2016/05/04 - 2016/05/04
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ミズ旅撮る人さん
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九州周遊SL探訪の旅で、帰り道に山口県の誇る「貴婦人 やまぐち号」のご尊顔を拝し奉る機会に恵まれました。今のようにSLブームになるずっと以前から、格の違う現役の美しいSLとして存じ上げておりました。
しかし、なにしろ遠方のことゆえ、なかなか機会に恵まれず。ツアーなどで萩・津和野に来ても同じ線路を走っているというのに時間が合わずに目通り叶わず。「高嶺の花」とは、これこそかと思っておりましたが、ようやく機会が訪れました。
と言っても、九州からの帰り道、時間の制約があるので、乗車することは出来ませんでした。
しかし、始発の新山口駅で入線してくるところから、停車中の車内を見させてもらい、出発を見送ることが出来ました。
これで、ようやく「山口県のSL」編を完了することが出来ました。
2017年9月に客車が全面リニューアルされる「やまぐち号」。その前に見ることが出来て良かったです。新しく加わるD51とマイテを含む客車たちには、またいつの日にか会えるかな?
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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山口駅のそばの歩道にあったマンホールの蓋。「春風の鉢の子一つ 山頭火」。
当初はSLの絵柄だから撮ったのですが、添えてある言葉が気になります。
山頭火は「さんとうか」、俳人です。明治15年山口県防府市生まれ、昭和15年愛媛県松山市にて没。
小郡市に「其中庵」を結庵、山口市に「風来居」を結庵しています。
この句は、山頭火の句の中でも句碑などになっている有名な句で、五七五の下五句が存在しません。「鉢の子」とは、托鉢の時に僧が持つ鉢のことです。
蛇足ながら、旭川に本店があるラーメン店「山頭火」の店名の由来は、この俳人にあるのだとか。
JR旭川駅のすぐそばにあり、意外に小さな店ですが、さすが美味しかったです。札幌にある店より良かったです。 -
新山口駅です。巨大なしめじのオブジェにも「おごおり 種田山頭火 其中庵(ごちゅうあん)」と書かれています。
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さすがは「やまぐち号」の始発駅。ちゃんと記念スタンプがありました。
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山口線のホームの案内にも絵入りで「SLやまぐち号」の文字が。
JR山口線 乗り物
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「やまぐち号」は臨時快速なんですね。
SLやまぐち号 乗り物
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10:23「やまぐち号」の姿が見えました。
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最後尾には展望デッキが付いています。
2009年まではマイテ49-2でしたが、現在はオハフ13-701が連結されています。 -
「やまぐち号」が入線するのは1番線なのですが、ホームの内側になります。
外側に線路はあるのですが、ホームには途中から壁があって、使われていません。
そのため、「やまぐち号」の入線風景は、近づいて来ると背後に入って来る形になります。 -
機関車が見えて来ました。300mmの望遠でようやく捕らえられます。
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もくもくと上がる煙。山積みの石炭。「生きているSL」は違います。
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後進しているので、煙が前方にたなびいています。SLは、大抵の営業運転時には前進あるのみです。
終着駅では、転車台を使って方向転換をするか、先頭をDLに譲り、最後尾に付けられたまま、後ろ向きに引っ張られて行きます。
だから、こうして自力で後進する姿を見ることは少ないです。 -
だいぶ車体が入って来ました。
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1番線に移りました。大注目を浴びる鉄道員。後進しているのに、尾灯は点けないんですね。
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売れっ子なのに、意外と手作り感のあるヘッドマーク。あれ?最後尾についていても「ヘッド」?
調べてみると「テールマーク」というのだそうです。1987年に12系客車の外装がぶどう色2号の地に白帯に変更されてから、付けられるようになりました。国宝・瑠璃光寺(山口市)の五重塔が描かれています。 -
「ぶどう色2号」?反射してしまってよくわかりませんね。
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SLの運転士は、後進の際にはこうして窓から後ろを見ながら運転しなければなりません。あくまでも前進を前提にした車体です。
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後進は神経を使いますね。この辺りだともう機関車の排気の音が盛大に聞こえて来て、自然とワクワクします。
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表紙の写真は、この後進の時の写真です。運転士がほんの一瞬、前を向いた時の物でした。
煙を見ればすぐわかりますが、ちょっと前進に見えるでしょ? -
やっぱり機関車はこうして煙を吐いていなくちゃ。石炭を燃やす独特の匂いが漂って来ます。
埼玉県の秩父鉄道のパレオエクスプレスに乗車した時、「蒸気機関車のご飯」として、石炭を1個もらいました。
意外にツヤツヤしていて、気持ちのいい黒色でした。触ると手が黒くなるのかなと思いましたが、全然つくこともなく、臭いもしませんでした。 -
イチオシ
機関車が停車すると一斉にカメラマンが殺到します。まるで誰もいないように見えるこの写真、実は団子状態のカメラマンの間から撮っています。
この日のカメラマンたちはちゃんと白線の後ろに控えていて、たまに皆が写真を撮りたがっているのに、堂々と子供を機関車の前に据える迷惑な親もいましたが、往々にしてマナーは良かったです。
「さよなら運転」などではないからでしょうね。 -
基本ヘッドマークは木彫りのもので、丸型の黄色地に、ナベヅルの絵柄です。
ナベヅルは、山口県周南市に越冬のために飛来する鳥で、県鳥にも選定されています。 -
お向かいのホームにも、力の入ったカメラマンがいます。
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昭和12年3月22日 川崎車輌製造。昭和47年お召し列車を牽引した後に退役。
その後梅小路蒸気機関車館で動態保存となっていました。2017年3月22日は、C571製造80周年です。 -
C571は、今でも梅小路機関区の所属です。
SLが廃止された後の昭和54年8月1日、当時の国鉄総裁が山口線にSLを復活させることにしました。
引退してからわずか7年で復活。これはすごかったです。 -
石炭車と客車の間です。ここにも「テールマーク」と同じ絵柄があります。
これは、帰りにはこちらが最後尾になるからでしょう。 -
5号車 「大正風客車」。
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緑色の椅子に網棚。
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明かり取り窓のついた二段天井が特徴です。
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5号車の一番の特徴は、このように機関車(炭水車)の後部が間近に見えること。
ただ、先ほど見たテールマークが視界の邪魔をして、ナンバープレートは良く見えません。あと10cm下に取り付けて欲しかったです。 -
この場所は密閉型展望室になっています。
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各客車には、このような説明板が設置されています。
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5号車は「オハ12703」です。
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客車の乗車口にはヘッドマークと同じ柄のプレートがあり、「SLやまぐち指定席」と書かれています。
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「SLやまぐち号」は、62.9kmを約2時間かけて新山口から津和野にかけて走ります。
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4号車 「明治風客車」
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日本の鉄道開業当時のイギリスの客車をイメージして、ダークブラウンの皮張りの座席。鎧戸とランプ風の照明が付いています。
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明治風客車はスハフ12 702です。
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3号車 「昭和風客車」。昭和初期の鋼製客車を参考にしたもので、デザイン的には一番地味で特徴がありません。
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天井の丸い電灯がノスタルジック
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昭和風客車は、オハ12 702です。
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2号車「欧風客車」。1880年代のオリエント急行をイメージしています。オハ12 701。
この写真だと一人掛け席に見えますが、二人掛けです。 -
幾何学模様のカーペットを敷き、おしゃれなカーテンを付け、天井は大正時代の客車と同じ、明かり取り窓のついた二段天井。
そして、なんといってもこの客車で一番目を引く、座席上部のステンドグラス風の仕切。誰もが一度は乗ってみたい客車でしょう。 -
1号車「展望車風客車」のオハフ13 701です。
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カーペット敷きで、ドレッシーなカーテン、明かり取り窓のついた二段天井です。
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開放型展望デッキと展望室を備えているため、定員数は56(他では最大80)名となっています。
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かつて、夏に実施されていたC571とC56160の重連時には、5号車の先にマイテ492を連結していました。
こんな風景だったのでしょうか。 -
柵が高過ぎて、子供たちにはちょっと酷ですね。
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誰かのお見送りですね。最近では、あまり見かけなくなった風景です。
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イチオシ
「やまぐち号」の出発を見送るべく、隣のホームにやって来ました。しかし、既に先客あり。小さなカメラマンです。
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停まっている時でも、機関車の蒸気の音は胸をくすぐります。
何故だか、やたらと嬉しくて、ついつい近寄りたくなります。 -
炭水車は上部が石炭、下部に水を入れています。なので、山積みになっているからといって、この中が全部石炭ではないのです。
しかも、どうやら途中に仕切りをして前方に寄せてあるみたい。片道分だとこれで十分なのかな?
やまぐち号は、終点の津和野に12:58到着。その後15:45に出発するまで、ゆっくりと補給が出来ます。 -
おお、猛烈に煙を吐いています。頼もしいなあ。今朝は何時から火入れしたの?
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あれ?やばい!手前のホームに電車が来ちゃった。やまぐち号が出発する前に、出て行ってね。
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キハ40-2076。「明治維新150年 2018年」「明治維新策源地 山口市」
大河ドラマ「花燃ゆ」(「維新男子の作り方」という副題が付いていました)で、盛り上がったのを思い出します。 -
無事、キハは出発して行きました。
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こちら側から見ると、機関車の胴回りは結構傷んでいますね。時折、梅小路に帰って修復を受けていますが、なかなかそれだけでは御年80歳になるご老体は、若返るものではありません。
2017年9月に、現在、梅小路に動態保存されているD51200を本線運転用に修復し、重連時やD571の修復時などに使用して来たC56160の代わりに登用することになりました。 -
C56160は、昭和14年4月20日 川崎車輌製造。昭和42年12月に第2種使用休止指定を受けますが、昭和47年梅小路機関車館で動態保存となりました。現在はC571の代替機です。
C56 160単機では勾配の多い山口線での牽引は客車2両が限界であるため、下関総合車両所(本所)所属のDD51形ディーゼル機関車を補助機関車に従えた重連により運転されています。 -
運転席の窓枠には肘乗せが取り付けられています。先ほど見たように、運転士は窓から乗り出して外を見ます。
そのため、窓枠に直接肘をつけると痛いのです。現役ならではの備品です。 -
D51200の投入と共に、JR西日本は「旧型客車を復刻した新しい客車を新製・投入します」と発表しました。
「マイテ49、オハ35、オハ31を復刻」するそうです。「開放型展望デッキや開閉窓を設置」これは大歓迎です。
1号車がマイテで、1等グリーン車になります。定員は20名。2~4号車がオハ35の3等車。今と同じボックスシート。
5号車はオハ31の3等車展望デッキがあるので定員は50名。3号車にはSLについて学ぶスペースを設置。
今の「欧風客車」などは無くなってしまい、どちらかと言うと地味なデザインになりそうです。あのオリエント急行仕様の客車がなくなってしまうなんて!
また、新山口・仁保・地福・津和野の各駅のレトロ調に合わせた改修が行われるそうです。
現在の姿は、もうあと半年しか見られないのです。 -
唐突に汽笛が甲高く鳴りました。それも、肺活量を調べるみたいに、吐けるだけ目一杯、蒸気を吐いているみたいに長く。
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真っ黒な煙が勢いよく煙突から噴出されます。この黒い煙が運転士たちの健康に悪いとして、一時期、集煙機が取り付けられました。
しかし、不格好になることから、様々な工夫を凝らして、取り外しても大丈夫な状態にしたそうです。 -
おわ!風が吹いて煙がこちらに向かって来ました。
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「貴婦人」の姿がかき消されます。これが「煙(けむ)に巻かれた」状態?
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こうした一つ一つのことが、楽しくて仕方がありません。公園の片隅の置かれたSLでは、あり得ないことですから。
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長い汽笛と黒煙を吐き出して、力一杯「出発宣言」をしたD571は、蒸気の力を動輪に伝え、思い鉄の塊を前へと押し出します。それに引かれて客車が、ゴトンと揺らぎ、ついて行きます。
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かくして、C571の牽引する「SLやまぐち号」は、津和野に向けて出立して行きました。
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1番線のホームには、「やまぐち号」を楽しむための仕掛けがいくつもあります。
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自分の背丈より大きい動輪を見て、子供は何を思うのでしょう。
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看板の後ろにはちゃんと男の子がいるんですが、隠れる状態で撮りました。
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「新山口駅」は、かつては「小郡駅」でした。山陽新幹線が止まることになって、駅名が変更されました。
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小郡駅は明治33(1900)年開業。昭和50(1975)年に新幹線が開業。
JR西日本からの要請もあり、地元が駅名変更の要望を寄せたことから、2003年に「新山口駅」となりました。
やがて、小郡町は山口市に合併され、小郡(おごおり)の名前は無くなってしまいました。それで良かったんでしょうか。
これで、山口県を終わります。次は、岡山県に立ち寄ります。
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