2017/01/28 - 2017/01/29
1位(同エリア288件中)
bunbunさん
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涼しい真夏のニュージーランドに行って来ました。今回はツチボタルで有名なワイトモ洞窟を少し(撮影禁止でしたのでツチボタルの写真はありません。)、間欠泉、キウイで有名なロトルアのテ・プイアを中心にご報告します。
付録に、ニュージーランドの電力事情、間欠泉の噴出機構、泥泉について説明を加えましたので、お時間とご興味のある方はご覧ください。
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クライストチャーチ(Christchurch) からオークランド (Auckland) に向かう機中から見えた北島 (North Island) のタラナキ山 (Mt. Taranaki、2,518 m) またはエグモント山 (Mt. Egmont)。コニーデ型の休火山で、日本人には富士山によく似た山として知られています。映画「ラストサムライ」のロケ地にもなったそうです。
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オークランド空港から北上してオークランド市内を通り過ぎ、ワインヤード・クォーター(Wynyard Quarter) の岸壁にやって来ました。ヘイマー・ストリート (Hamer Street) から見たハーバー・ブリッジ (Harbour Bridge)。
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ヘイマー・ストリート脇にある、港の泥を引き上げるための歯車。
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ヘイマー・ストリートを東に進むと通りの名前がブリガム・ストリート (Brigham Street) に変わります。ブリガム・ストリートから見た南半球で最も高いスカイタワー (Sky Tower、328 m)。ツアーでなかったら絶対上るんですがねえ。なんせ高い所大好きだから。
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翌朝、ワイトモ (Waitomo)、ロトルア (Rotorua) のテ・プイア (Te Puia) に向けて、国道1号線をバスで南下しました。途中ハントリー・パワー・ステーション (Huntly Power Station) を見るために下車。ガスでよく見えないですねえ。
おや、左手前にあるのは固有種のニュージーランド・フラックス (New Zealand Flax、リュウゼツラン科) じゃないか。 -
写真撮っとこ。ニュージーランド・フラックス。
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これはニュージーランドの国花が咲くコーファイ (Kowhai) かな?と思ったけど、
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実をみたら違うね。マメ科ではあるようですが、種類が多すぎて特定できません。
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なんてことをやっていたら、ガスが晴れてきてハントリー・パワー・ステーションの全貌がぼんやりと見えるようになりました。この発電所はニュージーランド発電大手のジェネシス・エネルギー (GenesisEnergy) 社が所有する、同国最後の石炭火力発電所ですが、2018年に閉鎖するとのことです。*)
*) ニュージーランドの電力事情については、付録1.を参照ください。 -
またワイトモに向かって国道1号線をバスで南下、ハミルトン (Hamilton) の街を避けて国道39号線ホロティ・ロード (Horotiu Road)に入りました。車窓の風景。好きだねえ、こういった広大な風景は。
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国道39号線ホロティ・ロード、車窓の風景。お馬さんもいるぞ。
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国道39号線ホロティ・ロードと国道23号線ファタファタ・ロード (Whatawhata Road) の交差点。ここを左に数十メートル行って右折し、国道39号線カカラメア・ロード (Kakaramea Road) に入ります。
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国道39号線カカラメア・ロード、車窓の風景。
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国道39号線カカラメア・ロード、車窓の風景。畑に植えられている作物はトウモロコシだ。品種はよくわからないが、スイートコーンだとしたら、ニュージーランドで栽培される野菜の中で、生産者数、作付面積、生産量ともトップ3に入り、半分以上は輸出されている(2007年の統計。ちょっと古いか)。日本のスイートコーンの輸入は米国からが 62% で圧倒的に多いが、ニュージーランドからは11%で、タイの20%に次いで3番目だ(2015年の統計)。
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国道39号線カカラメア・ロード、車窓の風景。広大な牧草地だ。
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国道39号線カカラメア・ロード、車窓の風景。
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国道39号線カカラメア・ロード、車窓の風景。牛さんもいるぞ。
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車窓の風景。好きだねえ、ああいった岩。
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ズームインしとこ。
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ワイトモ*)・グロウワーム鍾乳洞 (Waitomo Glowworm Cave) 入口に着きました。
*) ワイトモは「水の穴」の意味だそうな。 -
切符売り場。丁度中国の春節の連休(今年は1月27日~2月2日)で、中国からの観光客が多いんでしょうね。中国語で書かれたお祝いの大きな横断幕があります。
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マオリのトーテムポール
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まずは鍾乳洞の見学ですが、内部は写真撮影一切禁止でしたので、写真はありません。内部には窒息防止用の二酸化炭素検出器がついていました。鍾乳洞でなぜ二酸化炭素が発生するかは http://4travel.jp/travelogue/11196050 の付録で説明しましたので、興味のある方はご覧ください。
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次はこんなボートに乗って洞窟の天井で青く光るツチボタル(グローワームの一種でヒカリキノコバエ属)の見学です。ツチボタルは非常にデリケートな生物とのことで、ここも写真撮影一切禁止でしたので、写真はありません。音を出すことさえ禁止で、船頭さんはオールではなく、洞窟の天井に張られたロープを握って静かにボートを動かしていきます。
写真もないのにご託を並べても仕方ないんですが、光はツチボタルの幼虫が餌を捕るために垂らした粘性のある数珠状の糸から発せられます。糸は鉛直方向に垂れますので、下から見ると青い点に見えます。「星空のよう」と表現されている方もいますが、私が見たものは星空とは違って皆同じ大きさでした。どちらかというと、青色LEDを天井の2次元平面上に不規則に並べたイルミネーションと言う感じです。
このツチボタルやホタル等、生体から出る光は冷光と言われ、そのエネルギー変換効率(使った全エネルギーに対する発した可視光エネルギーの割合)が極めて高く、おおざっぱに言って、白熱電球の10%程度、蛍光灯の20%程度、LEDの30%程度に比べて80% 以上です。 -
洞窟を出ました。真ん中はニュージーランド固有種で国樹のシルバー・ファーン(Silver Fern、直訳するとギンシダで、日本ではこれでも通るようです)です。
この葉はニュージーランドの国章、ニュージーランド航空機の胴体、ラグビーチーム:オールブラックスのエンブレム等に使われています。ちなみにニュージーランド航空のロゴ(機体の尾翼に描かれている)は、シルバー・ファーンの芽であるコルー(Koru)です。またニュージーランドではユニオンジャックを描いた現在の国旗は植民地時代の名残とのことから変更の話が進み、最終的に4案に絞られましたが、この全てがシルバー・ファーンをデザイン化したものでした。しかしながら、2016年3月の国民投票で変更は否決され、国旗は従来のままです。 -
昼食先に向けてバスはワイトモ・グロウワーム鍾乳洞を出発です。
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レストラン:ローズランズ・ワイトモ・ケイヴズ(Roselands Waitomo Caves)入口にやって来ました。今日の昼食はバーべキューです。撮影禁止って訳じゃないんですが、写真はありません。
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道路脇にあったヒメヒオウギズイセン。
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ここにもシルバー・ファーンがありますね。この方が全体がわかりますかね。
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こんなところをトコトコ歩いてレストランへ。綺麗な花だなあ。紫の花は南アフリカ原産のアガパンサス (Agapanthus) です。
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道路脇。花が一杯だ。大きめの紫と白い花はアガパンサス、オレンジ色はヒメヒオウギズイセンです。
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昼食を終え、ロトルアへ向かう途中の風景。川と絶壁と緑と碧空、いいねえ。
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車窓の風景。
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車窓の風景。
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ロトルアの街の南にあるテ・プイアに着きました。テ・プイアの全体図です。
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上の全体図の一部を使って今回の見学場所を示します。入り口ゲートから入って、テ・プイアの入場門であるヘケタンガ・ア・ランギ(Heketanga a Rangi)を通り、ロトイオ・マラエ(Rotowhio marae)と文化パファーマンスでマオリ伝統舞踊ハカショーを見学、その後ファカレワレワ*)間欠泉テラス(Whakarewarewa Geyser Terrace(英語)、Nga Puia o Whakarewarewa(マオリ語)、ンガ・モカイ・ア・ココ(Nga Mokai a Koko) 泥泉、キウィハウスと周ります。
*) ロトルア市の地熱地帯の名称 -
テ・プイア入口方向。
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テ・プイア入口ゲート。ここにも中国の春節を祝う赤い看板がありますゲートの向こうに見えるのがヘキタンガ・ア・ランギです。
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ヘキタンガ・ア・ランギ部分を拡大します。ちょっとわかりにくいですが、この建造物は円錐面に等間隔で並んだ12本の柱からできており、真ん中にマオリの宝であるヒスイの原石がおかれています(すみません。半分くらいし見えないですね。)。柱の下部にはこの地に最初に居住したテ・アラワ(Te Arawa)族の守護神を表すマオリの彫刻があり、ヒスイの原石を見守っています。また上部先端にはマオリ彫刻の仮面が取り付けられており(後で写真を示します)、これは夜空の星を表しています。ちなみに、ヘキタンガ・ア・ランギは「天国の始まり」の意だそうです。
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ゲートから入って少し歩くと、ファカレワレワ間欠泉テラスが見えます。今は湯気が出ているだけで間欠泉は噴き出していないですねえ。
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間欠泉の見学は、この後のマオリショーを見た後ですが、マオリショー開始まで時間があるのでブラブラ。
これはテ・アラワイ(Te Arawai、「水を通る経路」の意)戦闘カヌーです。戦闘カヌーは部族の権威の象徴で、長いものでは30m、100人の戦士を載せることができたそうです。このテ・アラワイは長さ19 m、30人の戦士を乗せることできます。トタラ(Totara)*) の大木を削りだして作られており、このサイズのカヌーを作るには樹齢1500~2000年のトタラの木が必要だそうです。
*) ニュージーランド原産のマメ科ポドカルプス(Podocarpus)属の高木。 -
これからマオリショーですが、ショーはビデオ撮影しましたので、静止画をキャプチャーして示します。
ショーはマラエと呼ばれるマオリの集会場で行われますが、その前にマオリのお姉さんがショーについて説明してくれます。説明はショーの最中も含めて全て、ニュージーランド訛を有するキウイ・イングリッシュです。
まずは歓迎の儀式です。
観客の中から、代表となるチーフが選ばれます。 -
マラエから観客を威嚇しながらマオリの戦士が出てきます。
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戦士がチーフの前の地面に平和や家族愛の象徴である、シルバー・バーンの葉をおきます。(すみません。チーフの陰で見えないですね。)
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チーフが戦士の目をみてその葉を拾い上げれば、見方と認められて観客全員がマラエに迎え入れられます。
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ということで、チーフの後に続いて、観光客全員がマラエに入ります。マラエは神聖な場所ということで、静粛に、帽子をとっての入場です。
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チーフは舞台に上がり、戦士1人々々とホンギと呼ばれる鼻を2回くっつける友好の挨拶をします。これは2人が同じ空気を共有することを意味します。3回は相手と結婚したいことを意味するそうです。
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歓迎の、男女全員による歌とダンスが始まります。以下ダンスは全て歌を伴います。
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続いて、ポイとよばれる白い玉に紐がついたものを回す女性のポイダンスです。最初は一人一個です。ポイダンスは鳥や虫、波などの自然を意味するそうです。動画からの静止画キャプチャーのため、ポイが流れちゃってますね。
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続いて、男性による長いスティックを持ったダンスです。
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続いて、男女が輪になって短いスティックの放り投げと受け取りです。
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ペアを組んで同じことを行います。
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前後に並んで同じことを行います。
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男性による戦い前の踊り、ハカです。
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ポイを片手で1個ずつ計2個操る女性のポイダンスです。
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ポイを片手で2個ずつ計4個操る女性のポイダンスです。
こんなところですかね。 -
マオリショーが終わり、ファカレワレワ間欠泉テラスの方向を見ると、おーっ!今度は噴き出してる。
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ということで、これから行くファカレワレワ間欠泉テラス(Whakarewarewa Geyser Terrace(英語)、Nga Puia o Whakarewarewa(マオリ語)の6つの間欠泉について、説明板の日本語訳を以下に示します。
「①ケレル(Kereru、モリバト)。活泉
高さ:15 m
周期的に噴出
ケレルはモリバト間欠泉としても知られています。この名前の由来は、当初間欠泉の色や形がケレルの羽に似ていたからです。1972年~1988年には大きな噴出は起こりませんでしたが、その後復活しました。これは1980年代に近隣の穴を閉じたためと考えられます。(後のポフツ間欠泉の説明を参照してください。(著者))
②プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ(Prince of Wales Fethers、Te Tohu)活泉
高さ:7 m
ポフツ(以下)間欠泉の前後に頻繁に噴出します。
この間欠泉はプリンス・オブ・ウェールズのコートの袖の羽に似ています。名前は1900年代にここを訪れたプリンス・オブ・ウェールズ:エドワード・アルバート(Edward Albert)にちなんで付けられています。この間欠泉は、次にポフツ間欠泉が噴出すること知らせるインディケーター間欠泉として知られています。
③ポフツ(Pohutu)活泉
高さ:最大 30 m
1時間に1~2回の頻度で噴出
豪華なポフツ間欠泉は南半球で最大の活泉です。ポフツは「大きな噴出」を意味します。そのサイズ、頻度、噴出の規則性は、ポフツをテ・プイアで最も知られた間欠泉としています。(さらに詳細な説明を後で示します。(著者))
④テ・ホル(Te Horu)不活泉
(不活泉ですので、説明を省きます。(著者))
⑤ワイコロヒヒ(Waikorohihi)時折活泉
高さ:最大 3 m
断続的噴出
ワイコロヒヒは噴出時のゴボゴボ、シューという音にちなんで名づけられています。プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ同様、この間欠泉はポフツ間欠泉が噴出すること知らせるインディケーター間欠泉となっています。2000年には、ワイコロヒヒは不活間欠泉でしたが、2015年には断続的噴出の活間欠泉となりました。
⑥マハンガ(Mahanga)時折活泉
高さ:最大 3 m
3分ごとに10秒間(活泉時)
マハンガ間欠泉は、それが作る岩の形状が似ていることから、ボクシング・グローブをも呼ばれています。この間欠泉が知られたのは1961年ですが、その後2000年には不活泉となり、2015年にまた活泉となりました。しかし噴出は現在のところ不規則です。」 -
ファカレワレワ間欠泉テラスにやって来ました。プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ(左)とポフツ間欠泉(右)が噴き出してますねえ。左の緑の池もいい。このあと間欠泉を反時計方向に周ります。
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赤茶けた岩もいい。
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ポフツ間欠泉(右)の勢いが強くなった。
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大分周ってきたな。
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また緑の池が見えるようななったが、間欠泉は止まった?
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いや、まだ出てるね。左の方にさっき見ていた橋が見えます。観光客で一杯だ。
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間欠泉のメカニズムの説明板。付録2.で詳しく説明します。
このあたりで引き返しますかねえ。 -
プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ(左)とポフツ間欠泉(右)。また勢いが増したかな。
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ポフツ間欠泉(右)の噴出が少し弱くなったかな。
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橋の近くまで戻って来ました。今はプリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ間欠泉(左)が元気いい。
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ポフツ間欠泉の説明板。
「ポフツ間欠泉は南半球で最大です。
ポフツはマオリ語で「定常飛散」を意味し(あれ、さっきの説明とちょっとちがいますね。(著者))、1時間に1~2回の頻度で熱水を噴出します。噴出の高さは最大30 m に達します。
約30年前、近隣の家々が地熱を使って温水を得るための穴を掘ったため、ポフツの圧力は下がりました。しかしながら、これらの穴は塞がれたため、ポフツは以前の間欠泉としての栄光を取り戻しました。
1800年代、ニュージーランドの北島には5つの間欠泉地域がありました。その1つであるロトマハナ(Rotomahana)は1886年に起こったタラウェラ山(Mount Tarawera)の噴火によって破壊されました。残り4つも人間の行為、特に暖房用の蒸気や温水取得のために、悪影響を受けました。私たちの間欠泉地域であるファカレワレワは保護活動がすすんでいる北島のなかでも最大の地域です」
かなり意訳してます。 -
橋を渡って見た川の上流側。
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ンガ・モカイ・ア・ココ(Nga Mokai a Koko) 泥泉に向かいます。ここからもファカレワレワ間欠泉テラスが見えます。プリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ(左)とポフツ間欠泉(右)がまだ元気に噴き出している。
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ファカレワレワ間欠泉テラスのプリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ(左)とポフツ間欠泉(右)
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間欠泉、ズームイン。あれ、ポフツ間欠泉(右)が弱くなっている。
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またポフツ間欠泉(右)が強くなってきた。秒単位で強さが変化していきます。
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今度はプリンス・オブ・ウェールズ・フェザーズ間欠泉(左)が強くなった。
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ンガ・モカイ・ア・ココ泥泉にやって来ました。蒸気がフツフツと断続的、泡状に噴き出しています。
「ココ(Koko)という名前は、この地に最初に居住した部族の有名な族長Kokoにちなんで付けられました。
泡立つ泥はKokoに遊び好きの子供たちを思い出させました。ンガ・モカイ・ア・ココ(Nga Mokai a Koko)は「ココの大切な者達」を意味します。
この泥泉は、飛び跳ねる泥の音や様子が飛び跳ねるカエルに似ていることから、ヨーロッパの名称「カエル池(frog pool)」としても知られています。*)
*) 泥泉につきましては、付録3.で詳しく説明します。 -
ズームイン。白丸で囲んだ部分が噴き出し口です。分かりますかねえ。
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次はキウイ見学ですが、内部は真っ暗で写真撮影も禁止でしたので、説明板の写真で説明します。
「キウイハウス(Kiwi house、Whare po Rahui Kiwi)
①この夜の状態を実現した閉鎖空間内で、ニュージーランドの有名な飛べない鳥、国の象徴であるキウイに対面できます。
②アイトゥア(Aitua)-かつてここテ・プイアにいたキウイうちの1羽
海外から持ち込まれた肉食動物の捕食と居住環境の壊滅的破壊によって、かつては広く生息していたキウイは、今絶滅の危機に直面しています。
キウイは1976年にキウイハウスがオープンして以来、ここテ・プイアに生存しています。傷ついたキウイはここに送られてきますが、ここでは確実な飼育プログラムが確立しています。ここで、見学者はキウイと彼らのマオリにとっての重要性と学ぶことができます。
③飼育員に抱えられた赤ちゃんキウイ
中に入って目が暗さに慣れたら、生きているキウイを見てください。私たちが国の宝を何世代にもわたって保護するために行った活動の全てを学んでください。
「キウイ」はニュージーランド人の国際的ニックネームでもあります。それ以前、彼らはエンゼダーズ(EnZedders)、マオリランダーズ(Maorilanders),またはファーンリーフス(Fernleafs、「シダの葉」の意(著者))と呼ばれていました。」 -
「スケッチ(Skech)とマラマ(Marama)(キウイの名前です(著者))
テ・プイアには2羽の褐色のキウイがいます。
スケッチは屋外の柵の中で、マラマはキウイハウスの中で生活しています。
スケッチはオスで、ここロトルアのレインボー・スプリングスにあるキウイ繁殖所で、2014年12月に孵化しました。マラマは雌で、オトロハンガ(Otrohanga)キウイハウスで2014年9月に孵化しました。
マラマ(マオリ語で「月」の意)はスケッチより大きく、長い嘴を持っています。スケッチは小さいけれど俊敏です。
私たちのキウイは、ダンボール箱のようにキウイの環境に新しい物を付加することによって、「行動の豊かさ」の活性を創造する飼育員達と接触することを好みます。これはキウイに精神的な刺激を与えます。
このキウイハウスは、最も活動的になる夜のキウイを昼間の観光客が見れるよう、夜と昼を入れ替えてます。
①キウイは自分の体重の20% 以上もの、相対的に見て非常に大きな卵を産みます。
②キウイハウスで、彼女の飼育員と一緒にいるマラマ。」 -
キウイハウスをでました。シルバー・ファーンがいっぱいだ。
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テ・プイアの外にでました。ヘケタンガ・ア・ランギです。柱の先端についている赤い仮面が分かりますかねえ。
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少し離れて、入口部分。
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脇にあった、ニュージーランド・フラックス。
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マオリの彫刻。
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マオリ美術工芸学校(左)とテ・プイア(右)の看板。
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テ・プイア入口方向。
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さて、バスでテ・プイアを出て国道5号線を通り、オークランドに戻ります。
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ツアーガイドさんの計らいで、しばらくロトルア湖沿いの道路:レイクフロント・ドライブ(Lakefront Drive)を走ってもらいました。
車窓から見たロトルア湖。 -
車窓から見たロトルア湖。
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車窓から見たロトルア湖。
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レイクフロント・ドライブとレイク・ロード(Lake Road)の交差点。ここからレイク・ロードに入り、国道5号線に向かいます。
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レイク・ロードを走るバスの車窓から見たロトルア湖。
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国道5号線に入りました。車窓の風景。
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車窓の風景。いいねえ、広々とした緑の牧草地だ。
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車窓の風景。牧草が茶色になった。でも牛さんは食べてるねえ。牛さんはセルロースも分解して栄養にしているからな。干し草も食べるし。
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車窓の風景。牧草地が緑になって来た。ひと際目立つ明るいライトグリーンは干し草の束です。
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車窓の風景。広々としてるねえ。北海道を思い出すよ。
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なんてことを言っている間に、バスは宿泊ホテル:グランド ミレニアム オークランド (Grand Millennium Auckland) に着きました。
付録
1.ニュージーランドの電力事情
2014年末時点でのニュージーランドの発電は、その72% が水力(54%)、地熱(10%)、風力(7%)、その他(1%)の再生可能エネルギー、残り 28% がガス(20%)石炭(6%)、石油(2%)の化石燃料エネルギーにより行われております。ニュージーランドは1984年非核法を制定し、原子力発電所は1つも所有しておりません。また2007年には温室効果ガスを排出する化石燃料による発電を減らし、2025年までに再生可能エネルギーによる発電を90% にする目標を掲げましたが、その後の政権交代で、現在は目標達成より電力の安定供給に重点が置かれています。 -
2.間欠泉の機構
「間欠泉が機能するためには、雨水とそれを通す多孔質岩による水の供給、熱源となるマグマ、圧力源となる高温水、高圧に耐える古い岩からなる、天然の配管システムが必要です。
間欠泉の地下は深部からの高温水で満たされています。地下には水が圧入され、沸点まで加熱される横穴があります。圧入された水は横穴内部で急速に蒸発して、その上部に高圧水蒸気としてたまり、その圧力が圧入の圧力より大きくなったとき、高圧水蒸気と沸騰した水は間欠泉として噴出します。この噴出によって地下の圧力は下がり、再び横穴に水が圧入されて、上記のプロセスを繰り返します。これが間欠泉機構です。」 -
3.泥泉
「この泥泉はテ・プイア最大で、深さは6~10 m です。
乾燥しているとき、この泥泉は厚く粘性があります(粘土状態)が、雨の後は流動性が増します(泥状態。多分上の写真。私が見た泥泉は粘性が高い状態だろうと思います。(著者))。時々、この泥泉は粘性部分と流動性部分の両方の状態が混在します。」 -
「地熱で熱せられた水は地下深い所で沸騰します。この蒸気と他のガスは地下の比較的浅い所にある水で凝縮し、酸性の液体を作ります。この液体が岩を侵食して粘土を作り、粘土と表面の水が混じり合って、蒸気で加熱された泥泉を作ります。この泥泉の場合、泡立つ泥の温度は最高95℃に達します。」
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この旅行記へのコメント (4)
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- duc teruさん 2017/03/26 12:16:47
- ご訪問ご投票ありがとうございました。
- ご無沙汰しております、相変わらずいい旅をお楽しみですね、いやされます。
そのうえ専門書にも勝る写真と解説、敬意を表します。
此のたびも、早速のご投票ありがとうございます、
いつもいつも、とても励みになります。
愚老いよいよ歳で、思うように動けませんが無理のない程度に長旅挑戦を続けております。
旅の直後はあれもこれもとまとまらず、また次の旅が決まるまでは UP する気にならず、
ついついご無沙汰の次第です、
今回も何とか帰国まで続けてゆきたいので愚作にお付き合いいただければうれしいです。
これからも良い旅をお楽しみください。
duc teru
- bunbunさん からの返信 2017/03/27 14:09:51
- RE: ご訪問ご投票ありがとうございました。
- duc teruさん、こんにちは。
ご訪問、私の拙い旅行記に投票ありがとうございましす。
前回入会していた時は大変お世話になり、誠にありがとうございました。問題が解決しましたので、戻って参りました。
1年のうち、最低1ヶ月は海外滞在ですか。そんな旅行が一番いいですね。日本からのツアーはハードで有名所のつまみ食いですので、疲れますし、他に寄りたいところがあっても寄れません。ドイツにいた頃は自由気ままな旅ができたんですが。
パリには2013年のゴールデンウイークに行きましたが、ルーブルとオルセーの絵画鑑賞と、後は名の知れた歴史的建造物を外から見るのが精一杯でした。duc teruさんの旅行記はパリの日常が分かってとても勉強になります。フランス人は自尊心が強く、観光地は別として英語を話せてもフランス語しか使わないとよく聞きます。フランス語を使われていたのでしょうか。
私も定年退職して自由な時間が増えましたが、この3月末で残された仕事も契約が切れますので、全く自由です。いつでも行きたいときにどこにでも行けますし、私も1〜2ヶ月、できたら半年くらい海外のいろいろな国に滞在してみたい思ってます。住居はどのように探されたのでしょうか。
素晴らしいな旅行記をありがとうございました。
これからもduc teruさんの滞在型旅行記を楽しみにしております。
bunbun
- duc teruさん からの返信 2017/03/28 09:22:48
- RE: RE: ご訪問ご投票ありがとうございました。
- メッセイジありがとうございます。
気ままで独りよがりの愚作に過分のご評価を頂き恐縮です、が、励みになります。
お問い合わせの件、仏語については以前ほどではありません、ド ゴール 時代はひどかったですね、気に入ってくれれば、というよりよっぽど気に入られなければ英語で日常はカヴァーできます、レストランなどでは仏語のみがありますけど、
住まい、あえてそう言いますが、今回はairbnbを使いました、ここは貸し手側に立っていますが愚老としては期待通り、むしろ快適でした。
滞在記の中でおいおい触れていきますが、今回のパリは家政婦付きアパルトマンの感がありました。これからの、Beaune,Chaudenay も快適でした。
取りあえず、ご質問の答えになっておりますでしょうか、てるみいくらぶの件怖いですね、
愚老は一切代理店の圏外に居りますがなんとなく世相が悪くなってきているのでしょうね、
それでは良い旅をお続けください。
愚老の究極の旅、ライン、ドナウ川を通したriver cruise最後にこれをやって見たいです。
duc teru
> duc teruさん、こんにちは。
>
> ご訪問、私の拙い旅行記に投票ありがとうございましす。
>
> 前回入会していた時は大変お世話になり、誠にありがとうございました。問題が解決しましたので、戻って参りました。
>
> 1年のうち、最低1ヶ月は海外滞在ですか。そんな旅行が一番いいですね。日本からのツアーはハードで有名所のつまみ食いですので、疲れますし、他に寄りたいところがあっても寄れません。ドイツにいた頃は自由気ままな旅ができたんですが。
>
> パリには2013年のゴールデンウイークに行きましたが、ルーブルとオルセーの絵画鑑賞と、後は名の知れた歴史的建造物を外から見るのが精一杯でした。duc teruさんの旅行記はパリの日常が分かってとても勉強になります。フランス人は自尊心が強く、観光地は別として英語を話せてもフランス語しか使わないとよく聞きます。フランス語を使われていたのでしょうか。
>
> 私も定年退職して自由な時間が増えましたが、この3月末で残された仕事も契約が切れますので、全く自由です。いつでも行きたいときにどこにでも行けますし、私も1〜2ヶ月、できたら半年くらい海外のいろいろな国に滞在してみたい思ってます。住居はどのように探されたのでしょうか。
>
> 素晴らしいな旅行記をありがとうございました。
>
> これからもduc teruさんの滞在型旅行記を楽しみにしております。
>
> bunbun
>
- bunbunさん からの返信 2017/03/28 13:30:42
- RE: RE: RE: ご訪問ご投票ありがとうございました。
- duc teruさん、こんにちは。
早速のご回答まことにありがとうございます。貴重な情報で助かります。
てるみくらぶの件、確かに怖いですね。格安はそれなりのリスクを伴うということでしょうか。
ドナウクルーズをしたことはありまでんが、ライン下りはドイツにいたときにしてきました。川の両側の高台や中州にたくさんの古城が見えて素敵です。
楽しんで来てください。
bunbun
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