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女子会で 訪れた 京都・島原。 角屋さん。<br /><br />かつての 揚屋です。<br /><br />揚屋、とは 江戸の初期には まだ間口の狭い 奥行きのある小規模建物であったため 一階を台所と住居スペースに、二階を 主に宴を催す座敷として お客を 揚げる という言い回しから 揚屋と 呼ぶようになりました。<br /><br />角屋は 遊郭とは異なり今の料亭に当たる 業種です。<br /><br />太夫や芸妓を抱えず 置屋さんから派遣して貰い お客様に 歌舞音曲の<br />遊宴を楽しんでもらう 場所でした。<br /><br />遊宴のみならず 茶会や句会も行われ 揚屋建築には 大座敷、広庭、<br />茶席が 設けられていて文化サロンの役割も果たしていました。<br /><br />想像以上の 内部の素晴らしさに 驚きました。<br />

京都 かつての 遊郭・島原周辺 **角屋おもてなしの文化美術館**

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2017/03/30 - 2017/03/30

928位(同エリア3977件中)

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57

ヴェラnonna

ヴェラnonnaさん

女子会で 訪れた 京都・島原。 角屋さん。

かつての 揚屋です。

揚屋、とは 江戸の初期には まだ間口の狭い 奥行きのある小規模建物であったため 一階を台所と住居スペースに、二階を 主に宴を催す座敷として お客を 揚げる という言い回しから 揚屋と 呼ぶようになりました。

角屋は 遊郭とは異なり今の料亭に当たる 業種です。

太夫や芸妓を抱えず 置屋さんから派遣して貰い お客様に 歌舞音曲の
遊宴を楽しんでもらう 場所でした。

遊宴のみならず 茶会や句会も行われ 揚屋建築には 大座敷、広庭、
茶席が 設けられていて文化サロンの役割も果たしていました。

想像以上の 内部の素晴らしさに 驚きました。

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
同行者
友人
旅行の手配内容
個別手配
  • 角屋さん 入口です。

    角屋さん 入口です。

    角屋もてなしの文化美術館 名所・史跡

    300年以上前の 重要文化財が 見学できます。 各部屋の 意匠の素晴らしい事! かなり見応え あり です。 by ヴェラnonnaさん
  • 駐車場は 4台駐車可能の スペースが 角屋さんの前に あるので<br />車で行かれても 問題なしです。

    駐車場は 4台駐車可能の スペースが 角屋さんの前に あるので
    車で行かれても 問題なしです。

  • 新選組刀傷の角屋。

    新選組刀傷の角屋。

  • 角屋の 格子。 京町屋に広く使用されていた外観の造りです。

    角屋の 格子。 京町屋に広く使用されていた外観の造りです。

  • 現在 角屋保存協会の会員の方々で 運営されています。

    現在 角屋保存協会の会員の方々で 運営されています。

  • 来客用の出入り口でした。

    来客用の出入り口でした。

  • 『角屋の障子と明かり展』 開催中<br /><br />角屋の障子は、座敷ごとに2本線、3本線、<br />さらには5本線の吹寄せや立湧(たちわき)などを用いています。<br /><br />こり過ぎたものでなく、約300年を経ても斬新さを失わない<br />「もてなす」ための装飾と考えられます。<br /><br />なかでも角屋で最も斬新な障子の桟は、<br />八景之間の「衽組入子菱組(おくみぐみいれこひしぐみ)」と呼ばれる桟や、<br />桧垣之間の立体的に見える組子にあります。<br /><br />いずれも他に類を見ないもので、角屋オリジナルのものといえます。

    『角屋の障子と明かり展』 開催中

    角屋の障子は、座敷ごとに2本線、3本線、
    さらには5本線の吹寄せや立湧(たちわき)などを用いています。

    こり過ぎたものでなく、約300年を経ても斬新さを失わない
    「もてなす」ための装飾と考えられます。

    なかでも角屋で最も斬新な障子の桟は、
    八景之間の「衽組入子菱組(おくみぐみいれこひしぐみ)」と呼ばれる桟や、
    桧垣之間の立体的に見える組子にあります。

    いずれも他に類を見ないもので、角屋オリジナルのものといえます。

  • 『角屋の障子と明かり展』

    『角屋の障子と明かり展』

  • 角屋 一階平面図

    角屋 一階平面図

  • 玄関脇に新選組の刀傷

    玄関脇に新選組の刀傷

  • 今にも 崩れそうな 籠です。<br /><br />角屋は 客を泊めるための場所では無かったので 酒宴の後は この籠で<br />客を 送り届けていたそうです。 

    今にも 崩れそうな 籠です。

    角屋は 客を泊めるための場所では無かったので 酒宴の後は この籠で
    客を 送り届けていたそうです。 

  • 玄関手前の井戸

    玄関手前の井戸

  • 槐(えんじゅ)の樹。

    槐(えんじゅ)の樹。

  • こちらは 来客用の中戸口。<br /><br />暖簾は 角屋の家紋『蔓三つ蔦(つるみつつた)』

    こちらは 来客用の中戸口。

    暖簾は 角屋の家紋『蔓三つ蔦(つるみつつた)』

  • 客は 中戸口を潜り 来客用の玄関から 『網代の間』、『松の間』、<br />または 二階の 趣向を凝らした 部屋へと 通されました。<br /> 

    客は 中戸口を潜り 来客用の玄関から 『網代の間』、『松の間』、
    または 二階の 趣向を凝らした 部屋へと 通されました。
     

  • 従業員は 脇の 出入り口から 台所に 入ります。

    従業員は 脇の 出入り口から 台所に 入ります。

  • 玄関すぐの 台所。

    玄関すぐの 台所。

  • 角屋は 100人の宴も 段取りできるほどの 大規模な 台所を備えていました。<br />

    角屋は 100人の宴も 段取りできるほどの 大規模な 台所を備えていました。

  • 調理場には 大きな釜土が 五つも並んでいます。

    調理場には 大きな釜土が 五つも並んでいます。

  • 洗い場。

    洗い場。

  • 箱階段の間は 50畳もある配膳室です。<br /><br />

    箱階段の間は 50畳もある配膳室です。

  • 大きな照明具は 八方行燈 と呼ばれる 釣り照明です。

    大きな照明具は 八方行燈 と呼ばれる 釣り照明です。

  • 大座敷、松の間です。<br /><br />庭にある 松の樹、『臥龍松』の名から 松の間と呼ばれていますが、そこここに松葉をかたどった 意匠が設えてあります。<br /><br />

    大座敷、松の間です。

    庭にある 松の樹、『臥龍松』の名から 松の間と呼ばれていますが、そこここに松葉をかたどった 意匠が設えてあります。

  • 襖絵は 岸連山・筆 『金地桐に鳳凰の図』<br /><br />大正の頃、角屋に 最初で最後の 一度っきりの ボヤが起こった時には<br />この襖絵は 蔵に仕舞われていたそうで 燃えなかった そうです。

    襖絵は 岸連山・筆 『金地桐に鳳凰の図』

    大正の頃、角屋に 最初で最後の 一度っきりの ボヤが起こった時には
    この襖絵は 蔵に仕舞われていたそうで 燃えなかった そうです。

  • 臥龍松。残念ながら枯れてしまい 樹木だけが残った状態で 跡に植えた<br />松の木 2本で 姿を似せているそうです。<br /><br />写真を撮り忘れましたが 右手に 茶室が設けられています。<br /><br />曲木を柱に 設え 壁を取り払い お点前が 大広間からも眺められるように<br />造られた 曲木亭です。<br /><br />その裏手にも 茅葺の茶室『清隠斎茶席』が あります。<br />

    臥龍松。残念ながら枯れてしまい 樹木だけが残った状態で 跡に植えた
    松の木 2本で 姿を似せているそうです。

    写真を撮り忘れましたが 右手に 茶室が設けられています。

    曲木を柱に 設え 壁を取り払い お点前が 大広間からも眺められるように
    造られた 曲木亭です。

    その裏手にも 茅葺の茶室『清隠斎茶席』が あります。

  • 枯山水白砂の庭 です。

    枯山水白砂の庭 です。

  • 三月の 末だったので お庭に植わっている 桜は まだまだ蕾。<br /><br />三種類の桜の木が あるので 時期になると 三週間は 桜が楽しめるそうです。

    三月の 末だったので お庭に植わっている 桜は まだまだ蕾。

    三種類の桜の木が あるので 時期になると 三週間は 桜が楽しめるそうです。

  • <br />座敷からつながる 廊下は 突き当りで 行き止まりになっています。<br /><br />これは 酔い覚ましの廊下。<br />風にあたって酒の酔いを醒ますための 粋な設えだそうです。 


    座敷からつながる 廊下は 突き当りで 行き止まりになっています。

    これは 酔い覚ましの廊下。
    風にあたって酒の酔いを醒ますための 粋な設えだそうです。 

  • 写真の 左側に 茶室、曲木亭が あるのですが・・・・

    写真の 左側に 茶室、曲木亭が あるのですが・・・・

  • 『遊仙橋』

    『遊仙橋』

  • 欄間の意匠は 角屋の家紋『蔓三つ蔦』

    欄間の意匠は 角屋の家紋『蔓三つ蔦』

  • 床の間は 大正の頃のボヤで 消失した部分です。<br /><br />

    床の間は 大正の頃のボヤで 消失した部分です。

  • 衝立。 岸良 筆。 『布袋図』<br />台座、枠は 朱漆雲龍紋螺鈿<br />四百年前に 琉球王朝で作られた 琉球螺鈿 衝立です。

    衝立。 岸良 筆。 『布袋図』
    台座、枠は 朱漆雲龍紋螺鈿
    四百年前に 琉球王朝で作られた 琉球螺鈿 衝立です。

  • 京唐紙のふすまと 引手も 趣向が凝っています。

    京唐紙のふすまと 引手も 趣向が凝っています。

  • 中庭に面した 廊下からは 『網代の間』が見学できます。

    中庭に面した 廊下からは 『網代の間』が見学できます。

  • 『網代の間』<br />天井板を網代組にしているところから そう称されます。<br /><br />棹縁(さおぶち)、長押(なげし)ともに 北山杉を使い 棹縁は 長さ四間(7,27m)の 北山丸太です。 

    『網代の間』
    天井板を網代組にしているところから そう称されます。

    棹縁(さおぶち)、長押(なげし)ともに 北山杉を使い 棹縁は 長さ四間(7,27m)の 北山丸太です。 

  • 障子を通して 差し込む明り。<br />

    障子を通して 差し込む明り。

  • 28畳の 網代の間 です。<br />

    28畳の 網代の間 です。

  • 行燈の油のせいで 天井も ふすまも すすけているので 絵図も<br />近づいて じっくり見ないと 良く分かりません。

    行燈の油のせいで 天井も ふすまも すすけているので 絵図も
    近づいて じっくり見ないと 良く分かりません。

  • ぼんやりと 唐子が判別できます。<br /><br />

    ぼんやりと 唐子が判別できます。

  • 『三宝荒神』 台所の神様が 祀られていました。

    『三宝荒神』 台所の神様が 祀られていました。

  • 江戸時代の 地下冷蔵庫。 生鮮食料が保存されていました。

    江戸時代の 地下冷蔵庫。 生鮮食料が保存されていました。

  • 二階の見学もしましたが 素晴らしい 様々な意匠を凝らした お部屋は<br />すべて 撮影禁止。<br /><br />緞子の間:二階の主座敷、中国・三国の頃、揚子江流域で生産された絹織物、<br />蜀(しょく)江織物が使用されていると思われたことから 緞子の間と称されています。<br /><br />翠簾(みす)の間:12畳と10畳の二間からなり 襖絵が 山田峨山・筆の<br />総御簾の図 であることから そう呼ばれています。<br />行燈の油煙により かなり 煤けています。<br /><br />扇の間:天井に 58枚の詩歌や絵が描かれた 扇面が 張られていることから扇の間と称されます。 障子の桟や 細かい部分にまで 扇の意匠が凝らされています。<br /><br />草花の間、馬の間、孔雀の間、八景の間、梅の間、囲いの間、桧垣の間 と 趣向を凝らした 素晴らしいお部屋を案内され 最後は 青貝の間、です。<br /><br />青貝の間:壁、建具のすべてに 青貝の螺鈿細工が施されてい その緻密な<br />細工には 驚かされます。<br /><br />各 お部屋は 洗いがなされ 元の色に近いまでに 壁の色も ススが 落とされていますが この 青貝の間だけは 螺鈿が施されているので 他のお部屋の<br />様には 修復が出来ず ほとんど黒に近い内装となっています。<br /><br />なので 青貝の鈍い輝きが ミステリアスな雰囲気を醸し出してます。<br /><br />以上で 角屋さんの見学は 終了。<br /><br /><br /><br />

    二階の見学もしましたが 素晴らしい 様々な意匠を凝らした お部屋は
    すべて 撮影禁止。

    緞子の間:二階の主座敷、中国・三国の頃、揚子江流域で生産された絹織物、
    蜀(しょく)江織物が使用されていると思われたことから 緞子の間と称されています。

    翠簾(みす)の間:12畳と10畳の二間からなり 襖絵が 山田峨山・筆の
    総御簾の図 であることから そう呼ばれています。
    行燈の油煙により かなり 煤けています。

    扇の間:天井に 58枚の詩歌や絵が描かれた 扇面が 張られていることから扇の間と称されます。 障子の桟や 細かい部分にまで 扇の意匠が凝らされています。

    草花の間、馬の間、孔雀の間、八景の間、梅の間、囲いの間、桧垣の間 と 趣向を凝らした 素晴らしいお部屋を案内され 最後は 青貝の間、です。

    青貝の間:壁、建具のすべてに 青貝の螺鈿細工が施されてい その緻密な
    細工には 驚かされます。

    各 お部屋は 洗いがなされ 元の色に近いまでに 壁の色も ススが 落とされていますが この 青貝の間だけは 螺鈿が施されているので 他のお部屋の
    様には 修復が出来ず ほとんど黒に近い内装となっています。

    なので 青貝の鈍い輝きが ミステリアスな雰囲気を醸し出してます。

    以上で 角屋さんの見学は 終了。



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