会津～猪苗代周辺の花見

2017/04/27 - 2017/04/28

福島県の猪苗代湖周辺から裏磐梯を経由して喜多方から会津地方を周遊して花見の名所を訪ねてみました。４月下旬でしたが猪苗代湖周辺では一分～三分咲き程度、裏磐梯は積雪が残り桜は蕾状態、喜多方に抜けると一転して花見に相応しい景色となり会津の桜の名所を楽しむことができました。

エリア 会津若松(福島)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

東北自動車道で福島を目指しましたが、昼時に宇都宮となり近隣の道の駅「ろまんちっく村」に立ち寄りました。

ろまんちっく村へは数回来ていますが進入路に桜並木がありきれいです。
ここの売店は花木が充実していて購入意欲をかきたてられます。

道の駅 うつのみやろまんちっく村 道の駅

ろまんちっく村のビアホール・レストランではランチセットがリーズナブルで写真の鳥肉野菜揚丼がおいしく楽しめました。

麦の楽園 グルメ・レストラン

昼食後は再び東北自動車道で福島県猪苗代を目指しました。郡山ＪＣから磐越自動車道に分岐すると猪苗代湖が近づくと磐梯山が眼前に見えてきました。宿泊は裏磐梯のため一時間程度余裕があるので猪苗代湖磐梯高原ＩＣで降りて近隣の花見名所・観音寺川の桜並木の花見に行ってみました。

スマホ情報からナビにＪＲ川桁駅を入力して走行すると駅の近くに駐車場があり観音寺川の土手に出ることができました。花見情報で三分咲きとなっていた通り見頃には早い雰囲気でしたが川の上流にかけて土手の桜並木が続き、満開の頃の盛況の様子が感じられました。

川桁駅 駅

川桁駅周辺を早めに退去したので、時間に余裕があり猪苗代湖ＩＣ付近の道の駅「猪苗代」に立ち寄りました。最近開設した施設のようで駐車場は広く、中はピカピカ、トイレも最新設備で好印象の施設でした。

宿泊は「裏磐梯レイクリゾートホテル」でＪＡＦカード優待の予約で割安に泊まれたと思います。ここの良い点は大きな温泉浴場と種類の多いバイキングレストランで、ついつい食べ過ぎてしまいました。

裏磐梯レイクリゾート 宿・ホテル

翌日も好天でしたが裏磐梯では４月下旬でも積雪が残り季節が冬に戻ったようでした。本日は喜多方市を目指すため国道４５９号線で磐梯山の北側を回るコースになりました。

檜原湖近くの山道に道の駅「裏磐梯」があったので立ち寄りました。建物の裏側は檜原湖が広がりますが周囲は積雪で冬景色でした。気温も低く、建物の中はストーブで暖房していました。また、トイレもハネルヒーターで暖房していて寒冷地仕様の施設だなあと思いました。駐車場は広いのですが建物設備は旧式でした。

道の駅 裏磐梯 道の駅

喜多方市へ入る途中の桜峠は２００１本のオオヤマザクラの景観が楽しめるはずでしたが蕾の状態で残念でした。落胆した状態で喜多方市内に入ると気候が違うのか市内は桜が満開に近く、旧国鉄日中線跡地の３ｋｍに整備された歩道に植えられた１０００本のしだれ桜もほぼ満開で見事な景色でした。

蔵のまち喜多方桜ウォーク 祭り・イベント

花見のランキングで見ると東北地方で上位に入る地名は「日中線記念自転車歩行者道」となていますが、しだれ桜散歩道という看板が設置されていました。

全長３ｋｍの散歩道の中間地点にはＣ１１のＳＬが鎮座していて往時の日中線の景観が蘇るようです。このＳＬはピカピカでまだ走れそうな感じでした。

歩道両側にしだれ桜が延々と続き見事な景観です。

歩道の両側にも道路があって内側からも外側からもこの桜並木を楽しむことができました。

歩道脇には、所々にスイセンの植え込みがあり黄色とピンクのコラボも楽しめる景観になっていました。

しだれ桜が大きく育って枝を伸ばしている場所では、このような景観になります。観光ポスターもここら辺の写真を使用しているようです。

さくら並木を歩いていたら昼を過ぎたので、近くの道の駅「喜多の郷」を訪れました。ここには観光協会があり観光施設で使用できるクーポンを配布している情報があり、道の駅のレストランでも使用できました。

道の駅 ふれあいパーク喜多の郷 【蔵の湯】 道の駅

道の駅のレストラン「ふるさと亭」で昼食になりましたが喜多方ラーメンは外せないため、馬刺や煮染め（こづゆ）やご飯もセットになった「じゃらん定食」１２００円が割安でお得感がありました。

ふるさと亭 喜多方店 グルメ・レストラン

道の駅の脇には調整池のような八方池があり周囲の桜が満開でここの花見も雰囲気はなかなか良好でした。

道の駅 ふれあいパーク喜多の郷 【蔵の湯】 道の駅

昼食後は柳津へ足をのばし只見川の景色に映える圓蔵寺の桜を見に行きました。

福満虚空尊　圓藏寺 紅葉

福満虚空蔵菩薩圓蔵寺の境内には、４００年前に圓蔵寺が地震倒壊から再建される際に崖の上の難工事で資材運びで村民が困っていた時、赤い牛の群れが現れて工事を手伝ったという伝説から、赤ベコ発祥の地となったようです。ちなみにこの赤ベコは満子（みつこ）さんと名前がついていました。

福満虚空尊　圓藏寺 紅葉

只見川にかかる橋から圓蔵寺を眺めるとポスターや名所案内に出てくる風景になりました。崖の中腹の桜が見頃になると只見川や圓蔵寺とのコラボで花見の名所になります。お参りもしてきましたが、観光客疲れしていたのか、寺務所のご老人は不機嫌で御朱印は千円だと法外な回答で、お断りしてきました・・・なんだかなあ？

福満虚空尊　圓藏寺 紅葉

気をとりなおして花見廻りを続けることにし、夕方が迫るなか会津若松市への途中で米沢の千歳桜を訪ねることにし、目標となる新鶴温泉センターにやってきました。千歳桜はここで案内地図をもらわないと周囲に目印が少ないため辿り着けないかもしれません。ここは日帰りや宿泊もできる温泉施設で時間があれば利用しても良さそうな雰囲気です。

温泉センターでもらった地図をたよりに千歳桜を探し当てました。周りは田園風景で駐車場もないため農道脇に車を寄せて短時間で花見を楽しみました。

樹齢７００以上といわれるベニヒガンザクラで会津の桜では唯一の福島県指定文化財・天然記念物となっているようです。農地の関係もあるのでしょうが、周囲を整備して延命対策を施していただきたいと思いました。

米沢の千歳桜は枝振りも大きく満開状態で見事な姿をみせてくれました。会津地方の宝となる名木ですね。

１６時を過ぎて宮川河川敷に植えられた千本桜にやってきました。ここの桜はソメイヨシノで満開に近く、宮川や周囲の山並みとのコラボも良く河川敷が広いので花見の宴には最適の場所だと思いました。

桜並木に近づいてみると枝も大きく張りだし地元の方々から大切にされている様子が分かります。

宮川の脇には伊佐須美神社があり、１４００年以上の来歴を誇る古社で岩代国一宮です。

伊佐須美神社 寺・神社・教会

伊佐須美神社の境内には薄墨桜があります。４月２９日に花祝祭が行われるということでテントが設置され準備宙でした。この薄墨桜は薄墨色を含んだ白色からピンク色に変化していくというご神木で一見の価値があります。

伊佐須美神社 寺・神社・教会

伊佐須美神社に参詣して夕暮れが迫る前に、最後の見所として目的にしていたのが「さざえ堂」でした。ここへのアクセスが難儀でした。ナビに入力してもなかなか近づけない所で、判明したのは、車で入れない場所だったということでした。近くの公共駐車場から徒歩で飯森山に入り階段を上ると「さざえ堂」に到着します。ここの桜もなかなか綺麗です。

さざえ堂 寺・神社・教会

なぜ「さざえ堂」かというと二重のらせんスロープ構造で上りと下りが異なる道筋という不思議な構造物となっているためです。しかも木造建築で、実際に入り歩いてみても、その構造の複雑に謎が深まります。

さざえ堂 寺・神社・教会

頂上はこのような造りになっています。当初は西国三十三観音が祀られて会津地方の方々が「さざえ堂」でお遍路に行くことができたようです。
観音像は明治時代の神仏分離令で廃止され、お堂が特異な建築物として伝えられているようです。

さざえ堂 寺・神社・教会

入口は正面でしたが、出口は建物の裏面になるという、やはり不思議な構造です。建物内部には往時を偲ばせる千社札が多数張られていて、文化的価値も感じられますし、ＴＶ番組「美の巨人達」で紹介されたことがあり実物を拝見できて良かったと思います。

さざえ堂 寺・神社・教会

駆け足で会津地方の花見や名所を訪ねましたが、夕方に最後の道の駅「ばんだい」に立ち寄り帰路に着きました。

道の駅 ばんだい 道の駅

すっかり夕闇が迫り、磐越自動車道から郡山ＪＣから東北自動車道へ入る頃は１８時３０分を過ぎていました。

５０分ほど東北自動車道を走行し１９時３０分頃に那須高原ＳＡで夕食となりました。

那須高原サービスエリア (上り線) 道の駅

まだ帰宅までは数時間かかるため、那須牛のステーキ丼定食で体力をつけ、無事に帰宅することができました。