みなとみらい線にのって横浜都心部巡り：２

2017/07/21 - 2017/07/21

横浜という町は結構広い。人口は東京23区に次いで日本第2位だし、面積も大阪や名古屋よりも大きい。鉄道や道路が縱横に走るが、首都圏の常として道路の渋滞はきつく、鉄道移動が便利。

今回の小旅行では、ふと思い立って横浜都心部を一周りしたもの。市内の大規模開発で有名なみなとみらい２１地区（最近は「２１」を付さない事が多い）を中心にざっと回ってみた。具体的には横浜駅から延びる「みなとみらい線」の各駅で乗り降りして、周辺の観光拠点などを巡ってみました。

１に引き続き、みなとみらい線で移動します。次の目的地はみなとみらい駅です。

エリア 横浜(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

みなとみらい駅の改札を出て、たいへん目立つのが地上に上がるエスカレーター。近くに壁がないので非常に開放感があります。

コンコースもこの広さ。朝夕は通勤客でいっぱいになりますが、今の時間は広々。

日本屈指のコンベンション施設、パシフィコ横浜。みなとみらい地区の中核施設として真っ先に整備され、会議場・ホテル（インターコンチネンタル）・展示場といった施設では、年間を通じて、大型イベント、国際会議などが開催されています。

こちらは展示場。コンサートなども開催され、１２月の福山雅治のコンサートが有名です。

パシフィコ横浜から、駅をはさんで反対側、ランドマークタワーへむかいます。途中、ピカチュウの巨大なたれ幕が。毎年８月にみなとみらい地区で開催される「ピカチュウ大量発生中」のポスターです。

訪問したのが７月下旬、梅雨明け直後で、太陽が照りつけます。ランドマークプラザにむかいます。

ここにもピカチュウ。巨大なピカチュウを模したバルーンに、小さなピカチュウがびっしりです。

ちなみに、ランドマークプラザには、ポケモンセンターがあります。

ジブリのお店もあります。

ランドマークタワーの横に、横浜美術館があります。残念ながら、横浜トリエンナーレ展示の準備のため、この日は休館でした。

続いて、三菱重工横浜本社に併設された、三菱みなとみらい技術館へむかいます。

三菱グループの航空宇宙、海洋、交通などの開発・製造実績を踏まえた模型などが展示されています。どちらかと言うと青少年向けかな。

なかなか開発が進まないMRJは動態前部とエンジンの実物大模型（？）が展示されています。

これは、国産ロケットの模型。

ミュージアムショップもあります。展示場より、こちらのほうが見応えがあるし、ほしいものいっぱいでした。

ランドマークタワーのすそには、日本に現存する商船用石造りドックとしては最も古い「旧横浜船渠第2号ドック」を復元したドックヤードガーデンがあります。

みなとみらい地区は、三菱重工横浜造船所や旧国鉄の操車場などの跡地と、新たに埋め立てた横浜市臨海地区を一体整備し、オフィス、住居、商業施設、国際会議場、宿泊施設などを展開すべく、１９６０年代後半から始まったプロジェクトです。総面積約186ha、今なお、新しい施設の建設・整備が続けられています。臨海部の再開発事業は、日本全国で様々な取り組みがなされてきましたが、バブル崩壊後、苦戦を強いられる地域が殆どです。ここみなとみらい地区は三菱グループや自治体の強力なリーダーシップで活況を維持、拡大しています。

ここは、国の重要文化財および近代化産業遺産に指定されています。

さらに隣接する運河には、帆船日本丸が係留されています。これも国の重要文化財に指定されました。

さて、みなとみらい駅の次の駅は馬車道駅です。ここまで御覧頂いて、みなとみらい線の駅名標示が、駅ごとにフォントが異なる、ということにお気づきでしょうか？　みなとみらい駅はゴシック体、馬車道駅は明朝体なのです。

馬車道駅はシックなレンガを活かしたデザインで、改札口に大きなドーム状にデザインされた天井があります。ここも空間が広大ですが、ラッシュ時には結構混み合います。近々、横浜市役所が移転してくるので、さらに賑わうことでしょう。

駅コンコースの壁面には、近隣の古いビルから移築した、金庫扉などのレリーフが残されています。興味深いものが多いのですが、あまり宣伝されていないようですね。

地上に上がると、空が広く、ランドマークタワーまで見通せます。新市庁舎など現在建築中のビルがいくつかありますので、これらが完成するともっと密集度が高まると思います。

バス停にも横浜DeNAベイスターズの広告が出されています。地域密着型のチームとしてファンを増やしているそうです。後ほど本拠地の横浜スタジアム周辺にむかいます。

馬車道駅から、赤レンガ倉庫まで歩きます。ここも本当に有名になりました。手前の２本の線、倉庫が現役だった頃、貨車が入ってくるための引き込み線があったわけですが、それを模してオブジェ風に残しているのです。

今日は、特にイベントもなく、少々静かな感じでした。

ワゴンで飲み物を売っています。

大桟橋には、イギリスの大型客船、ダイアモンド・プリンセスが停泊していました。大桟橋の横浜側に停泊している場合、赤レンガ倉庫の突堤から遮るものなく船を見ることができます。最近は、日々入れ替わりで客船が入港しているそうで、クルーズも随分と日本に浸透してきたものです。

では、赤レンガ倉庫をあとにして、次の駅に参りましょう。

馬車道駅に戻って、みなとみらい線で日本大通り駅へ、というのもいいのですが、徒歩で海沿いのプロムナードを通って行くことにしましょう。

（→３に続きます）