2016/07/07 - 2016/07/07
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bunbunさん
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人間の創造力をはるかに凌ぐ自然造形美の宝庫、ポストイナ鍾乳洞(Postojnska Jama)を見学してきました。この鍾乳洞は全長約20 kmで規模はヨーロッパ一、様々な形状・色彩・サイズの鍾乳石の美しさは世界一と言われています。アルハンブラ宮殿等、イスラム建築の天井装飾に用いられる「ムカルナス」は鍾乳石の丸天井を意味するアラビア語ですが、似たような天井を見ることもできます。
2015年頃からフラッシュ無しの写真撮影が可能になりました。見所は照明されてますが、その他はかなり暗く、写真の画質もよくありません。ご容赦ください。
鍾乳洞・鍾乳石に関する説明を、最後に付録としてのせました。興味と時間がある方はご覧ください。
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バスでポストイナ鍾乳洞にやってきました。右側看板上部は内部の鍾乳石(表紙)をモチーフにしたポストイナ鍾乳洞のロゴマークです。ここを左に曲がると、
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遠くに鍾乳洞入口が見えます。この入口から見学用歩道までの約2 kmはトロッコで移動です。トロッコ予約時間までしばらくブラブラ。
ポストイナ鍾乳洞 洞穴・鍾乳洞
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時間が来たので、入口へ。
おや、左側からたくさん人が出てくる。あそこが出口か。 -
入口で日本語の音声ガイドを借り、トロッコに乗りました。鍾乳洞内は8℃程度と寒いので暖かいジャケットが必要です。
ここから終点までの約10分はビデオ撮影です。この間の写真はビデオ動画から静止画をキャプチャーしたものです。 -
さあ、出発したぞ。
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狭いトンネルだ。
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中が広くなった。見えてきましたねえ、石筍が。
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こりゃいい。
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トロッコは進む。
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また同じような石筍だ。天井からの鍾乳石も見えます。
色が茶色になってきました。鉄がまじってるかな。(付録1.(3)参照) -
こりゃまたでっかい石筍だ。
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でっかい石筍の間をトロッコはすすむ。
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こいつもでかいねえ。
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おやまた白くなってきた。
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石筍と天井からのつらら状鍾乳石だ。
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トロッコは進む。
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約10分で終点です。今後はデジカメ写真です。ここから見学用歩道を1.7 km 程歩きます。歩道には番号札が立っており、入口で借りた音声ガイドの同じ番号を押すとその場所の説明が聞けます。
左中ほどの天井から垂れ下がっている鍾乳石が「カーテン」と呼ばれるものですかねえ。 -
歩道も含めて内部は暗く、見所が照明されてます。
石筍とつらら状鍾乳石。 -
天井から垂れ下がっている鍾乳石は「わかめ」といったところですかねえ。私が勝手につけた名前です。この名前は以下でも使わせてもらいますが、一般には通用しませんのでご了承ください。。緑色は別の鉱物ですかねえ。
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石筍と緑や白の天井。
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これがカーテンと呼ばれている鍾乳石ですか。
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大量の石筍。
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複雑な形の石筍(中央)と石柱(左)。
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大きな石筍。
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色と言い、形と言い、これは綺麗だ。色の違いは石灰岩が溶け込んだ水が通る天井の場所の違いでしょう。(付録1.(2)参照)
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大きな石筍を下から見上げる。
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隣接した白と茶色の石筍。
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石柱。
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こいつもでかくて複雑な形状だ。
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石筍。
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天井の「わかめ」。
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見上げた石筍達。
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見下ろした石筍達。
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石筍、石柱、つらら状鍾乳石。
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ズームイン。見事な造形美だ。
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大量のつらら状鍾乳石。
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つらら状鍾乳石と左は「わかめ」か。
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「わかめ」。
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「わかめ」と石筍の共演。
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「わかめ」、石柱、石筍。
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石柱ズームイン。
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「わかめ」とカーテン。
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「わかめ」、つらら状鍾乳石、石筍。
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つらら状鍾乳石。
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「わかめ」と、石筍。
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「わかめ」と、石筍。
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「わかめ」と、石筍。
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「わかめ」と、石筍。
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地底を流れる川。
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つらら状鍾乳石、石筍。
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つらら状鍾乳石、石筍。
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つらら状鍾乳石、石筍。
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後ろを振り返る。登ったり下りたり曲がったり、こんな感じで見学歩道は続きます。
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以下説明を簡略化、全部まとめて鍾乳石。
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鍾乳石
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鍾乳石
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鍾乳石
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上はスパゲッティと呼ばれる鍾乳石です。
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鍾乳石
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鍾乳石
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スパゲッティ。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。白黒写真ではありません。鍾乳石の純度が上がったための白と影の黒です。(付録1.(3)参照)
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。これは「ハンカチ」と呼ぶことにします。これも私が勝手につけた名前です。一般には通用しませんのでご了承ください。。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。イスラム建築のムカルナスはこんな造形美を表現したかったんじゃないですかねえ。
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鍾乳石。
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鍾乳洞内。
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鍾乳石。
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ちょっと拡大しておきますか。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。こんなのもムカルナスっぽいかなあ。
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振り返る。こんな高低差のある所を歩きまわります。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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あったあった。ポストイナ鍾乳洞のロゴマークに使われている鍾乳石だ。でも見る方向が違うな。
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もっと近づいて、
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上の反対側の鍾乳石。
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うん、このアングルだね、ロゴマークは。これだけ近くにあって、こんなにも色が違うのは珍しいそうな。白い方はその輝きから「ブリリアント鍾乳石」、「ポストイナ鍾乳洞のダイヤモンド」と呼ばれているそうです。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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鍾乳石。
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「コンサートホール」呼ばれる広い空間に出てきました。ここが見学路の終点です。約1時間かかりましたね。
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コンサートホール。
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コンサートホール。売店もあります。
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ここからトロッコで出口に向かいます。
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同じような眺めですが、1枚だけ載せますか。左側の線路は往路です。
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トロッコを降りて外にでました。暑!
付録
1.鍾乳洞
(1) プレートテクトニクス理論
1968年某日朝日新聞一面トップにプレートテクトニクス理論が載りました。当時高校生だった私はこの記事を読んで、後頭部を金槌で殴られたような強い衝撃を受けました。今でもこの時のことは鮮明に覚えています。なんせこの理論はこれまで説明が困難であった、地震、火山、造山等様々な地球科学の問題を基本的には説明できたからです。まさに目から鱗でした。なお、この理論を発表したのはジョン・ツゾー・ウィルソン(John Tuzo Wilson, 1908-1993)です。 -
この理論によると、地球の表面は十数個の固いプレートから構成され、その下部にある流動性マントルの動きに従って移動します*)。この移動は一様でないため、プレート同士がぶつかったとき、一方が他方の下に潜り込み、他方は持ち上げられて山脈を形成するといった造山運動が起こります。この図は約1億年~5千万年前にアルプス山脈が形成された様子を示したものです。非専門の方にもわかるよう大幅に簡略化して要点を強調してありますので、定量的には全く不正確です。地震が発生した時のニュースで毎回似たような図がでてきますね。アフリカプレートは北に移動してユーラシアプレートの下に潜り込み、ユーラシアプレートの南側が持ち上げられてアルプス山脈が形成された訳です。この時サンゴ、貝、魚の骨等の石灰質が分厚く堆積した海底も隆起によって地上に現れたため、地中海北側のアルプス南部は大量の石灰岩(炭酸カルシウム、CaCO3)で覆われています。この石灰岩は方解石の微細結晶からなり、この微細結晶がマグマの熱によって大きくなったものがhttp://4travel.jp/travelogue/11180256 でも説明した通り大理石です。この結晶がさらに大きくなってcmオーダーになりますと皆さんお馴染みの透明で複屈折性(通してみると物が2重に見える性質)を有する方解石となります。
(2) 鍾乳洞
さてようやく鍾乳洞に話になりますが、石灰岩(CaCO3)は雨水や河川水(H2O)、二酸化炭素(CO2)と、
CaCO3+ H2O+ CO2→Ca(HCO3)2
なる反応を起こします。ここで、Ca(HCO3)2は炭酸水素カルシウムと呼ばれますが、単体では安定に存在できず、水溶液中でのみ安定に存在できます。特に二酸化炭素を含んだ水にはよく溶けて、水と一緒に流されるため、空洞ができます。これが鍾乳洞です。
(3) 鍾乳石
上記(2)の反応は雨水が石灰岩の地層を通って鍾乳洞に染み出す時にも起こりますが、Ca(HCO3)2を含んだ微量な水滴が鍾乳洞の広い空間に現れると水が蒸発して、Ca(HCO3)2はもはや安定に存在できず、上とは逆の反応
Ca(HCO3)2→CaCO3+ H2O+ CO2
が起こって、石灰石(CaCO3)が析出します。これが鍾乳洞内でみられる狭義の鍾乳石(天井から垂れ下がったもの)、石筍(地面から上に延びているもの)、石柱(前記2つがつながったもの)となります。
鍾乳石の色は、炭酸カルシウムに含まれる不純物によって変わります。不純物がない場合は白です。透明な方解石の微結晶の集合が何故白かということですが、これもすでに別の旅行記で説明しました通り、多数の微結晶によって反射・屈折が繰り返された結果です。透明な氷の微結晶の集まりである雪や、透明な塩化ナトリウムの微結晶の集まりである塩が白く見えるのと同じです。純粋な炭酸カルシウムに1%前後の鉄が含まれている場合、量が少なければ黄、多ければ茶色(鉄錆の色)になります。
鍾乳石の形ですが、これはCa(HCO3)2を含んだ微量な水が染み出す天井の構造によります。
*) 流動性マントルの動きは、その内側にある流体コアの運動によりますが、この運動が電流を作り、その電流が地磁気を作るというのがダイナモ理論です。地磁気が数十万年おきに非周期的に反転する(N極とS極が入れ替わる)ことは、古地磁気学で明らかにされておりましたが、ダイナモ理論はこの反転をも説明できます。この理論は高校時代に若干かじりましたが、未だに地磁気の起源については議論があります。いずれにしても、コンパスで方位がわかること、北極と南極で美しいオーロラが見えることは地磁気のお陰です。機会があったら詳しい説明をしたいと思います。
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