2017/05/05 - 2017/05/14
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cokemomoさん
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モザイクが大好きなので、いつかピアッツァ・アルメリーナ郊外にあるヴィラ・ロマーナ・デル・カザーレに行きたいと思っていました。
ピアッツァ・アルメリーナで泊まる人は少ないようですが、古い町並みに水色のクーポラが美しいドゥオーモとなかなか素敵な町でした。
5月5日(金)出発、ローマ空港ホテル泊
5月6日(土)パレルモへ、 パレルモ泊
5月7日(日)パレルモ パレルモ泊
5月8日(月)モンレアーレ パレルモ泊
5月9日(火)ヴィッラ・ロマーナ・デル・カザーレ
ピアッツァ・アルメリーナ泊
5月10日(水)ラグーサへ ラグーサ泊
5月11日(木)ラグーサ~カターニア~夜行フェリー
5月12日(金)ナポリ~ローマへ ローマ空港ホテル泊
5月13日(土)早朝出発
5月14日(日)帰国
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 高速・路線バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
9日(火)は早朝5時半頃にパレルモのB&Bを出発。昨日の朝のうちに支払いを済ませてカギの扱いを聞いておきました。
早朝すぎて誰もいないマクエダ通り。
パレルモ中央駅に隣接するバスターミナルからピアッツァ・アルメリーナまでバスに乗ります。
6:10発で到着は8:15の予定です。 -
このバスはジェラ(という町)行きです、途中でエンナという山の上にある町に停まります。エンナから見るカラシベッタという町。
同じような山上の町が双子のように向かいあってます。この二つもいつか行ってみたい町。 -
緑豊かなシチリアの大地を進む。
とは言ってもシチリアも広いので、場所によっては見える景色も一変するのだろうと思う。
長距離バスも道路も快適なのだが、所々工事中のために片側通行になっていてノロノロ運転。仕方ないのだがピアッツァ・アルメリーナの到着は少し遅れて8:30頃。
B&Bの人が迎えに来てくれてるはずなんだが・・・いたっ!! -
<B&B Xenia>
ピアッツァ・アルメリーナのバスターミナルからカザーレ荘へ行くのに、小さいとはいえ荷物が邪魔になるしヴィラバスというシャトルバスがあてになるか分からなかった。
(この辺りのことは交通機関編にまとめてあります。
http://4travel.jp/travelogue/11245235)
そこで、おばちゃんは予約をしたB&Bに「バスターミナルまで迎えに来てくれB&Bに寄って荷物を置いてそのままカザーレ荘に行くタクシーを手配して欲しい」とお願いしてみた。
もちろんそれ相応のタクシー代は覚悟してたんですよ。積年の憧れ・カザーレ荘に行くのにケチっている場合ではない! -
<おばちゃんの泊まった部屋@Xenia>
そうしたら「心配しなくても自分が迎えに行ってカザーレ荘まで送るよ」という親切な返信が。料金については何も書かれていなかったので「お金払わなくていいの?」と尋ねると「いいよ」。嬉しいっ!
しかし「お金払わなくていい?」という質問におばちゃんのセコさが感じ取れるね。 -
このB&Bは親切だし町歩きには便利だしとても良かった。
朝食の他にコーヒーやお菓子がいつでも用意されていて自由に利用できたり、部屋に冷蔵庫はないけれど共有の冷蔵庫にはサービスのペットボトルのお水やジュースがあって、かなり嬉しかったです。
ということで、荷物を置いてカザーレ荘へ向かいます。 -
カザーレ荘の入り口・・・入場料は安いもんだぜ10ユーロ。
チケットを見せて頼むと再入場OKでした、
だってカザーレ荘の中にはトイレも荷物預かりもミュージアムショップもないんですよ!
これはかなり残念。大きな駐車場からカザーレ荘に向かう途中に道が分かれ片方にトイレの矢印があったけど使ってないので快適度は不明だよ。
写真のカザーレ荘のエントランス近くにお土産屋兼バールがあって、そちらのトイレは有料で50セント。快適度はそこそこ。お店の人たちは親切ですが荷物を預かってくれるような雰囲気はなかったような・・・しかし個人の交渉力によっては可能かもしれないから「荷物預けは不可」とは書かないでおこう。
駐車場にもお土産屋やバールが並んでましたが、日本の海の家のような、お祭りの縁日のような簡素な造りだったからシーズンオフにもあるかは心もとない印象。 -
モザイク天国カザーレ荘
この別荘は3~4世紀に建てられたもの。規模といい床全体に施されたモザイクといい、その時代の第1級の有力者のものと考えられているそうだ。
カザーレ荘には大型の観光バスで団体客が何グループもやって来て去って行った。朝早めに入ると静かな雰囲気でゆっくりとモザイクを楽しむことができます。
おばちゃんはそうしたくて早朝パレルモを出発。
・・・のんびりゆっくり見ていたら後からやって来た団体さんにドンドン抜かされてしまったけど・・・ -
花盛りの野っ原
今では周りに何もない、こんなところに1700年前に立派な邸宅があったなんて不思議な気がする。中世の頃に付近の山が土砂崩れを起こして何百年も土に埋まっていたそうだ。
だから保存状態がとてもいい。
見つけた人も修復してくれた人もエライ、ありがとう~~。 -
床モザイクを保護するために、通路は上の方に作られているので下を覗きながら歩いて行く。広い通路ではないので団体観光客が来ると進むのも結構大変。
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まずこのような床モザイクの廊下から始まるよ。
あぁ!影の部分がよく見えないじゃないかっ。この後もこんなところが時々出てくる。 -
小さな狩猟の間
コロッセオなどの出し物のためだろうか、大型動物を捕獲している。
網に入れた獲物を二人がかりで担いでいるところ、弓矢で鳥を射落とそうとしているところ、動物(サイ?)に矢を突き立てる人と腰を抜かした人、犬が動物を追っていたり、いろいろな場面がこの一間におさめられている。 -
一部を大きくするとこんな感じ。大きな網に動物を追い込んでいる。
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漁をするキューピッド
イルカ、カジキ鮪、鯛・・・なんだかわからないものも泳いでいる。
ところでキューピッド(クピド)とあるけれど、ギリシャ神話のキューピッドとは別物なんだろうと思う。羽を持っているからそう呼ばれているんじゃないかしらん。
だってアフロディーテの息子は一人だけのはず。こんなにうじゃうじゃいないぞ。
おばちゃんの浅知恵だから説得力はない。 -
このキューピッドの真面目くさった濃い顔と眉間のしわ(そうか?)が愉快で楽しくなる。しかも4頭身くらい?妙にバランスが悪いのもいい味だ。
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大狩猟の回廊
本当に大狩猟すぎる。長い廊下に狩猟の様子や動物たちの戦いや捕獲した動物たちを船に乗せている場面がぎっしりと物語のように描き込まれている。その長さは65m、とても一枚の写真には収まらない。 -
駝鳥かな、大きな鳥を抱えて船に積み込もうとしている人たち。
船の櫂なども丁寧に描かれているし、人々の服装や靴なども細かく描きわけられて見飽きない。これは見終わるまで時間がかかるぞ~。 -
象を船に乗せようと四苦八苦。
きっとローマなどの大都市に連れて行って見世物にするのだろう。 -
動物を積み込む船。帆を操る人の様子までわかる。海にはちゃんと魚が泳いでいる。
-
インパラかなぁ。
「船になんか乗りたくない、行きたくない」と絶対にそう言っていると思う。
駝鳥や像やインパラ・・・狩をしているのは北アフリカあたりなのだろうか。
描かれた動物も人もみんな何か言っている、言いたそうに見える。 -
これは悪い人の匂いがプンプンするね。護衛をしっかりつけて金勘定に忙しいって雰囲気。
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有名すぎるビキニの乙女たち
10人のうち一人は欠けて失われ、もう一人はビキニじゃないけど。
多分、下段の真ん中で葉っぱ(勝利を表す棕櫚)を持ち冠をつけている娘さんが優勝者。
1700年前から隠すところは変わらないんだねって、大変くだらない感想。 -
戦車競争
ただ車を引いているのは馬じゃなくて鳥(@@)車にはちゃんと人間がのっていて、1組づつ従者も付き従っている。中央にはオベリスクが立つ中央分離帯が設けられていて、古代ローマのチルコ・マッシモや映画「ベン・ハー」の世界を思わせる。
でも引いているのは鳥。 -
その内の1組をアップで。
いやいや、待って。この鳥って大きすぎるでしょう!?人間と同じくらいの大きさ。
どーしたんだと尋ねたくなるくらいだ。紀元3世紀頃は空も大地も広いから鳥も大きくなりました?
ものの大きさの捉え方や表現が自由でとても面白いと思う。
そしてこの御している人の顔がなんだかすごい悪人顔。 -
夫婦の寝室のモザイク。
この旅行記の表紙にも使ってしまった有名なモザイク。お尻を半分出してドヤ顔の女性が印象的である。だって全体像はこんなんですよ。抱き合う夫婦(?)の周りに女性が8人!
おばちゃんのカンでは、これは「夫婦相和し」じゃなくて一夫多妻妻妾同居、男の夢だぜのハーレムだね。
真ん中の女性が今一番のお気に入り、だからドヤ顔で周囲を見下してるのだ。
注:本当は六角形の中の4人の女性は四季を表しているそうです -
周囲の女性たちのうち丸型の中の顔は、みんなもさっとしている。
アクセサリーなども質素で身分が低い感じ。
「ま、あたしの身分じゃこんなとこだわ」 -
六角形の中の女性はみんな衣装まで描かれてアクセサリーも豪華そう。
きっとお家柄のご出身。気位が高いから騒ぎ立てはしないけど面白くないという風情。
なんだか源氏物語の世界のようにも見えてきたぞ。
(本当は花を持っているので春を表しているんだろうなぁ) -
「ふん、あんなエロ女なんか相手にしてたまるもんですか。」
なんて言ってそうじゃないですか?(葡萄を飾っているのでおそらく秋を表現している)
こんなセリフを一人一人に当てていると楽しくなって顔がニヤついてしまう。そして見学にすごく時間がかかっちゃうんだよなぁ。
多分・・・正しい鑑賞法ではない。 -
カザーレ荘で好きなだけモザイクを見たら、迎えに行くから電話するようにとB&Bの人が言ってくれたのでお言葉に甘えて迎えに来てもらった。
カザーレ荘を出るヴィラバスは時刻表によると12:30の後は15:30。おばちゃんはモザイクが大好きだがさすがに6時間はいられない・・・
ヴィラからの帰り道、ピアッツァ・アルメリーナの町が見えて来た。 -
B&Bの人がせっかくだからと遠回りして郊外の古い教会を見せてくれた。
聖アンドレア教会
とても好きな雰囲気の教会だが残念開いていませんでした。
ところでカザーレ荘まで迎えに来てくれ、こうして案内をしてくれているB&Bの人の名前はアンドレアである。おばちゃんにとっては彼も聖アンドレアでした。 -
ピアッツァ・アルメリーナの古い城壁の一部が残っている。
この門から水色のクーポラをもつドゥオーモまで道が続いているそうだ。
いつかまたこの町に行くことがあったら、ドゥオーモからこの門まで歩いてみたい。 -
B&Bの私の部屋から見るピアッツア・アルメリーナの町。
小さな町なのに教会が100あるとか・・・今回は二つしか見ることができなかった。 -
散歩に出かけてみよう。B&B近くのサン・ロッコ教会とピアッツァ・アルメリーナの町役場。
社会見学?たくさんの小学生と引率の先生がいて、たくさんの子供たちがグラニータを買っている。学校行事中に買い食いOKなのだろうか??昭和のおばちゃんはちょっとビックリ。 -
このお店のひさしの上にモザイクが。
モザイク好きとしては嬉しくなって「気がきいてるね」と思う。グラニータは普通だったけど。
「うちはモザイク推しです」と街角の道路標示をモザイクにしているラヴェンナのようにピアッツァ・アルメリーナももっとモザイクを取り入れるといいのに。 -
このモザイク画はカザーレ荘にもいらした三つ目さん。
カザーレ荘の解説にはホメロスのオデュッセイアに出てくるポリュペーモスとあった。でもあれは一つ目の巨人だったはず。どうして三つ目があるのかわからない。
昨年ギリシャに行くにあたって少し本を読んだのでたまたま知ってただけで、ホメロスに詳しいわけではない、もちろんきっちりと読んだわけでもないことは、ちゃんと書いておく。 -
ドゥオーモ。
町の一番高い所にある。ドゥオーモの前に小さな広場があって、その周囲は普通の住居が広がっていたのがちょっと意外に感じた。 -
ドゥオーモから少しずつ道を下って、朝到着したバスターミナル方面へと歩いています。
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旧市街は階段や坂道が多くて、そして建物の色調が揃っていて感じのいい町並みです。
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カザーレ荘だけを見てすぐに他の町へ移動する人が多いと思うが、なんだかもったいないなぁ、結構いい町なんだけどなぁ。
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古い建物が並ぶ旧市街を抜けて新市街、バスターミナルの方に歩いて行くと、おばちゃん好みの外観の教会が。
(ちなみになぜバスターミナルへ歩いているかというと、明日移動するのでバスターミナルまでB&Bから何分くらいで歩けるか、切符は今日のうちに買っておけるかなど偵察するためである)。 -
サン・ピエトロ教会
ここの天井が古いまま残されていてとても素敵なのだ!
と、先達の方に教えてもらっていた。
ピアッツァ・アルメリーナの小さな教会の天井の情報がもらえるなんてすごい世の中だと思う。 -
天井の様子
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天井の中心には十字架
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町歩きの途中で見つけためちゃくちゃしょーもない落書き。
しょーもなさすぎて写真を撮ってしまった。中学生くらいの男子の仕業だと思うと可愛気すら感じるではないの。 -
夕食はB&Bの人がお勧めしてくれたトラットリア Amici Miei へ。
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前菜に野菜のフラン・ゴルゴンゾーラソース
プリモはピスタチオとパンチェッタのパスタ。お水とエスプレッソ、チップを少しで25ユーロ。
前菜は見た目に反してあっさりと優しい味で美味しかった。ピスタチオを使ったパスタを食べるのは初めて。冷めるにつれてピスタチオの風味が強くなるようだ。美味しかったのだが食べきれなかった・・・無念。
腹痛の恐怖を引きずっていたおばちゃんは腹八分目でパスタから撤退。
移動移動の毎日、お腹を壊すのは絶対避けたいものである。 -
夜のピアッツァ・アルメリーナ
ドゥオーモのあたりは寂しいかもしれないが、町役場のあたりは危ない感じもしなくて、オレンジ色の街灯がとてもいい感じ。 -
最近イタリアの町では街灯のLED化が進んでいて、もっと白っぽい灯の町が増えてきているという。風情や情緒は減ってしまうけど、明るさに加えて電気代やメンテナンスを考えればLEDなのだろう、旅行者が文句を言うわけにはいかない。
実際おばちゃんちの近くの道路の街灯がLEDになった時は明るくなったと嬉しかったしな。 -
水色のクーポラが印象的なピアッツァ・アルメリーナの町。
世界遺産でもあるヴィッラ・ロマーナ・デル・カザーレを訪れる人は多くても、この小さな町で一泊する人は少ないようだ。カターニアやエンナから日帰りもできるけれど、もっと宿泊する人が増えてもいいのにと、町の観光局のようなことを言い出すおばちゃんです。
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