2016/05/04 - 2016/05/05
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ミズ旅撮る人さん
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九州周遊SL探訪の旅で、帰り道に山口県を通り、岡山県にやって来ました。普通なら山陽道を通る旅程ですが、今回は中国道を選びました。なぜなら、中国地方の内陸部にもSLがあるからです。
新見ICから国道180号線を南下して辿り着いたのが井倉洞です。岡山県指定天然記念物の鍾乳洞で、駐車場にお召列車を牽引した事のあるD51がいます。鍾乳洞も見たかったのですが、残念ながら営業時間が終わってしまいました。
翌日は、帰り道の目玉「津山まなびの鉄道館」を訪れました。その臨時駐車場になっていた小学校に、C11がいました。
長かった九州周遊SL探訪の旅も今回で終わりです。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
中国道を走っていると、いろんな動物が出迎えてくれます。
「大阪まで445km」 兎 -
430km。馬
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425km。羊
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415km。鶏(酉)
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409km。犬 トンネルがあったせいで、410kmじゃないのかな?
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405km。 猪(亥)
さて、わかりましたか?「子(ね)」から始まらなかったから、ちょっと気づきにくいですね。
そう、干支が5km毎に現れるのです。440kmに辰、435kmに巳、420kmに申(さる)があった筈なのですが、撮り損ないました。 -
中国道は、大阪まで400kmの地点で、山口県から島根県に入ります。
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しかし、すぐに山口県に逆戻り。絵柄は岩国市の錦帯橋です。
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広島県に入りました。安芸の宮島の絵柄です。
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中国自動車道、最高地点 標高721m
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新見ICで中国道を降り、国道180号線を南下しています。
並走する高梁川に鮮烈な赤い吊り橋が架かります。 -
JR伯備線井倉駅付近です。この辺りは井倉峡と呼ばれる渓谷です。
伯備線は、岡山県倉敷市の倉敷駅から新見駅を経て、鳥取県米子市の伯耆大山駅に至る 138.4 kmです。
寝台特急「サンライズ出雲」がこの路線を通ります。
井倉~- 石蟹間は高梁川が最も蛇行する区間で伯備線もその流れに沿って運転されていましたが、複線化と共に経路が変更されました。旧線跡は自転車道になっています。 -
井倉洞500mという看板が見えて来ました。正面の山はすごい岩肌です。
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井倉洞の広い駐車場に辿り着いた時は既に夕刻。鍾乳洞への入場は出来ないからと、駐車場の手前で係員に止められました。
でも、奥にあるSLを撮りたいだけである旨を話すと快く入れてくれました。 -
駐車場の最奥、高梁川の畔にD51が屋根付きで保存されています。
このD51は、昭和46年4月に島根県三瓶山で開催された全国植樹祭の際に、伯備線でお召列車を牽引したので、デフレクターに鳳凰のエンブレムが取り付けられているようです。
翌年47年にも岡山交通博覧会に展示されたそうです。 -
「お召列車」ともなると、厳重に仕舞われています。
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D51838。昭和18年4月10日国鉄鷹取工場(神戸市)製造。昭和20年6月29日岡山機関区戦災により履歴簿焼失のため前歴不明。昭和21年糸崎、29年岡山、30年新見、48年浜田各機関区所属。山口本線・伯備線・山陰本線で活躍。
新見機関区でのD51の三重連は有名でした。走行距離1,993,989.8km。昭和49年2月廃車。 -
以前撮られた写真にはこの鳳凰のエンブレムはありませんでした。
これを付けてお召列車を務めた訳ではなさそうです。2009年に修復が行われたそうです。 -
金網の上から必死に撮るので、画面が安定しません。一番上の鉄条網が危険です。
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ナンバープレートの下にも直書きで「お召」の文字。余程、自慢なんでしょうね。
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除雪板が両方向に付いています。中国山地の中ですから雪が降るのでしょう。
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周りの新緑が写るのか、尾灯も緑色。
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足回りは、おしゃれなペイントです。
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個体番号も見えます。なぜか2行書きですが。
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高梁(たかはし)川。広い鏡のように静かな川面に周囲の新緑が写り、とても綺麗です。
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SLのある場所を訪ねていると、まったく土地勘のない場所でも、こうした素敵な場所に出会えるので、そうしたこともSL探訪の旅の楽しみです。
SLがなかったら、訪れることのなかった土地がいっぱいあります。 -
この川沿いの道を進んで行くと、井倉洞に着きます。
もう入場は出来ませんが、いい風景なので、入り口まで行ってみることにしました。水明観光 グルメ・レストラン
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川面に対岸の山の木々が写っています。余程、水面が凪いでいるのでしょう。
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GWなので、塀に鯉のぼりが付けられていました。
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その鯉のぼりの向こう、巨大な岩肌に滝が流れ落ちています。
ここから見えるだけでも、大きな滝です。これは、是非とも入り口まで行かなければ。 -
ここにも、大きな鯉のぼりが。
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土産物店の並ぶ通りを抜けると広場があり、井倉洞への橋が現れました。井倉洞は対岸にあるのです。
井倉洞 自然・景勝地
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井倉の滝。200mの断崖から流れ落ちる滝は、途中で風に曲げられて、滝壺には落ちていません。
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井倉洞に入るには、右手の建物から2階に上るようです。
もう店も閉まり、後は鍾乳洞から出て来た人がチラホラいるだけ。寂しいなあ。 -
「井倉洞」の説明看板
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橋を渡って、右下に鍾乳洞の入り口があり、中で階段を上がりながら鑑賞して、左上の、橋と滝の中間辺りに出て来る行程になっています。
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全長1,200m、所要時間40分、高低差90m。入場料1,000円。この料金に見合う内容なのか・・・
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少し先から見て見ました。
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井倉峡は、高さ200mの断崖が8kmも続く峡谷です。
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相当昔からある観光地なのでしょう。昭和の香りのする商店が並んでいました。
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国道180号線と県道78号線が交わる川合橋の欄干には、可愛い槍持ちが立っていました。
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そして、気になるこの銅像。神々しいこの牛は?
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千屋(ちや)牛は、岡山県新見市千屋地区で育てられている黒毛和種です。
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橋の反対側にも座っている牛がいました。生産数が少ないため、この地域でしか食べられないようです。
そうと知っていれば、夕飯は千屋牛だったかも?知らぬが仏で、今夜の宿のある津山に向かいます。 -
JR津山駅。姫新線・津山線・因美線が乗り入れます。北側にしか駅舎がなく、改札もこちらだけ。
これは、駅の南側に引き込み線があるためで、その延長に扇形機関庫があり、現在「津山まなびの鉄道館」となっています。
こちらについては、既に「「津山まなびの鉄道館」津山扇型機関車庫の2016年からの新しい姿に感動。鉄道ファンには夢のような一隅です。」にて、紹介しているので、参照願います。津山駅 駅
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「津山まなびの鉄道館」を訪れるために早めにホテルを出たのですが、まだ開館前だったので、臨時駐車場に誘導されてしまいました。
すると、その臨時駐車場が津山市立南小学校で、校庭の入り口にC11がいたのです。 -
校庭が駐車場になっていたので、車を停める場所に困ることもなく、鉄道館の開館までの間にこちらのC11を拝見します。
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とても幸運でした。学校の中に保存されている機関車は、気楽に撮影することは出来ないので、渡りに船とはこのことでした。
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C1180。昭和10年3月30日日立製作所笠戸工場製造。
昭和10年予讃本線、19年芒備線、23年津山線、48年只見線・会津線・日中線で運転。走行距離1,751,397.8km。 -
「本機は、ディーゼル車両が多用化されるまで、支線の短区間旅客列車用に造られた代表的な機関車で、昭和23年7月から津山機関区に配属され、24年間県北部において、戦後復興の担い手として客貨輸送のため走り続けてきた。
その間、昭和37年10月の岡山国体には、お召列車を、昭和46年3月津山線ディーゼル化の際は、「サヨナラSL」の牽引機として、地域住民に親しまれた機関車である。
しかし、動力近代化の波に押されて、陸奥の会津若松にてその生涯を終える。」という文言が添えられていました。 -
1974年の日中線さよならSL列車の牽引もしたようです。1975年廃車。
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保存状態は今一歩。数あるSLの中でも、最後まで生き残った車両です。大事に保存してあげて欲しいです。
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おまけです。「津山まなびの鉄道館」です。開館して間もないので、本当にこの年に岡山を通れて良かったです。
津山まなびの鉄道館 美術館・博物館
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今回のSL探訪の旅のラストは、やはり彼に締めてもらいましょう。栄えあるD512。
いい旅をさせてもらいました。どうもありがとう。
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