春節の香港で3歳子連れバースデイ Day3～4 ホテルアイコンでお祝いランチ

2017/01/30 - 2017/01/31

今回の香港出発前、ガイドブックを買いに行ったつもりが、こんな本たちを買ってしまいました。
岩波新書『香港　中国と向き合う自由都市』
『観光コースでない香港・マカオ』
あ、2冊目は一応ガイドブックですね。

一国二制度の不思議な政治体制。本土から香港への航空路は国際線扱い。1997年の返還のとき、向こう50年に限って資本主義を維持することが決められましたが、雨傘運動も記憶に新しい香港、2047年には何が起こるのだろう？と興味を引きつけてやみません。星野博美さんの随筆のまま、「転がる香港に苔は生えない」。

しかし読み進めるにつれ、不思議なのは香港ではなく中国だということに恐れおののきながら気づきました。香港でフツーなことはだいたい日本でもフツーですが、中国との共通点を見いだすほうが難しいなと・・・。香港の特異性は、むしろ中国の胸先三寸で命運が決まってしまう危うさと、同時に中国の一部であるというそのことです。

さて香港3日目はいよいよ誕生日当日。中環の観覧車に乗り、九龍に渡ってホンハムのスタイリッシュホテル、ICONでお祝いランチしました。

その後はMTRに乗って未踏の地、金魚街へ。3歳児には長すぎた歩行で、最後には親子ともどもぐったりしてホテルに戻るとサプライズプレゼントが・・・。

その翌日、旅の最終日は時間をロスして残念でしたが、きっとまた来られるという希望が持てるのもまた香港の魅力ですね。

旅のプロローグはDay1をご覧ください。
http://4travel.jp/travelogue/11220521

エリア 香港(香港)

• 旅行の満足度: 3.5
• 観光: 3.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 3.0
• ショッピング: 2.5
• 交通: 4.5

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 観光バス 船 タクシー 徒歩
• 航空会社: ANA
• 旅行の手配内容: 個別手配

誕生日の朝。少しはましな天気？

窓の景色をバックに記念写真を撮った。なかなかいい誕生日写真が撮れて満足。

昨晩寝落ちしたYと息子は入浴。

最初に向かった南龍冰室は、旧正月2日間休みという事前情報は得ていたものの、3日目のきょうも残念ながら閉まっていた。旧正月はだいたいこんな調子で、営業しているかどうか行ってみないとわからないみたいな状況。

別の店に向かう途中、シンガポール系の干し肉専門店、美珍香を発見したので大好きな肉鬆（豚でんぶ）と、最近シンガポール人にもらっておいしかったポークジャーキーを買い込んでいると、Yと息子はその場で食べられる焼きポークジャーキーを買い食い！

銅羅湾から湾仔方面に向かう道中、息子は魚屋さんの生簀に釘づけ。

そして私はケリー・チャンを発見したら必ず撮る！

生鮮市場のようなところに入ってきた。

肉や魚のほか、野菜果物も豊富。

目的地はローストグースの店、強記飯店。ああ、開いててよかった～。

強記飯店 地元の料理

店は空いていて、ローカルの人々が朝食を食べていた。

残念なことにガチョウは11時からということで、パン系の朝食メニューを注文。

強記飯店 地元の料理

メニューは意外と種類豊富なのだけど、照り焼きバーガー？やクラブハウスサンドイッチはなくて、チャーシューバーガーとフィッシュフライバーガーになった。あとはコーヒーと、息子にフルーツポンチを。

強記飯店 地元の料理

フルーツポンチは炭酸が入っていたので結局息子は飲めなかったけど、サンドイッチはおいしそうに食べた。

強記飯店 地元の料理

伝票を見ると、「旧正月3日間は割増料金」みたいなことが書いてあった。

トイレは店の外にあり、鍵を借りる方式。清潔感は上級者向け。

強記飯店 地元の料理

ふたたび街に出ると魚が元気に跳ね回っていたり、

マテ貝など日本では見かけない魚介類も。

生鮮食品だけでなく、ちょっと外れには持ち帰りローストグースの店。

二階建てトラムに乗って、中環へ向かう。

高級宝飾店のウインドウにディスプレイされたネックレスをみて、「これおかあさんに買ってあげるね～」と息子。買って買って～！！！

陸橋はフリーマーケットであいかわらずすごいことになっている。

私たちの目的はこちら。中環埠頭前の観覧車。

香港摩天輪 建造物

息子は去年バルセロナの遊園地で、身長がほんの少し足りずに観覧車に乗れなかった思い出がある（窓がないため身長制限があった）。それ以来、観覧車を見ると乗せたくなってしまう親バカ。

香港摩天輪 建造物

提灯デコレーションがかわいい。

観覧車は一人100HKD（3歳まで無料で息子はセーフ）。ものすごく混んでいるというわけでもなく、並んでいたらわりとすぐ順番がきた。

観覧車のまわりは仮設遊園地。この観覧車自体も数年間の期間限定のような。

ロンドンバスのアトラクションを発見。息子が見つけると乗りたいと大騒ぎして昼に予約しているレストランに遅れるため見なかったことに。

この観覧車の動きはかなり独特で、少し回転して乗り降りのために一時停止してはまた動くというのを繰り返し、一回3周。

観光用のジャンク船が見えた。息子がしきりに「あれなに～？」と。
これかな？
http://www.hongkongnavi.com/special/5002266

きのう乗ったスターフェリーも。

周囲のビルの方が高いので観覧車としては微妙な感じだ・・・。

次の目的地は九龍。スターフェリーが目の前にありながら、フェリーで渡ると時間がかかるのでタクシーで海底トンネルを抜け、尖沙咀方面へ。

「ホテルアイコン」と行っても行き先が通じなかったので、近くの別のホテルを指定し、目的地まで少し歩く。隣は公園なのであとで遊べそう。

ホテル アイコン ホテル

到着したホテルアイコンはとても賑わっていた。もともと宿泊先候補でもあったけど、春節で宿泊費が普段以上に高くて見送った。

少し早めに着いたのでロビーで待ちつつ息子のトイレも済ませる。

ホテル アイコン ホテル

ほぼ時間になったので1階のレストランGREENへ。スタイリッシュホテルなのにこのお決まりの春節デコレーションがなんとも不釣合い。

ホテル アイコン ホテル

窓際のステキ席がアサインされていた。ビュッフェテーブルも近くていい感じ。

ホテル アイコン ホテル

ビュッフェつきコース大人2人分。息子の分はオーダー不要（無料）だった。前菜とデザートはビュッフェで、メインのみオーダー式。私はスパークリングワインのフリーフローを追加。

ホテル アイコン ホテル

この一皿は春節祝いにサービスで振る舞われたもの。春節の伝統食と言っていたけど、糸状に切った長ねぎや大根の上にスモークサーモンが載せられたもの。

鶏柄（酉年なので）の封筒に入ったコインチョコももらった。入口でやっているゲームに参加できるとのことだけどやらなかった。

ホテル アイコン ホテル

ビュッフェは生ハムの切り出しやマグロのタルタル、エビやザリガニまである。パンがおいしい。かなり充実していたので、メインのタイミングを聞かれたときに「遅めで」と答えたら、同じスタッフがまたやってきて「すぐに出さないとクローズに間に合わない」とのこと。13時スタートだったので仕方ないかな。

ホテル アイコン ホテル

Yは主菜にお肉をオーダー。私はサーモンソテー（写真撮り忘れた）。

ホテル アイコン ホテル

Yが頼んでおいてくれた抹茶ケーキのバースデープレートが運ばれてきた。が、キャンドルは息子にソッコー吹き消された。

ホテル アイコン ホテル

オレンジののったチョコレートケーキがおいしいということで、チョコレート系デザートばっかり取る。ハーゲンダッツのアイスバーが取り放題だった。私は諦めたけど、Yと息子は半分こして食べた。

ホテル アイコン ホテル

食後はもともとお目当だった最上階のメインダイニング Above and Beyond を入口だけ見学。春節期間は予約を受けていなかったのでやめておいた。

ホテル アイコン ホテル

隣の公園で息子の体力を発散。私は飲みすぎで少々つらい。

このタツノオトシゴ型の遊具はユニーク！

MTRの尖沙咀駅まで歩く。通り道の奇華餅家はやはりクローズ。

駅も車内もものすごい混み具合。満員電車を旺角まで2駅、息子と一緒にずっと立っていた。

降りたらまっすぐ金魚街方面へ。おなじみの風景だけどはじめて来た。

巨大金魚！

結構開いている店が多く、息子も楽しそうにしていた。

亀やカエル（亀の餌？）もいてなかなかの見応え。

地図に登録した喫茶店はクローズ。かなり疲れてきたので近くで開いている大きな喫茶店に入る。

Yと私はレモン紅茶、息子は牛乳。春節で開いている店が限られるせいかここもかなりの混み具合。

KOWLOON DAIRYと書かれた牛乳。香港産ってもうそれだけで希少。

タクシーで帰るつもりだったけど、ホテルの近くまで行くバスがあるとのことで、またネイザンロードまで歩いてバス停へ。

途中、開いてる奇華餅家を発見していろいろ買い込んだ。杏仁餅というクッキーが絶品。全般的にセンスがよくてお気に入り。

バスは二階最前列をゲット。二人がけに3人で座る。

途中、強めに雨が降った。最初は空いていたバスも海を渡る手前で混んできた。息子はハイテンションで大騒ぎ。

小雨の中ホテルに戻ると誕生日にワインのプレゼント。

ベビーカーを出して、事前に調べたコーヒーショップに行ったら例によってクローズ。夕食はその向かいの素食の店で取ることに。

広めの席が空いていたのになぜかすでに3名座っていた6人がけのテーブルに相席にされた。

一人分のセットメニューとニセ鴨、梅干し入りジュース、豆花を注文。水耕栽培の変な色の照明のせいでテーブルがピンクに。私は昼に食べすぎたので十分な量。

息子はサラダを中止にもりもり食べていたけど眠気に勝てず、M&Sのバス型の缶入りクッキーを抱き抱えて眠そうにし、最後は自分からベビーカーのシートを倒したがって寝た。

帰りに、明日オープンが見込まれる人気飲茶店、添好運を下見することにした。

張り紙があり、やはり31日から営業とのこと。明日の朝行ってみることにする。

周囲のマンションは香港っぽい。

ホテルに帰ってからお誕生日サービスのワインを飲んだ。うしろで息子は爆睡。

4日目朝、寝落ちした父子はおふろ。私は残った白ワインを消費しつつ身支度。

きのう下見したお店に行くと、まだ準備中だった…。どうやら10時からのようなので一度部屋で荷物をまとめて出直すことに。

荷物を預けて10時すぎにチェックアウト。

もう一度行くと、長蛇の列。出遅れた・・・。

添好運点心専門店 (北角店) 地元の料理

開店したばかりで列が捌けると思えなかったので、中環の店舗に行くことにして、ホテルから香港駅までタクシーで移動。

香港駅に着くと、まずは荷物を持って香港空港のチェックインカウンターへ。チェックインカウンターに行くには改札を通らなければならず、システムがわからずモタモタ。いずれにしろオクトパスの残額が足りないので100ドルずつ増額して改札を入ると、しっかり100ドル引き去られた。

カウンターで荷物を預ける際に、ベビーカーだけは空港で預けたいと伝えたところ、ゲート預けできるとのこと。このベビーカーのゲート預け、最近やっと日本の空港でも聞いてくれるようになった。羽田ではバッゲージクレーム受け取りを希望。

チェックインカウンターコーナーから出て、添好運を探しに。IFCモールのフロア案内になく、オフィス棟の受付の人に聞くと地下にあるとのこと。エレベーター乗り継いで着いてみるとさきほど以上の長蛇の列。

即座にあきらめ、IFCモール内のCrystal jadeへ。運良く、それほど待たずに入れたけど、すぐに息子トイレタイム。

翡翠拉麺小籠包 （IFCモール店） 中華

小籠包、焼き餃子、担々麺、青菜麺などを注文。やっとごはんにありつけた。

翡翠拉麺小籠包 （IFCモール店） 中華

最後の一品がなかなか来ず、忘れられているのならそのまま出てしまおうと思ったら伝票にしっかり刻印されていた。スタッフに指摘したらすぐに持って来られた。

焼き小籠包だと思っていたものは、肉まんの下半分だけ焼かれたような不思議な点心。1つしか来なかったけど伝票では2つになっていた。クレームつけるのもめんどくさく、そのまま会計した。

翡翠拉麺小籠包 （IFCモール店） 中華

エアポートエクスプレスはガラガラ。荷物はもう預けてあるので、ベビーカーを畳まずに荷物スペースへ。

着いたところでオクトパスを払い戻してもらった。

空港には春節の獅子舞をしていたイベントスペースがまだ残っていた。

出国を済ませて、上海灘を探したけどマップがわかりづらく見つけられなかった。きょうはレストランのことなどで時間をロスして搭乗の時間が迫っていて、ラウンジはもちろん買いものもろくすっぽできなかった。

ゲートのそばのお店で杏仁餅をおみやげ用に買い足し、後ろ髪を引かれながらすぐにボーディング。Yは上海灘が見られなくてすごく心残りのようだ。「また来るから」とは思うけど今度はいつになるのだろう？

機内食・洋食。

機内食・和食。

チャイルドミール。全般的に香港搭載分はいまいち。息子もかなり残してしまった。

おみやげ（の一部）。左端にある奇華餅家で買った揚げ菓子が息子のお気に入り。

春節期間だったこともあり、全体的に心残りのある香港旅行だった。次は旧正月ははずして、満喫したい。

旅のお金

羽田-香港 航空券
特典航空券大人2人分 諸費用 6,440円×2
子ども航空券 運賃＋諸費用 33,340円

ハーバーグランド香港 宿泊費
グランドデラックスキングルーム ハーバービュー
3泊 79,400円