2017/06/13 - 2017/06/16
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Takashiさん
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北極点から1000キロ位しか離れていない極北の地に一群の島が横たわる。スピッツベルゲン島を主島とするスヴァールバル諸島(あるいはスヴァルバール諸島)である。ここをクルーズするリンドブラッドのツアーに参加した。ホッキョクグマを始めとする生き物たちに出会うためである。
オスロからロングイアービエンに飛び、ここでナショナルジオグラフィック・エクスプローラーに乗り込んだ。最初の目的地はホルンスン. 多くの氷河と海鳥たちが迎えてくれた。次に向かったのはマグダーレナフィヨルド。スピッツベルゲン観光の目玉とされる壮大な景色を晴れた空の下で眺めることが出来た。マグダーレナフィヨルドではセイウチの巨体とも遭遇した。またキョクアジサシなどの鳥たちも活動していた。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 船 飛行機
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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スヴァールバル諸島のクルーズはいくつかの会社が実施している。私たちはリンドブラッド・エクスペディションズ(Lindblad Expeditions)を選択した。南極クルーズで利用して夢のような経験をしたからである(http://4travel.jp/travelogue/10671346)。
リンドブラッドのツアー概略図を示してスヴァールバル諸島の位置を説明しよう。スヴァールバル諸島はノルウェー領で、ノルウェー本土の遥か北に位置する。 -
2017年6月13日。オスロ空港でリンドブラッドのツアーと合流した。バスでホテルに向かい、荷を預けて市内観光に出発である。
まずヴィーゲラン公園へ。フログネル公園 (ヴィーゲラン彫刻公園) 広場・公園
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ここの人気者は怒りん坊。
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そしてフラム号博物館を訪ねた。北極と南極の探検に使われたフラム号を見るのは、北極クルーズの皮切りに適している。
アムンゼンがこの船を使って南極点一番乗りを果たしたのである。フラム号博物館 博物館・美術館・ギャラリー
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極地の夜の雰囲気がよく出ている。
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夜になって歓迎レセプション。シャンパンのグラスが次々に消えてゆく。
定員148名の船はほぼ満席と分かった。乗客はほとんどアメリカ人。リピーターが多いようだ。アジアからは私たちの他にシンガポール人が5人参加していた。ヨーロッパからは誰もいない。フッティルーテンなど現地のクルーズがよく知られているからであろう。 -
宿泊先はトーンホテル。クラシックな雰囲気を出したホテルである。
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6月14日。SASのチャーター便でロングイヤービエンに飛んだ。
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約3時間のフライトで無事に到着である。
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パスポート・コントロールを通った。スヴァールバル条約によって、国際共同利用の面があるようだ。
荷物引き取り所でホッキョクグマが待っている。 -
空港の外の標識はホッキョクグマ注意の標識を利用したものだ。東京までは6830km である。
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ロングイヤービエンはスヴァールバル諸島の中心地であるが、フロンティアの町といった雰囲気で簡素な建物が多い。人口は2000人台で世界最北の町と言われる。
博物館と美術館を簡単に見学して港に向かった。 -
待っているのはナショナルジオグラフィック・エクスプローラー。6000トン級の探検船である。南極クルーズでもお世話になった船だ。
写真は後日に撮った。 -
船室は広く、きちんとしている。
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早速、避難訓練。
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そして、ラウンジで明日のプランの説明である。
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この船の食事はとても良い。まとめて紹介しておこう。
朝食ビュッフェで頂いてきたもの。 -
同じく。
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フルーツはたくさんある。
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昼食のビュッフェ。
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同じく。
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ディナーは、ほとんどの場合、コースディナーである。
ワインも料金に含まれていて飲み放題であるが、翌日のアクティビティーを考えれば、それほど飲めない。 -
デザート。
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ブリッジはオープンである。船長はとても気さくでホッキョクグマがどこに見えるか教えてくれたりする。
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クルーズのスケジュールは決まっていず、前日に発表される。お天気や過去の経験に基づいてベストと思う方向に船が向かうのである。
今回は、先ず南下してホルンスン(Hornnsund)に行く。地図で数字の1で示したところが、その場所になる。 -
途中でシロナガスクジラに出会って、早くも盛り上がってきた。
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船の周りを飛ぶフルマカモメ。
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ミツユビカモメ。
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6月15日。ホルンスンに到着した。沢山の氷河が海に流れ込んでいる。このうち最大のものはLilliehookbreen氷河で、氷河の面が12kmという巨大さである。写真には、その一部を示した。
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イチオシ
氷河の近くにミツユビカモメが群れている。
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氷河は時々崩落する。
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アゴヒゲアザラシ
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アップ。
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午後は鳥の営巣地となっている断崖に行く。様々なアクティビティーがあり、私たちはゾディアックによるクルーズを選択した。
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まず、スタッフたちが上陸する。銃を持っている。ホッキョクグマがいないか慎重に調べるのだ。
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私たちを乗せたゾディアックも崖に近づいた。沢山の鳥たちが営巣している。
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多いのはミツユビカモメだ。
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ハシブトウミガラスも。
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海面をハシブトウミガラスの群れが飛んでいく。
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ハイキングの人たちは崖の上に達した。上空を鳥が飛び交っている。
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私たちのゾディアックの運転手が右手の山にホッキョクグマを発見した。大変と緊急連絡。ゾディアックは猛スピードで船に向かった。写真は撮れない。私たちを下ろしてまた岸に向かうのだ。
ホッキョクグマは上陸した人たちの方向に歩いて行き、空砲が撃たれた。クマは退散した。
夜は船長主催の歓迎パーティー。シャンパンが振る舞われて、船長が挨拶した。「今日は早速クマが現れて盛り上がりましたね。写真を撮るチャンスを多くしても良かったですが。でもご心配なく。陸の上でなく、氷の上のクマをちゃんとお見せしますよ」 皆、拍手喝采である。 -
6月16日。北上してマグダーレナフィヨルドに到着。地図で2の数字で示した所である。
ここはスピッツベルゲン島で指折りの景勝地であり、観光のハイライトとされている。天気予報を見て、好天が予想されるときに、訪ねたのだ。
朝の内はまだ薄曇りだが、所々に青空が見える。
私たちはゾディアックで上陸した。気温は数度。釣り用の頑丈な長靴を履き、南極クルーズでもらったパーカー(パルカ)を着こんでである。 -
浜からフィヨルドを眺めた。
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ユキホウジロが現れた。ユキホウジロは上陸のたびにほとんど毎回、綺麗な歌声を聞かせてくれた。
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雪の上にキョクアジサシがいる。夏は北極圏とその周辺で過ごし、冬となると南極の周辺(現地は夏)に移動する。最も長い距離を旅する動物の一つだ。
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キョクアジサシが獲物を狙っている。
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石混じりの浜には何羽かのキョクアジサシがいた。営巣が始まったらしい。
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シロカモメがエサを捕まえた。エビだろうか。
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カオジロガンが飛んでいく。
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イチオシ
セイウチがエサをあさっている。
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空が晴れて景色が良くなってきた。
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イチオシ
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イチオシ
ゾディアックに乗ってセイウチが上陸している浜を見に行った。いい眺めだ。
初めのうちは寝ていたが、そのうちに起き上がった。
セイウチは、大きいのは1トンを超すという巨大な動物である。 -
若いセイウチが遊んでいる。
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さらにゾディアッククルーズ。
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大きな氷河に近づいた。
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お昼頃になって船は出航。フィヨルドをクルーズしながら抜けていく。私は昼食を放り出して、景色を眺めて写真を撮った。
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イチオシ
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イチオシ
これから船はさらに北へ向かう。氷の上のホッキョクグマを探すのだ。
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この旅行記へのコメント (2)
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- sanaboさん 2017/07/19 17:45:17
- 北極クルーズ
- Takashiさん、こんにちは
北極クルーズとお聞きし、いかにもTakashiさんらしい目的地だなぁと思いました^^
以前いらした南極クルーズを思い出しましたが、なんと同じ探検船だったのですね。
船長の方は当時とは替わってらしたのでしょうか?
お天気や過去の経験に基づいてクルーズのスケジュールが決定されるそうですが
そのフレキシビリティのお蔭でより最善の体験・観光ができるのは
とてもありがたいことですし、贅沢なことですね。
スタッフが先に上陸し安全確認をする、というくだりは
単なる観光旅行とは異なる、自然の驚異に対峙する緊迫感のようなものを感じました。
そしてゾディアックの運転手がホッキョクグマを発見し
空砲が打たれるシーンなどさながら冒険映画を観ているようでした。
北極圏に近いフィヨルドの風景からは、清々しい空気感が伝わってくるようでした。
日本の実生活では真逆の毎日ですが、くれぐれもご自愛なさり
お元気でお過ごしくださいませ。
続きも楽しみにお待ちしております^^
sanabo
- Takashiさん からの返信 2017/07/19 20:12:17
- RE: 北極クルーズ
- sanabo さん
こんばんは
コメントを頂き大変有り難うございます。船長さんまで同じだったと思います。確認はしていませんが、特徴のある話し方と、とても熱心な態度で間違いないと思います。南極クルーズの時も何とか南極圏まで入り込もうとしましたし、今度も客にクマを見せようと精一杯努力していました。
そして何とゲストスピーカーまで同じでした。登山家のピーターヒラリーです。南極の時は、あり得ない幸運だといっていましたが、今回もとても幸運だといっていました。ポジティブな人ですが、誇張する人とは思えず、幸運な組み合わせだったのでしょう。
客の方も、Antarcticaと書いたリンドブラッドのパーカーを着た人たちが、私たち以外に10人以上いたと思います。良い経験をして、また参加したリピーターが裏切られないので、リンドブラッド一筋という集団ができているのだと思います。
1週間と、南極クルーズに比べて短い期間でしたが、中身の濃いクルーズでした。景色は南極とは比べられないだろうと思ったのですが、おっしゃって頂いたように、マグダーレンフィヨルドなどは、また独特の味わいがありました。
いよいよ暑さ本番、ご自愛くださいますように。
Takashi
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