さらば「夢の超特急」新幹線０系に会いに行く旅

2008/11/24 - 2008/11/25

2008年11月、引退間際の０系新幹線に乗りに行った旅行記です。

当初は私のホームページで公開していた旅行記ですが、管理がめんどくさくなり閉鎖してしまいました。４トラで再公開するにあたり、若干内容を修正しています。
2020年4月に写真を追加しました。

エリア 兵庫

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: JALグループ 新幹線 JR特急
• 旅行の手配内容: 個別手配

クリスマスまで、あと一ヶ月少々。ここ成田空港の第一旅客ターミナルの出発ロビーにも、巨大なクリスマスツリーが登場しました。

今回は、11月30日で終焉を迎える新幹線０系に会いに行く旅ですが、ちょっと訳あって成田空港からの旅立ちとなりました。理由は後ほど‥‥

成田空港第1ターミナル 空港

上の写真は、１タミの出発ロビーでしたが、同じ出発でも私が乗るのは国内線なので、別の階なのです。

こちらは空港というより、バスターミナルって感じですが‥‥

当時は成田空港から国内線は珍しい存在でしたが、数年後にLCCが登場し、今では珍しくなくなりましたね。

今回乗る便は、大阪・伊丹空港行きの日本航空のJAL3007便、並びにアメリカン航空AAL5860便です。日本航空とアメリカン航空の共同運航です。

この日の天候は雨。しかもますます強くなっています。

ほぼ同じ時刻に出発する新千歳空港行きでは、｢悪天候のためシートベルトサインが消えない可能性があるからトイレは出発前に。｣なんて放送が流れています。
無事に出発できるのか心配です。

いよいよ搭乗開始です。
機種はボーイング７７７－３００ＥＲ‥‥そう国際線で使われている機種なのです♪

このJAL3007便は、国内線ながら国際線の飛行機が充当され、ワンランク上の旅が出来ます。鉄道で言えば、普通電車に特急車両が充当される、出入庫に絡む運用みたいな感じです。

これを目当てに、わざわざ成田空港にやってきたんです♪
レジはJA735Jです。

国際線仕様なので、プラス1000円で｢クラスＪ｣にアップグレードすると｢エグゼフティブクラス｣の座席なのです。

フルフラットになるので、足元のゆとりもこの通り。

そして、この15.4インチの液晶画面♪

もっとも、本来のクラスＪには、このようなエンターテイメントサービスがないので、エマージェンシーデモが終わると消されちゃったんですケド。。

ちょうど到着機と出発機が重なる時間帯です。離陸待ちの渋滞にはまってしまい、なかなか離陸できません。

シンガポール航空機の着陸、エールフランス航空機の離陸と続きます。
結局、滑走路の手前で20分ほど待って、エアニュージーランドの７７７-２００に続いて滑走に進入します。
この７７７-３００ＥＲが左右の翼に吊るしているターボファンエンジンは、一機あたり推力１１万５千ポンドです。この世界一の強力なエンジンが轟音を上げ離陸しました。

離陸してしばらくすると、雨が白い雪に変わり、その雪も止んだと思うと雲を抜けました。

そして窓の外は一面の星空と、同じく西に向かう３機の飛行灯が瞬いています。

写真は、お茶とお茶菓子です。

空弁の浜焼き鯖寿司も食べちゃいます。
脂が乗ってて美味しかったです。

紀伊半島上空で降下を開始すると、途端に揺れだしシートベルトサインが点灯しました。

進入コース上にあたる新大阪駅上空では、東京に向かうＮ７００系新幹線（おそらく｢のぞみ48号｣）が見えました。

小雨が降る大阪・伊丹空港に着陸しました。

大型機なので近隣住宅地への配慮のためか、リバース（逆噴射）を控えめに高速誘導路へ離脱。そのまま真っ直ぐ19番スポットへ向かいます。
定刻より10分ほど遅れて到着です。

大阪・伊丹空港に到着しました。
レジはJA735Jでした。2021年でも国際線機材として飛んでいます。

大阪国際空港 (伊丹空港) 空港

誰もいない展望デッキにやってきました。

シップは、ここ大阪で一泊し、翌朝の成田空港行きに充当されます。

大阪モノレールに乗って市街地へ向かいます。実は大阪モノレールに乗るのは、これが初めてなんです。

放送の声が東京モノレールと同じなんですね♪

蛍池で阪急に乗り換えて梅田にやってきました。

南海の難波駅もそうですが、大阪の民鉄は駅が広くて感動してしまいます。

大阪梅田駅 駅

梅田から、地下鉄谷町線に乗って京橋へ向かおうと思ったんですが、場所が不明でＪＲの大阪駅に来てしまいました。

大阪環状線で京橋に向かうことにしました。手持ちのスイカをかざして入場します。

せっかくなんで、東京ではもう乗れない103系に乗ってみようと思い、30分程待ってみたんですが、201系と223系ばっかり‥‥
そしてようやく来たと思ったらこんな派手なユニバーサル色です。

でも同じ103系。懐かしかったです。

京橋で京阪に乗り換えます。

行き先はこちら、２００８年１０月１９日に開業した、京阪中ノ島線です。

終点の、中ノ島駅にやってきました。車止めの先には、シールドマシーンのカッタディスクが光っています。

この先、さらに西九条方面の延伸が計画されているので、延伸への思いを込めて展示されているんでしょうか。

木目調の対向壁が美しいですが、手入れが大変そうです。

中之島駅 駅

中之島線開業に合わせてデビューした3000系です。

中之島線開業記念ヘッドマークです。

翌朝、ややオレンジがかった朝日に照らされる新大阪駅のホームに、６両編成の短い新幹線がやってきました。
福山からの｢こだま620号｣が到着です。

新大阪駅 駅

白地にブルーの落ち着いたカラーに戻り、これぞ新幹線って感じです。

美しいです。

この光景も、まもなく見納めです。

すぐに折り返し作業入ります。。これから　私にとって０系新幹線　最後の旅が始まります。

｢こだま639号｣博多行き、まもなく出発です。

新大阪駅を出発し、神崎川を渡っています。車内放送のチャイムも従来の音色に戻され、懐かしかったです。

この時に使用した「こだま639号」の特急券と座席指定券です。

次は新神戸に止まります。

全長16.25kmの六甲トンネルを抜けると、すぐに新神戸駅に到着です。

後続が迫ってるため、追い立てられるように、すぐ出発です。

新神戸駅 駅

ちょっと走ったかと思うと、すぐに西明石に到着です。

ここ西明石では、退避のため７分ほど停車します。そこで‥‥

思いっきり逆光ですが、反対側のホームから編成全体の写真が撮れます。

それを知ってる人は停車時間に反対側のホームへダッシュ。知らない人も釣られてダッシュ♪
そして、車内は無人に‥‥

西明石駅 駅

西明石を発車して次の姫路に向かいます。
もう最後になってしまった０系ですが、私自身は未だに‥‥
０系＝｢こだま｣
100系＝｢ひかり｣
300系＝｢のぞみ｣　
って感じがするんです。もう立派なおじさんかもしれませんね。

車内にあった名板です。

昭和59年に日本車両で製造ってコトは、私と２歳しか変わらないんですね。

姫路に到着です。
ここ姫路では、品川始発の｢のぞみ99号｣と、東京始発の｢のぞみ1号｣を２本続けて退避します。
共に最新型のＮ７００系の運用です。

０系とＮ７００系を並べて見ると、どちらも新幹線ですが、同じ種類は思えないくらい進化をしちゃってますね。
でもさすがは長男、身長（車高）は０系のほうが高いですね♪

姫路駅 駅

列車は、さらに西を目指しますが、私はここ姫路で降ります。

最後は短い旅でしたが、最後に乗れて良かったです。

ここ姫路から大阪に戻ります。新快速でもよかったんですが、｢特急はまかぜ｣に乗ることにしました。キハ181系唯一の定期運用であり、列車番号は栄光の最若番（はまかぜ１号なら1D）を名乗る列車です。

到着時、なんか長いと思ったら、所定４両のところに２両増結して６両編成での運転でした。　

乗車するのは2Dこと「特急はまかぜ2号」です。

このキハ181系の特徴と言えば、屋根いっぱいに広がるラジエーターです。

古いエンジンを使っているため発熱量が非常に多く、膨大な廃熱が背景を揺らしています。

播但線から来て大阪方面に向かう｢はまかぜ｣は、ここ姫路で進行方向を変える必要があり、少々停車します。

ここから先は高速運転を求められる区間です。クールダウンを終え、いよいよ出発です。

この｢特急はまかぜ｣はグリーン車を連結しています。でも、私を含めてたった３人しか居ません。

それにしても、こんな地味な連絡特急にグリーン車なんて、一体どれほどの需要があるんでしょう。
でもグリーン車を連結してるのは、関西で最若番を名乗る名乗る特急列車の｢風格｣とでも申しましょうか。

この時に乗車した「特急はまかぜ2号」の特急券とグリーン券です。この後、新幹線に乗るので乗継割引が適用されています。

こちらは普通車指定席です。見事にガラガラ、誰も乗ってません。

車窓には明石海峡大橋が見えてきました。

姫路を出ると、西明石、神戸、三宮に停車する｢はまかぜ｣ですが、姫路を11分後に出る新快速が追いかけてきて、神戸では３分差まで追いあげられてしまいます。
その後は停車駅の多い新快速のほうが離れていきますが、それでも大阪では６分差しかありません。

特急なのに、新快速から逃げるように必死って感じの走りです

煌めく大阪湾が美しかったです。

淀川を渡ると、まもなく終点、大阪駅です。

大阪駅では大規模改良工事が進んでいます。番線の使い方も以前とは変わり、少々戸惑ってしまいます。

以前は、｢はまかぜ｣がホームに止まってる姿を見ることが多かったんですが、番線に余裕が無いのでしょうか。すぐに車庫へ引き上げていきます。

エンジンが一斉に紫雲を噴き上げ、駅は煙に包まれます。

大阪駅 駅

新大阪駅へ向かう新快速の車内で、0系の運転終焉を伝える広告を見つけました。

先ほど０系に乗ったので、帰りは最新のＮ７００系で帰ります。
博多来る列車なので混雑してました。指定された三列席の真中で、大人しくしてました。

新大阪駅 駅

上が「のぞみ12号」の新幹線特急券で、下が姫路→東京都区内間の乗車券です。