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貴賓館は、旧皇族の東伏見宮邦英王の別邸として昭和12年(1937)に建てられました。元皇族として歴代最高長寿で103歳に亡くなられました。戦後、皇室から離脱して、仏教美術を研究して、後に僧となって、京都仏教会会長として、京都に住居を移されました。この別邸は、戦後プリンスホテルの所有となり、村野藤吾氏によって改修が行われました。平成5年に横浜市歴史的建造物に認定されました。プリンスホテルの所有が、平成26年(2014)に現在の中村孝明氏の「貴賓館」になりました。<br />三島由紀夫の「春の雪」の中に、この別邸が出てきます。海を見下ろす崖上に建っていて、御殿風の外観を持った洋館であり、大理石の階段がついていた、と書かれています。伯爵家の令嬢である綾蔵聡子が後続の洞院宮家の縁談を受け入れ、幼馴染への愛情を押しとどめた、とありましたので、図書館で借りて読んでみました。<br />

磯子の旧東伏見宮別邸・貴賓館へ

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2017/07/10 - 2017/07/10

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belledune

belleduneさん

貴賓館は、旧皇族の東伏見宮邦英王の別邸として昭和12年(1937)に建てられました。元皇族として歴代最高長寿で103歳に亡くなられました。戦後、皇室から離脱して、仏教美術を研究して、後に僧となって、京都仏教会会長として、京都に住居を移されました。この別邸は、戦後プリンスホテルの所有となり、村野藤吾氏によって改修が行われました。平成5年に横浜市歴史的建造物に認定されました。プリンスホテルの所有が、平成26年(2014)に現在の中村孝明氏の「貴賓館」になりました。
三島由紀夫の「春の雪」の中に、この別邸が出てきます。海を見下ろす崖上に建っていて、御殿風の外観を持った洋館であり、大理石の階段がついていた、と書かれています。伯爵家の令嬢である綾蔵聡子が後続の洞院宮家の縁談を受け入れ、幼馴染への愛情を押しとどめた、とありましたので、図書館で借りて読んでみました。

旅行の満足度
4.0
  • 磯子駅からすぐの高台にありますが、かなりの坂のため、グランド・エレベーターで上がれます。高台にお住いの一般の方も利用されるため、suicaカードで片道50円だそうです。勿論、このマンションにお住いの方は無料です。エレベーターで上がったところは海を見下ろす高台ならではの眺めです。貨物用の港ですね。左手に横浜みなとみらい方向です。

    磯子駅からすぐの高台にありますが、かなりの坂のため、グランド・エレベーターで上がれます。高台にお住いの一般の方も利用されるため、suicaカードで片道50円だそうです。勿論、このマンションにお住いの方は無料です。エレベーターで上がったところは海を見下ろす高台ならではの眺めです。貨物用の港ですね。左手に横浜みなとみらい方向です。

  • ここから其々のマンションやお住いへ行くことになります。正面のひときわ高くなったところにあるのが、貴賓館です。

    ここから其々のマンションやお住いへ行くことになります。正面のひときわ高くなったところにあるのが、貴賓館です。

  • 貴賓館は1階が「茶膳KOUMEI」と「天ぷらカウンター花衣」で、お手軽に食事が頂けます。2階は、「日本料理 中村孝明」となっていて、懐石料理から中村孝明氏考案の日本料理を味わうことができます。内部をじっくり見るためには、やはりお料理を頂かないといけません。今日の献立は、栄螺と若芽の先付けに始まり、私はお肉料理を美味しく頂きました。一番気に入ったお料理は、京味噌とチーズの茶碗蒸し・磯辺餡かけでした。京味噌とチーズの量が中々真似できない味でした。鮎と新生姜の炊き込みご飯もしっかり食べて、満腹のお昼となりました。窓からの眺めは、私が先ほどグランドエレベーターで上ってきたエレベーターホールが正面に見えています。

    貴賓館は1階が「茶膳KOUMEI」と「天ぷらカウンター花衣」で、お手軽に食事が頂けます。2階は、「日本料理 中村孝明」となっていて、懐石料理から中村孝明氏考案の日本料理を味わうことができます。内部をじっくり見るためには、やはりお料理を頂かないといけません。今日の献立は、栄螺と若芽の先付けに始まり、私はお肉料理を美味しく頂きました。一番気に入ったお料理は、京味噌とチーズの茶碗蒸し・磯辺餡かけでした。京味噌とチーズの量が中々真似できない味でした。鮎と新生姜の炊き込みご飯もしっかり食べて、満腹のお昼となりました。窓からの眺めは、私が先ほどグランドエレベーターで上ってきたエレベーターホールが正面に見えています。

  • 2階の内部はなるべく現状維持ということで、2重サッシの外側は、旧邸のものだそうです。暗くてちょっと見難くなってしまいましたが、「天井と窓の内側の木枠もそのままということでした。

    2階の内部はなるべく現状維持ということで、2重サッシの外側は、旧邸のものだそうです。暗くてちょっと見難くなってしまいましたが、「天井と窓の内側の木枠もそのままということでした。

  • 窓から1階の屋根部分と鬼瓦が正面に見えています。

    窓から1階の屋根部分と鬼瓦が正面に見えています。

  • 食事が終わって、2階のエレベーターホールへ。来るときは、正面玄関からではなくて、エレベーターで2階へ上がってきまいsた。<br />現在の建築基準法に合わないため、金属の手摺りが付けられていますが、以前は大理石の部分のみでした。

    食事が終わって、2階のエレベーターホールへ。来るときは、正面玄関からではなくて、エレベーターで2階へ上がってきまいsた。
    現在の建築基準法に合わないため、金属の手摺りが付けられていますが、以前は大理石の部分のみでした。

  • ホールの階段上部の天井の照明器具

    ホールの階段上部の天井の照明器具

  • ホールを見上げると、3階まで吹き抜けになっています。

    ホールを見上げると、3階まで吹き抜けになっています。

  • 中2階にあたるところは、物置に使われていたそうです。

    中2階にあたるところは、物置に使われていたそうです。

  • 周囲の照明のガラス板には、すべて異なる模様が彫られています。

    周囲の照明のガラス板には、すべて異なる模様が彫られています。

  • ちょっと見難いかもしれませんが...

    ちょっと見難いかもしれませんが...

  • 旧東伏見宮別邸の鬼瓦です。

    旧東伏見宮別邸の鬼瓦です。

  • 2階から下へ降りていきます。

    2階から下へ降りていきます。

  • 階段フェチの私には、興味津々です。

    階段フェチの私には、興味津々です。

  • 1階のホールにある暖炉は大理石です。

    1階のホールにある暖炉は大理石です。

  • 床の板張りも凝っていますね。

    床の板張りも凝っていますね。

  • 正面玄関から見た1階のホール

    正面玄関から見た1階のホール

  • 玄関を入ったところのエントランスホール。

    玄関を入ったところのエントランスホール。

  • これが正面玄関です。タクシーで来ると、ここから入ります。

    これが正面玄関です。タクシーで来ると、ここから入ります。

  • 屋根部分

    屋根部分

  • 奥にあった石灯篭

    奥にあった石灯篭

  • 屋根の構造が幾重にも重なっていて、面白い。

    屋根の構造が幾重にも重なっていて、面白い。

  • パンフレットに載っていた夜の正面玄関じゃ、また雰囲気が違います。

    パンフレットに載っていた夜の正面玄関じゃ、また雰囲気が違います。

  • これもパンフレットに載っていた2階の部屋の様子です。

    これもパンフレットに載っていた2階の部屋の様子です。

  • 普段、お料理の写真は撮らないのですが、美味しかったので。<br />これが私が一番気に入った京味噌とチーズの茶碗蒸しです。器も良いですね。この夏に作ってみようと思います。

    普段、お料理の写真は撮らないのですが、美味しかったので。
    これが私が一番気に入った京味噌とチーズの茶碗蒸しです。器も良いですね。この夏に作ってみようと思います。

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