2017/06/09 - 2017/06/10
160位(同エリア819件中)
ショコラさん
カミツレの里でカモミール(和名カミツレ)を満喫したくて、併設のお宿《カミツレの宿 八寿恵荘》に泊まろうと早くから心に決めていました。
今年の予約は1月末から受付だったので、受付開始日の午後にネットで予約をしようとしたら、カモミールの開花時期(5月下旬から6月上旬)の週末は、なんともう満室になっていた……!!
わたしの仕事は曜日は関係ないけれど、夫は週末休みの会社員なので、平日の旅行はなかなかできません。
で、がっくりしていたら、ふと思い出しました。たしか夫は6月の金曜日に会社の休日調整で休みの日があったような? で、カレンダーを見てみたら、6月9日(金)が休み!
宿の空室状況を見てみたら、9日はまだ空きがありました! で、夫の予定も確認せずに即予約!
★カミツレの宿 八寿恵荘(やすえそう)
http://yasuesou.com/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
こちらがそのお宿《八寿恵荘》。
日本で初めて BIO HOTEL の認定を受けた宿です。
ヨーロッパ発祥の「ビオホテル協会(Die BIO HOTELS)」は、厳しいBIO基準を設けていて、日本で認定を受けた宿はまだ2軒だけ。カミツレの宿 八寿恵荘 宿・ホテル
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BIO HOTEL の認定基準として、食事や飲み物、宿で使用するアメニティなどは、すべてBIO(オーガニック)であること、リネン類、施設の建材や内装材に至るまで、可能な限り自然素材を使用することなどが定められています。
写真は宿のエントランス。 -
エントランス横の薪置き場。
これらはラウンジの薪ストーブに使われているようです。 -
お宿のフロント。
左の切株にガラスビン、中央に油紙などが置かれていますが、これらは夕方に行われる〈カモミール収穫体験〉のイベントのために用意されたもの。
摘み取ったカモミールをこのビンに差して客室に一晩飾り、翌日、油紙に包んで持ち帰ることができます。 -
スタッフの案内で、まずダイニングの方へ。
写真の奥がラウンジで、手前がダイニング。
館内の建材には木がふんだんに使われています。
館内の天井、外壁全面、ラウンジの本棚や家具は杉材だそうです。
お宿は創業30年くらいのようですが、2年前の2015年5月に全館リニューアルしているので、新築のようにとても綺麗です。 -
ラウンジは2方向に大きな窓があり、テラスにでもいるような気分。
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ラウンジの薪ストーブ。薪にはナラを使っているそうです。
寒くなるとこのストーブが焚かれるのか。
薪で暖まりながら、ここでゆっくり過ごすのもよさそう。 -
こちらがダイニング。夕食と朝食はここで。
木のぬくもりを感じる設えです。
ダイニングテーブルはサクラ、チェアはクリの木が使われているとのこと。 -
ダイニングの窓からカモミール畑がよく見えます。額縁のような風景。
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ウェルカムドリンクのカモミールティー。
カモミールの香りに気分が落ち着きます。 -
ティーのお伴は、たしかレモンのビスコッティ。
甘さ控えめで、サクサクとしておいしかった。 -
わたしたちが泊まるのは「さくら」というお部屋。
客室は全8室。「さくら」は洋室でバリアフリー仕様(1階)、それ以外は和室(2階)です。
すべての客室に「くり」「けやき」など木の名前がついていて、客室の建材にはその木が使われています。このキーホルダーに至るまで。
1~2名用の客室も1室あり、一人旅にも優しいお宿です。 -
(写真はお宿のパンフレット)
お宿はカミツレ研究所というところが経営しています。この会社はカモミールのエキスを使用した、スキンケアやヘアケア製品、入浴剤などを製造しているので(ブランド名は「華密恋」)、宿でもそれらの製品が使われています。 -
こちらが今回泊まる〈さくら〉の客室。
さくらの客室は1階なので、ダイニングや大浴場に一番近いお部屋です。 -
さくらの木で設えられた客室。
シンプルですっきりとした綺麗なお部屋です。
2方向に窓があるので明るく、解放感があります。
ベッドは畳の和ベッド。寝具は全てオーガニックコットン100パーセント。羽毛でなく綿布団なので、ちょっぴり重いです。敷布団はもう少し厚手のほうがよかったな。 -
2つの窓から見えるのは――
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カモミールの花畑~!!
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窓一面に広がるカモミール♪
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窓から見えるのは、カモミールの花畑と、森の木々だけ。
満開のカモミールがお部屋からも眺められるなんて、もう最高~。 -
客室の洗面所とトイレ。バリアフリー仕様なので、車いすもOKです。
ちなみに、客室に洗面所とトイレが付いているのはこの〈さくら〉だけで、他の客室は洗面所とトイレは共同です。 -
このお宿は、基本的には客室に寝間着や歯ブラシ、洗面具などの備えはないのですが、〈さくら〉にはスキンケア用品が用意されていました。
ちなみに、大浴場や共同洗面所にスキンケア用品はすべて揃っているので、持参はしなくても大丈夫です。 -
この「華密恋」のスキンケア用品は、少々値段が高くて、わたしはなかなか買えないので、こんなふうに自由に使わせていただけるのはありがたい。
で、たっぷり使わせてもらい、お肌しっとりになりました♪ -
ひと息ついたところで、大浴場へ。
館内の床はすべてアカマツだそうです。
奥の暖簾がかかっているところが大浴場(だったと思う)。 -
(写真はお宿のパンフレット)
大浴場は温泉ではありませんが、カモミールのエキスたっぷりのお風呂です。
しっとりやわらかな湯はほんのりレモン色で、カモミールの香りがします。
大きな窓からはカモミールの花畑が眺められます。なんとも贅沢なお風呂。 -
夕方、カモミール収穫体験のイベントがあり、もちろん参加。
イベントは宿泊者限定で参加は無料です。
たぶん、宿泊者全員が参加していたのではないかな。
ガラスビンに入るだけ摘んでいいとのことで、これだけ摘みました♪ -
宿の外に設置されているかまどで、夕食の炊飯の準備が始まっていました。
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夕食にはこのかまどで炊かれたごはんが提供されます。
宿泊者は薪割りとかまど炊飯の体験もできます。
おもしろそうでしたが、一日歩き回ってちょっと疲れていたので、このあと夕食の時間までお部屋で休みました。 -
さて、夕食の時間になりました。
時間は選択制ではなく、18:30と決まっていました。
あのかまどでごはんを炊いているので、たしかに時間をずらすのは難しいでしょう。 -
炊き上がったかまどごはん。
ごはんはここで自分でよそうスタイル。
手間暇かけて炊かれたごはんは、やはりとてもおいしい!
ふっくらつやつやで、おこげも美味~。 -
オーガニックの野菜がふんだんに使われた前菜。
どれも野菜の味がとても濃い!
プレートの奥のボール状の揚げ物は、なんとカモミールのコロッケ。葉も枝も使っているそうです。初めて食べるハーブのコロッケ。おいしい~♪ -
採れたて野菜のサラダ。
とってもシャキシャキしています。 -
サラダのドレッシング。
胡麻と空豆だったかな? とくに空豆がデリシャス♪ -
大根の自然の甘みが引き出された、ふろふき大根。
これも美味~。 -
野菜の揚げ物。
一番手前はなんとカモミールの天ぷら! -
ハーブソルトでいただきます。
サクッと軽く揚がっていて、どれもとってもおいしい。
カモミールの天ぷらはちょっと春菊に似た感じで、口の中に爽やかな香りが広がりました。 -
ゴボウとニンジンがたっぷり入ったハンバーグ。
ちょっと酸味のあるこのトマトソースがとてもよく合う♪ -
自家製のお漬物。5種類もありました。
普段ごはんは1膳しか食べないのに、お米もお漬物もおいしくておかわりしてしまった(今日は体重のことは忘れよう)。 -
食後のデザート。
カモミールのゼリーと、レモンのケーキ。
ゼリーにはカモミールの花が使われています。 -
コーヒーも。
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これはきび砂糖だったかな?
前菜からデザートまでカモミールづくしの夕食。
野菜って本当においしいと感じられるお料理でした。
すべての食材をオーガニックでまかなうのは、とても大変なことだと思いますが、これからもずっと続けてほしいです。
ごちそうさまでした。 -
夕食後、ちょっと館内をお散歩。
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フロント横のショップ。華密恋のスキンケアやヘアケア、入浴剤などが並んでいます。
せっかくここまで来たから、ちょっと奮発して、明日入浴剤だけでも買おうかな。 -
宿のリーフレットによると、この陳列棚とフロントの天板はケヤキとのこと。
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朝です。
起きて窓の外を見ると、
昨日の午後は、こんな風にカモミールは白かったけれど―― -
朝は、この通り、まっ黄色~~!
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お宿のスタッフの話によると、カモミールは夕方になると花びらを真下に下ろして、中心の黄色の部分をむきだしにして寝るため、昼間は畑は真っ白だけど、夜から朝にかけては真っ黄色になるのだそう。
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一面黄色のカモミールの花畑を見ようと、朝の散歩に出かけました。
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一面、黄色の絨毯!
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散歩からもどったら、もう朝食の時間になりました。朝風呂にも入りたかったけれど、残念ながらその時間はなかった。もっと早く起きればよかったな。
朝食は7:30または8:00から選ぶことができ、わたしたちは7:30にしました。というのも、9:00から希望者は併設のカモミール工場の見学ができるので、そのため早いほうの時間に。
朝食はワンプレート・スタイルで、夕食同様、野菜がたっぷりです。 -
大豆の味がしっかり感じられるお豆腐。
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朝食の白米は、たぶんかまど焚きではないと思いますが、おいしいお米でした。
朝からしっかり食べるわたしにはちょっとボリュームが足りませんでしたが、健康的なおいしい朝食でした。 -
ダイニングのカウンターにコーヒーサーバーがあり、食後にセルフでいただきます。
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朝食後、館内の地下へちょっと行ってみました。
階段も柵も手すりもすべて木。 -
地下の出入り口に置かれていたカモミール。
これは料理用かも? -
地下にある「ふれあいの間」。
宿泊客は自由に使うことができます。
緑色のものはハンモック。試しに寝てみたら、めちゃくちゃ寝心地がいい~。
こんなに気持ちのいいものだとは知らなかった。
で、気づいたら、夫もわたしも10分くらい寝てました。 -
ふれあいの間の前のテラス。
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テラスの前にはカモミールが咲いています。
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カモミールさんたちはお目覚めのようで、全体が白く見えます。
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このあとはカモミールエキスの製造工場の見学です。このイベントも宿泊者対象で、参加は無料。
集合時間の9時になったので、フロントへ。
宿泊客のほとんどが参加したみたいです。 -
工場は宿のすぐそばにあります。
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わたしたちが見学するのは、カモミールの入浴剤の製造工程とのこと。
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工場内部の廊下も木が使われています。
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エキスができるまでの工程を説明したパネル。
これだけ手間暇かかっていたら、ここの製品のお値段が高めなのもやむを得ないなと思えます。 -
乾燥が終了したカモミールの全草(花、茎、葉)。
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原料選別。
たしか右奥がカモミール種だったと思います。 -
仕込み
原料のカモミールは、自社の畑だけでは足りず、北海道から岡山までカモミールの農家と契約をしているそうです。
で、自社のものと、契約農家から仕入れたものをブレンドして製造しているとのこと。
ちなみに、自社のカモミールはすべて有機栽培だそうです。 -
カモミールを遠心分離機にかけた後、安曇野の水、発酵エタノールを入れ、大型攪拌機で混ぜる。
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熟成室
熟成にも数工程あるようです。 -
出来上がった入浴剤を容器に充填。
ここの製品の中でも、入浴剤はカモミールエキスの含有量が一番多いそうです。たしか50パーセントと言われたような。 -
検査室
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容器を倒して、容器に破損がないかを確認しているところ。
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ここで作られている製品の数々。
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原料のカモミールは自社のものと契約農家のものとブレンドして製造されていますが、自社の有機栽培のカモミールだけで製造した入浴剤も少しだけ作っているとのこと。
ボトルの絵のデザインでわかるようになっているそうで、写真のこちらがそれ。お宿のショップで買っちゃいました。ちなみに、定価の100円引きでした。 -
工場見学のあと、お部屋にもどってチェックアウトの準備。
昨日摘んだカモミールを油紙に包んで持って帰ります。 -
目と鼻と舌と肌でカモミールを楽しんだ、まさにカモミールづくしの滞在でした。
「花*花*花の長野旅(4)」につづく。。。
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この旅行記へのコメント (2)
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- *ちょこ*さん 2017/07/19 18:32:14
- 一面カモミール!
- こんなこだわりの宿があるんですね~。
広々していて木が気持ち良さそうな空間。
いいですね。
窓枠で切り取られた外の風景が本当に絵画かと思いました。
すっごい素敵。
早朝のカモミール畑は黄色く、日中は白く見えるというのも初めて知りました。見事に色が違ってますね。
私はハーブティーとか苦手なので、見るだけかな(^_^;)
でも天ぷらは美味しそうかも!
入浴剤の工場見学というのもあまり聞かないので興味あります。
華密恋の入浴剤はどうでしたか??
- ショコラさん からの返信 2017/07/20 22:57:48
- RE: 一面カモミール!
- *ちょこ*さん、こんにちは。
コメントをありがとうございます〜。
ここまでこだわっている宿って珍しいですよね。
カモミールと緑に囲まれた環境も素晴らしかったです。
ここにいるだけで健康になった気がしました(笑)
カモミールの生態、わたしも初めて知りました。植物って、ほんと奥深いですね。
*ちょこ*さんはハーブティーとかは苦手なんですね。
わたしもふだんは飲まないのですが、このカモミールティーはクセもなくて飲みやすかったです。
カモミールのお料理は、香草が苦手な夫も平気だったので、天ぷらやコロッケは*ちょこ*さんも大丈夫かも?
華密恋の入浴剤ですが、6月に入ってからずっとシャワーなので、まだ使っていないんです〜。
宿の大浴場では同じ入浴剤が使われているのですが(宿のスタッフの話では、通常の使用量より多く投入してあり、濃度が濃いそうだけど)、肌あたりがよく、しっとりした感じで、薬草っぽい香りでした。アトピーなどにはとても効果があるようです。
ではまた〜♪
ショコラ
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