2017/07/10 - 2017/07/10
177位(同エリア651件中)
belleduneさん
- belleduneさんTOP
- 旅行記839冊
- クチコミ134件
- Q&A回答177件
- 1,418,191アクセス
- フォロワー62人
貴賓館は、旧皇族の東伏見宮邦英王の別邸として昭和12年(1937)に建てられました。元皇族として歴代最高長寿で103歳に亡くなられました。戦後、皇室から離脱して、仏教美術を研究して、後に僧となって、京都仏教会会長として、京都に住居を移されました。この別邸は、戦後プリンスホテルの所有となり、村野藤吾氏によって改修が行われました。平成5年に横浜市歴史的建造物に認定されました。プリンスホテルの所有が、平成26年(2014)に現在の中村孝明氏の「貴賓館」になりました。
三島由紀夫の「春の雪」の中に、この別邸が出てきます。海を見下ろす崖上に建っていて、御殿風の外観を持った洋館であり、大理石の階段がついていた、と書かれています。伯爵家の令嬢である綾蔵聡子が後続の洞院宮家の縁談を受け入れ、幼馴染への愛情を押しとどめた、とありましたので、図書館で借りて読んでみました。
- 旅行の満足度
- 4.0
-
磯子駅からすぐの高台にありますが、かなりの坂のため、グランド・エレベーターで上がれます。高台にお住いの一般の方も利用されるため、suicaカードで片道50円だそうです。勿論、このマンションにお住いの方は無料です。エレベーターで上がったところは海を見下ろす高台ならではの眺めです。貨物用の港ですね。左手に横浜みなとみらい方向です。
-
ここから其々のマンションやお住いへ行くことになります。正面のひときわ高くなったところにあるのが、貴賓館です。
-
貴賓館は1階が「茶膳KOUMEI」と「天ぷらカウンター花衣」で、お手軽に食事が頂けます。2階は、「日本料理 中村孝明」となっていて、懐石料理から中村孝明氏考案の日本料理を味わうことができます。内部をじっくり見るためには、やはりお料理を頂かないといけません。今日の献立は、栄螺と若芽の先付けに始まり、私はお肉料理を美味しく頂きました。一番気に入ったお料理は、京味噌とチーズの茶碗蒸し・磯辺餡かけでした。京味噌とチーズの量が中々真似できない味でした。鮎と新生姜の炊き込みご飯もしっかり食べて、満腹のお昼となりました。窓からの眺めは、私が先ほどグランドエレベーターで上ってきたエレベーターホールが正面に見えています。
-
2階の内部はなるべく現状維持ということで、2重サッシの外側は、旧邸のものだそうです。暗くてちょっと見難くなってしまいましたが、「天井と窓の内側の木枠もそのままということでした。
-
窓から1階の屋根部分と鬼瓦が正面に見えています。
-
食事が終わって、2階のエレベーターホールへ。来るときは、正面玄関からではなくて、エレベーターで2階へ上がってきまいsた。
現在の建築基準法に合わないため、金属の手摺りが付けられていますが、以前は大理石の部分のみでした。 -
ホールの階段上部の天井の照明器具
-
ホールを見上げると、3階まで吹き抜けになっています。
-
中2階にあたるところは、物置に使われていたそうです。
-
周囲の照明のガラス板には、すべて異なる模様が彫られています。
-
ちょっと見難いかもしれませんが...
-
-
旧東伏見宮別邸の鬼瓦です。
-
2階から下へ降りていきます。
-
階段フェチの私には、興味津々です。
-
-
-
-
1階のホールにある暖炉は大理石です。
-
-
床の板張りも凝っていますね。
-
正面玄関から見た1階のホール
-
-
-
玄関を入ったところのエントランスホール。
-
これが正面玄関です。タクシーで来ると、ここから入ります。
-
屋根部分
-
-
-
-
-
-
奥にあった石灯篭
-
屋根の構造が幾重にも重なっていて、面白い。
-
パンフレットに載っていた夜の正面玄関じゃ、また雰囲気が違います。
-
これもパンフレットに載っていた2階の部屋の様子です。
-
普段、お料理の写真は撮らないのですが、美味しかったので。
これが私が一番気に入った京味噌とチーズの茶碗蒸しです。器も良いですね。この夏に作ってみようと思います。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
belleduneさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
37