2017/05/27 - 2017/05/30
11位(同エリア466件中)
DONさん
大半のアジア諸国は訪ねた事があるものの、未踏の地でどうにもこうにも惹かれなかったのが…ブルネイ・ダルサラーム国。ボルネオ島でマレーシアに包囲された小国ながら石油やガスで超裕福、「1日あれば全ての見所が終わる」とか「誰もが高級車を複数台もっていて町中に歩行者は皆無」とか都市伝説みたいなのまで含めて、ときめく噂を殆ど聞かずで。
そんな所に年に一度のお約束=マレーシア航空の叩き売りが始まり、半額チケットの中にブルネイの首都「バンダルスリブガワン」行きが。これもアッラーのお導き、しかしながらよりによって地上屈指の厳格なイスラム教国に、ラマダン(断食月)初日に到着してしまうという事態が。色々ありました。色々あったからこそ I miss Brunei.
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 友人
- 航空会社
- マレーシア航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
酒漬けだった1レグから一転ノンアルコールの乗り継ぎ便
一応「ビールは積んでいますか?」と尋ねてみるとCAさんが「え?!」と驚愕の表情→イスラムの教えを尊ぶブルネイではアルコールの販売一切禁止でそもそもムスリムの皆さんは一滴も飲まないとか(よその国のムスリムはかなりアバウトでしたが) -
でも外国人はアルコール持ち込み可です(※350mlの缶ビールなら12本まで)
入国審査の後に税関で所定の用紙に書き込むだけで荷物の中身はノーチェックでした
この用紙は左右まったく同じ事を記入するのでお忘れなく(スタッフが真ん中で切り分けて半分は「帰国時まで保管してね」と) -
Couch Surfingでホストを名乗り出てくれたパトリックが空港まで迎えに来てくれました
遊園地のジュルドンパーク(かつて王様が国民へのプレゼントとして無料で乗り放題だったのが今は有料になったうえ相当しょぼくなっているとパトリック談)近くの家に荷物を置いて早速町中をドライブ
ちなみにパトリックの家の真横にこのモスクがあり朝な夕な高らかにアザーン(礼拝への呼びかけ)がラマダンバージョンで延々と -
まず車がないと行き辛い立地のジャミヤシルハニサルボルキア・モスク=通称ニューモスク
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国王の即位25周年を記念して造られた超巨大モスクは外国人でも見学可!…のはずがラマダンが始まったために非ムスリムお断り
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モスクのスタッフからひどく丁重に詫びられ「外からならいくらでも撮ってって」と
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翌朝は飛び地のテンブロン国立公園に行く予定だったのでバンダルスリブガワンにある船着き場で時刻表の確認を
見事にマレー語表記のみ!
でもこの国の人は概ね英語を話します -
高速ボート=ジェッティーの船着き場から水上集落カンポンアイールを望む
最終日(といっても3日目)に訪ねます -
夕飯はまだピカピカのマーケットへ
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ラマダン(英語で"fasting month")初日の夕飯ゆえに相当な熱気と活気です
ちなみに【breakfast(朝食)】は【fast(断食)】を【break(破る)】が語源と -
イランでもそうでしたが飲酒の代わりに甘いものを好む傾向があるっぽい
パトリックのチョイスはことごとくスイーツそしてスイーツ(こちらは練乳もりもりのパンケーキ生地にレーズンと砂糖ドカ盛り) -
油なしでコンガリ良い色に
噛むと「ガリっ」と大粒砂糖の逆襲に遭い歯が欠けそうに -
イスラム教国なので当然豚肉はなく羊や鶏の串ばかり
もちろん甘辛い(「甘い」が「辛い」に圧勝の)タレに漬け込んで -
揚げ物に焼き物に…パトリック選択の屋台フードは全て茶色系で最終的にすべて名古屋飯の如く
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一人旅にも嬉しい弁当的なものもたくさんありました
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全くもってナチュラルではないカラーリングの甘そうなジュースも大人気
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パトリックは一切野菜を選ばず
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外国人はビールをブルネイに持ち込めますが公衆の面前では飲めません
家に帰って名古屋っぽい屋台フードで貴重なタイガービールをちびちびと(そしてBGMは真横のモスクから1時間近くアザーン) -
翌日のジャングル探検は別の頁に
二日目のbreakfastは敬虔なムスリムの友達アイマンとハイカルと共に
この日の断食終了は18:35でしたが18時には既にレストラン満員御礼!皆さん一通り注文を終えて時計を見ながら「その時」を待ちます -
「君は日本人なんだし先に食べてもいいよ」と言われるも「一緒に待つよ」
自分は普通に昼飯も済ませているので心底解禁を待ち焦がれているわけでもありませんでしたが「今か今か!」と待つ一体感は良い経験に
食べ物はおろか一滴の水さえも日中飲んでいないため突然の飲食は胃に負担をかけるとかで「最初はデーツ(椰子の実)からね」 -
「使いにくいと思うけどお箸は割らずに使ってみて」「?!」
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何を食べたいか聞かれて「ブルネイらしいものを!」とリクエストした結果「アンブヤ(Ambuyat)」
この不可思議な純白の物体は一体!サゴヤシという植物の幹からとれるデンプン的なものでトルコアイス並みにネーバネバ
割らない箸(というか使い方はフォーク)で水飴みたいに巻き取って辛めのソースにつけて頂きます
アンブヤ自体に味はなく食感を楽しむ感じ?辛いの苦手な自分は「他の料理のソースをあれこれ試してみたら?」と言われるがままに…満腹! -
食後に二人が「ブルネイ土産を見に行く?」と連れてってくれたけど輸入品だらけのこの国で目ぼしい物がなく絵葉書のみ
店頭に並ぶ松明状の品はラマダン明けに軒先で灯すんだとか(惹かれたものの土産にはかさばるので断念) -
折しも日本の友達から「マレーシアで何かしらのコンテストで金賞に輝いたインスタントラーメンがあるらしいから探してきてよ」とメッセージが来た事をアイマンに話すと「よし!探しに行こう!」
ブルネイを代表するモールのヤヤサンに -
ラマダン中のせいか昼間は開店休業状態で夜もやや控えめな人出
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実は一軒目に探していたラーメンがなくてアイマンは更に二軒目へ連れていってくれたんですがどっちがヤヤサンだったか記憶が曖昧
天井にロイヤルブルネイ航空の絵が描かれていたのはヤヤサンだったかザ・モールだったか -
レストランもありますがやっぱりお酒はどこにもありません
-
「あったらでいいよ」と言っても「絶対みつける」とアイマン
マレーシアで一時大流行したという「ペナンホワイトカレーヌードル」なるインスタント麺をついに発見!ブレイクし過ぎて同名の商品が複数ありました
アイマンありがとう -
珍しくブルネイ製のスイーツ発見
ラマダン期間中に出現するセットとアイマン談→お土産に!やたらめったら甘かった -
ヤヤサンから出るとすぐ隣に燦然と輝くオールドモスク!
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スルタンオマールアリサイフディン・モスク=通称オールドモスク
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こちらも生憎ラマダン中に異教徒は入れないようで外から
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周囲をラグーンに囲まれた豪華モスクは王室の御座船を模した石の船を入れ込むとかくも美しく
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灼熱のブルネイも日が落ちればテラス席が心地よく…きっとビールが美味しいはずなのにどこを探してもありません(未練がましい)
-
二日目の夜はブルネイホテルの客室で人目を忍んで二本目のタイガービールで静かに乾杯
前後しますが次の旅行記は二日目の早朝から挑んだジャングル探検編です
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旅行記グループ
禁酒と冒険のブルネイ
この旅行記へのコメント (4)
-
- izumiさん 2017/06/21 16:55:03
- はじめまして☆
- このような天然資源のおかげでお金持ちの国の人たちって、資源がなくなるとどおなるんだろうか?働く気更々ないしバカバカしいって思うんだろうな(~_~;)そしていつも思うけど、殺人的な甘さのものを食べたり、断食期間があったり、見た感じかなり肥満の人が多い。平均寿命とかどうなのでしょう?(~_~;)そしてお金持ちの国なのに先進国ではない。お金持ちの国なのに日本みたいに他国からお金出せ的なことも言われないし(~_~;) 私にはかなり謎だらけです。
- DONさん からの返信 2017/06/23 22:09:09
- RE: はじめまして☆
- izumiさん、こんばんは。掲示板に長らく気付かずごめんなさい。お金持ち王国ブルネイですが、皆さん働いていないわけではなく、日本人ほど残業ラブであくせく汗水流さず、という印象でした。デフォルトの平均的な体型は分かりませんが、イスラムの国々ではラマダン中の日没後に結構な勢いで食事を摂るため、余計に恰幅がよくなる傾向があります。謎のある国こそ訪ねてその目で是非とも真実を確かめてみましょう。今こそブルネイへ!
DON
-
- andさん 2017/06/05 13:14:16
- こんにちは
- 私もブルネイに行ってみたくて旅行記拝見させていただきました。
ブルネイは酒類の販売をさしていないのですか?
私はアルコール一切飲まないのですが、同行予定者が飲酒するので悩んでいます。
モスクのライトアップはやはり素敵ですねー!
この目で見てみたいです。
また訪問させていただきますね!
and
- DONさん からの返信 2017/06/23 22:03:45
- こんばんは
- andさん、こんばんは。
コメント頂いていた事に今日まで気付かず失礼しました。
ブルネイ旅行記を書いた時に始まったラマダンは現時点でも継続中、長いですね。
ブルネイの友達に聞くと「こことここなら外国人向けにビール売ってるよ」とホテル名を教えてくれましたが、恐らく結構な高値かと。外国人旅行客は入国人に申請のうえである程度のお酒は持ち込めます。手続きは極めてシンプルで、特に荷物を確認される事もないようなので、日本から、もしくは乗り継ぎの国から堂々と運び屋しちゃって下さい。
ラマダンが終わって三日は王宮が一般に開放されるとか。ぜひ穴場のブルネイへ!
DON
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