2017/07/28 - 2017/07/28
68位(同エリア225件中)
naoさん
うだるような暑さの続く大阪を抜け出し、涼を求めて関西の軽井沢と呼ばれる洞川を訪れました。
標高820m余りの高地に位置する奈良県吉野郡天川村洞川(どろがわ)は、近鉄吉野線下市口駅から奈良交通バスで国道309号線を吉野の山中に分け入ること約70分の所にある温泉町で、その歴史は古く、約1300年前に役の行者により修験道の根本道場として大峰山が開山されて以来、山上ヶ岳の登山基地として栄えてきました。
元来、大峰山の山上参りは熊野から入るのを「順の入り」、吉野から入るのを「逆の入り」と言って、山上ヶ岳での行を終えて洞川へ下りてくるのが通例で、洞川から登る事はありませんでした。
昨今のように洞川から登るようになったのは、大正11年(1922年)にバスが洞川まで通じるようになった以降の事で、熊野側からだと約5時間かかる山上ヶ岳への道も、洞川からなら約3時間で登れることも要因になりました。
山上ヶ岳にある大峰山寺の本堂は毎年5月初旬から9月下旬まで門戸を開いていたので、洞川の旅館や土産物屋などは修験者が集まるこの期間に合わせて営業しており、それ以外は山仕事を生業としていました。
しかし、20年ほど前に温泉が掘り当てられると、次第に温泉目的の観光客が増加し、以前の大峰山の修業期間に合わせた営業から通年営業に切り替わりました。
昭和21年(1946年)の大火の後に復興された旅館街には、どことなく懐かしい風情のただよう町並みが続いており、春の新緑、夏の冷涼な気候、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季折々に見せてくれる表情を求めて、多くの方々が訪れています。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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洞川にやって来ました。
天川村立資料館の駐車場に車を停めさせてもらって、寺前通りから町歩きを始めます。 -
天川村立資料館の斜め向かいにあるTシャツ屋さん。
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洞川の真ん中を流れる山上川に架かる萬歳橋。
大峯山に源を発し、熊野川の源流となる山上川を挟んで、洞川の町は北西側(写真手前側)が寺前通り、南東側(写真奥側)が行者さん通りに分かれています。 -
大峯山龍泉寺の境内を囲む土塀。
大峯山龍泉寺は、大峰山を開山した役行者が洞川の岩場から湧き出る泉のほとりに八大龍王尊をお祀りしたのが始まりであると伝えられています。
当寺院も昭和21年(1946年)の大火によりほとんどの建物を焼失してしまいますが、昭和35年(1960年)に復興されたそうです。 -
竹の節や葉がデザインされた窓格子。
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こちらは勢定大橋です。
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「右よし乃下市、左加うや天の川」と書かれた道標。
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旅館の石段に腰掛けて一休み!
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奈良の名物と言えばこれですよね~。
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手作りの値段表。
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昭和8年(1933年)に地元の方によって発見された面不動鍾乳洞への入口が寺前通りから分岐しています。
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その入口近辺に咲くアジサイ。
高地の冷涼な気候ゆえに、洞川ではこの時期にアジサイが咲くんですね。 -
人だけが通れる簡素な橋から見た山上川下流の景観。
見えているのは持影橋です。 -
山上川対岸の光景。
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控え目な看板を掲げた旅館。
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倒れそうな大木を支柱で支えています。
ここまでされているのを見ると、この木はまだ生きているんでしょうね・・・。 -
天川村の汚水枡の蓋。
周辺に村の花「オオヤマレンゲ」とモミジを配し、中央部に「吊り橋」と「アマゴ」がデザインされています。 -
カーブミラーに映る持影橋。
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では、持影橋を渡って行者さん通りへ向かいます。
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持影橋から見た山上川上流の景観。
見えているのは人だけが通れる簡素な橋。 -
行者さん通りへやって来ました。
行者さん通りには、旅館、民宿、お土産物店、陀羅尼助丸を製造販売するお店などが軒を連ねています。
陀羅尼助とは、黄柏(キハダ)などを主原料として調剤された和漢薬のことで、役行者が山中で修行する修験者のために薬草を煎じて作った「だらすけ」が起源と伝えられています。 -
こちらの町家には、ギボシの鉢植えなどとともに・・・
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「ひょうたん」に見立てたペットボトルが飾られています。
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こちらはお土産物屋さん。
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こちらはお食事処です。
店先に置かれたベンチは山伏さんのためなんでしょうね・・・。 -
こちらも同じ店先に置かれた竹行燈。
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枡格子のガラス戸が特徴的な町家です。
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このすのこ状の部材は、元々町家の一部に使われていたんじゃないでしょうか・・・。
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このミニトマト、そろそろ収穫できますよ~!
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陀羅尼助丸を製造販売するお店の行燈。
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アユ、アマゴ、イワナなどの川魚を目の前で焼いて食べさせてくれるお店がありました。
わっ、美味しそう~! -
行者さん通りを振り返ったところです。
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役行者には「前鬼」、「後鬼」と呼ばれた弟子がいたそうで、陀羅尼助丸の起源と言われる「だらすけ」の製法を後鬼に伝授したと伝えられています。
そんなこともあってか、洞川の町並みでは鬼の人形をよく見かけました。 -
陀羅尼助丸。
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こちらの町家は、自然木の丸太に名字を書いた、大きな表札が掛けられています。
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行者さん通りの町並みです。
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クリスタルのペーパーウェイトが置かれているのは、毎年10月第2日曜日に大峯山龍泉寺で行われる八大龍王堂大祭のチラシ。
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勢定大橋越しに見た寺前通り。
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こちらは手作りジャムのお店です。
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こちらのジャムは、地元吉野の生産者や直売所から直接購入した旬の素材を使用して、店主一人で手間と時間をかけて作っておられるそうです。
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枝打ちしたまんまの荒々しい門柱が客を迎える旅館。
荒々しさの中にも風情があります。 -
洞川のほとんどの旅館が講中宿になっているようで、講名が書かれた講中札ならぬ提灯が掲げられています。
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先ほどの荒々しい門柱のある旅館のお向かいにある本館です。
こちらの軒下にも講名が書かれた提灯が掲げられています。 -
提灯の下の石鉢で飼われているメダカ。
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軒下を占領するように講中宿の提灯が並びます。
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行者さん通りの町並みを振り返ったところです。
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やたら目につく陀羅尼助の看板ですが、洞川には陀羅尼助丸を製造販売するお店が13軒もあるそうです。
旅館と薬屋さんが共存する洞川は、日本全国にあまたある温泉街にはない、独特の雰囲気を醸し出しています。 -
玄関に破風屋根を架けた旅館。
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町並みの中にも町界があるようで、大きな提灯に町名を書いて教えています。
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柔らかい崩し字の書体で書かれた陀羅尼助丸の行燈。
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町並みは結構上り坂になっています。
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萬歳橋越しに見た寺前通りです。
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行者さん通りの町並みです。
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「純喫茶」っていう言い方がこの町らしくて良いですね。
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こちらの旅館には小学校の歓迎看板が掛かっているので、林間学校として使われるようですね。
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こちらの旅館にも小学校の歓迎看板が掛かっています。
標高820m余りの高地の冷涼な気候から、関西の軽井沢とも呼ばれているだけあって、子供たちにも人気なんでしょうね。 -
蹲にそそがれる水も冷たそうです。
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それにしても、最近の林間学校は良い宿に泊まるんですね。
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私の時代の林間学校は、高野山の宿坊でしたが・・・。
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旅館の縁側の箱火鉢の上にも講名を書いた提灯が吊られています。
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玄関脇に石灯籠をしつらえた旅館。
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立派な旅館が並ぶ行者さん通りの町並みです。
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洞川の旅館の大半が縁側を開け放しにしていますが、これは大勢の講中の人々の受け入れに対応したもので、大勢が一時に出発できるようにと考えられたものだそうです。
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またまた陀羅尼助丸のお店です。
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朝顔の日除けが涼しそうです。
もう少しして花が咲くようになればきれいでしょうね・・・。 -
行者さん通りの町並みを振り返ると、「行者祭」の提灯が目に入って来ました。
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「行者祭」は、島流しの身から晴れて無罪放免されて大峯山に戻った役行者を、村民たちが熱狂的に出迎えた様子を表した奇祭で、毎年8月2日と3日に行われます。
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「乾坤(ケンコン)」と「陀羅尼助」の関係を、どう解釈すればいいんでしょうか・・・。
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大きな鬼さん発見!
こちらの陀羅尼助丸のお店の看板には「大峰山役行者御直傳」と書かれています。
これは、役行者が陀羅尼助丸の起源と言われる「だらすけ」の製法を後鬼に伝授したとの言い伝えに基づいているんですね。 -
木目込み人形なども飾られた・・・
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店内の様子。
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こちらの旅館も林間学校として使われるようです。
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立派な門構えの旅館。
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板塀の上に姿をみせている野点傘がいいアクセントになっています。
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洞川の町並みでよく見かける・・・
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よく似た町家が並んでいます。
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こちらは、仏前にお供えする花として重宝されているコウヤマキの専門店です。
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こちらは、洞川の名水を使って作られるごまどうふのお店です。
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さて、行者さん通りの町並みもこの辺りまでなので、ここで引き返します。
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行者さん通りから見える「かりがね橋」です。
全長120m、高さ50mのこの吊橋は、天川にたくさんあるつり橋の中で最も長い吊橋なんでそうです。 -
「行者祭」の提灯をくぐって進みます。
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天川村立資料館へ戻るのに、行者さん通りから外れて観音橋を渡ります。
観音橋のたもとにある町家は道路側は平屋建てに見えるんですが・・・ -
実は2階建になっていました。
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観音橋から山上川の下流をみた景観です。
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さて、正面に天川村立資料館が見えてきました。
関西の軽井沢と呼ばれる涼しい洞川で1日過ごして、一息つくことが出来ました。
では、家路につきます。
帰ったら、うだるような暑さが待ってるよ~!
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