ポルトガル一人旅・コインブラ その１

2016/10/27 - 2016/11/03

コインブラは丘の街。世界でも古い歴史を持つ大学を中心に発展したらしい。どんな場所なんだろう。わくわく感が止まらない！

エリア コインブラ(ポルトガル)

• 旅行の満足度: 4.0
• グルメ: 5.0

朝靄の中、早起きしてドン・ルイス一世橋からポルト歴史地区をこの目に焼き付けた。後ろ髪引かれながらもポルトを後にした。さあ、サンタ・アポローニャ駅からコインブラへ向けて出発！

ポルトガル国鉄・高速列車ALFA(2等車両)に乗り、一路コインブラへ。２等ですが清潔な車両でした。

列車に揺られて約３時間。コインブラB駅に到着。ホーム向かいの電車に乗り換えてコインブラ駅へ。

コインブラ到着。今日は良い天気です。暑いほど。

駅から徒歩３分。今晩のお宿、ホテル・アストリア。道路三叉路に建っているので細長い。でも、歴史を感じさせるホテル。チェックインまで随分時間があるにも関わらず、何とお部屋に入れてもらえました。荷物を置いて早速観光です。

レストルームの窓から見た裏路地

同じく、窓から見たコインブラ大学。
景色は素敵ー！だけど、ちょっと待ってよ？頂上はあんなに高いんだ～。これは心して歩かなきゃ。膝大丈夫かなぁ(>_<)

さすが、坂の街コインブラ。いきなりの坂に洗礼を受けた。息上がる～(>_<)

旧カテドラル。同国で最も重要なロマネスク様式の建築物の一つだとか。1139年のオーリッケの戦い後、コインブラを首都に定めて設立したらしい。

はぁはぁゼーゼーと何とか登りきった。
この建物はコインブラ市庁舎。

市庁舎前広場を挟んだ所がコインブラ大学です。いよいよ門をくぐります。

とうとう来た～。コインブラ大学。

見て！大学の広場から見たコインブラ。日差しに輝いて綺麗。

内部は撮影禁止の所が多いので気を使いますが、ちょっとした講義室や廊下など至るところアズレージョ。私は特に黄色いタイルが気に入りました。

回廊の床が可愛らしい。私のような観光客に混じって、学生さんが歩いている光景は不思議。でも、現役の大学だから当然ですね。
観光客は学生の邪魔にならないように静かに見学してましたよ。お邪魔します～。

お昼は学生の食堂で食べました。ここも皆さん静かでしたよ。

ジョアニナ図書館。
予約して見てきました。内部は荘厳の一言。いかに昔は書物が大切なものであったか。知は財産。それは電子化された現代においても変わらない。未来に受け継ぐ人類の叡知。
いろいろ考えさせられたなぁ。

コインブラ大学を後にして、市庁舎脇を下ると美術館になっている建物。

美術館の隣が新カテドラル。新カテドラルはイエズス会のコレジオ付属教会として16世紀終わり頃に建てられた。 ここには日本人初のヨーロッパ留学生、ベルナルドが眠っていると聞いた。

内部は広くやはり荘厳。しかし、どこか華やか過ぎず落ち着いた印象。受付(？)にご年配のご婦人がいたので、ベルナルドの事を聞いてみる。日本から彼に会いに来たとたどたどしく伝えてみた。ご婦人は足が悪いらしいが、ベルナルドの像を指さしてくれた。私は、像の手前の柵で眺めていた。それを見ていた地元の信者さんらしき男性が、中に入り手招きしてくれた。そして私が立った足元を指さして、「ここが彼の眠っているところだよ。」と言う。彼は司祭にまでなった人。東洋人らしい顔つきだったが、どうりで聡明で知性を感じさせるはずだ。
私は、心の中でご挨拶をした。
「こんな遠い異国の地でお会いできるなんて。ありがとうございます。貴方に今の日本をお見せできたなら…」
何だか写真など撮れなかった。失礼な気がして。