2017/05/01 - 2017/05/01
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ばねおさん
「とっても政治的な日」とは、その日のテレビで流れたテロップの言葉。
仏大統領選の決選投票を間近に控えたメーデー
あれよあれよという間に有力候補が次々と脱落し、6日後に迎えることとなった二人の一騎打ち。
政治が日常に語られるフランスでも、まさかこういう組み合わせになるとは
思いもよらぬ事態といってもよい。
世界中が注視した決選投票の結果はすでに承知のとおりであるが、
2017年5月1日のパリは、〈かってない〉という言葉が何度も使われる
混沌とした政治的状況にあった。
問題はどちらを選ぶかだけではない。
どちらもノン、という人々の多さ、棄権を呼びかける運動
いずれもかってない事態の推移にとまどう人々
こうした歴史的な時と場に居合わせた以上、
その空気を少しでも感じとりたいとの思いから
ごくわずかな範囲ではあるがメーデー行進を共に歩いてみた印象記
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
あなたはAとBとどちらを選びますか?
二者択一式のテスト問題にはどうも弱いのだが
この場合は、自分なら迷わず答えられる
ところがAもBも嫌だという人が多いので
かってなく混迷している仏大統領決選投票の行方
他国の選挙と言うなかれ
選挙の結果はEUそして世界の将来に大きくかかわっている -
二人の候補者がそれぞれの場所で大規模な支持集会を開く一方で、
メーデーの行進は例年通り行われる
集合場所は党派によって違いはあるが、バスティーユ広場は必須の地点
まだ静かな朝の時間の中
やがて人々で埋め尽くされる広場は
スズランの売り場がちらほら姿を現しているだけ -
正午近く、共和国広場(レピュブリック広場)に集まり始めた人々
ここを起点とする今日のメーデー行進は、マクロン支持を打ち出した共産党系組合
と、極右のルペン候補に反対する、組織に属さない市民たちが中心のようだ。
ここからバステイーユ広場を経てナシオン広場まで行進する -
CGT(フランス労働総同盟)の各組合の大きなバルーンがあちらこちらで上がっている。
-
CGTはフランス最大の労働組合連合体である労働総同盟(Confederation Generale du Travail)の略称
二者択一ではマクロン支持を打ち出した -
周辺はまだ一般車両の交通規制はなく、車の往来は激しい。
-
ボーマルシェ大通りにはバステイーユ広場に向かうデモ参加車両が列を作り準備に余念がない。
-
警察車両も配置につき
これから始まるデモ行進に備えている -
閉鎖されたメトロ8号線Saint-S?・bastien- Froissart 駅の出入り口
すでにバステイーユからレピュビリックまでの途中駅は閉鎖され
電車は通過するだけ -
Cirque d'Hiver 前には音楽家集団が
楽器を手に集まっていた
メーデーの行進といっても一様ではなく
さまざまなパフォーマンスが繰り広げられる -
メゾン・プリソン前には別の団体が集合中
-
Chemin Vert駅の近く
音楽家グループが演奏を披露しながら
自家製Tシャツなどの物品販売を行っていた -
やがて、次第に一般車両の通行が規制されてきた
-
規制線が張られ、大通りは車両通行禁止となった
-
全く行き交う車両がなくなったボーマルシェ大通り
滅多に見られない光景ともいえる -
バステイーユ広場も一般車両を完全に閉め出し
いよいよメーデー行進の道は整いつつある -
警察車両に挟まれるようにして
無人のスズラン売り場が残されていた
ここでは今日の主役は交代しつつあるようだ -
ボーマルシェ通りとリシャール・ルノワール通りの間をつなぐ道も規制され
車両進入禁止となった
ここまで見た後、近くにある滞在先のホテルに一旦戻り
昼食を済ませてから出直すこととした -
部屋に戻り、TVのニュースを見ていたところ
どこか近くで突然爆発音がした
しかも何度も起きている
一体何事なのか
この先にあるバタクラン劇場の2年前のテロが頭を過ぎる
しばらくすると、今度は明らかに銃声らしき音が断続的に聞こえてくる
爆発音と銃声
とにかく只事ではない
どのくらい続いたのだろうか、銃声が止んでしばらくして
用心しながらロビーに下りてみた
宿泊客らが集まっていたが
どうやらデモ隊が暴徒化し火炎瓶と警官隊の催涙弾の応酬があったらしいことが分かった -
身支度をして外へ出てみると
騒ぎはすでに収まっていて
まだ催涙ガスの臭いが残る中をデモ隊が静かに進んでいた -
付近の商店には
催涙弾が当たったのか
ガラスに銃痕のような生々しい跡があった -
路上には散乱する催涙弾?らしき物
-
夜のテレビニュースで
このときの出来事の詳細を知った
黒づくめの集団から火炎瓶が投げられ -
火炎瓶の炎に包まれた警察官数名が負傷した
-
翌朝の新聞はトップニュースで報じていた
後日、いろいろな情報を擦り合わせてみると
デモ隊が暴徒化したのではなく、始めから騒ぎを意図した集団が乱入したらしい -
そうした出来事があったあとも
何も異変はなかったようにデモ行進は静かに進んでいた -
スズランを手にデモの陣頭に立つ女性
何だかシモーヌ・ヴェイユを髣髴とさせるようなひとだな
と、勝手な想像をしてみる
フランスではなぜか女性が先頭に立って人々を鼓舞するシーンが多いように思うのだが...
そのシモーヌ・ヴェイユが6月30日に亡くなった
フランスでもっとも尊敬される女性のひとり -
団体行進の間には
思い思いに参加した市民たち
スズランを手にした女性たちも多い -
こちらは何と鉢植えを抱えて歩いている
しかも2個も -
バステイーユ広場からメトロの駅に通じる出入り口も閉鎖されていた
-
閉鎖されたメトロの出入り口横に
取り残されたようなスズラン売り場 -
さまざまなスローガン
たくさんの要求 -
目立って多いのは、極右のFN(Front National;国民戦線)に反対する言葉
-
手作りのプラカードに込めた自分たちの思い
-
皮肉も忘れずに
-
スローガンはいくつもあるが
平和があってこその世界 -
普段は多くのバスや車両が行き交うオペラ座の前のロータリーも
人びとの群れですっかり埋まってしまった -
プラカードがなければ
一見、まるでバルーンのパレードのような光景 -
こちらの背の高いお方は
目立つことは目立つのだが
何を訴えたいのだろうか
足元にご注意 -
こちらにも背の高いお人が
掲げるプラカードには何やら預言めいた言葉が
メーデーとはあまり関係がないようにも思えるが
念の入ったパフォーマンス -
広場の中央
こちらでは演劇集団の路上パフォーマンス
思い思いの自由な自己表現 -
広場に面した路上では
歩き疲れた人々が腰かけたり佇んだり
手前のスズラン売りらしき女性は
すっかりお疲れの様子
手にした花束を抱えて
差し出す力もなくなったようで
ただぼんやりとしているだけ -
メーデー行進の最後尾が広場に入ったあと
清掃車が出動して一斉に掃除が始まった
こうした手回しはすこぶる良いことに驚く -
その日のデモ行進を俯瞰したテレビ映像
さまざまな主義、主張、思想、感情そして生活
右をみても左をみても決して同じではない
同じではないが、一応皆同じ方向に歩んでいる
まるで人間の世界を暗喩させるような映像だなと思った
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