間を見てみると、予定した旅程通りになっていまして。
バス待ちの余裕がうまいこと遅延を吸収してくれたらしく、旅程は当初の目論見まで回復しました。安来駅 駅
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最初の目的地に着いたので、バスを降りて歩き出します。
足立美術館 美術館・博物館
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ここが最初の目的地です。
世界一の庭園と聞いたので、一度見ておこうと思いましてね。足立美術館 美術館・博物館
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足立美術館 美術館・博物館
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今回の旅では晴天が少なかったのですが、この日は好天で、青空と緑と砂のコントラストがきれいに出ています。
足立美術館 美術館・博物館
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まぁ、そう悪くはないかな、という印象ですね。
空間の使い方が贅沢というか。足立美術館 美術館・博物館
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何分人が多くてシャッターポイントも混雑。
晴れてくると『あらあら、今がチャンスよ』とおばさま方がシャッターを切りにかかる、そんな光景が散発していました。足立美術館 美術館・博物館
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茶室行き、小道の途上に鹿威し。
足立美術館 美術館・博物館
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ここが茶室ですね。有料で一服できるらしいです。
足立美術館 美術館・博物館
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順路に従って歩んでいくと、水が見えてきます。
枯山水も好きなんですが、個人的には水に惹かれます。足立美術館 美術館・博物館
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のびのびした水の使い方です。
足立美術館 美術館・博物館
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という庭なのだとか。
足立美術館 美術館・博物館
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鯉はお約束ですね。
足立美術館 美術館・博物館
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庭を切り取って掛け軸にしたよ的な趣向。
足立美術館 美術館・博物館
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庭を切り取って絵にしたよ的な趣向。
足立美術館 美術館・博物館
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更に順路に沿って歩くと、水と枯山水を併用した庭園に出ます。
足立美術館 美術館・博物館
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後ろの山も借景として意識しているようです。
これで庭園の光景は終わりなのですが、この辺りで私の中に何とも言えない違和感が出てきました。
世界一の庭園と言う割には、何となくこれまで回った庭園で感じた充実感が感じられなくてですね。確かに綺麗で見事な庭園なんですが、何かが足りない。
ただ、この時の私はその違和感を言語化できませんでした。
この時は『ガラス越しではなく、庭園に降りていって、歩きながら見てみたかったなぁ』という程度の感覚だったのですが、後で別の庭園を見た時に、違和感の正体に気付かされることになります。足立美術館 美術館・博物館
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ここから先は屋内なので撮影禁止。
足立美術館は庭園の美術館としてだけではなく、横山大観の美術館としても有名だそうで。力を感じる大作がいくつもありましたね。
大観の作品が展示されている展示室で改めて思い出したのは、『力のある絵画は遠くから見たほうが映える』ということでしたね。
こいつは完全に素人の好みなのですが、順路に沿って1枚1枚見ていくよりも、展示室の中央に立って一望してみると、各々の絵のパワーがダイレクトに伝わってくるような気がしまして。
その後で、これは、と思った絵に近寄っていって観察するようにしています。
何となく、美術館の展示室って、中央がベストスポットになるように設計されているような気がしていたりします。それでいて、中央に立って鑑賞する人ってほとんどいないんですが、単に私だけが物知らず、ってことなのかもしれません。
大観の言葉が絵のそばに掲げてあるのですが、彼の日本画哲学として、『写実ではなく、風景の中に込められている情念を形にする』ことにすごくこだわっているんですよね。
この大観の思想が、後で庭園の違和感の謎を解く時の鍵になっていました。もちろんこのときは全く気づかなかったのですが。足立美術館 美術館・博物館
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足立美術館は予定より1時間ほど早く観終わってしまいました。
さて次どうしようかと思ったのですが。
『待てよ…今稼いだ1時間と、昼食の1時間を加えると、計画時に諦めていたあの場所に行けるんじゃないか?』
とか欲を出し始めましてね。
次も特急に乗る予定だけど、この特急の着駅を伸ばして車中で弁当昼食にすれば…と、素早く計算をまとめ、乗車券、特急券の変更と弁当の手配を済ませ、今度こそ特急やくもに飛び乗りました。安来駅 駅
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当初のタイミングで目的地にしていた箇所を通り過ぎ、宍道湖畔を右手に弁当を食べる私を載せながら、特急は疾走していきます。
宍道湖 自然・景勝地
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まぁ何というか、結構広いですね、宍道湖ってやつは。
日本で7番目の広さの汽水湖だと、車掌さんが言ってましたね。
宍道湖の南を湖に沿ってしばらく走っていきました。宍道湖 自然・景勝地
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で、伸ばした着駅ってのがここです。
まぁ見りゃあわかりますかね。出雲市駅 駅
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出雲市駅。
目的は言わずと知れたあそこですが、ここからバスに乗り換えて2,30分程。出雲市駅 駅
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神の集う地、出雲大社。
祭神は大国主ですね。
私は国譲りの神として記憶していますが、縁結びの神としても有名だそうで。
ちょうどキャリーケースを持っていたのですが、コインロッカーを探していたら、バス停付近の『縁結び横丁』という場所にあると聞いたので、そこのロッカーに荷物をしまって境内に入ります。出雲大社 寺・神社・教会
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鳥居が何個あるんだってぐらい鳥居がたくさん。
出雲大社 寺・神社・教会
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何やら『平成の大遷宮』なる大工事を遂行しているようで。
第1期工事で本殿も含めて修造していたらしいですね。出雲大社 寺・神社・教会
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境内に入ると、まぁ人が多い。
ここが拝殿ですね。出雲大社 寺・神社・教会
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拝殿の後ろに門が。ここが八足門。
この門の後ろに国宝の本殿があるそうで。
私は本殿の塀の周りをぐるっと一周してきました。出雲大社 寺・神社・教会
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文庫辺りから。
出雲大社 寺・神社・教会
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今回の旅で一番の好天はこのタイミングかもしれません。
出雲大社 寺・神社・教会
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うさぎ。和みます。
あぁ因幡の…、と思い出しました。この逸話が大国主を縁結びの神と位置づけている一因だとか。
まぁしかし、このうさぎ自業自得なんじゃないか、と、神への信仰心が薄い私なんかは思ってしまうわけですが。出雲大社 寺・神社・教会
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これは本殿の真後ろ辺りからのはず。
出雲大社 寺・神社・教会
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彰古館のあたりから。
出雲大社 寺・神社・教会
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しかしまぁこの規模の神社だと、摂末社も結構ありましたね。
神への信仰心が薄い私はあまり覚えていませんが。出雲大社 寺・神社・教会
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そう言えば、ここも摂末社なんですが、他と違ってあまり観光客が意識していなかったような。
この十九社、神在祭のときに八百万の神が宿舎とする場所なのだとか。結構重要な場所ですよね。出雲大社 寺・神社・教会
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1周したので西十九社のそばの門から表に出ると、こんな立派なしめ縄の建物が。
神楽殿。
参拝者が列をなしていましたね。出雲大社 寺・神社・教会
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君が代で、『さざれ石』って出てくるじゃないですか。
これらしいですよ。
ただ、何故岐阜で産したはずのこの石が、ここにあるんでしょうね。出雲大社 寺・神社・教会
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さて、出雲観光はこれぐらいにしないと、本来の目的地を回る時間がなくなってしまいます。
というわけで、出雲大社から最速で目的地に至るルートを調べた所、一畑電車に乗るのが一番早いという回答が得られたので、始点(出雲大社前)から終点(松江しんじ湖温泉)まで乗り通すことにしました。
実は1日目の宿が松江しんじ湖温泉駅付近なのです。
一畑電車は宍道湖の北を通って松江まで行きます。
ということで、まったく予想していませんでしたが、気づいたら宍道湖一周の旅になっていました。出雲大社前駅 駅
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さて、というわけで本来の目的地である松江にようやく入りました。
一日目の宿はここから5分程度歩いた松江ニューアーバンホテル。
ホテルにチェックインして荷物を置いたらすぐに出かけます。
すでにこのタイミングで16:00。のんびりしていたら日が暮れてしまいます。松江しんじ湖温泉駅 駅
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目的地は島根県庁舎のそばを抜けていくことになります。
その際に見かけた立て札。
あぁ、竹島って島根県所属だったなぁ、と。 -
城に向かう途上に騎馬武者の銅像が。
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松平直政のようです。
結城秀康の子、家康の孫に当たります。
大阪の陣では真田幸村との激戦で名高い人物で、この藩の初代藩主でもあります。 -
島根県庁舎。
の先に、もう見えますね、目的地が。 -
直政の見据える先へ進んでいくと、見事な堀と石垣が。
松江城 名所・史跡
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堀にかかる橋を渡って入口の前まで来ると、もうひとりの武将が。
堀尾茂助吉晴。
信長→秀吉と臣従し、豊臣政権下の三中老として有名で、この城を建築した人です。松江城 名所・史跡
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さて、そういうわけでようやくたどり着きました。
『国宝』松江城。
いやー、ここには長らく来たかったんですよ。
前回の旅で犬山城を踏破した際、国宝天守グランドスラムしたかと思ったら、直前に松江城が国宝指定されていたことに気づきましてね。これは行かねばなるまい、と。松江城 名所・史跡
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大手木戸門跡をくぐると、広場(馬溜跡)に出ます。
松江城 名所・史跡
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ここにはこんな井戸が。
松江城 名所・史跡
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井戸を左手にまっすぐ大手門跡を抜けると広場(米倉跡、二の丸下ノ段)に。
松江城 名所・史跡
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広場は程よく緑に覆われていました。美しい。
松江城 名所・史跡
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大手門跡を左に折れると、登城用の階段です。
松江城 名所・史跡
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登城ルートを見下ろせるいい位置に据えられた、なかなかいい櫓です。
松江城 名所・史跡
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階段を登って広場を見下ろす。
ここで馬揃えしたら、さぞかし圧巻でしょうね。松江城 名所・史跡
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見事な石垣です。
打込み接ですかね。
石を積みつつ隙間に小さな石を打ち込んでいく。石垣の面が平らになっていて、かつ隙間が小石で塞がれているのが分かるかと思います。
これだと攻め手は足をかけづらいので、登りづらくなるという寸法です。松江城 名所・史跡
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ただ、近くのこの石垣はまた違っているようで。
これは野面積みっぽいですよね。凸凹が大きく、加工の跡があまり見られないようです。松江城 名所・史跡
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階段を登りきると、三ノ門跡。
松江城 名所・史跡
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間口はそこそこ広いので、『ここにあったのかな? かな?』という印象。
松江城 名所・史跡
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階段下から見上げていた櫓まで来てみました。
松江城 名所・史跡
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太鼓櫓。
松江城 名所・史跡
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実際に中に太鼓が置いてありました。
松江城 名所・史跡
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太鼓櫓から馬溜跡を見下ろす。
松江城 名所・史跡
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狭間もありましたね。
馬溜跡と二ノ丸下ノ段の両面に面しているので、比較的見通しが良いものの、集中攻撃にはあまり向いていません。それでも防備はきっちり押さえているようです。松江城 名所・史跡
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この太鼓櫓などが据えられている場所が二ノ丸。
松江城 名所・史跡
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右手に戦国らしからぬ建物が立っているようですが、それは後ほど。
松江城 名所・史跡
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二ノ丸を塀にそって歩いていきます。
松江城 名所・史跡
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再び櫓。
松江城 名所・史跡
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中櫓、だそうです。
松江城 名所・史跡
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ここは至って普通の櫓でしたね。
松江城 名所・史跡
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ここは馬溜跡と堀に面した櫓。
武器庫として使われていたそうです。松江城 名所・史跡
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もう一つ櫓。
松江城 名所・史跡
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南櫓。
ここだけ2階建てです。松江城 名所・史跡
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実際に2階に上がることができます。
松江城 名所・史跡
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格子越しですが、堀と城外を見通せますね。
松江城 名所・史跡
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櫓を後に踵を返して天守を目指していると、左手に何やらハイカラな建物が見えてきました。
松江城 名所・史跡
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興雲閣、というそうです。
松江市が工芸品陳列所として立てたそうですが、天皇の行幸所に使用する目的もあったとか。明治の佇まいを残した館です。松江城 名所・史跡
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中に入ると赤絨毯。
あ、そう言えば、1階入り口にカフェがありましたね。ここでコーヒーの一杯でも飲んで行きたかったのですが、時間がなく断念。
明治大正期の雰囲気に浸りながら一杯、というのも乙なものかもしれません。松江城 名所・史跡
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2階は広間になっています。
ここ借りられるらしいですね。松江城 名所・史跡
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右手には、当時皇太子だった大正天皇が使ったらしい貴顕室がありました。
一番奥が御座所、手前の畳敷きの間が御寝所。
面白いなぁと思ったのは、公的には洋装、私的には和装という使い分けがなされていること。椅子に座って絨毯の上で政務を執っているにも関わらず、寝る時は畳の上で布団を敷いているんですね。
当時ハイカラだった洋式を権威付けに用いているとも、あるいはどこまで洋式化しても、本質は日本人であるとも、様々な解釈ができる構えでした。松江城 名所・史跡
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テラスからの眺めもまた良い。
松江城 名所・史跡
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興雲閣を出て左手に歩むと御書院跡。
松江城 名所・史跡
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そして近くに神社がありました。
祭神は松平直政、って神になってたんですか。
東照宮(家康)がここに合祀されているのは納得、と言いつつ時期は明治ですね。へー。松江城 名所・史跡
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手水を見かけたのですが、何やら看板がある。
松江城 名所・史跡
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この手水舎、寛永年間の建築らしく、古い上に名作なのだとか。
松江城 名所・史跡
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さて、そろそろ天守も近い。
松江城 名所・史跡
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ニノ門跡を登っていきます。
松江城 名所・史跡
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程なくして一ノ門が。
松江城 名所・史跡
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一ノ門をくぐると本丸です。
松江城 名所・史跡
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振り返ると武具櫓跡。
松江城 名所・史跡
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さて、天守の正面に来ました。
個人的にはもっと小城だと思っていたのですが、実際に見てみるとなかなかの威容です。こう言っては何ですが、コンクリート造りの復元天守ではちょっと醸し出せない雰囲気が出ているような。松江城 名所・史跡
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中に入ると、大抵の城がそうであるように展示スペースになっています。
これは鯱ですね。松江城 名所・史跡
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たくさん兜が飾ってあったのが印象的でした。
松江城 名所・史跡
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大阪の陣において、真田幸村が松平直政の健闘を讃え、投げ与えたと伝えられる軍扇です。
こんな所で真田丸ロスを癒やされるとは…。
当時14歳だったそうですから、見事な若武者振りだったんでしょうね。
日の本一の兵を瞠目させるとは天晴。松江城 名所・史跡
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慶長年間(慶長16年)の築城ですから、既に戦国期は過ぎていて、戦時より政務を意識する築城が志向されはじめた時期ですが、流石に軍事施設、しっかりと石落しがあります。
松江城 名所・史跡
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松江城下の再現図ですかね。
水運もしっかりさせつつ外堀としての機能も発揮されていて、良い城下町っぷりです。松江城 名所・史跡
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階層を上がっていくと、幾つかの城内ではよく見かけるお城写真これくしょんが。
これは現存12天守のリストですが、この時点で国宝天守をすべて回っているので5/12。現存コンプのためには残り7城を回る必要があります。
しかし、7つのうち4つ(丸亀城、伊予松山城、宇和島城、高知城)が四国にある、というのはなかなか面白いですね。
次は四国に行くと効率が良さそう。松江城 名所・史跡
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さて、そろそろ頂上のようです。
松江城 名所・史跡
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それでは、天守からの眺めを。
松江城 名所・史跡
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松江城 名所・史跡
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松江城 名所・史跡
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松江城 名所・史跡
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松江城 名所・史跡
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松江市街から宍道湖まで見通すことができます。
松江城 名所・史跡
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最上階には国宝指定書が誇らしげに飾られていました。
松江城 名所・史跡
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天守を出て、搦手から下城する際、振り向きざまに1枚。
さすが現存天守にして国宝に指定されるだけの城です。絵になります。
江戸初期に建てられた城として、政治と軍事のバランスを維持した佇まいを維持しており、それでいて無骨すぎず、周囲の景観とマッチしつつも力強い姿。
しかも石垣含め適度に遺構が残っており、見る人が見れば歴史を感じさせる、という意味で良い史跡です。松江市民が羨ましい。
しかし、この名城の完成を見ることなく、築城者堀尾吉晴は亡くなってしまうんですよね。惜しい。
そういえば、井伊直政とかもそうでしたね。あれも国宝でした。松江城 名所・史跡
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城の裏手にさり気なく門があるんですよね。
松江城 名所・史跡
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あ、これ搦手じゃん、と思いながら、暮れかけた日の中、坂を下っていきます。
松江城 名所・史跡
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ぬ、こっちは枡形だ。
平時の城と見せかけつつ、急所はしっかり抑えてますね。
きっと、ここに櫓があって、搦手からの寄せ手を集中攻撃できるようにしていたのだろうなと。松江城 名所・史跡
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これは塀と櫓が残っていると固い守りですね。
何というか、城をいくつか巡ってくると、建物というより石垣の構えを気にするようになってきます。
石垣は城の防備がどう設計されたか(寄せ手、守り手をどう動かすことを想定しているか)をよく示していて、この構えから上部構造物を想像すると、築城者の意図がよく見えてくると。
この辺もしっかり残っているのが良いですね。
城巡りのロマンを掻き立てます。松江城 名所・史跡
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ちなみにこんな名前の井戸跡が。
松江城 名所・史跡
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こんな由来があるそうですが、工事現場を掘ったら人骨とか、今の御時世だと怖いですね。
松江城 名所・史跡
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護国神社を抜けて、稲荷橋から城外に出、暮れなずむ道を濠に沿って帰ります。
松江城 名所・史跡
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おそらく今日の仕事を終えたであろう松江城巡りの船が、何艘かすれ違っていきました。
松江城 名所・史跡
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一応、小泉八雲旧居に行ってみたんですが、閉館時間を回っていて入ることはできず。残念。
松江城 名所・史跡
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同じ通りに武家屋敷があるのですが、ここは改装中でした。
松江城 名所・史跡
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この辺を塩見縄手、と言うそうです。
歩きながら、城周辺の景観良いよなぁ、と思っていましたが、意識的に守っているんですね。松江城 名所・史跡
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なんか立派な橋があったので。
松江城 名所・史跡
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北惣門橋。復元だったんですね。
なかなか雰囲気が出ていました。松江城 名所・史跡
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夜の帳の中に消えていかんとする松江城址を最後に1枚。
いやぁいい城でした。
飛行機に乗って来た甲斐があったってもんです。
初日から随分盛りだくさんで、結構足も疲れていましたが、まず最初の本懐を遂げることができて満足。
…が、今日の東奔西走はこの旅の序幕でしかなく、先にはさらなる史跡が待っているのでした。
以下、次号。松江城 名所・史跡
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旅行記グループ 城と神と庭を巡り歩く、中国地方5カ国の旅路
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