曇り空でも桜は美し。宇治をふらりと散歩日記。

2017/04/09 - 2017/04/09

桜の満開の時期に、宇治を訪れてきました。

その日は天気が回復する…はずでしたが、天気予報どおりとはいかず、
ほぼあいにくの曇天模様でした。

それでもぶらりと宇治を回ってきて楽しめましたので、
写真で徒然と語っていきたいと思います。

エリア 宇治(京都)

京阪宇治駅から徒歩でてくてくと。

雨上がりの風情ただよう、世界遺産、宇治上神社に到着です。

雨の滴をまとった桜が、しっとりとした佇まいに。

これはこれで素敵です。

国宝指定もされている拝殿です。

小さな門に対してとても立派に横に長く、優美で堂々たる印象を受けました。
こちらで参拝を行い、御朱印をいただきました。

宇治の名水として知られている、「桐原水」が湧き出ているところです。
今でも（煮沸してから）飲むことができるそう。

屋根に根付いた苔や草も、歴史を感じさせてくれます。

こちらが拝殿の真後ろに位置する本殿。

この内部に応神天皇、仁徳天皇、菟道稚郎子が祀られているのだそうです。
重要文化財である絵なども保管されているそうです。

境内はさほど広くはありませんが、森林に囲まれて静かな雰囲気。

この時期は桜が彩りをもたせてくれます。
つかの間の日差しに、透ける花びらが綺麗です。

道すがらに咲いていた水仙。
雨に濡れてこちらもしっとりと。

このまま晴れるかな、とこのときちょっと期待しました。

光があると花がとたんに息づく気がします。

この日一番晴れていたときですね…

宇治神社のほうへ訪れていました。
境内の桜がこちらも満開でした。

このまま晴れるわ！と信じた嬉しさに満ちた一枚…

滴が綺麗に撮れてうれしかったです。

鎌倉時代の建立と伝わる拝殿と桜。

拝殿は鎌倉時代の建立と伝わるそう。
小さな作りながら、しっかりとしていて技術の確かさを感じます。

こちらが宇治神社の本殿。

檜皮葺きの屋根に朱色が鮮やかなこちらも鎌倉時代の建立で、
重要文化財にも指定されているのだそうです。

こちらが門です。

宇治上神社のほうから歩いてきたので、逆の道のりをたどっていました。
桜がほんとに満開の時期でした。

ああ、晴れであればもっと…（くやしい）

宇治神社をあとにして、橋のたもとに建つ源氏物語の一シーンを表した銅像です。

宇治川の川沿いには多く桜が植えられていて、まったりと歩くのにぴったりな風情です。

めいいっぱいにほころんだ桜にいやされます。

宇治川の水面に、船のたてたわずかな波の軌跡が白くうつくしい。

さて、場面はいきなり飛んで平等院鳳凰堂の敷地内へ。

こちらは源頼政が最後を遂げた地、扇の芝です。
彼の辞世の句には、今の人もかなり気持ちを寄り添わせることが
できるのではないでしょうか…

さて、てくてくと歩いていよいよ平等院鳳凰堂へ。
斜め前方からのショット。

雲がなにやら不穏な雰囲気を演出してますが…

曇り空でも鳳凰堂の姿が水面にくっきりと反射しています。

しだれ桜との一枚。

桜と寺社はよく似合う…

博物館である鳳翔館へ。

こちらでは鳳凰堂の中堂の壁面にしつらえられていた
雲中供養菩薩像を数体間近で見られるほかにも、
中堂の壁面に描かれた絵を実物大で再現してあったり、
見応えと平等院を深く知ることができます。

雲中供養菩薩像は特にそのバラエティ豊かな踊り舞い願う姿が興味深くて、見入ってしまいました。

鳳翔館をあとにして、がんばってズームで撮った（これでも）鳳凰を。
金色にそびえる立派なお姿です。

ぐるりと回って、また桜とのショット。

今回、初めてこの建物の内部に入りました。

中堂の阿弥陀如来様はとても優美でふわりとした雰囲気を持ち、
雲中供養菩薩像が周りで踊り、かつての鮮やかな壁画をあわせて想像すれば、
ああたしかに極楽へ導いてくれそうな、
そんな気分にもさせてくれます。

待ち時間がどうしても発生しますが、観る価値はありだと思います。

曇り空でも華やかに咲く、桜をいくつか。

ぽんぽんのようにまとまって咲いているのはとても可愛らしさを感じます。

薄いピンクと、濃いピンク。
こういった対比が見れるのもうれしきかな。

晴れが欲しかったという感想にはなりますが、
それでも満開の時期に訪れることができて、良かったと思いました。

最後に御朱印を。

宇治上神社と、宇治神社。

そして平等院鳳凰堂でも。

ご加護を信じて、まっとうに生きはていきたいな、と思ったのでした。

…そして今度宇治を訪れるときには、
抜けるような青空を与えてください、なんて。