2017/07/22 - 2017/07/26
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特急サンライズさん
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今年、2017年は国鉄分割民営化から30周年。そこでJR東日本から売り出された期間限定の「JR東日本30周年記念パス」を使って、わが乗りつぶしマップ上で空白の多かった東北地方の乗りつぶし旅に出かけました。
2017年7月23日の秋田県での豪雨は鉄道にも被害をもたらし、秋田新幹線は路盤流出で線路が宙ぶらりんになり、不通となってしまいました。さらに翌日の大雨によって、旅行の行程計画は大きく崩れることになり、急きょルートを組みなおすことになってしまいます。
しかし幸い、旅行3日目の7月25日には、秋田新幹線と並行する奥羽本線の在来線列車は通常通りの運行が再開されたので、2日目に乗り残してしまったくかんを拾いつつ宿泊地の秋田を目指しました。
秋田県北部の乗りつぶしをした最終日の4日目は今回の旅で唯一好天に恵まれ、そして昔からの武家屋敷の街並みが残る角館で、今旅唯一の観光もしてきました。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 新幹線 JRローカル 私鉄
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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二日にわたって東北地方を襲った大雨により計画の変更を余儀なくされた旅行の3日目。
この日は仙台駅西口近くのカプセルホテルを出発し、あおば通り駅から乗車します。 -
昨日は仙石東北ラインで石巻から仙台間を乗ったので、乗り残した仙石線のあおば通り~高城町間を乗り潰しに行きます。
朝の松島、天気は今日も曇りでした。 -
6:48、高城町駅に到着。ホームタッチで折り返しの列車に乗れたのですが、同じ区間をまた辿るのは味気ないので、駅を出て近くの東北本線の松島駅まで歩いてみました。
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高城町駅から歩いて川を渡り、10分ほどで松島駅にやってきました。ここから通勤客と一緒に東北本線で仙台に戻ります。
意外なルートを組み込んで、一人自慢げな気分です -
仙台7:45発東北本線福島行き、そして9:49発山形新幹線つばさ127号で福島から、昨日も来た米沢にやって来ました。
18きっぷでは乗れる本数が少ない福島ー米沢間も、今回の切符では新幹線を使って一気に飛ばします。山形県内はこの日も雨模様で少し心配ですが… -
10:22に米沢到着、すぐさま10:29発の米坂線坂町行きに乗り換えます。そう、昨日も乗ろうとして目の前で運休になった便です!
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天気は雨が降ったりやんだり。
置賜の田園風景の中を西走していきます。
小国駅を過ぎ、新潟県に入ったあたりから急に雨足が強まってきました。バチバチと打ちつける雨の中、運転手によるアナウンスでは、この先減速して運転する可能性もあるとのこと。
このままでは昨日の二の舞になるのでは…とハラハラしてきました! -
大雨の中、幸い遅れはなく定刻通りの12:25に終点坂町駅に到着。
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20分ほどの待ち時間を経て羽越線の村上行きに乗り換えます。
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村上に着くと、雨は上がっていました。
ここでも30分程度の乗り換え時間があり、瀬波温泉の看板などが出ている駅前で、ぶらぶらと時間をつぶしていました。 -
駅前の観光案内所兼土産物売り場の軒先に懸かっていた鮭。自分が初めて村上の名前を知ったのは、小学生の時に読んだ魚の図鑑のコラムに、鮭のすべての部位を料理する町として紹介されていたものでした。
というわけで、ここでご飯にかける鮭フレークを購入。 -
13:31発羽越本線の坂田行きに乗車します。
電化区間ですが車両は気動車のキハ47。
カラーリングも相まって、往年の旅の雰囲気を楽しめそうです。 -
新潟県から山形県にかけての海沿い区間は車窓からも日本海が眺められます。
同じ列車に乗った18キッパーたちも皆一様に海側のボックスシートにかけていました。 -
車窓から見える名勝、笹川流れ。
海の向こうには粟島が望めます。 -
連日の早朝起床のために眠気に襲われますが、せめてこの区間はなんとか耐えていました。
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鶴岡の手前あたりから線路は内陸にそれ、景色は庄内平野のどこまでも続く水田地帯に変わりました。その広さに彼方は地平線のようになっています。
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15:37、余目駅着。小さなジャンクションのこの駅で16:01発の陸羽西線のキハ110に乗車します。
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五月雨を…(旧暦でももう6月だけれども)集めに集めて濁流となっている最上川です。
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陸羽東線と比べると乗車時間は短く、50分ほどで終点新庄に到着しました。旅行前の当初の計画では、北上線経由で秋田県入りし、奥羽本線経由で帰る予定だったのですが、昨日のダイヤの乱れによる計画変更で、今日ここから奥羽本線を北上します。
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新庄17:09発、山形新幹線と秋田新幹線に挟まれた区間を3時間かけて走り、秋田を目指します。
秋田県内は雲が薄く、雲の下から照らす夕焼けで幻想的な光景が見られました。 -
20:12秋田着。18きっぷで旅をしているという夫婦は明日リゾートしらかみに乗るために秋田で1泊すると言っていました。
自分も今晩の宿はここ秋田なのですが… -
改札前の竿灯。一度東北の夏祭りも巡ってみたいものですね。
さて自分はここから男鹿線の乗り潰しに行きます! -
秋田20:35発男鹿行きに乗車。1日の終わりに宿泊地を離れる列車に乗って盲腸線を乗り潰しに行くというのは精神的にかなりこたえるものがあります。
列車は21:31に終点男鹿駅に着きましたが、終点まで乗ったのは自分以外は同目的と思しき青年1人だけでした。 -
やはりというか当然、男鹿の代名詞、なまはげが出迎えてくれます。
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秋田に向かう折り返しの車内。
当然ながらガラガラで、男鹿から乗車したのは自分と、同業者の青年の2人だけ。
そとはようやく涼しくなってきたくらいなのに、車内は冷房が効きすぎて剥き出しのくるぶしが寒かったです。 -
3日目に泊まったホテルアルファーワン秋田。初日のホテルと比べると1500円くらいの差があり、その分新しくて綺麗でした。
とは言え、22時半過ぎに着いて翌日は5時にチェックアウトしたので本当に寝るだけでしたが。 -
早朝の秋田駅。何の行列かと見てみると、大曲の花火の日の切符を買う行列でした。
大曲の花火の名はあまり知らなかったけれども、この様子を見るとかなりの規模のようです。 -
秋田5:30発弘前行き、奥羽本線の普通列車に乗車。4日まで最終日ですが、今日も時間がある限り乗り潰しに邁進します!
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旅も4日目にしてようやく青空が広がりました!八郎潟干拓地の脇を走り、一面の水田の中を北に向かいます。
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秋田を出発した時に同じ列車に乗っていた18キッパーの多くは東能代で下車したので、ここから五能線に向かうところでしょうか、自分はさらに先の大館を目指します。
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3年前北海道に行くために花輪線経由で青森を目指した時に通った大館駅。今回は乗り残した大館以南の乗り潰しのために大館までやってきました。
ホームにはハチ公の像がありましたが、遂にここではハチ公が神として祀られています! -
大館7:35発の列車で高校生と一緒に鷹ノ巣駅へ。
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鷹ノ巣は一応北秋田市の中心ですが、駅前は閑古鳥が鳴いていました。まだ朝早いから…という気もしますが何となく寂しい雰囲気です。
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JRの鷹ノ巣駅に隣接する秋田内陸縦貫鉄道の鷹巣(こちらは町名に合わせてノが無い)から秋田内陸線に乗車します。
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駅前に植えられていた稲の束。沿線にはどうやら田んぼアートが見られる場所があるらしく、そこで使われている稲が駅前に置かれていました。
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8:16、秋田内陸縦貫線阿仁合行きに乗ります。乗車していたのは多くが鉄道ファンのようでしたが、ちらほら地元の方も見られました。
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こんな地方のローカル線の車内でWi-Fiが使えることに驚きです。
社内で聞こえてきた地元の年配の人同士の会話は、もはや外国語のようで、全く聞き取ることができませんでした。 -
車内から見やすいように作られた田んぼアート。沿線にいくつかあり、角館側から順に、ストーリー仕立てになっているようです。
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阿仁合駅で角館行きの急行もりよし号に乗り換えしました。
秋田縦貫線の変わっているなと思ったところは、森を文字通り突っ切るところで、通常の鉄道なら片側が崖で、もう片方が藪ところが、ここでは両側に秋田杉の森が迫っており、森林鉄道館のような光景でした。 -
やはり天気の良し悪しが旅に及ぼす影響は計り知れないと感じました。
暑い1日でしたが、天気には恵まれて旅のモチベーションも自ずと高まった気がします。 -
乗車した犬っこ列車は、車内に秋田犬の写真が飾られており、よく見ると座席にも秋田犬のシルエットが見られます。
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景色は再び山間部から田園地帯へと移り変わり、鷹巣駅を出発してから約2時間、まもなく角館駅に到着です。
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10:31角館駅到着。
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角館で2時間弱の時間があったので、4日間で唯一の観光タイムです。
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秋田新幹線こまちは3日前の大雨による路盤流出の影響で間引き運転され、下りは大曲止まりになっています。
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角館のみどころは武家屋敷。みちのくの小京都と言うだけに古い町並みが残っており、駅から歩いて回れる範囲に観光ルートとなる町並みがあります。
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武家屋敷を利用したホテル。
乗りつぶし旅ではなかなかこんなところには泊まりませんが、普通の旅の時には泊まってみたいものです。 -
江戸時代から続く味噌・醤油屋。
4日間で最も天気が良かったぶん、夏の日差しがじりじりと照りつけます。
とはいえ写真映えとしては申し分ない天気です。 -
木造の町並みの中で際立つ、レトロな石造りの建物。
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銀行も町の雰囲気に合わせた外装になっています。
この先が火除けとして空けられた場所で、そこを境に北側が武家地、南側が町人地となっていたようです。 -
角館駅から見て北西の武家屋敷通り。最も良く雰囲気が味わえる場所です。
角館は桜でも知られており、シーズンには多くの人でごった返すのかもしれませんが、梅雨明け前の平日昼間は苦になる混雑はありませんでした。 -
長い塀が続き、両側の木々の奥に屋敷が建っています。
いくつかは内側の庭や屋敷内部を公開していました。 -
屋敷の内側から通りに向かって。
写真には写っていませんが、通りは意外と車の通行があります。 -
屋敷の敷地内は木立の陰に隠れて表通りより涼しいです。
苔むした地面も涼を感じます。 -
重要伝統的建造物群保存地区に指定されているのが、写真の東勝楽丁と表町上丁・下丁の各沿道で、およそ800メートルの区間です。
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秋田名物稲庭うどんのお店。向こうには比内地鶏の看板もかかっており、非常に心惹かれますが、次の列車まで40分程度…これを逃すと最後の最後で大きく計画が狂ってしまうので、悔しながら今回はパスしてしまいました。
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昼ご飯を後回しにした分、ここでは心行くまで写真を撮ります。
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緑のバックと赤ポストが対照的。
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夢中で写真を撮っているうちに時間が迫り、15分ほど早歩きをして駅に戻りました。
武家屋敷通りの西には川沿いに桜並木の道があり、春には素晴らしい光景がみられるとのことでしたが、夏なので今回はまっすぐ駅に戻ります!
是非桜のトンネルとしだれ桜の街並みが映える季節にまた来たいですね。 -
角館から一区間だけ秋田新幹線に乗り、大曲へ。
座席で形態の充電をしようと思いきや、あっという間に着いてしまいました。 -
大曲―秋田の新幹線不通区間は臨時列車の快速こまちリレー号が連絡していました。
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大曲駅。こちらは花火で知られており、駅前には花火大会までのカウントダウン表示がありました。
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大曲12:51発奥羽本線で横手に行きます。
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13:08横手着。乗りつぶし旅での食事は、手軽に入れるファミレスや牛丼屋などを選ぶことが多いですが…横手駅前には見当たりません…。
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地元の人が入るような駅前の小さなお店へ。
ランチメニューに大きく書かれていた横手焼きそばを注文しました。
この時、「横手焼きそば」がこの地域のB級グルメの一つだということは知らず、出てきた焼きそばを見ても特におかしいとは思っていませんでした。
あとから調べると、福神漬けを添えるのは独特のようで、確かに紅生姜でないのは変わっているかもしれません。 -
横手13:49発、北上線に乗車。涼しい車内でうとうとし、いつの間にか県境を超えて岩手県に突入。
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15:49北上着。さあここからは一路南下して帰宅の途に就きます。
はるか遠くまで来た気分なのに、今晩中には家に帰っているというのが不思議な感じです。 -
今回の旅では1両2両の列車ばかりだったので、ちょっと長めの電車を見るだけで都会に来たような気がしてしまいます。
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一ノ関・小牛田で東北本線の普通列車を乗り継ぎ、岩切に到着。ここから分岐する東北本線の支線を乗りつぶすためにここで降りました。ここから利府にかけての支線区間、実はかつては本線の一部だったそうです。列車は仙台から帰宅する人たちで混み合っていました。
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今回最後の乗りつぶしを終えて、利府駅に到着。駅舎の写真を撮る間もなく折り返しの列車に乗り、はやぶさ・のぞみを乗り継いで家路につきます。
大雨による運休で一時はどうなるかと思いましたが、上手にリカバリーできる計画を立て直すことができ、当初とほぼ同じだけの未乗区間を乗りつぶすことができました。(本当は由利高原鉄道も乗りに行く予定だったけれども、秋田新幹線の未乗区間があることだし、これはまたいずれ)
今回でJR乗りつぶし達成率は73.4%に!乗りつぶしもしつつ、今度はじっくり美味しいものを食べながら東北観光もしたいですね。
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