2017/04/12 - 2017/04/12
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Weiwojingさん
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4月も10日を過ぎると東京では桜はもう葉桜となり、大方の桜の名所では見納めの時となっている。しかし、東京八王子にある「多摩森林科学園」にはサクラ保存林があり、ここでは桜の咲く時期が少しずつずれているために今なお楽しむことが出来る。
4月中旬に出掛けてみた。多摩森林科学園というのは、桜の保存・育成を行っている国の研究機関で、桜の開花時期にあわせて特別に公開されている。もちろん、年間を通じて通常も開いているが、この時期以外はあまり訪れる人はいないようである。ところで、この森林科学園をご存知ですか。
今回訪れた時は天気はさほど良い状態ではなかったが、何とか見ることが出来た。ここは3月下旬から4月終わりにかけて長期間様々な種類の桜を楽しむことが出来、また、訪れる人もそう多くはないので、穴場的な存在であると思う。
- 旅行の満足度
- 4.5
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多摩森林科学園へはJR中央線高尾駅からスタートである。高尾駅北口側の駅舎は寺社風の建物で、大変珍しい。これは近くに多摩御陵等の皇室関係の墓所があるため、このような造りになっているのかもしれない。
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駅から多摩森林科学園へは徒歩10分位で到着できるが、途中こんな風景を目にすることが出来る。東京でありながら、田園風ののどかな風景が広がっている。
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さらに風変わりな食堂(またはカフェらしき)があり、なかなか面白そうな店構えをしている。昼間は開いていないようで、残念ながら入ることは出来なかった。
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森林科学園を訪れる前に昼食をとった。上記の店は閉まっていたので、こちらの別の店で食べた。
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この店は「いまここカフェ 杜丸」という変わった名前のカフェである。看板が何よりもかわいらしい。
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オーダーしたランチ。カレーと五穀米だっただろうか。
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少しずつ坂道を上って行くと、深い木立が目に付くようになり、その中に森林科学園関係の建物が見えてきた。
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さらに先に進むと、入口があり、ここには英語で”TAMA FOREST SCIENCE GARDEN”と記された木造りの案内がある。桜の開花時期は訪れる人も多少多いようで、賑わっていた。
この科学園にあるサクラ保存林は、各地の著名なサクラの遺伝子を保存するために1966年(昭和41)に設立された。現在8ヘクタールの面積に江戸時代から伝わる栽培品種や国の天然記念物に指定されている桜のクローンなど、全国各地の約1400本のサクラの木が植えられている。
同時に導入されていない品種の収集や分類の見直し、保存方法、生理的反応等の研究が行われている。 -
入場料400円(通常は300円で、この時期のみ400円)を支払い、中に入る。先ず2階建ての「森の科学館」に寄ってみた。ここには科学園全体の紹介とサクラに関する資料や映像が置かれ、詳しく知ることが出来る。
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園内に入ると、花や植物以外にも野鳥や昆虫などもおり、観察できるようだ。ただこの時期はまだ野鳥や昆虫類は姿を見ることが出来なかった。
ふと木立の中にハトがいるのに気が付いた。 -
これは昨年のアジサイの花後の残りなのだろうか。
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草叢に赤いボケの花が咲いている。「クサボケ」という名前がついていた。
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スミレも可憐な花をのぞかせている。このスミレは「エイザンスミレ(叡山菫)」という名前で、日陰を好む日本固有種である。
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このスミレは「タチツボスミレ」で、生活場所をあまり選ばない常緑性のスミレである。
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「ヤマルリソウ」は明るい林や林縁にみられる多年草で、早春から地面に接するようにはを広げ、葉のついた花茎を上に伸ばす。
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「イロハモミジ」は葉の形や紅葉が美しいことから様々な品種がつくられ、庭園樹として身近なところにもよく植栽される。そのためか、一部の都市林では異常なほどの増加が見られる。花期は4~5月である。
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桜の花があちこちに植えられているが、これは入り口付近に咲いていたものである。まず最初に目にした、白い色の花が印象的である。
このサクラは、「稚木の桜」(わかきのさくら)といい、高知県大月町の「月光桜」から生まれた品詞である。 -
小生と同じように多くの見学者たちが他であまり見られないサクラの木を見上げ、しばしその美しさを堪能している(この写真だとサクラのほんの一部しか見えないが)。
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園内をゆっくり歩いて、サクラの花を見て回った。
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園内はかなり広く、高低があるので、歩きやすい運動靴が必要である。
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色々な桜があり、一つ一つ名前を確認するのも難しく、写真の撮影に没頭するだけにとどめた。
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変化のある丘陵地に色々な桜が植えられていて、名前を確認しながら見て歩くのは大いに楽しい。
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斜面一面に桜の花が広がり、薄墨色の花が大変美しい。
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道沿いに「ミツマタ」の花が咲いている。
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これがミツマタの花である。
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今を盛りに、ピンク色の花が鮮やかである。「陽光(ようこう)」という名の「天城吉野」にカンヒザクラの花粉を交配させて作り出した栽培品種。
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桜以外にもいろいろな花が咲いている。この時期「山吹の花」も見ることが出来る。黄色い花があちこちで見られた。
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シダ類も多く生息していて、珍しい種類のものが木の根元などにたくさん見ることが出来る。
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これは「コシダ(小羊歯)」という名のシダで、常緑性シダ。羽片基部の中軸が二叉に分かれ、分岐を繰り返す。葉柄は籠等に利用される。
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カマキリが首を擡げたような「ミミガタテンナンショウ」は初めて見た。花そのものも変わっていて、その上名前も大変奇妙で、見た時大変驚いてしまった。
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「イワ二ナガ」は別名「ジシバリ(地縛り)」で、地表をほふくするつる(ストロン)を伸ばして広がり、春にタンポポに似た黄色い花を咲かせる。
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「カラムシ」は人里に多く、丈夫な多年草で、古くから茎の繊維を利用して織物を作った。葉裏は綿毛があって白く見えるが、毛の薄いものやないものもある。
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ところどころに木々の間から椿の花が咲いているのが見える。、
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「キランソウ」
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「フクロクジュ(福禄寿)」
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京都植物園から1967年に導入された「イトククリ」(京都の糸括)というサクラである。
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「神代の駿河台匂」
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森林科学園の見学を終えて、帰途のために高尾駅に向かった。駅に近づくと、駅の向こうに何やら変わった建物があるのに気がついた。駅員に訪ねたところある寺院の納骨堂とのことであった。
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